ネイティブが違和感を感じる7つの英語表現

[公開日]2014/12/24[更新日]2015/04/17

「Let’s play the guitar with us.」
この英文、ちょっとおかしいことに気がつくでしょうか。日本語でも「レッツゴー」とよく言いますが、この「Let’s」は、「Let us」の略なので、実は文末に「with us」をつける必要はありません。多くの日本人が似たようなところで、ちょっと変な英語を使ってしまっています。今回は、日本人によくある英語の「誤」表現について紹介します。

英会話初心者の誤表現と違和感

和製英語


和製英語をそのまま英単語として使ってしまう間違いは、日本人に多く見られる間違いの一つです。『和製英語辞典』が書籍として販売されるほど和製英語は数多くあり、それが英語なのか、和製英語なのかを意識しないで普段使っていることがあるので、注意しなくてはいけません。

こちらのYoutube動画で、イギリス人兄妹がおもしろく和製英語を紹介しているので是非ご覧になってください。このビデオは、パート3まであります。パート2でも紹介されますが、「頑張って」の意味として日本人は「fight!」と思わず言いたくなってしまいますが、ネイティブには「戦え!」と聞こえてしまい、ネイティブにとっては意味不明どころかギャグだと思われてしまうかもしれません。この場合、相手を励ましたくて言いたいのなら「Good luck!」を使いましょう。

和製英語には、「ガードマン」のようにそのまま使っても「ガードする人=何かを守ってくれる人」と連想して「security guard」のことを言いたいのかな、とネイティブが意味を推測してくれるものもあります。しかし、和製英語と英語の意味が全く違うものも数多く存在します。例えば、気分が盛り上がった状態を「ハイテンション」とそのまま「high tension」と言ってしまうと、意図していた意味とはかけ離れた「緊迫した状況」「高電圧」という意味になり会話が全く成り立たなくなってしまいます。

奇妙な和製英語の世界へ」では、一つひとつ詳しく和製英語を解説しているので参考にしてください。

不要なところに「a」をつける


以前、キットカットのテレビコマーシャルで「Have a KitKat!」と言う宣伝があり、今でもキットカットのキャッチコピーになっています。これは、KitKatが数えられる名詞と考えれば文法的には間違っていませんが、これにつられてなのか、「Let’s have a lunch.」のようにhaveのあとに「a」を余分につけてしまう間違いや、「A happy new year」のように不要なところに「a」をつけてしまう間違いが多く見られます。

ただし、逆に「タクシーを呼んでください」は「Call me a taxi.」のように、「a」を忘れないようにしないと、あなたのあだ名がタクシーになってしまうので、気をつけましょう。また「fish」や「sheep」など単数形と複数形の形が同じものや、「wood」のように単数形で使えば「材木」、複数形で使えば「森」などと意味が変わるものもあります。日本語では名詞が数えられるかそうでないかと考える必要はないのですが、英語では、改めて単数形、複数形やそれぞれの意味を確認しておかなければなりません。

「Fine thank you, and you?」はちょっと丁寧過ぎ?


どんなに初心者の方でも「How are you?」と言われれば、とっさに「Fine thank you, and you?」と、この表現だけは、すんなり出てくるのではないでしょうか。ところが、ネイティブからすると日本人みんながみんな、この受け答えをするので少し違和感があるようです。

この表現は、もちろん正しいのですが、「How are you?」に対してこの返答は一番丁寧な表現なので、初対面の方にはこれで構いませんが、何度も会う人や友人にこの表現を繰り返し使うと、仰々しく聞こえ、自分とはあまり関わりたくないのかなといった雰囲気を出してしまいます。「I’m good.」「Pretty good.」「Not so bad.」など他の表現も使って、フレンドリーに会話がスタートできるようにしましょう。

また、「How are you?」以外の表現としても「What’s up?」「How’s going?」「How are you doing?」などが使えるとぐっとネイティブらしくなります。

