選べるミラートレーダーとは?よくあるQ&A / 口コミ評判検証

[公開日]2015/04/17[更新日]2015/05/27


近頃、メディアでも話題になっているミラートレーダーに関するよくある質問をまとめました。質問とその回答へいく前に、ミラートレーダーとはなにか、ざっとおさらいしておきましょう。

これがミラートレーダーだ!


ミラートレーダー
画像出典:https://www.fxprime.com/

ミラートレーダーとは?

ミラートレーダーは、イスラエルのTradency社が開発したストラテジ選択型の自動売買プラットフォームです。ブラウザ上で動作するため誰でも簡単に導入でき、利用手数料もかからない自動売買システムです。

ミラートレーダーは投資家だけでなくFX会社にも大変人気があり、全世界30数社で導入されています。日本でもインヴァスト証券のシストレ24を初め、いくつかのFX会社に既に導入されています。GMOのFXプライムにも導入されたり、投資情報番組や雑誌を始めとしたメディア露出も増えてきたりしているので、一般の外為投資家の方の目にも止まるようになってきたのではないでしょうか。

ミラートレーダーの特徴は?

ミラートレーダー最大の特徴には、ストラテジ選択型の自動売買システムであるという点が挙げられます。システム会社が作ったストラテジをそのまま利用できる点が、自動売買に興味のある投資家の耳目を集めている理由でしょう。運用成績の良いストラテジを選ぶだけで、労せずしてストラテジに乗っかる事が出来ます。

ただ、知名度の高まりに反して初心者向けの情報が少なく、実際の運用はどうなのかわかりにくい点も多いのがミラートレーダーです。

ミラートレーダーと似たものに、メタトレーダーがあります。こちらはPCへインストールするタイプのアプリケーションで、機能豊富な反面、使い方が少々難しいのが難点です。ミラートレーダーはメタトレーダーには慣れることが出来なかったユーザーを拾い上げてくれるような立ち位置にいます。

ミラートレーダーのよくある質問


それでは、ミラートレーダーに関するよくある質問とその回答を見て行きましょう。

ミラートレーダーは初心者でも勝てますか?

Q:ミラートレーダーに興味があります。FX取引の経験はありますが、自動売買は未経験です。こんな私でもミラートレーダーで勝つことはできるでしょうか?

A:結論から言えば、ミラートレーダーで自動売買を始めるだけなら初心者にも簡単ですが、勝ち続けるには工夫や勉強が必要です。

ミラートレーダーは、提供元が作ったストラテジを選択するだけで運用開始できる自動売買システムです。ブラウザ上で動作するので、導入環境も選ばず簡単に始めることが出来ます。

多くのFX会社ではストラテジは成績順に並んでいますし、様々な視点からの運用成績も公表されています。まさに、ストラテジを選ぶだけで自動売買システムの出来上がりです。その意味では確かに自動化は簡単に出来るのですが、勝ち続けるにはそれだけでは不十分です。

ストラテジの成績はあくまで限られた期限内でのことです。為替市場は日々変動を続けていますし、過去には一度もなかった現象さえ起こり得ます。常に「今」に合ったストラテジへと乗り換え続けていく必要があります。

リスク管理も重要です。起こりうる最大の損失が、最大ドローダウンを超えないとは限らないからです。推奨される保証金の他に、予備資金を確保しておく事も必要でしょう。時にはその額が自分の想像を遥かに超えます。

勝てるストラテジはどのように選べばよいのでしょうか?

Q.ストラテジをちゃんと切り替えながら運用しようと思っているのですが、どうやって選べばいいのか分かりません。

A.完璧ではないのですが、コツはあります。

相場付きは時々刻々変化するもので、それに対応できるストラテジも時々刻々と変わります。
ただ1度きり、ある時点で最も優秀だったストラテジを選んだからと言って、その先もずっと勝ち続けられる保証はどこにもありません。荒れている地合いの時は、特に慎重にストラテジを選ぶ必要があります。

最大ドローダウンが更新され続けているようなストラテジは今の地合いに全くマッチしていないと言えます。逆にプロフィットファクターがどんどん上昇しているようなものには、追い風が吹いていると言えます。

1つのストラテジを選択したままでも良い成績が出せますか?

Q.平日は忙しくてミラートレーダーを見るヒマがないので、パソコンの電源を入れっぱなしにして完全自動売買として運用させたいと思っていますが、そのような使い方をしていてもミラートレーダーは良い成績の残せるのでしょうか?

A.結論から言えば、勝てるかも知れないし勝てないかも知れません。

というのは、全ての局面や地合いに対応する事を想定したストラテジというものは作るのが大変困難であり、そのようなものは滅多に出来ないからです。現時点で存在していたとしても、未来永劫有効であるとは限らないのです。だから、ストラテジは頻繁に入替えを行う必要があるのです。

ですが、偶然にもどんな局面でも成績を上げるストラテジが現れないとも言い切れないのです。大切なことは、負け続けていると分かったら、すぐに他のストラテジへ乗り換える事です。

最初は勝てていたのに最近勝てなくなった

Q.ミラートレーダー初心者です。勝率は悪くないのですが、利益が少なくなりました。どんな事に気を付ければよいでしょうか?

