glad とhappyの違いは?感情MAXの「嬉しい!」を伝える英語表現
[公開日]2017/02/13映画でもニュースでも映像を見ていると、アメリカ人というのはいつも感情表現豊かだなあと思いますよね。特にうれしい!ハッピー!というのをとても素直に表現するのが印象的なのではないでしょうか。
それに比べて日本人は表現力がやっぱり乏しいのは否めません。もともと、感情を表に出すのは良いとされない文化ですので仕方ない部分はありますが、英語を学んでネイティブと同じように英語を話そうとするときに、この「表現力の乏しさ」が壁になることは誰しもあります。
今日はアメリカで約10年過ごした筆者が、実際にアメリカでネイティブとコミュニケーションをとる時に使った喜びの表現をご紹介します。
I’m glad vs. I’m happy
まず思い浮かぶのが”I’m glad” “I’m happy”という二つの表現ではないでしょうか。学校でも叩き込まれた表現ですので英語を勉強している方々なら「私は嬉しい」というのを表現するフレーズだということをご存知ですよね。
でもこの二つの違いがいまいち分からない、というのが本音ではないでしょうか。という筆者もこの二つの違いがあまりわからず、どういう時にどちらを使えばよいのか自信がないままで最初は過ごしていました。
I’m glad
まず、アメリカでネイティブと過ごしていると、こういう感じで使われるのをよく聞きました。“I’m glad to meet you.”
(あなたに会えてうれしい)
“I am glad to hear that.”
(それを聞いてうれしい)
(あなたに会えてうれしい)
“I am glad to hear that.”
(それを聞いてうれしい)
初対面の人に”Nice to meet you”「お会いできてうれしいです」というのは分かりますよね。でもこの代わりに“I’m glad to meet you”というネイティブも多いです。ですので、これをもうcommon phrase(良く使われるありきたりなフレーズ)として覚えて、使っていました。
また、話をしているうちに、誰かが例えば
“I got a job at the company I wanted to work at for so long!”
(ずっと働きたかった会社で仕事をゲットしたの!)
(ずっと働きたかった会社で仕事をゲットしたの!)
などと言えば、
“I am glad to hear that.”
と答えるようなやりとりをよく聞きました。
I’m happy
さて、上で紹介したような表現を”glad” を“happy”に置き換えて使うことはできるでしょうか?“I’m happy to meet you.”
“I’m happy to hear that.”
“I’m happy to hear that.”
答えはイエスです。この二つの例に限れば、どちらでも使うことができます。
では”glad” と“happy”の違いは何なのかと考えた時”glad” は「一時的な喜び(短期)」を表し“happy”は「喜んでいる状況(長期)」を表すのが一般的のようです。
上の二つの例では置き換えることができましたが、例えば
“I am so happy to have this family.”
(この家族をもって幸せだなあ)
(この家族をもって幸せだなあ)
と、改めて自分の幸せを感じて言ったり、
“I have been happy with my job.”
(この仕事(について)ずっと幸せだ)
(この仕事(について)ずっと幸せだ)
などという表現に対しては”glad” より“happy”のほうが適切です。特に上の”I have been”などと現在完了形、継続などが使われている場合には”glad”を使ってしまうととても不自然になります。
I feel content
しかし、筆者が個人的に思うに、日本語でいうところの「幸せ」は、「嬉しい」にニュアンスが近い”glad”とも“happy”とも違うような気がすることがあります。
日本語で漠然と「あなたは今、幸せですか?」と尋ねられて、「はい、幸せです」と改まって答える時のように、もう少し大きく深い意味での「幸せ」を言い表したい時には、筆者はこう言います。
“I feel content.”
