FXメタトレーダー4(MT4)に関するよくあるQ&A / 口コミ評判検証
[公開日]2015/03/20[更新日]2015/05/27
FXサイトで良く見かける「メタトレーダー4」ってなんなの?
そもそも論で恐縮ですが、知らない方のために説明しておきたいと思います。
メタトレーダー4(MetaTrader4、MT4とよく略されます)は、ロシアのメタクオーツ ソフトウェア社(MetaQuotes Software Corp.)が無料で配布しているFXのトレーディング・ツールです。(公式ダウンロードページ)
非常に高機能なトレーディング・ツールで、自分でプログラミングすることも出来ますし、自動売買まで行えます。対応しているFX会社の口座があれば、このソフトウェア1つでトレードを行うことも可能ですが、日本のFXの会社の場合、各会社向けにカスタマイズされたものが用意されている場合があります。その場合はそれぞれのFX会社からダウンロードして使用する必要があります。
FXを会社が独自に開発、配布しているトレーディング・ツールとは異なり、対応しているFX会社であればこのメタトレーダー4だけでトレードが行えます。つまり、メタトレーダー4の使い方さえ覚えれば、実際に発注するFX会社を変更することができるわけです。その時々でスワップポイントの一番高いFX会社へ乗り換えたり、スプレッドが一番狭いFX会社に乗り換えたり、といった事が簡単かつ自由におこなえるようになるため、よりFXトレードそのものに集中することが出来ます。
対応しているFX会社ごとにカスタマイズされたメタトレーダー4を用意している場合がほとんどです。そのため、純正のメタトレーダー4とFXの会社提供の複数のメタトレーダー4(あるいは互換ソフトウェア)を1台のパソコンへインストールすることも可能です。
高機能ゆえに難しいイメージがあるメタトレーダー4ですが、日本製の年賀状ソフトのように全てを文章で説明しようとしていないために何がどこにあるのか分からないのであって、一度覚えてしまえばわずかな操作で色々な事が行える、非常に快適なトレーディング・ツールです。
チャート表示ソフトとしても優秀なので、FX会社の口座が無くてもニュース記事用に画面だけ利用するという使い方も出来ます。初回起動時に無料で登録できるデモ口座を開設しておけば、リアルタイムでの為替レートの確認ができるようになります。
それでは、メタトレーダー4に関するよくある質問について解説していきましょう。
「メタトレーダー4」に関するよくある質問
対応OSは?
メタトレーダー4本体はWindows専用ですが、ミニ版としてiPhone用とAndroid用もあります。iPhone 向けはiOS4.0以上、Android向けはAndroid 4.0以上となっています。Windows向けは32bit版のみとなっていますが、Windows7の64bit版を始めとした64bitのWindowsでも動作します。もちろん、64bit版しかないWindows8やWindows8.1でも動作します。時間がおかしいんだけど?
メタクオーツ社製の本家メタトレーダー4は米国東部標準時間が基準となっています。そのため、米国がサマータイム期間中は、日本より13時間遅くなり、冬時間の期間中は日本より14時間遅くなるので注意が必要です。FX会社が提供しているメタトレーダー4や互換ソフトウェアの中には日本時間で表示するものもあるようです。必要なPCのスペックは?
高機能なメタトレーダー4ですが、インストールするパソコンのスペックとしてはそれほど高い性能を要求していません。対応OSはWindowsVista、Windows7(32bit/64bit)、Windows8となっており、Macには対応していません。CPUはIntel Pentium Dual Core 2GHz以上、メモリは1GB以上、解像度は1024x768以上となっています。ただし、インターネット回線はADSLまたはFTTHなどのブロードバンド回線が必須です。一部にはWindowsXPに対応していると記載がある場合もありますが、セキュリティアップデートの提供がすでに終了しているWindowsXPをインターネット回線に接続するのはセキュリティ上大変危険ですので止めておきましょう。
価格情報の配信はFX会社のシステムに依存しているので、必要スペックはメタクオーツ ソフトウェア社の公式サイトではなく、対応しているFX会社の方で確認した方がよいでしょう。
チャートの表示期間を変えたい
分足、日足、週足など、チャートの表示期間を変えたい時は、変えたいチャートのウィンドウをアクティブにした状態でマウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示させます。「表示周期」という項目があるのでそれをクリックすると、「1分足」「5分足」などおなじみのものが現れますので、さらにそれをクリックする事で切り替えが出来ます。メタトレーダー4画面の上の方にある「メニュー」からも同じ操作が行えます。また、メニューのすぐ下にある「M1」や「M5」などもツールバーボタンを押しても切り替えることが出来ます。M1 = 1分足、M5 = 5分足、 M15 = 15分足、 M30 = 30分足、 H1 = 1時間足 、H4 = 4時間足 、D1 =日足 、W1 = 週足 、MN = 月足となっています。切り替えることができるのは、現在アクティブになっている1つのウィンドウです。
