バイナリーオプション取引ができるFX業者比較

[公開日]2018/07/20

バイナリーオプション取引とは?

バイナリオプションFX会社の比較

「バイナリーオプション」というものをご存知ですか?将来、為替レートがどのように変動するのかを予想して、予想通りとなったときに利益を上げられるという取引です。「オプション」というのは、世間一般で言われる「追加仕様や装備」のことではなく、「選択権取引」のことを指します。一定期間中、特定の価格で金融商品を売買するための「権利」を売買するという取引のことです。

一定期間中と説明しました通り、オプション取引には決済期限があります。株式や金などのように、自分で売却するまではずっと保有し続けるということが出来ません。決済期日が到来すれば、強制的に決済させられてしまいます。

または、期日が来る前に、そのオプション取引が対象としている金融商品を決まった値段で売買することも可能です。このことを「権利を行使する」などと呼んでいます。権利を行使するかどうかを取引者が選択できるということが、「選択権」とある所以です。

一方、バイナリーオプションの場合は、決済日までが非常に短いという特徴があります。新規取引を行ってから最短で2分後に判定時刻を迎えるものもあります。

取引回数を多くすることで、1つ1つの取引でではなくトータルで勝つことを目指すというのが、バイナリーオプションの主な戦法となります。

バイナリーオプションでもコールオプション保有者は権利を行使し、外貨を手に入れることが出来ますが、一般的には行われません。

どうやって儲ける?業者は?利用者は?


バイナリーオプションサービスを行っている業者のほとんどが、手数料を徴収せずに取引できます。手数料がかからないからお得、なのではなく、業者は手数料以外で利益を上げているということになります。業者は取引システムや決済システムなどに多額の費用をかけてサービスしており、人件費もかかっています。ボランティアでない限り、どこかで利益を上げなければサービスを継続出来ないからです。

バイナリーオプション業者の利益、それは取引する私たちが出す損失に他なりません。バイナリーオプション取引で勝った人への配当の原資も、負けた人が負担しているということになります。

上がるか下がるかを予測するものなので、勝率は50%であるという説明がよくなされていますが、完全に勝率が50%になってしまったら負けた人から勝った人へ資金移動するだけなので、業者は1円も儲かりません。つまり、厳密には勝率は50%を切っているはずだと考えた方がよいのです。

上がるか下がるかを予測するという、取引方法の明確さとは裏腹に、予め損失を見込まれて勧誘を受けていると認識しなければなりません。

なぜバイナリーオプションが流行っているのか?


それでもバイナリーオプションが流行している理由は、先述の通り、取引方法が明確な取引だからでしょう。サイコロを降るだけのギャンブルとは異なり、為替変動を見抜くことが出来れば勝ち続けることが出来るため、丁半博打とは異なるわけです。

たとえ丁半博打であったとしても、現金を元手にしてオンライン取引できるため、さながらオンラインカジノと言えなくもありません。そして、ギャンブルのつもりで利用している人もわずかですが居ると思われます。また、株やFXでは取引参加者のうち、9割の人が負けていると言われています。それに比べれば5割を切っているとは言え、ほぼそれに近い勝率を見込めるのは大変魅力だと言えなくもありません。

パソコンがなくてもスマートフォンさえあれば口座開設から取引まで行えるため、取引の裾野が広がっていることも流行の一因でしょう。

株などのように、資金を塩漬けにしてしまって仕事が手につかなくなった、ということが決して起こらないのもバイナリーオプションが人気を集める理由の一つです。勝てば万々歳、負けても後腐れなし、というわけです。翌日以降は気分を新たに取引に向かうことが出来るのです。

バイナリーオプションの取引システム構築は、比較的安価に行えることも業者が増え業界が活況を呈している理由でしょう。FXなどと違い、インターバンク市場と接続する必要が無いため、顧客と業者間だけの取引データ交換で済みます。

ですが、本来の使い方は、FX取引や外貨取引に対するリスクヘッジです。相場の安定感が無いとき、相場急変に対応するため、長期で保有したい外貨を売却せずに済ますために、こうしたオプション取引が行われます。

危ない業者にご注意!


