FXプライムの「ぱっと見テクニカル」に関するQ&A / 口コミ評判検証

[公開日]2015/05/11[更新日]2015/05/27

FX業界は非常に顧客獲得競争が激しい業界です。オンライン証券では株取引が先に始まり、その後にFX市場が立ち上がってきたのですが、いまや株取引市場を追いつき追い越せの状態です。FXはリスクの高さとは裏腹に、とても敷居の低い投資です。株取引の信用取引と比べても高いレバレッジが利用できるので、より少ない資金(株の信用取引の1/8程度)で初められるからです。

そのため、初心者が多く参加しており、初心者にも使いやすい取引ツールと取引手法の開発に、各社とも躍起になっています。その取引ツールの一つにFXプライムの「ぱっと見テクニカル」というものがあります。チャート予測系のテクニカルツールで、だれでも簡単に将来のチャートがどう変化していくかを見てとることが出来るツールです。

ぱっと見テクニカル

そこで、「ぱっと見テクニカル」についての質問集としてまとめてみましたが、まずは「ぱっと見テクニカル」とはどのようなものか、ご説明します。


「ぱっと見テクニカル」って、なんですか?


「ぱっと見テクニカル」とは?

「ぱっと見テクニカル」は、株式会社FXプライムbyGMOという会社(本当にこんな商号なのです)が提供している、FXのテクニカル分析用ツールです。

軽量なツールであり、Internet Explorer 9やFirefox 5などの主要なブラウザ上で動作するため、煩わしいインストール作業の不要な、お手軽テクニカル分析ツールです。非会員でも利用可能なデモ版ソフトも提供されており、どのような感じか簡単に知ることも出来ます。

「ぱっと見」の名前の通り、ぱっと見ただけで為替チャートの今後の変化をチャートとして見てとることが出来るので、直感的に売りか買いかの判断が出しやすいツールといえます。あくまで予想なので、必ず予想通りにはならないものなのですが、一致率を表示してあるのでどの程度信頼がおけそうかを判断材料にすることも出来そうです。

「ぱっと見テクニカル」に似たツールとしては、セントラル短資FXの「みらいチャート」がありますが、それをさらにシンプルにしたものといえるでしょう。チャート比較系ツールの中ではダントツのシンプルさと言えます。

難しいテクニカル指標やチャート理論など一切不要!まさに見ただけで予想が分かるツールなのが、「ぱっと見テクニカル」なのです。

「ぱっと見テクニカル」のしくみは?

「ぱっと見テクニカル」は、過去の値動きから未来の値動きを予想するツールです。チャート形状の照合によってこれからのチャートの動きを予測しています。現時点でのチャートと似た形状を持つチャートを、過去の膨大な値動きデータの中からサーチして1つを選び出しています。

比較する期間はユーザーが指定でき、月足といった長いスパンのものから、5分足のような短いスパンまで指定でき、そのスパンの中でどの部分が現在のチャートと似ているのかを赤色のチャートで示します。これまでのチャート形状が似ているならば、未来も似た値動きをたどるはずだというのが、「ぱっと見テクニカル」での理屈というわけです。

具体的に比較しているのはローソク足です。設定によって最大3000本までのローソク足を比較して、最も似ている時点のチャートを呼び出して、近似チャートとして表示しています。また、「一致率」は現在のチャートと近似チャートの形状がどれくらい似ているのかを示しています。値段の上下だけでなく、上昇幅や下落幅などを考慮して一致率を求めていると思われます。

「ぱっと見テクニカル」に関するよくある質問


それでは、「ぱっと見テクニカル」に関するよくある質問とその回答を見て行きたいと思います。

「ぱっと見テクニカル」のチャート予想は信頼できますか?

Q. FX未経験者です。「ぱっと見テクニカル」はとてもシンプルなので使おうと思っています。「ぱっと見テクニカル」のチャートは、どのくらい信頼出来るものなのでしょうか?

A.予想通りである場合もありますが、そうでない場合も当然あります。

そもそもの話として、「ぱっと見テクニカル」が出してきた答えは「予想」なのでしょうか?実は予想ではありません。言ってみれば、過去の経験則です。あくまでも過去の場合はそうだったという事を示しているに過ぎません。

逆を言えば、作為の余地が一切ないので、何らかのパターンを見つけることが出来れば非常に有用なツールとなり得ます。何らかのパターンとは、例えば暴落の後の回復、特定のニュースに対する反応の仕方などです。同じ情報、同じ数値であっても、時代によって、またはその時の市場心理などによって結果は異なるので、一口にパターンと言ってもそんなに簡単な話ではありませんが。

「ぱっと見テクニカル」なら、初心者でも勝てますか?

Q: 始めて投資をしてみようと思っている者です。テクニカルがなんのことなのかも分からないほどの素人です。このような私でも、「ぱっと見テクニカル」を使えば勝てるものなのでしょうか?