また、表示周期を変えるわけではないのですが、テンキーの「+」キーと「-」キーで部分的にズームイン、ズームアウトして表示することが出来ます。こちらは1分足なら1分足のままでのズームイン、ズームアウトなので間違えないようにしましょう。
過去チャートも見たい
過去のチャートを見たい時などは、変えたいチャートのウィンドウのどこかをクリックしてアクティブにした状態でマウスのホイールを回すか、左ボタンを押したまま(ドラッグ)操作します。マウスの左ボタンをドラッグした状態で左右へ動かすとチャートがスクロールします。マウスのホイールを手前に回すとより過去へ、奥側へ回すとより最近の表示期間を表示出来ます。また、縦軸の幅(価格レンジ)はその期間の最高値と最安値によって自動的に伸び縮みします。補助用チャート線を表示させたい
ボリンジャーバンドなどの補助用のチャート線を表示させたい時は、表示させたいウィンドウ内でマウスを右クリックしてメニューを表示します。メニュー中段の「定形チャート」をクリックするとチャートが並んでいます。ボリンジャーバンドであれば「Bollinger Bands」を、モメンタムであれば「Momentum」を選ぶと、そのウィンドウにだけ補助用チャートが表示されます。補助用チャート線を消したい
一度表示させた補助用のチャート線を消したい時は、そのチャート線の上にマウスカーソルを移動します。四角く詳細表示が出ている時に、マウスの右ボタンをクリックするとメニューが表示されます。メニューの中にある「分析ツールを削除」をクリックするとラインが消えます。
チャートウィンドウを表示させたい
新しい通貨ペアのチャートを表示させたい時や、チャートウィンドウを消してしまって再表示させたい時にはいくつか方法があります。簡単なのは、画面左に並んでいる通貨ペア一覧の中で表示したい通貨ペアの上でマウスの右ボタンをクリックすることです。するとメニューが表示されるので、「チャート表示」を選べばOKです。新しく表示されたチャート画面には後述のワンクリックトレードが表示されていませんが、これを表示させたい場合にはチャート画面上でマウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示させ、「ワンクリックトレード」をクリックすれば元通りワンクリックトレード画面が表示されます。
再表示したい時には、ファイルメニューの中にある「チャート再表示」を選ぶことです。これまでに消したチャートが並んでいますので、再表示させたいチャートを選ぶという方法もあります。消した時の位置まで覚えていてくれるので便利です。
4分割に整列させたい
初期画面のようにチャートウィンドウを4分割に整列させて表示したい時は、ウィンドウメニューから「ウィンドウの整列」を選んでクリックすれば4分割に整列して表示されます。注文したい
ある程度の操作に慣れてきたところで、いよいよ注文方法について見て行きましょう。注文したい通貨ペアのチャートをアクティブにした状態で、「F9」キーを押すと注文用のウィンドウが開きます。「注文種別」を選んでから水色やピンクのボタンを押すと発注されます。注文方法によっては即座に約定しないので注意が必要です。最新版のメタトレーダー4では新機能としてワンクリックトレードが利用可能になっています。チャートウィンドウの左上にある青か赤のエリアの事です。
この真中にある白いエリアに入っている数値は注文通貨単位数です。USD/JPYチャート上で「100」と入力したら100ドルを売ったり買ったりするという事です。クリックしたら確認画面も何も出ずに約定してしまいますので注意が必要です。
右半分のBUYの部分をクリックすると新規で買いポジションを建てます。左半分のSELLの部分をクリックすると「新規売りポジション」を建てます。ここで注意が必要なのは、SELLは決済注文ではなく「新規での売りポジションの注文」だという事です。
なお、ポジションがあるとチャート画面上に緑色の点線が表示されるので、どれくらいの含み損益があるのかが分かりやすくなっています。
では決済の方法というと、画面の一番下にある「取引」タブに並んでいるものがそうです。1行が1つのポジションになっているので、マウスの右ボタンをクリックしてメニューを表示させ、「決済注文」をクリックすると現在の値段で決済されます。確認画面も何も出ないのでこちらも注意が必要です。
もっと簡単に決済する方法もあります。決済一覧の一番右にある「×」ボタンをクリックする事でも決済が可能です。
いかがでしたか?したい事と操作する場所が同じところにあるので、それさえ覚えればそれほど基本操作は難しくないはずです。プログラミングなどの高度な機能についてはFXそのものに慣れてからでも良いかと思います。