褒め上手な外国人に習え!会話が弾む24の褒める英語表現
[公開日]2017/03/03英語を話す外国人と一緒にいると、皆ほめ上手なことに気づくでしょう。
新しい服を着ていると、”You look great!”。仕事をしていて何かを成し遂げると、”Good job!”といった具合に、褒めてくれるので、最初は照れ臭いかもしれません。
日本にいると、「そのくらいできて当たり前」「皆やってることでしょ」というような空気感が多く、素直に褒めたり褒められたりすることは少ないですよね。
だからこそ、いざ英語でネイティブと話すとき会話のネタがなくなり、黙ってしまうなんてことが起こるのです。今日はネイティブに使える、自分も相手も気持ちが良くなり英語でのほめ方の表現をご紹介します。
目次
ニュアンス別 女性を褒めるときの英語4パターン
かわいいね
女性の外見を褒める時はまず「かわいいね」というのが思い浮かぶのではないでしょうか。“You look so cute.”
(とってもかわいいね)
(とってもかわいいね)
上のフレーズは、"You are so cute"ではないところがポイントです。"are"ではなく"look"を使うことで、中身のかわいさではなく、「外見の感じがかわいい」という意味になります。髪型や服装を含めてのことです。
日本のポップカルチャーはアメリカでも”Kawaii culture”と言われるくらいに日本人は何かと「かわいい」という言葉を好んで使いますが、実はネイティブはそこまで使わないのです。どちらかというと、外国人が”cute”を使う時はペットや小さい子供に使うことが多いようです。ですので異性を褒める意味で、"You are so cute."と言ってしまうと、子供っぽいかわいさなので、必ずしも褒め言葉にはならないのかもしれません。
在米時代を思い返してみると、どちらかというと同性である女性から、「あなたってかわいいわね」というような感じで、こう言われることが多かったような気がします。
かわいらしい
どちらかというと、こちらのほうが女性を褒める時に役にたちそうです。“I love the way you speak English. It’s adorable!”
(君の英語のしゃべり方って大好きだよ。かわいらしい!)
(君の英語のしゃべり方って大好きだよ。かわいらしい!)
日本人が英語を話す時に、どうしても日本人訛りになって聞こえてしまいますが、これがたまらなくかわいらしい、と思うネイティブの男性は少なからずいるようです。日本人でも「外国人キラー」と呼ばれる外国人好きな人がいますが、在米時代にも数多くの「アジア人好き」の西洋人に出会いました。
もちろん、外見だけで「エキゾチックだから」というだけの、日本人女性からいえばちょっと嫌なタイプの外国人男性もたくさんいましたが、心から日本人女性を魅力的に思い、日本文化に興味があり、日本訛りの英語を好きになってくれる男性もたくさんいました。上の例も、筆者がそのようなタイプの外国人男性が、日本人の彼女を褒めている時に聞いた言葉です。
自信があまりないのに英語を喋っていると、このように褒められるとちょっと日本人であることが嬉しくなりますね。
キレイ、美しい
かわいいタイプの女性がいれば、キレイなタイプの女性もいます。
“You are so beautiful.”
(とても綺麗だね)
(とても綺麗だね)
「きれい」と言えば、すぐに”beautiful”を思い浮かべると思いますが、やはりネイティブもよく使います。女性を褒める時にももちろん使えます。
beautifulとprettyの違い
よく聞かれるのが、”beautiful”と “pretty”の違いです。”beautiful”は誰の眼から見てもとにかく豪華で美しい。比べて、“pretty”は品があって可憐な中に美しさがある、といった具合です。筆者の中でも“pretty”の頂点は、小柄で頭も良く、上品で女性のなかのあこがれである、オードリーヘップバーンです。あのような美しさが“pretty”だと思います。
余談ですが、あるネイティブの男性が、かのセレブ、キムカーダシアンについて語っているときに、こうやって言っていました。
“She is just pretty!”
(彼女ってただただ、かわいらしいよね!)
(彼女ってただただ、かわいらしいよね!)