(幸せだなあ)
(幸せだなあ)
何かを食べて幸せ、などという軽い意味では使えませんが、自分の今の状況に満足しているという意味での幸せに対して、こう表現します。このフレーズは日本人にはあまり使われないような気がしますが、ネイティブはこう言います。
“content”という単語の意味は「内容」「コンテンツ」「内容物」とかいう意味で、もう知っている方もいらっしゃると思いますが「満足する」「甘んじる」という意味もあります。こちらの意味もあることを覚えておくと役にたちます。
"I’m"から始める英語表現
I’m satisfied
先ほどの”I feel content”は「満足する」という意味があると書きましたが、こちらも「満足する」という意味で知られています。こちらはどちらかというと、一時的に何かをしたことで「満足する」というニュアンスです。
“I am pretty satisfied with the result of this month.”
(今月の結果にとても満足している)
“I was satisfied with the meat sauce pasta at that restaurant. I was craving it!”
(あのレストランのミートソースパスタには満足したよ。めちゃくちゃ食べたかったんだ!)
(今月の結果にとても満足している)
“I was satisfied with the meat sauce pasta at that restaurant. I was craving it!”
(あのレストランのミートソースパスタには満足したよ。めちゃくちゃ食べたかったんだ!)
I’m amazed
「嬉しい」と表すのにこんな表現も使えます。例えば、誰かに素晴らしいプレゼントをもらったとします。相手の目の前で開けて、どれだけそれをもらって嬉しいか、というのを表現したいですよね。
“Wow! I’m amazed… because I wanted this kind of necklace for a long time!”
(あらまあ、驚いた。だって、こんなネックレス、長い間欲しかったのよ!)
(あらまあ、驚いた。だって、こんなネックレス、長い間欲しかったのよ!)
“amazed”で「驚愕する」「驚く」という意味です。皮肉をこめてネガティブな「驚き」に使われることもあるかもしれませんが、大体においてポジティブな意味での「驚き」によく使われる表現です。
"That’s"から始める英語表現
喜びを表現するのに、フレーズじゃなくても形容詞だけで、または”That’s ~”をつけて言うこともできます。そんなシンプルな単語だけ、のほうが喜びが伝わることもあります。
That’s awesome!
いい話を聞いたり、会話中に相槌代わりにこう言うのはどうでしょう。“(That’s) awesome!”
若者を中心に良く使われるこの言葉”awesome”ですが、辞書を引くともともとは「畏怖の念」を表す、とあったりします。とても大きなことを表す言葉から「すごい」「見事だ」などという意味に転じたと思われます。日本語でも最近はすごいものを見て「神だ」などと軽く使う若者が多いですので、同じような感覚ですね。
流行り言葉や若者言葉が苦手な筆者は、個人的にはこの言葉を使うのを避けていました。あまりに頻繁に癖のように使うアメリカ人の若者に会えば会うほど、使う気が失せていたのです。今でも使いません。
しかし、日常的にこの表現を使うアメリカ人は多いので、もちろん英語を習っている過程で、どんどん使っても大丈夫です。ネイティブ的表現と言えるでしょう。とてもポジティブに受け止めていることは、伝わるはずです。
That’s great!
流行り言葉より普通の表現が好きな筆者は、これならよく使っていました。“We were thinking, it would be nice if you could give a presentation about Japan next week.”
(考えていたのだけど、来週日本についてのプレゼンをやってくれないかしら)
“That sounds great. I will do my best to introduce my country.”
(よろこんで。自分の国を紹介するためベストを尽くします)
(考えていたのだけど、来週日本についてのプレゼンをやってくれないかしら)
“That sounds great. I will do my best to introduce my country.”
(よろこんで。自分の国を紹介するためベストを尽くします)
何かにつけて”That’s great” “That’s good”などと相槌代わりに言っていた気がしますが、ポジティブな感情を手軽に言いたいときはとても便利です。
That’s wonderful!
先ほどの”great” “good”が “ wonderful”になると、もう一つ喜びのレベルが上がったような気がします。“Guess what! I am expecting a baby in December!”
(ねえねえ、私実は12月に赤ちゃんが生まれるの!)
