【保存版】頭がズキズキして痛い!!病院でケガ・病気の症状をきちんと伝える英語フレーズ30選
[公開日]2017/01/23「頭が痛い、しかもズキズキと痛む。」
“My head is throbbing.”
(頭がズキズキする)
(頭がズキズキする)
これがもし、外国で滞在中だったら・・・。
病状やケガをした状況を言い表す英語力がないと、病院にいざ出向いても適切な処置をしてもらえるのか心配になりますね。そうなる前に、なんとか準備をしておきたいところ。
筆者もアメリカに約10年暮らした中で、病気や怪我をして病院にお世話になったこともありました。
今日は、外国の病院にお世話になる時、症状を英語で伝えるためにに知っておきたい表現を、筆者が実際に在米時代に使った表現を交えて紹介します。
「痛い!」の種類と伝え方
痛み、と一口に言っても、いざ病院に行って説明するとなると、いろんな種類の痛みがあることに気づきます。ズキズキと鋭い痛み、鈍い痛み、またこういう動作だけをするときだけ痛い・・・など。
英語ではこのような痛みをどう表現するでしょう。
チクチク痛い
針で刺されるようにチクチク痛いときは、“Sharp pain” “needle pain”という言葉で表現します。“I feel a sharp pain on my left knee. It’s like a needle.”
(左ひざに鋭い痛みがあります。針のような痛みです)
(左ひざに鋭い痛みがあります。針のような痛みです)
“It’s like ~”で「~のような」と言い表せます。痛みや不快感を表す時はこれを使うと便利です。
ズキズキ痛い
「ズキズキした痛み」とはどういう痛みかと考えてみると、それは心臓の拍動に合わせた脈打つような痛みではないでしょうか。“My finger is cut deeply! It’s a throbbing pain!”
(指が深く切れちゃった!ズキズキするんだ!)
(指が深く切れちゃった!ズキズキするんだ!)
英語もそれと同じで、ズキズキした痛みを表現するときは、"throbbing”「動悸がする」「鼓動する」という意味の単語で表します。深く切り傷なんかを作ると、傷口が脈を打ちますよね。そんなかんじです。
頭痛でもこのような種類の痛みがある時に使えます。
“My head is throbbing.”
(頭がズキズキする)
(頭がズキズキする)
誰かに刺されるように痛い
もうとにかく痛い、誰かがナイフで刺しているように痛いという時もありますよね。英語でも”stab”という「刺す」という単語を使って表すことができます。“My back is hurting so bad. It’s like someone is stabbing me!”
(背中がとても痛いんだ。まるで誰かが背中を刺しているようだ!)
(背中がとても痛いんだ。まるで誰かが背中を刺しているようだ!)
また”(体の部位) hurts”でどこが痛いか表すことができます。”(体の部位)is in pain”でも同じですが、これはどちらかというと、「痛い」という状況(status)を表しますので、今実際に「痛いのだ」という表現をする時には前の表現のほうが適切です。
鈍痛がする
あまり鋭い痛みでなくとも痛いものは痛いですよね。鈍痛はどう言うでしょうか。“My head hurts. It’s a dull pain, but it’s bad.”
(頭が痛い。鈍い痛みなんだけど、でも嫌な痛みだ)
(頭が痛い。鈍い痛みなんだけど、でも嫌な痛みだ)
一般的にいって「頭痛」といえば”headache”という単語を思い浮かべる方が多いでしょうが、こんな風に表現することももちろんできます。
頭が”ache”するだけとは限りませんものね。その”ache”については後で詳しく説明します。
~の時だけ痛い
普通にしていれば痛くないのだけど、こうする時だけ痛い、という時もあります。
“My lower back doesn’t hurt unless I bend over like this.”
(こんな風にかがむ時だけ、腰が痛いんだ)
(こんな風にかがむ時だけ、腰が痛いんだ)
“unless”という単語が便利です。"unless~”で「~でない限り」という意味になります。
ですので、上の英文の直訳としては、「かがまない限り、腰は痛くない」という日本語訳になります。”unless”は使いなれていないと、「ちゃんと言えたかな」と、自信が出てこないかもしれませんが、ネイティブは日常的に使います。
”unless”を使う自信がそこまでないという時は、こういう風にも言えます。
“My right hand hurts only when I use chopsticks.”
(お箸を使う時だけ、右手が痛むんです)
(お箸を使う時だけ、右手が痛むんです)
使いなれている“only”を”when”の前につければ、「~の時だけ」という意味になります。
疼くような痛み
鋭くも鈍くもないのだけど、疼く痛みというのもありますね。これが”ache”です。中学校で習った”headache”、”stomachache”、”toothache”というのは、頭、腹、歯、がうずくという意味での単語だったのです。確かに、歯の痛みというのは疼きにフィットしますね。
“I have a toothache.”
“My tooth aches.”
“My tooth aches.”
上記二つとも、「歯が(疼くように)痛い」というのを言い表しています。
また、熱が出た時に関節がとても痛くなりますよね。だる痛いという感じ。これが、まさにこの英語の”ache”に当たる気がして、筆者なんかは熱が出るたびに、こうやってアメリカ人の旦那に訴えます。
“Every joint aches like crazy!”
