Look とseeの使い分けできますか?知らないと恥ずかしい英単語の使い方

[公開日]2016/09/15

英会話上達法 単語の違い

語彙も決して広くはないのだけど、基本的な日常会話をするだけの幅は持っている。でも言葉自体のニュアンスがいまいち分からないから、全体的に自信が持てないというのが、困りものなのです。

マイナーな問題にも見えますが、これが実はネックで次のステップに進めない方もいるかと思います。というのも、日本語で訳せば同じ動詞だけれど、英語では違う動詞を使わなければならないという状況はよくあるのです

英語が上手になりたければ、避けては通れない問題です。今日は、よく似た単語だけれど状況によって使い分けしなければ恥ずかしい英単語をご紹介します。



See vs. Look / 見えるとよく見える 


例えば、映画が大好きだった筆者はネイティブに「今週末はこんな映画を見た」と言うのでさえ、最初は戸惑っていました。というのも「映画を見る」というのが”See”なのか”Look”なのか、もしくは “Watch”なのか。動詞のチョイスが不安でした。 この3つの単語は全て日本語で言えば「見る」という意味だと分かるのですが、微妙なニュアンスの使い分けができなかったのです。

“I saw a movie this weekend”
“I looked at a movie this weekend”
“I watched a movie this weekend”

このいずれかを口に出してしまえば、きっと、こういう事を言いたいのねと意図を汲んでくれるネイティブもいたかもしれませんが、その頃の筆者はとにかく失敗するのが恥ずかしくて結局ワードチョイスを避けるようにして話をしていました。

“I went to a movie this weekend”
(今週末映画に行った)

こんな創意工夫をしながら潜り抜けていました。さて、結論から言ってしまえば”See”は一般的な意味での「見る」で、”Look”は何かを「注意深く見る」という意味があります。

“I saw a clock and realized it was time to go.”
“I looked at a clock and realized it was time to go.”

上の文、どちらも「時計を見て、もう行かねばならない時間だと気づいた」という意味ですが、”saw” を使った上の文のほうが、「ふと時計に目をやった」という意味があるのに対し、“looked at” を使った下の文は「(時計を見るために顔を上げたりして)時計を見る」という意味があります。

ここまで話てみると、じゃあ「映画を見る」のはきっと”Look”のほうかな、と思ってしまいそうですが、実は映画を見るのは”See”なのです。

“I saw a movie this weekend”

とは言えますが、

“I looked at a movie this weekend”

とは言えません。というのも、”Look”は「注意深く見る」ですから、二時間や三時間、ずっとスクリーンをじいいっと目をむいて見ているわけでなければ、”I looked at a movie”とは言えないのです。

See vs. Watch / 見ると観る


ここで疑問が浮かんできますよね。それではもう一つの「見る」という意味の”watch”はどうでしょうか。実は、「映画を見る」に関していえば

“I watched a movie this weekend”

が一番一般的な言い方かもしれません。”Watch” は「(何か変化するものを)断続的に見る」という意味での「見る」というニュアンスがあります。ですから、映画の他にもサッカーの試合だったり、人間や動物などしばらく見ているという時に使います。

“I just watched them fight”
(彼らがケンカするのを私はただ見ていた)

“You have to watch your children at park”
(公園では自分の子供を見ていなければなりませんよ)

同じ「見る」でもこんなに使い分けが必要なのか!英語って難しいと思われるかもしれませんが、日本語でも「見る」「観る」「診る」「視る」などたくさんありますから、どんな言語でもなかなか一筋縄ではいきません。もし、どの動詞を使うか迷った時は、一番一般的な「見る」という意味の”See”を使うのが一番安全かなと思います。

Hear vs. Listen / 聞こえると聞く


さて、次は「聞く」はどうでしょうか。これもどちらを選べばいいのか迷う場面があるのではないでしょうか。

“I am hearing my favorite music”
“I was listening to my favorite music”

「気に入っている音楽を聞いています」と言いたいときは”hear” “listen”のどちらを使いましょう。これは、どれだけ自分の意識が音楽やラジオなどの音源に向いているか、によります。ここでは、”my favorite music”と言っているわけですから、きっと音楽のほうに意識を向けて、意図的にその曲を聞いているわけですよね。となれば、きっと“listen”を使った文のほうが正解になります。

自分で再生などしなくても「耳に勝手に入ってきた」音源に対しては”hear”を使うことが多いです。

“I heard a bird cheep as I was reading a book”
(本を読みながら、鳥が鳴いているのを聞いていた)

文字通りのノイズに対して「聞く」という意味ではこういう使い分けですが、意見などを「聞く」「聞き入れる」という意味では実は”hear”が使われます。

“Can you hear my opinion?”
(私の意見、聞いてくれますか?)

“I will hear you out”
(あなた(の意見)を聞き入れましょう)

Speak vs. Talk / 話すとおしゃべりする


次は「話す」ということはどうでしょうか。ここでもまずspeak”と”talk”という二つの単語が思い浮かぶでしょうが、どちらがどのような状況で使うか、よく分からないですよね。

普通に言う、軽い意味での「話す」「会話する」というのに使われるのは”talk”が多いでしょう。それに対し、”speak”は誰か多数の人に向けて「話す」「述べる」というようなニュアンスです。

必ずしも相手のリスポンスを必要としない、一方的なスピーチのような内容も含みます。

“I was talking with John last night, and he made me laugh!”
(昨夜ジョンと話していたのだけど、彼ったら笑わせてくれたわ!)

