外為オンラインの「ディールスコープ」に関するQ&A / 口コミ評判検証

[公開日]2015/05/22[更新日]2015/05/27

老舗FX会社である外為オンラインのトレーディング・ツールの一つが「ディールスコープ」です。他とは一線を画す情報を提供してくれるツールでもあります。本記事は「ディールスコープ」がよく分かるQ&A集です。

ディールスコープの口コミ使い方


最近は、初心者向けのものが目立っているFXトレーディング・ツールですが、初心者向けばかりではなくプロ向けのものもありますし、その内容もさまざまです。ですが、いずれのトレーディング・ツールであっても本質的な最終目標は、もちろん為替変動の事前予測にほかなりません。もっと言ってしまえば勝つことが目的ではあるのですが・・

ですが、そのアプローチ方法はトレーディング・ツールによって実にさまざまです。そして、それらトレーディング・ツールの中でも特に変わったアプローチ方法を採用してくるツールというのは、やはりほとんどが初心者向けのツールである場合が多いようです。

その理由としては、おそらくプロというのは画面上に表示されているチャートなどの情報ばかりではなく、様々なチャネルを通じて得た情報を元にトレードしているため、特殊なトレーディング・ツールなどは使用しない方が多いのでしょう。中には、為替チャートのみを見ることによって、神がかり的センスでのトレードを行っている方もいますが。

一方、多くの初心者は本業を別に持っていたりします。こうした人たちが専門的な情報源を持たず、目の前の画面から情報を得たいというニーズも持っており、FX会社もそうしたニーズに対応してきた結果だと思います。

そうした巷にある数多のトレーディング・ツールの一つであり、長らく利用されてきたものでもあるのが、外為オンラインの「ディールスコープ」です。

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多くのFXトレーディング・ツールの例に違わず、「ディールスコープ」もよくあるテクニカル分析系ツール・・なのかとおもいきや、このツールでのアプローチ方法は他とは大きく異なるのです。その違いとは、このツールは為替チャートそのものを予測するわけではない、というところから来ています。

為替チャートを予測するのが目的と言っても過言ではないFXにおいては、このアプローチは少々どころか大変斬新だったのですが、それでは、一体どんなアプローチをしているのでしょう。まずは、「ディーススコープ」とはどういった特徴があるものなのか、概要をざっとご説明します。

「ディールスコープ」とは?


「ディールスコープ」の「スコープ」って、なんでしょう?

老舗である外為オンラインのトレーディング・ツールである「ディールスコープ」も、昨日今日登場した新参のトレーディング・ツールではありません。いつ登場したのは定かではありませんが2008年時点では既に存在していました。当時はリーマン・ショックの最中であり、FXのどころではなかったのですが。

「ディールスコープ」の「スコープ」とは、トレード参加者の動向を「覗き見る」という事から来ています。着目点からして既存のトレーディング・ツールとは異質なのです。

つまり、「ディールスコープ」は、為替チャートの「予測」ではなく、為替取引の参加者数やポジションを表示するというサポートツールなのです。市場全体のではなく、外為オンライン口座を利用してのトレーダー情報ではありますが。

それでも、株式トレードとは違い、板情報などもないFXの世界にとって、一般的な個人が他人の売買動向をつぶさに見る手段は限られますので、その意味でも非常に有用なツールなのですが、後述の理由によって、少々扱いづらいのが残念なところです。

外為オンラインさんには、早くブラウザ版にも移植して欲しいものです。

「ディールスコープ」の利用環境

「ディールスコープ」は古くからあるツールです。外為オンラインは積極的にサポートする気がないのか、外為オンラインのどんなトレーディング・ツールでも使えるわけではありません。この辺は他社に少々遅れを取っているのでは?と思いたくなります。

「ディールスコープ」は、外為オンラインのトレーディング・ツールのチャート機能の中に含まれています。

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チャートには2種類あるのですが、「ディールスコープ」は「チャート(Java版)」の中にしかありません。さらに、Javaも最新版をインストールしている必要がある他、Javaのバージョンやセキュリティ設定などによってはこのチャートが表示できない場合が多く、違う意味で敷居の高いツールとなってしまっています。

とは言っても、登場から数年経った今でも非常に有用なツールと言えるので、是非とも頑張ってインストールしてみて頂き、使用してみて頂きたいものなのです。

では、「ディールスコープ」についてのよくある質問を見ていきましょう。

「ディールスコープ」に関するよくあるQ&A


「ディールスコープ」を使うにはどうすればよいでしょうか?

Q.「ディールスコープ」を使ってFXの売買動向を探りたいと思っていますが、ツールが見当たりません。どこにあるのでしょうか?また、だれでも使うことが出来ますか?