(アホみたいにすべての関節が(疼くように)痛いのよ!)
(アホみたいにすべての関節が(疼くように)痛いのよ!)
ちょっと余談ですが、英語では「すべての~」と言いたい時に“all ~”というより”every ~”と”every”を使う方が多いです。
これを、さらに強調したい時は”every single ~”と言います。“all ~”を使いたくなるかもしれませんが、ネイティブの英語を聞いていると、”every”を使っていることに気づくでしょう。
おそらく、そのほうがよりドラマティックに強調できるからだと思います。ネイティブスピーカーは往々にして、大げさに言うのが好きですから。
“Every single person in the room agreed with the idea.”
(その部屋にいた全ての人が、その案に賛成した)
(その部屋にいた全ての人が、その案に賛成した)
“like crazy”というのは口語でフランクな表現です。直訳では「狂ったように」ですが「すごい」「馬鹿みたいに」と強調で使います。
ここまでオーバーに言うと、家事と子供の世話を旦那さんがやってくれること間違いなしです。
自分のケガの状態を英語で伝える
症状が軽めのケガの場合は?
道で転んでしまいました
転んで大怪我っていうことは、実際結構あるみたいですね。
“I fell down on the street.”
(通りで転んでしまって)
(通りで転んでしまって)
ちょっと擦りむいてしまって
「ただの擦り傷」は"only a scratch"です。
“I scratched it.”
(ひっかきました)
(ひっかきました)
関節が外れました
腕や足なんかが関節から外れた場合はどうでしょう。痛そうですが、急を要します。“My arm popped out of place.”
(腕が外れました)
(腕が外れました)
"pop out of place"で「(関節などが)場所から外れる」という意味です。
お尻を壁にぶつけちゃって
ぶつけどころが悪いと、結構後々響いたりするものです。“I hit my butt on the wall.”
(お尻を壁にぶつけちゃったんです)
(お尻を壁にぶつけちゃったんです)
具合が悪いときの伝え方
風邪を引いたようです
“I think I have caught a cold.”
(風邪を引いたのだと思う)
(風邪を引いたのだと思う)
“catch a cold”で「風邪をひく」。中学校で習ったのを覚えている方も多いのではないでしょうか。熱が出たらどう言えばよいでしょう。
“I got a high fever. My temperature is 100.4 ° F.”
(熱があります。38度です)
(熱があります。38度です)
アメリカでは摂氏ではなく華氏で表します。もちろん体温計も華氏表示ですので、向こうで体温計を使ったり、病院にお世話になったら、自分の体温が高いのか微熱なのか、感覚的に全く分からなくなるでしょう。
筆者もおおかた10年アメリカで暮らしましたが、この感覚だけは全くなじめないままでした。
鼻水が止まらなくって
“My nose is running.”
(鼻水が出ている)
(鼻水が出ている)
鼻水が出ている状況を、上のような言い方で表せます。
”run”で表すので、鼻が走っているような様子を想像して笑ってしまいますよね。ネイティブは当たり前に使いますので、慣れてくれば、なんてことなく使えます。
胃もたれしたようで
日本人はとにかく胃腸が弱いと言われています。それを感じたのはアメリカに行ってからでした。アメリカ人というのは胃腸が強靭で、「胃が悪いわ」なんて言ってるのをあまり聞きませんでした。薬局に行っても胃腸薬というのが種類が乏しく、またあまり効くのもありませんでした。
胃腸が悪い生粋の日本人である筆者は、里帰りのたびに日本の胃腸薬をごっそり買って、アメリカへまた帰ったものでした。
“The food is sitting like a rock in my stomach.”
(消化不良を起こしている)
(消化不良を起こしている)
うちの旦那によると、ネイティブはこんな言い方をして消化不良を表すそうです。
直訳すると「胃に食べ物が石のように居座っている」という感じでしょうか。何となく雰囲気は分かりますね。筆者はもう少しダイレクトに表現します。
“I don’t think my stomach is digesting well.”
(胃がちゃんと消化していないのだと思う)
(胃がちゃんと消化していないのだと思う)
また、英語でも一応「胸焼け」というのがあるそうです。”chest”でなく”heart”なのがおもしろいですね。
“I have heartburn.”
(胸焼けがする)
(胸焼けがする)
吐き気がする、嘔吐している
吐き気がしたり嘔吐してくると、本当にきついですね。長年の在米生活でももちろん胃腸炎を経験したり、軽い食中毒?のようなものも経験しましたが、具合が悪い時に自分のつたない英語力を使って医師に症状を訴えるのはしんどいものです。
“I feel nauseous.”
(吐き気がします)
“I actually threw up twice.”
(実際に二回嘔吐しました)
(吐き気がします)
“I actually threw up twice.”
(実際に二回嘔吐しました)
“actually”を入れると、「吐き気だけではなく、実際に嘔吐した」というニュアンスが深まります。”throw up”で「吐く」という意味になります。
腫れてるみたいで
“I think my joint is inflamed.”