雨後の筍と表現してもいいほど、バイナリーオプション業者は増えています。すると中には詐欺としてサービスを立ち上げる業者もあります。

どんなに相場観のある目利きでも、詐欺に捕まってしまえば負けるだけです。入金したお金を出金してくれず、クレジットカードデータや健康保険証の写しを送らなければ出金しないなどと言われたら、騙されたと知るべきでしょう。そして、法的手段に訴えるしかありません。

国内の優良業者に限って利用すべき


バイナリーオプション業者を比較するサイトも、雨後の筍状態です。まずは名の知れた出版社などが提供している比較サイトを利用しましょう。個人ブログなども鵜呑みにはできません。「失うものが無い」人のいうことは、ネット上では信頼できないと考えて良いでしょう。大手出版社は、その知名度が武器であり、正当性を担保するための保険でもあります。

リスクが存在するにも関わらず、リスクについての説明がないというだけでも、その情報源には悪意があると言ってもよいでしょう。そうした情報源には目を背けてしまうべきです。

以下、利用者が「意図したことが行える」しっかりしたバイナリーオプション業者をいくつかご紹介します。

GMOクリック証券


金融取引市場において急速に支持を集めているインターネット企業であるGMOインターネット株式会社のグループ会社が行っています。日本国内で金融商品取引会社、商品先物取引会社として認可されており、信託保全も万全な企業です。

GMOクリック証券では「外為OP(オプション)」の名前でサービスを提供しています。外為OPでは、最短で2分という短い決済期日で取引が行えます。最低で1枚40円からオプションを購入することができ、取引できる通貨は主要国通貨のみに限られます。

FXと異なり、24時間取引は行えませんが、24時間画面やスマートフォンにかじりつくことも無くなります。

トレイダーズ証券


「みんなのFX」などでもおなじみの証券会社です。日本国内にバイナリーオプションを広めた立役者と言っても過言ではないでしょう。トレイダーズ証券では「みんなのバイナリー」という名称でサービスを提供しています。最短期日は2分後、最低価格は1枚50円から購入できます。倍率も20倍までと抑えめなため、勝率が高い証券会社だと実感する人が多いのではないでしょうか。

通貨ペアは主要通貨3ペアで、土曜日にも取引が行えるため、サラリーマンにもバイナリーオプション取引に気軽に手が出せるはずです。

そして、日本で初めてバイナリーオプションサービスを提供したIG証券(http://www.ig.com/jp 旧IGマーケッツ証券)です。

英国IGグループはスプレッドベッティングというサービスを行っている企業で、IG証券はその傘下になります。ブックメーカー企業の様相を呈しているIGだからこそ、バイナリーオプションという商品を考えついたのでしょう。

サービス開始後は、投資家保護の名目で強化される規制にもいち早く対応してきた老舗中の老舗です。トレイダーズ証券と同様、土曜日にも取引が行えます。また、豪/米ドルや英ボンド/米ドルなどのクロス通貨取引が行えるのもこの会社の特徴です。

YJFX!


新しいFX・バイナリーオプション業者として急激に頭角を表してきたのがヤフーグループが提供しているYJFX!でしょう。この会社ではオプトレ!という名称で8通貨ペアでの取引が行えます。一般的に後発の会社は先発企業からシェアを奪って拡大するために、より有利な条件で取引を行えることが一般的です。

オプトレ!では最短1分決済という、長短期取引が可能になっています。1枚もなんと10円から購入可能で、リスクも最大100倍を狙うことが出来ます。ハイ・リスクを取った分だけハイ・リターンを狙えるというわけです。

IG証券と同様に、クロス通貨に対してのオプション購入も可能となっています。ただし、取引可能なのは月曜日から金曜日までです。

バイナリーオプション取引ができるFX業者比較 まとめ


リスクについて口を酸っぱくして述べさせて頂きましたが、バイナリーオプション取引はFXと比較にならないほど利用者がリスクの取り幅を選べる取引です。なぜなら、決済期日を過ぎれば紙くずになるかお金が戻ってくるかのどちらかしか無く、全財産を1取引に全て投じてしまえば、一瞬にして全財産がパーになる可能性が常にあるからです。

FXや株の信用取引で常に余力いっぱいまでポジションを持っておかなければ気が済まないというような人が、そのままの投資スタイルをバイナリーオプションに持ち込めば、一瞬にして無一文になるリスクを取りかねません。

原資が増えたらポジションも大きくしていくのもFXや株取引ですが、バイナリーオプションではポジションを大きく持てばリスクも増えます。バイナリーオプションでは、少額を投じてより取引回数を増やす方向で行うべき金融商品なのです。それさえ徹底できれば、毎日こつこつと小遣い稼ぎのように使うことは出来ます。

ただし、バイナリーオプションもFXなどと同様の相対取引ですので、証券会社に対しても常に目を光らせておく必要があります。取引開始時は優良企業だったかも知れませんが、業績が悪化してくると豹変しないとも限りません。

規制強化への対応状況、約款の変更には必ず目を通すぐらいの気持ちでいたいものです。