日本語から考えて無理に英訳してしまう間違い


英語を話すときに、先に日本語で言いたいことをしっかりと考えてから英訳しようとすると、どうしても日本語にひっぱられてナチュラルな英語にならないことがあります。例えば「(電気が)つく」の「turn on」をそのまま使い「The light doesn’t turn on.」と言ってしまいがちですが、ネイティブが「電気がつかない」の意味としてよく使うのは「The light doesn’t work.」です。

「部屋に鍵を忘れた」という文も「忘れる=forget」を使うと「I forgot my key in the room.」ですが、ネイティブにはちょっと変に聞こえると思います。鍵そのものの存在を忘れた場合は、forgetを使いますが、「leave」を使って「I left my key in the room.」の方が自然に聞こえます。

日本人は学生時代から英単語帳を使って英単語や熟語を日本語訳と対にして覚え、それをその訳の通り使ってしまうので、日本人に共通した英語のミスが出てくるのだと思います。慣れるのに多少時間はかかると思いますが、日本語で考えてから英訳すると大抵おかしな英語になってしまうので、英語を話すときは英語で考える癖をつけるようにしましょう。

「Please sit down.」の違和感


筆者が中学生の時に、英語の授業の始まりに、「起立!」「礼!」と日直が言うと、英語の教師が「Sit down.」と言っていたのを覚えています。お客様に対して「どうぞお座りください」と言いたい場合、仮に「Please」をつけて「Please sit down.」と言っても、高圧的なイメージになってしまいます。先ほどの例のように教師が生徒に使う分には問題ありませんが、お客さまに対しては「Please have a seat.」が望ましい表現です。

「ご職業は何をされているのですか」という質問は日本では初対面の人と会話をしている時に頻繁に使う表現ですが、ダイレクトに「What’s your job?」と聞いてしまってはいないでしょうか。文法的には正しいのですが、ぶっきらぼうでえらそうな聞き方なので初対面の人には特に避けたい表現です。「What do you do for a living?」(生活するためにあなたは何をしているのですか)の略で「What do you do?」を使うようにしましょう。

Can you〜ではなくDo you~?


外国人を日本食で接待するときに、相手が日本食を食べられるかどうか確認するといったケース、よくありますよね。しかし、例えば「納豆食べられますか?」と聞きたいときに「Can you eat natto?」と聞くと、あなたの体で納豆を消化できますか、食べても大丈夫ですかといったニュアンスになってしまいます。

森の中を散策中にキノコを見つけて「Can you eat this mushroom?」といった具合に、毒キノコかどうか確かめるにはこの表現が適切ですが、外国人が苦手とされる納豆や刺身といった日本食が食べられるかどうか尋ねるには「Do you like natto?」がよいでしょう。同じような間違いでよくあるのが、「Can you speak English?」です。この聞き方だと英語を話す能力があるかどうかと聞いている感じなので「Do you speak English?」と尋ねた方が相手に失礼に聞こえません。

空気を読む日本人の英語は自信なさげに聞こえている


日本人ははっきりと言わず、相手にその場の空気を読んでもらうことを期待したり、言葉をあえて濁したりすることがよくあります。その結果なのか、相手に同調する時に「I think so.」や「maybe」を日本人はよく使います。こういった表現を多用すると、いつも自分の意見に自信がない人にみられてしまうので、「I agree.」や「It sure is.」など他の表現も使ってみましょう。

また「I think」を使って「I think I want to~」といった文章を作ってしまう間違いもよくみかけます。例えば、待ち合わせ時間を決める際、「I think I want to fix the time.」と言ってしまう人がいますが、「I think」なしで「I want to~」だけで十分です。間違った表現ではありませんが、この場合は「待ち合わせ時間を決めたいけど、まだ考えている途中だ」といったニュアンスになってしまいます。

さらに時間を決める時に「decide」を使ってしまう間違いも多いのですが、「decide」は、「決心する」や「判断を下す」といった感じなので、時間を決めたいときには、「decide」ではなく「fix」や「arrange」、「set」といった動詞を使います。

