FX業者キャンペーンを比較、初心者におすすめしたい入門FX会社

[公開日]2014/11/30[更新日]2015/04/17

FX会社は口座開設に伴い様々な恩恵を受けられるキャンペーンを実施しています。今回は、その背景と各社のキャンペーンを解説します。

FXキャンペーン比較ランキング

FXでは多額の現金キャンペーンを展開中


インターネットが普及したことにより、素人さんでも簡単に投資できる環境が整いました。

たとえパソコンを持っていなくても、スマートフォンの画面上でリアルタイムに株価などが表示される高機能な取引ツールや取引サイトを用意している証券会社も増え、ますます個人投資家になる敷居は下がっています。

そんな個人投資家が簡単に始められる投資対象の中でも、特にFXでは各種キャンペーンが充実しています。株式口座の新規開設でも現金やポイントなどがもらえるキャンペーンを行っている証券会社は多いのですが、多いところでも1万円程度のキャッシュバックがいいところ。

ところが、FX会社での口座開設では、条件はあるものの10万円を超えるようなキャッシュバックが受けられることも珍しくありません。かつては、複数のFX会社の口座開設して最低単元でも良いので取引を行うと、サラリーマンの月収分ほどのキャッシュバックで稼げたものです。

一時、キャッシュバックキャンペーンはおとなしいものになっていましたが、昨今の円安を受けて再び派手なキャンペーンを打つFX会社も現れています。

なぜ多額のキャッシュバックが可能になっているのか?


では、FX会社ではなぜそのような多額のキャッシュバックが可能となっているのでしょうか?

理由の一つとしては、テレビやラジオCMを打つよりも費用対効果が大きいのではないか、という事が挙げられます。

時代は平成に移り変わろうとも、「投資」という行為は「不労所得」を得る行為に他ならず、日本において不労所得と得るという行為は、「濡れ手に粟を得る」行為であり、白い目でみられる行為であると考える人が依然として多いという事が挙げられます。

まじめに汗して働くことが美徳であり、国民全員がそれを実践することで、高い生活水準や生活環境、勤勉さといった日本人特有の性質を生み出してきたためです。

こうした日本人全体に染み付いた考え方を変えるのは、それが間違いではないという事もあり、容易なことではありません。、

多額の費用をかけてテレビCMなどを大規模に流しても費用対効果が他業種に比べて低い、あるいはその会社に対して悪い印象を植え付けるような結果にもなりかねないのではないでしょうか。

それに代わる宣伝方法として、投資に興味を持つ人に対してピンポイントでキャッシュバックを支払うことで、いわゆる「コンバージョン率」が非常に高い広告手段となっていると考えられます。

また、こうした「早耳筋」の食指が動くような情報は、SNSなどによってバイラル的に広まりやすいという点も、オンラインを利用して取引を行うFXととても親和性の高い宣伝方法と言えます。

もうひとつの理由としては、FXが相対取引であるという点があります。投資家に提示するレートとインターバンク市場のレートに差を持たせることによって、その差額をFX会社の利益とすることが出来ます。個人投資家にとってはBIDもASKもインターバンク市場から同じだけずれているだけなので、不利益を被るわけではありません。(スプレッドやスワップポイントは別)

FX会社が利益を増やすためには1人でも多くの投資家に自社で取引を行ってもらうことが必要であり、そのためにキャッシュバックというコストをかけてでも多くの顧客を集めたいという思惑もあります。

自社に口座を開設し、キャッシュバックを行うのは多額とは言え1度きり。一方、投資家はそのFX会社を使ってずっと取引を続けていきます。投資家が支払う手数料やスプレッドが、ある時点でキャッシュバック金額を超えるとそこから先はFX会社は利益を得るのみ、というわけです。

キャッシュバックは永遠に続くものではない


個人にとっては多額でも、企業にとっては割安な宣伝費と言えるのがキャッシュバック。今後も続くのでしょうか?

FXは業界としては成熟途上にあり、法規制が追いついていないという現状があります。レバレッジ規制や信託保全義務化など、これまでの規制強化の流れは今後も続く可能性があります。

規制強化によって投資家や資産の安全性は高められるかも知れませんが、ハイリスク・ハイリターンを承知の上で取引を行っている投資家にとって、FXの魅力は少しずつ失われてゆくのかも知れません。

そうした影響は投資の初心者にとっては、キャッシュバックの減少という形となって現れます。また、キャッシュバックなどのキャンペーンは期間限定であることが多いのです。

ですが、日本において金融教育が進み、投資に対する考え方が変われば、金融取引の増加を通じた経済活性化も見えてきます。そうなれば逆に投資家にとっては追い風となってくるでしょう。

放っておいても個人投資家が新規参入してくるような状況になれば、FX業界も全体として潤いますので、他社との差別化のため、キャンペーンの長期化や恒久化もあるかも知れません。

効果的にキャッシュバックを得るコツとは


FX会社の行うキャッシュバックは数万円に上るものも少なくありません。ですが、口座開設に加えて取引を行うことがキャッシュバック要件とされているものが多いのが現状です。

口座開設のみで得られるキャッシュバックも数千円ほどにはなるため、下手なアルバイトよりはよほど効率が良いのです。

取引を行うことでキャッシュバックが得られるケースでは、ある程度の資金を元手にすることで効率的にキャッシュバックを得ることが出来ます。

キャッシュバック条件に資金ロック要件が無いFX会社を選び、口座開設します。元手資金を入金し、「ギリギリ約定しそうな金額」で注文を出しておきます。レバレッジはかけたとしても2~3倍程度に留めます。