A:結論から言えば、便利なツールを使うだけでは勝てるようにはならず、それ相応の勉強は必要です。

「便利なツール」と聞けば、簡単に勝てるような錯覚に陥ってしまいがちですが、便利なのかも知れませんが、それと勝てるようになることは別問題です。「ぱっと見テクニカル」が100%の信頼性を持っていればどんな人であろうと勝てますが、実際にはそんな事はないわけです。このツールは、あくまで近似チャートを表示するだけだからです。

現実のチャートでも同じような結果になるとは限りません。ぶっちゃけてしまうと、同じようになる確率は「50%」です。当たるか外れるかしかないからです。そして、50%ならサイコロを降ったってよいわけです。ですから、その一歩先へ行くためには為替についての勉強が欠かせないのです。

ただ、全く意味のないツールなのかと言えばそうとも言えません。

恐怖が恐怖を誘う暴落など、大勢が抗いきれないトレンドを形成する場面というものが時々起こります。為替政策の変更を好感あるいは嫌気したり、戦争や紛争によって資金逃避が起きたりするような場面というのは市場全体がパニックですから、いかに大きな資金を持つ勢力がそれに介入しようとしてもまさに「焼け石に水」なのです。

このような時には概ね経験則通りに推移したりするものです。

「ぱっと見テクニカル」なら、プロでも勝てますか?

Q: 私自身はプロではないのですが、「ぱっと見テクニカル」のようなツールをプロが使ったら勝てるものなのでしょうか?

A:プロがこのツールだけに頼るとは限らず、未知数です。

「ぱっと見テクニカル」のような簡単で便利なツールに真っ先に飛びつくのは、投資経験の少ない素人さんたちです。「わかりやすい」から「勝ちやすい」という錯覚に陥っているわけですが、では玄人さんがこのツールを使用したら勝てるのかと言えば「?」です。

まず、勝っている人というのはその理由や方法を明かしません。同じ投資手法を使う人が増えると困ることが多いのです。さらに言ってしまえば、FXは玄人さんが素人さんを狙い撃ちする厳しい世界。玄人さんが自ら手の内を明かすとは思えず、プロが「ぱっと見テクニカル」を使った場合のデータがないのです。

「ぱっと見テクニカル」はどんな場面に向いていますか?

Q: スイング派でトレードしています。「ぱっと見テクニカル」は長期投資、短期投資、どちらに向いていますか?

A:経験則が発動しやすい中期投資向けと言えるでしょう。

FXは近年になって値動きの激しさが増しています。流通量に対して市場参加者が増えてきたためです。また、日本円は自民党政権に変わった2012年以降、一貫して円安が続いています。こうした一方的なトレンドは、終わる間際には荒っぽい値動きになりやすく、現在はそのような状況が続いています。

値動きの荒い場面では、短期間の予想はほとんど当てになりません。参考にする期間が短すぎるのです。一方、中期的には似たような状況を何度も繰り返しがちです。少なくとも「上がったあとは下がる」という事を疑う人は少ないでしょう。

但し、長期的に見た場合には不可逆的な変化も起こります。かつて円は1ドル360円固定でしたが、もうその頃には戻り得ないでしょう。このように、中期投資に使うなら、ある程度までの信頼はおけるでしょう。但し、何事にも「例外」はあるので、過信は禁物です。

「ぱっと見テクニカル」にある「一致率」って何ですか?

Q: 「ぱっと見テクニカル」の画面には「一致率」というものがありますが、これはそれだけ信頼できるという証でしょうか?

A:信頼度ではなく、あくまで表示範囲内でのチャート形状がどれだけ一致しているかを示す数字です。

つまり、「一致度=一致確率では無い」、ということです。「ぱっと見テクニカル」ではローソク足が似ているかで過去チャートをサーチしているようです。ローソク足と言えば、陽線、陰線、上ヒゲ、下ヒゲなどいくつかのパターンに分けられます。

それを最大3000個まで、1個ずつ比較していき、チャート全体としてどの程度一致していたかを一致率として表示します。つまり、あくまで現時点までの一致度合いを示すものに過ぎないわけです。

過去が一致しているから未来でも一致するとは限らないのですが、「一致する可能性が高いだろうな」という事を元にこのような情報提供をしているわけです。

「ぱっと見テクニカル」に関するQ&A まとめ


いかがでしたか?

「ぱっと見テクニカル」というツールの特徴や中身もある程度分かって頂けたかと思います。あくまで過去での出来事との一致を探して見ているだけですから、未来についても過去データ通りとなるとは限らない理由もお分かり頂けたかと思います。

一方で、経験則が適用できるような場面では有用であることもお分かり頂けたのではないでしょうか。過去の経験則がどの程度通用するのか。それを知るにはとても良いツールです。