(関節が炎症している(腫れている))
“I think my ear is infected.”
(耳が炎症しているのだと思う)
(関節が炎症している(腫れている))
“I think my ear is infected.”
(耳が炎症しているのだと思う)
“inflamed”と”infected”の違いは何かとうちの旦那に訪ねてみると、両方とも「炎症する」という意味だけど、
前者のほうが特に「腫れる」という意味合いで、必ずしも細菌などが入っているとはいえない状況で、後者は細菌やバクテリアなど何かが入って炎症を起こしている状況を言うのだそうです。
鼓膜が怒っている!
ところで、筆者は、留学時代にもインフルエンザから中耳炎を起こしてしまいました。耳の聞こえない具合から、おそらく中耳炎だろうと思って大学のクリニックに行ったのですが、そこで耳を覗いた看護師が、こう言いました。
“Your eardrum is very angry.”
(あなたの鼓膜はとっても怒っている)
(あなたの鼓膜はとっても怒っている)
鼓膜が真っ赤になってひどく炎症を起こしていたそうなのですが、日本語ではまず「鼓膜」を「怒っている」なんて形容しようと思いませんよね。
でも英語ではこういう表現もありえます。在米時代初期に起こったことなので、とても印象に残りました。
◯日前からずっと、頭が痛いです
医師と話すときに、どのくらいの期間その症状が起こっているか、など言わなければならないときがありますね。英語ではどう言えばよいでしょうか。
まだ症状が続いている場合
症状が続いている前提で言うときは、現在進行形(have been ~ing)を使ってください。
“I have been throwing up for about 5 hours.”
(だいたい五時間くらい、嘔吐しています)(そして今も継続している)
“I have been having this headache since this morning.”
(今朝からこの頭痛が続いています)(そして今も継続している)
(だいたい五時間くらい、嘔吐しています)(そして今も継続している)
“I have been having this headache since this morning.”
(今朝からこの頭痛が続いています)(そして今も継続している)
症状が一旦収まっている場合
もう症状がない場合は、過去形でOKです。“I hit my arm two days ago.”
(二日前に腕をうちました)
“I had a cold last week, and I recovered. But I still have wet cough.”
(先週風邪をひいて、治りました。でもまだ濡れた咳が出るのです)
(二日前に腕をうちました)
“I had a cold last week, and I recovered. But I still have wet cough.”
(先週風邪をひいて、治りました。でもまだ濡れた咳が出るのです)
「これは、痛み止め?」処方された薬の種類を英語で
最後に、薬の種類と表現です。やっと症状を伝えて診察してもらえたものの、もらった薬がよく分からなければ困りますね。
痛みどめ
「薬を飲む」と日本語ではいいますが、英語では薬は”drink”ではなく”take”という動詞で表します。“Please take a pill twice a day.”
(この痛み止めを一日に二度飲んでください)
(この痛み止めを一日に二度飲んでください)
先ほどアメリカでは胃腸が強い人が多いので、胃腸薬の種類が少ないと書きましたが、対照的なのが痛み止めです。
頭痛持ちが多いアメリカで、痛みどめの種類は豊富で、しかも効き目がすごいので(薬自体が強い)日本人である私たちの体質に合ったものを探すことが必要になってきます。
そんな影響からか、「痛み止め」は”painkiller”ですが、ネイティブの会話の中ではもっと具体的に
“Ibuprofen”(イブプロフェン)”
“Aspirin”(アスピリン)"
“Aspirin”(アスピリン)"
などと、その痛みどめの中に入っている成分で呼ぶことも多いです。
抗生剤
在米時代に弱っていた時期には、インフルエンザから中耳炎になり、その後続けて膀胱炎にもなってしまった筆者ですが、それらの炎症に使われるのは抗生剤です。“These are the antibiotics for your infection.”
(これらは炎症のための抗生剤です)
(これらは炎症のための抗生剤です)
また余談ですが、このアメリカの抗生物質が胃腸の弱い筆者には強すぎて、この後ひどく胃腸がやられました。
その結果、激しい胃痛と腸の機能低下で、三日間何も食べられなくなってしまいました。だからといって膀胱炎もひどかったので、抗生剤を飲まないわけにもいかず、生き地獄を味わいました。
この後にやっと立て続けの病気パレードから抜け出ましたが、異国で体調を悪くすることでの心細さを一気に思い知らされる経験となりました。
貼り薬、塗り薬
意外と分からないのが、「(薬を)塗る」という動詞ではないでしょうか。“Apply this ointment on your skin twice a day.”
(この軟膏を毎日二度塗ってくださいね)
(この軟膏を毎日二度塗ってくださいね)
「軟膏」は"ointment"と言います。
いざという時のために語彙をストック
さて、いかがでしたか。いざとなった時にこれらすべての表現を覚えて使えたら良いですが、きっと全部は一気に覚えられないでしょう。
でもどこか頭の片隅に入れておくことで、いざというときに役に立つとおもいます。
もちろん健康で毎日すごすことに越したことはないですが、命にかかわるような病気では無い時に必死で医師に伝えたことで覚えた英単語は、一生ものです。