“That’s wonderful!”
(素晴らしいわね!)
(ねえねえ、私実は12月に赤ちゃんが生まれるの!)
“That’s wonderful!”
(素晴らしいわね!)
こういうとても喜ばしいニュースに”great” “good”ではなくぜひ“ wonderful”を使ってみてください。出産や結婚など特に大きい喜びには、”great” や“good”では軽すぎるような印象があります。また、この後に
“I am so happy for you!”
“I am so glad to hear that!”
“I am so glad to hear that!”
などと付け加えると、喜びを存分に表現できたことになりますね!
英語にもっと表情をつけるには
喜びの表現にもっともっと表情をつけるにはこんなフレーズを付け加えると良さそうです。
We (you) did it!
喜びを表現する時に、何で喜んでいるのかというのを付け加えるとより鮮明になります。なので、”I am happy”の後に “because…”という理由を述べれば良いですね。またそれと同じ理由で、こういう表現も自然と言えれば良いですね。“I am so glad you did it!”
“We did it!”
(やったね!)
“We did it!”
(やったね!)
話している相手が何かをやって喜んでいるのなら、”you” を主語にもってきます。何かを共に成し遂げてそれを喜んでいるのなら“we”を使います。
Couldn’t be happier
「もうこれ以上ない喜び」を表したい時は、こんな表現はいかがでしょうか。"My girlfriend said, "yes". I couldn't be happier!"
(彼女が(結婚のプロポーズに対して)イエスって言ってくれたんだ。これ以上の幸せはないな!)
(彼女が(結婚のプロポーズに対して)イエスって言ってくれたんだ。これ以上の幸せはないな!)
It means a lot to me
「個人的に、私にとって、この出来事はとっても特別なの」ということを述べることによって、それがいかにその人にとって幸せなことかを表せることもあります。"Hey, Mary. I know this is not special at all, but I happened to find the book you were talking about. I want you to have it."
(メアリー、これは特別でもなんでもないんだけどさ、この前君が話していた本、実は見つけてさ。君にとっておいて欲しいんだ)
"Oh Jack. You are so sweet. This means a lot to me. Thank you."
(まあ、ジャック。とっても優しいのね。とっても心に響くわ。ありがとう)
(メアリー、これは特別でもなんでもないんだけどさ、この前君が話していた本、実は見つけてさ。君にとっておいて欲しいんだ)
"Oh Jack. You are so sweet. This means a lot to me. Thank you."
(まあ、ジャック。とっても優しいのね。とっても心に響くわ。ありがとう)
"It means a lot to me"を直訳すると「私にとても意味のあること」ですが「心に響くこと」「とても特別なこと」というニュアンスです。
こんなことを言われたらその人がとても喜んでいることがわかるでしょう。
You made my day
これは筆者がとても好きな表現です。久しぶりににメールを書いた古い友達の返信でこんな言葉が添えられていました。"It's so nice to get an email from you! You made my day."
(君からメールが来て嬉しかったよ!最高の一日になったよ)
(君からメールが来て嬉しかったよ!最高の一日になったよ)
"you made my day"は直訳すると「あなたは私の日を作った」と何ともわけが分からない文章になってしまいますが「あなたのお蔭で私の一日は最高のものになった」というような意味です。誰かに何かをしてもらったり、送ってもらったりして、本当にうれしい気分になる時ってありますよね。そんな時にとっても適切な表現です。
筆者もこう言われると、こちらまで"No, YOU made my day"と言いたい気分になってきます。
喜びは心で表現
喜びというのはどれだけ語彙があるか、フレーズを知っているかということではないです。感情を表現するのは言葉を超えています。が、表現の引き出しがあまりに少なすぎると、表現できない自分に腹立たしく感じてしまいます。
これらの喜びのフレーズをどこかで覚えておくと、きっと役に立つこと間違いなしです!
ylw