A.今の地合いにストラテジが合わなくなってきたのだと思われます。ストラテジの選択もそうですが、ロット数を調節する必要も出てきたかも知れません。

荒れた地合いと凪いだ地合いではリスクの度合いも違います。常に同じロット数で投資していると、知らぬ間に大きすぎるリスクを背負い込む事があります。少しずつ勝ちを積み上げていても、1発ドカンと大きなドローダウンに遭うと、利益を一気に吐き出してしまいます。

そういう時とそうでない時で同じように投資していたのでは、資金効率が悪くなります。

「EA」って何?

Q.ミラートレーダーについて調べていくと「EA」という単語をよく見かけます。この「EA」って何ですか?

A.「EA」Expert Advisorの略で、自動売買ソフトを指します。

サーバーサイドで動作するミラートレーダーと対比するため、ダウンロードして自分のPC上で動作する自動売買ソフトを指して、このように呼ぶことがあります。

ストラテジ成績の見方が分からない

Q.ストラテジを選びたいのですが、成績一覧の見方が分かりません。良いのか悪いのかも判断が付きません。

A.各項目とその意味を、以下に列挙していきます。
内 容 ポイント
Tスコア ストラテジーの成績を数値化したものです。0~10まであり、10が最高となっています。 ある程度の売買実績がないと表示されないため、この項目があるのに非表示となっているストラテジがあれば、成績は未知数という事になります。
プロフィットファクター ストラテジの運用成績を示す指標です。1.0を基準として、それより大きいと黒字、小さいと赤字が出ている事を示しています。 売買成績を一元的の比較できるようにするための指標です。計算式は以下の通りです。

総利益÷総損失
累積損益 その期間内における累積の損益を示しており、円換算とpipsで表されます。 ストラテジの最終的な目的は、この項目を如何に大きくするかです。
平均利益 その期間内における平均の利益幅を示しています。平均損失はその期間内における平均の損失幅を示しています。 長期運用の際に重要な指標となります。
取引回数 その期間内における取引した回数を表します。同じく、その期間内における勝ちと負けの回数を表している待ち回数と負け回数の合計となっています。 少ない取引回数で大きな実績を上げても、"まぐれ"である率が高いと言えます。
勝率 勝ち回数の割合を示しています。 ただ、あくまでも回数がベースになっているので、勝率は良くても利益が出ないストラテジといったものもあり得ます。
最大ドローダウン その期間内における最大の損失幅を示しています。 最大ドローダウンが大きいほど瞬間的な損失額も大きくなる可能性があり、荒っぽい稼ぎ方をするストラテジであると言えます。

ドローダウンがどんどん大きくなる!?

Q.あるストラテジで運用しているのですが、最大ドローダウンを超えた損失が出続けています。日々、最大ドローダウンを塗り替えているような状況です。最大ドローダウンを超えた損失はなぜ起こるのですか?

A.最大ドローダウンは、過去のある期間の最大損失幅なのでそれを超える事はあり得ます。

ある期間内といっても完全に過去データではなく現在進行形です。あくまで「今まではここまでのドローダウンだった」という事を示しているに過ぎません。

相場は時々刻々変化します。それに対してストラテジの取る戦略は不変ですから、相場に合ってないストラテジを選択したままだと日々ドローダウンを更新してしまう(=今の相場にふさわしくないストラテジを選択してしまっている)事も十分起こりえます。

リスク・リターン率は、累積損益が最大ドローダウンの何倍になっているかの割合を示します。%で表示され、100に近づくほどリスクに対するリターンの割合が大きく、優秀なストラテジである事を表します。

ミラートレーダーのストラテジでバックテストを行いたいのですが

Q.ミラートレーダーのストラテジに過去のデータでバックテストをさせて見たいのですが、方法はありますか?

A.標準のミラートレーダーでは任意の期間を指定したバックテストは行えません。ストラテジの運用成績は、決まった一定期間内の運用成績を示すのみです。

また、各ストラテジのロジックは公開されていないため、ストラテジと過去の為替チャートを紐付ける手段はないという事になります。ですから、過去の似たような相場ではどのストラテジが有効だったのかを検証する手段はありません。ストラテジのロジックが検証できない=バックテストは行えないのです。

最後に


いかがでしたか?ちょっと初心者の自分には難しいかも知れないという印象を抱かれた方もいると思います。ですが、裁量トレードでは意思が弱くて含み損ばかり増えてしまう方には、含み損を許さない自動売買というのはやはり大きな魅力なのです。