未来時制にも落とし穴


未来のことを話すときに使うwillと、その過去形であるwould、どちらも未来のことを話すときに使えますが,その使い方ははっきりと異なっています。例えば、宝くじが当たったら「家を買う」と言いたい場合、「I will buy a house.」「I would buy a house.」どちらが適切でしょうか。この場合は、まだ宝くじが当たったかどうかもわからず、大金を手にしていません。このような話者の勝手な想像で話をしている場合は「would」を使う方が適しています。

一方、単なる想像ではなく、それを確実に実行する場合に「I will go to a park.」、また約束できることに対しては「I will help you.」のように「will」を使います。さらに「will」と混同して使われるものに、「be going to」がありますが「I will go to a museum.」「I’m going to go to a museum.」は、少しニュアンスが異なります。

「will」を使うと、まだ計画は立ててないけど、行くつもりといった意味になり、「be going to」を使うと、この会話をする前からすでに決めたことであって、計画も立てているといった感じになります。また「be going to」は、近い将来それが起こることを確信している時にも使います。例えば、目の前に黒い雨雲が迫って風も強まってきたら「It is going to rain.」のようにこれから確実に雨が降る状況を表現できます。

天気の話では、よく「Tomorrow will be rain.」といった間違いもよくみられます。この文章だと「明日イコール雨」といった「明日」と「雨」が同等であるという文になってしまうので、天気の時は主語が「It」になるのを間違えないようにしましょう。

日本人の礼儀正しさ、丁寧さが導く「誤」表現


日本人の礼儀正しさや、丁寧さは、世界でもトップクラスで、海外からもその日本人の姿勢は高く評価されています。日本人の親切さだけではなく、日本語には他の言語にはない尊敬表現があり、言語だけでも相手に敬意を表すことができるので、英語を話すときにも丁寧な表現を心がける日本人が多いと思います。

「すみません」という日本語は、とても便利で謝る時やお礼を言う時、話しかける時など様々なシーンでよく使います。席を譲られて「Thank you.」と言うべきところを「Sorry.」と言ったり、道をあけてほしい時に「Excuse me.」の代わりに「Sorry.」と言ったりするのも日本人らしい間違いの一つです。

また、「please」をつければ、何でも丁寧な表現になるというものではありません。例えばタバコを吸っている外国人に対して「Don’t smoke here, please.」と言うと、「please」をつけても少しきつい言い方になってしまいます。文章の最後に「please」をつけても、前半が命令文だと丁寧な表現には聞こえないのです。ここでは、「would you」を使って「Would you mind not smoking here?」が相手に不快感を与えない言い方になります。

ニュアンスをネイティブに確認する便利サイト


いろいろと使い方を調べてみたものの、ネイティブではない日本人としては、やはりこの表現で本当にいいのか少し不安は残ります。そんな時は、やはりネイティブに聞くのが一番安心できる方法ですよね。そこで是非活用していただきたいのが、「Yahoo! 知恵袋」や「OKWave」のような、参加者同士で質問や回答を投稿してお互いの疑問を解消していくサイトです。英語は最もメジャーな世界共通語だけあって、私たち日本人が持っている疑問と同じような疑問を世界の英語学習者も持っています。

例えばこちらのページでは、「『久しぶり』の『Long time no see.』って本当にネイティブは使っているの?」という質問に対して、実際によく使う表現であることや、他の言い回しを教えてくれている回答者もいます。

以下のウェブサイトは、海外のサイトなので、質問、回答全てが英語ですが、中級者以上の方におススメのサイトです。ここでは、英語の使い方に関して質問、回答が豊富に紹介されているので、使ってみると新たな発見が色々あるのではないかと思います。

Englishforums
English Language Learners
Yahoo! Answers(words & wordplay)

以上日本人に多くみられる英語の「誤」表現を紹介しましたが、すでに知っている単語の使い方をきちんと見直すだけでも、ぐっとレベルアップすると思うので、軽視せず改めて簡単な単語から正しい使い方をおさらいしてみましょう。