A.外為オンラインにログインすると使用できるトレーディング・ツールの中に含まれています。

外為オンラインにはデモ口座もあり、口座未開設でも試しに触ってみる事が出来るので、誰でも簡単に使いはじめることは出来ます。ただし、昨今のセキュリティ強化の流れから、一部のChrome派生ブラウザなどではそのままでは使用出来ないようです。

また、Oracle社のJavaVMというものが使用しているパソコンやスマートフォン向けにリリースされていて、それがインストールされている必要もあります。さらに、それを動かすためにはJava JRE(Java Runtime)や使用ブラウザのJavaプラグインなどがインストールされている必要もあります。

また、JavaVM自体がそもそもリリースされていないiPhoneやiPadなどのiOS搭載機器などもあり、それらの上では残念ながら使用することが出来ません。

ディールスコープ」はどんな通貨に向いていますか?

Q.世の中にはたくさんの通貨がありますが、「ディールスコープ」はどんな通貨に向いているツールですか?

A.売買高や市場参加者の少ないマイナー通貨で、大きな効果を発揮しやすいです。


ただし、売買高や市場参加者が少ないということは、外為オンラインでもトレードしているトレーダーが少ないという事になるので、精度に欠けるようになるという点で注意が必要です。大口のトレーダーが市場に及ぼす影響の度合いが、トレード量の多い米国ドルなどと比べて大きくなるからです。

「ディールスコープ」の信頼性はどれくらい高いのですか?

Q.「ディールスコープ」で提供されている人数やポジションにはどれくらいの信頼度があるのでしょうか?

A. 予測系ツールとは違い、現在トレードに参加しているトレーダー数やポジション高という「事実」を表示しているものなので、情報の信頼性という点では抜群です。


ただし、売買高やトレーダーが今後はどのように変化していくのかという事になると、当然の事ながら予測になってしまい、予測であれば絶対という事はなくなります。

また、人数的には1人とカウントされていても、大口投資家は個人投資家を数百人集めたよりも大きなポジションを持っている場合がほとんど。こうした大口投資家が1人減っただけでもポジションは半減以下になったり、逆に倍以上になったりするなるほどの変動をもたらす事がある、という点には注意が必要です。

「ディールスコープ」に向いているトレードスタイルなのですか?

Q.「ディールスコープ」に向いているトレードスタイルはどのようなものですか?

A.中長期的なトレンドを追いかけるようなトレードスタイルに向いています。


中長期的なトレンド向きというのもありますが、スキャルピングなどの短期トレードでは使えない理由があるからです。

「ディールスコープ」で表示されている情報は更新間隔が長いため、瞬時の値動きに対応が必要なスキャルピングトレードなどでは全く使いものになりません。

なぜ短い更新間隔にすることが出来ないのかは想像するしかないのですが、おそらく外為オンラインのシステム上、リアルタイムで売買とログイン情報を集計するような仕組みが存在していないか、集計は出来ても配信する事が、更新の仕組み上大変なのではないかと思います。

あくまで、中長期的なトレンドが相場に反比例している事を追認するといった使い方に限るべきでしょう。

「ディールスコープ」はどのように参考にしたら良いのでしょう?

Q.「ディールスコープ」で見ることのできる情報は、どのように解釈して使ったら良いのでしょう?

A.多くの人の買いについていくか、その逆をいくかを決めるための情報源として使います。


9割のトレーダーが負けているといわれるFXの世界ですから、株などの同じようにみんなに付いていけばそれだけで勝てるわけではありません。

現実にはストップロスの投げを誘うような大口トレーダーのし掛け売りや買いなどがあるわけです。こと時に犠牲になるのは、市場の9割を占めるという小口の一般投資家なのです。残り1割の玄人は、それとは逆の動きをしたからこそ「9割が負ける=1割が勝つ」という事になるわけです。

そして、それはみんなに付いていくだけでは勝てないという事になります。

ただし、長期的なトレンド形成はいかな大口トレーダーを言っても創りだすことは出来ません。トレンドとは市場に参加しているトレーダーたちの総意とも言えるわけで、こうした場面では積極的にみんなの後を追いかける方が良いでしょう。

一見、矛盾しているようですが、短期的で突発的な出来事と、長期的なトレンドでは同じモノサシで比較するべきではないとも言えます。

最後に


「ディールスコープ」の特徴や意味などについても分かるようなQ&Aをまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

他のトレーダー達の動向が見えるということは、それだけでも単純に面白いのですが、上手く使えば他のトレーダーを出し抜いたり、または味方に付けたり(自分が味方になるのですが)することも可能です。

「ディールスコープ」をこれから使ってみようと思っている方、すでに長らく使って来ている方にも、よくあるQ&Aをいくつかご紹介し、ご自身のトレードへの参考になさってみて下さい。