“I spoke to a group of students last week”
(先週、学生のグループに演説をした)

“Public speaking”(演説法)という文化があるくらいの国が、アメリカですから「話す」ことについては細かく使い分けがあるのも納得ですね。

Tell(or show) vs. Teach / 教えると指導する


何かを「教える」という意味の動詞はどうでしょうか。日本語では「~するのを教えてあげる」などと「教える」という言葉が頻繁に使われるせいか、英語で話す時に”teach”を多用してしまうことがあります。

我が家にはもうすぐ4歳の息子と1歳になる娘がいますが、二人で一緒におもちゃで遊んでいる時に、上の子に「そのおもちゃの使い方をXXちゃんに教えてあげてね」と言いたい時があります。このような時に”teach”を使わないのがミソです。

“Can you tell(show) her how to use that toy?”
(妹にそのおもちゃの使い方を教えてあげてくれる?)

「言ってあげる」「見せてあげる」というのをすべて含めて「教えてあげる」と日本語では言ってしまうので、ここで”teach”を使いたくなる気持ちは分かるのですが、これをやってしまうととても不自然な英語になります。英語初心者でよく、”Teach me!”などと言っている人を見かけますが、これも大多数が「今度教えてね!」みたいな感じで”teach”ほど大それたことを話題にしていないことが多いなと思います。

英語で”teach”といえば、本格的な「指導」になります。教科や何かの本格的なハウツーならまだしも、普通にいうような「教えてあげる」の意味では”teach”は使いません。ネイティブは、よほどの大事でなければこの単語は使いませんので、これを頭のどこかに入れておいてください。

“I can tell you how that movie ends.”
(この映画、どうやって終わるか教えてあげられるよ)

“Can you tell me how to open this door?”
(このドアの開け方を教えてくれない?)

もしくは、”Let ~ know”のフレーズを使うことも可能です。

“Can you let me know your schedule over the weekend?”
(週末のスケジュールを教えてくれる?)

“I will let you know which train to take at the station.”
(駅で、どの電車に乗るか教えてあげますね)

Tell vs. Say / 伝えると言う


もうひとつ、”tell”に関する表現で、日本人にとてもありがちなものがあります。「誰々が~と言った」などという構文で英語の学習時間に学校等で習うせいか、

“My friend said to me that the movie was very good.”
(友達は(私に)、その映画はとてもおもしろかったと言った)

という感じで”say”を使って英文を作る日本人が多いこと。これでも間違いではありませんが、ナチュラルな英語ではありません。ネイティブはきっとこう言うはずです。

“My friend told me that the movie was very good.”
(友達は(私に)、その映画はとてもおもしろかったと言った)

”say”の代わりに ”tell”を使って、とても小さな違いですがこんなところに差が出ます。英会話を教えているうちのアメリカ人の旦那も、日本人の生徒がこういう表現をすることがとても気になるようで、“I don’t know why they don’t just say ‘tell’!”と、言っていました。どうやらネイティブにとってみれば、”say”を使うととても遠回しに言っているような印象を受けるようです。

”say”も ”tell”も日本語で言うと「言う」という意味ですが、”say”はただ単に「言う」のに対し、”tell”は誰かから誰かに何かを「言う」「伝える」という意味があります。なので、会話などで情報が伝達された場合、”tell”を使うほうがより自然と言えます。

Draw vs. Write 描くと書く


この前、息子がお絵かきをしていたので、ついついこのように聞いてしまいました。

“What are you writing?”
(何を書いているの?)

すると彼はこう答えました。

“I am not writing, I am drawing.”
(書いてないよ、描いているの)

三歳の子供に一本取られてしまいました。日本語の脳で考えて英語が出てしまったのだな、帰国後もっと気を引き締めないと英語力が落ちていくだけだな、と自分で思った瞬間でした。

日本語で大きい意味で「書く」といえば、何となく字も絵も含んでいる感じがしませんか?もちろん感じで書けば「書く」「描く」とあるのですが、そこまで使い分けしない感じがします。

英語では、息子が言うように、文字を書くことと、絵をかくことは厳格に線が引かれます。ちなみに、これに色が入ってくればまたややこしくなります。”paint”という動詞で「色を塗る」という意味ですから、塗り絵をやっている時は

“I am painting a picture”
(絵に色を塗っているの)

ということになります。ここまで細かく使い分けしなくてもと日本人の私たちは思ってしまいますよね。さすがに生まれた時からネイティブであるパパと暮らしている三歳児はもう使い分けがマスターできています。うらやましい限りです。

正解の単語を選べるように経験値を上げる


さて、いかがでしたか。英会話のレベルがまだまだ充分でないと、

「聞けば何となく意味は分かるのだけど、いざしゃべろうと思っても口から英語がすらすらと出てこない!」

という時期がありますよね。きっと英会話中級者、上級者の方が誰でも通った道だろうと思います。初心者なら、今まさにそんな渦中にいる方もいるかもしれません。

そういう時期の悩みとして「何となく単語を組み合わせて意思の疎通を取れるのだけれど、単語のチョイスに確固たる自信がないだから、失敗するのが恥ずかしくてネイティブと話せない、というのがあると思います。

筆者も在米生活の中で、ネイティブ同士の会話を聞いているうち、段々と微妙な言葉のチョイスというのは分かるようになりました。

単語の使い分けができない、という問題自体が、経験値が足りないということが原因です。言語習得をする際は一にも経験二にも経験ですが、やはり日本で生活していたら絶対的にこれが欠けてくるのも仕方ありません。

ここでご紹介した使い分けが、少しでもネイティブとの会話の力になればと思います。


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