「ギリギリ約定しそうな金額」というのは、例えば現在の為替レートが1ドル109円だったとして107円といった水準です。機関投資家の仕掛けによって、「ヒゲ」と呼ばれる為替の急変動が稀に起きるため、これを狙います。

注文は毎日見直します。実勢レートが変われば指値もそれに合わせて変えます。

約定した次の瞬間には値が元に戻っていることが多いものです。そうなった後でゆっくりポジションをクローズします。

資金拘束期間が過ぎれば資金を出金することができるので一部を出金します。そして、次のFX会社で口座開設して、その資金を使うのです。

これを避けたいと考えるFX会社ではキャッシュバック要件として一定期間出金してはいけないという条件を付けるのですが、そのような条件のあるFX会社を最後に回すことで、短期間で効率的に複数のFX会社からキャッシュバックが得られるわけです。

一部のみ出金する理由は、一度の取引で全額失うというリスクを避けるためです。投資である以上、どんなに慎重に歩んでいてもリスクはゼロにはなりません。まして皆さんはまだ初心者なのですから、殊更に慎重を期すべきです。

魅力的なキャッシュバックを行うFX会社


前述の通り、FX会社のキャッシュバックは期間限定のものが多く、取引を行うことが条件となっているものがほとんどです。

キャッシュバックを受けるだけでなく、メインの取引用口座として利用するつもりなら、取引高に応じてキャッシュバック金額が増えるキャンペーンが魅力的です。

数千万円、数億円といった取引高を要求してくるものも多いのですが、レバレッジをかけて取引していれば、実は簡単に達成出来てしまうのです。

また、価格比較サイトやZAI(http://zai.diamond.jp/fx)などを経由することで、付加特典が得られたりしますので、直接FX会社のサイトへ行かずに「FX キャンペーン」などで検索することを強くおすすめします。

キャンペーンを行っているおすすめのFX会社をいくつかご紹介します。

SBI FXトレード


SBIグループのFXサービスがSBI FXトレードです。この会社では口座開設した後にログインするだけで500円もらえるというキャンペーンをやっています。

リスクゼロなのでやっておいて損はありません。しかし、ログインが必要だなんて、口座開設しただけで放置している方が多いという事なのでしょうね。

ヒロセ通商


チャーハンやカレーといった不思議なキャンペーンでもお馴染みのFX会社がヒロセ通商です。

この会社のキャッシュバックは口座開設+外貨購入で1万円、指定通貨を100万通貨単位以上取引すると1000円、以降100万通貨単位で最大10万円(10000万通貨単位)、英ポンドなら最大30万円まで金額がアップしていきます。

なお、取引高としてカウントされるのは新規ポジション建ての時の金額のみで、返済時の分はカウントされません。

外為ジャパン


FX黎明期から存続しており、未だに一線級のサービスを提供しているのが外為ジャパンです。

楽天やZAIなどとタイアップキャンペーンを行っており、楽天経由の場合には1万通貨の取引を1度行うことで、最大25000円分のキャッシュバックが得られます。

トレイダーズ証券


トレイダーズ証券も「宅麺」という名前のラーメンをプレゼントするなどの変わったキャンペーンを行っているFXキャンペーン会社のひとつです。

新規口座開設後に1ロットの取引を行うと5000円、500ロット以上の取引を行うと1万円がプレゼントされます。また、楽天を経由した上で10ロット以上の取引を行うと15000ポイント分の楽天ポイントに変わります。

また、TwitterとFacebookでフォロー&いいね!をして口座開設すると最大2万円のキャッシュバックとなるキャンペーンも行っています。

また、豪ドル/円のスプレッド低減キャンペーンも2014年いっぱい続く予定で、豪ドル取引を行うつもりで口座開設したい方にはおすすめです。

マネックスFX


マネックス証券の手がけるFXサービスがマネックスFXです。2014年11月30日まで最大10万円のキャッシュバックキャンペーンを実施しています。

また、口座開設するだけでもれなくプレミアムビールをプレゼントしてくれます。

番外編.マネーパートナーズ


誰にでもおすすめ出来るわけではないのですが、キャンペーンの派手さでご紹介したいのが、上限が最大300万円という巨額のキャッシュバックを行っているマネーパートナーズです。

新規口座開設し、さらに取引を行うと、1億通貨ごとに3万円ものキャッシュバックが受けられます。また、2000万通貨以上の取引で松阪牛のギフト券が貰えるというのも面白い取り組みです。

口座開設+取引でAmazonギフトを1万円分もらえるキャンペーンなども行っています。

リスクには要注意


取引が条件となっているキャンペーンにはリスクが伴います。キャンペーン金額以上の損失が出てしまったら意味がありません。

そこで、「IFO注文」を利用します。IFO注文とは「IFD注文」と「OCO注文」が一緒になったものです。IFD注文とは○○円になったら注文を出すというもので、ポジションを建てる際に自動的に安値で約定させるためのものです。

OCO注文とは「One Cancel Other」の略で、損切りと利確を同時に発注する注文で、ポジションを閉じる際に自動的にリスクを限定しつつ、利益を狙う注文方法です。

このIFO注文を利用することで自動で取引高を積み上げ、さらに利益を狙い、リスクを限定するという事が行えます。利幅も損失額も現在の値段に最も寄せておけば、損失を非常に小さく抑えることが出来ます。

また、こうしたキャンペーンは期間が決まっている上、特設ページなどからのキャンペーン参加申請などが必要ですので、FX会社へメールなどで参加ページURLなどを問い合わせておくと間違いが起こりません。

多くの会社では、キャンペーンは9月、10月末頃に終了してしまいますが、形や内容を変えて新たなキャンペーンを開始することもあります。まずはキャンペーン情報を探してみるとよいでしょう。

※各社のキャンペーン情報は執筆時点のものです。