キムカーダシアンを知っている方なら分かると思いますが、彼女のどこが“pretty”なのか、筆者には謎でした。オードリーヘップバーンとは正反対のような女性ですが、美しさの定義というのは人によって全く違うものですね。
息を飲むような美しい女性に出会ったら
とにかく美しい、もう"Hands down(理由なく、誰の眼にも明らかに)"で綺麗だ、と言いたい時にはこの単語を使います。“She is gorgeous.”
(彼女はゴージャスだ)
(彼女はゴージャスだ)
ちなみにこれは、男性にも使えます。とにかく魅力にあふれている人に使える単語です。
また、こんな形容詞もあります。ネイティブがよく使うので知っている方も多いのではないでしょうか。
“You are hot.”
(あなたはホットね)
(あなたはホットね)
イケイケな感じで相手のことを褒めるときに”hot”を使います。これは、とりわけ異性としての魅力にあふれて、自分が性的に魅かれている、という時に使います。
これは筆者の意見ですが、この場合に限っては、”hot”の前に「とても」や「かなり」という意味である”very””quite” “so”などをつけない方が、シンプルでぐっとくるものがあります。
男性が言われてうれしい3つの褒め言葉
かっこいい
無難に褒めるとしたら、まずはこれです。“You are cool.”
(かっこいいわ)
(かっこいいわ)
“cool”という単語は、最近ではいろんな形で使われて、”fine”や”ok”という意味で使われたりしますので、これで褒められてもそこまで特別感はありませんが、悪い気はしないはずです。
魅力的ですね
何か分からないけど、とにかく魅力的な人っているものですよね。そんな時に使いたいのが以下の表現”attractive”です。これは男性でも女性でも使えます。“He is incredibly attractive.”
(彼って、信じられないくらいに魅力的)
(彼って、信じられないくらいに魅力的)
人を引き付けるようなカリスマ性を持っていたり、なぜかその人と喋ってみたくなるような魅力にあふれる人に対して使える表現です。
男らしいわね
男らしさあふれる男性は、こう言われると嬉しいかもしれません。“You are a manly man. Thank you for protecting me all the time.”
(あなたは本当に男らしいわね。いつも私を守ってくれてありがとう)
(あなたは本当に男らしいわね。いつも私を守ってくれてありがとう)
男らしさを求める女性は多いですが、それと同じくらいに外国人男性では男らしさを磨く努力をする男性は多いです。定期的にジムに行ったり、日頃の行動なんかも「男なら」みたいな美学を持っている人たちです。
誰でもそうですが、自分が意識して、時間を割いて努力をしていることを褒められると嬉しいものですよね。そんな彼にはぜひこうやって言ってあげてください。
少し仲良くなったらこんな英語の褒め方を
優しい
優しい人というのは、どんな文化でも好かれますし、求められます。“You are very kind”
(あなたはとても優しいね)
(あなたはとても優しいね)
こうやって言ってももちろん通じますが、こういう風に言うネイティブも多いです。
“You are kindhearted.”
(君は優しいね)
(君は優しいね)
“kindhearted”とは「心の優しい」「親切な」という意味の形容詞です。
また、”kindhearted”とよく似た以下のような英語表現もあります。
“She is a sweetheart.”
(彼女は優しい人なんだ)
(彼女は優しい人なんだ)
ちなみに、筆者のアメリカ人の旦那によれば”sweethearted”とは言わないようです。紛らわしいですね。
kindheartedとsweetheartの違い
この二つの違いですが、”kindhearted”はどういうシチュエーションで使ってもおかしくないけれど”sweetheart”は、異性間のニュアンスが紛れ込んでくるので、例えば「僕の彼女はとってもやさしいんだ」などと褒めたい時には”sweetheart”を使うのが好ましく、この場合”kindhearted”を使うと少し違う感じがしてしまいます。
思いやりがある
思いやりがあって、親切な人を褒めたい時は、こんな表現です。もちろん、”You are thoughtful”といってもOKです。“How thoughtful!”
(ちゃんと考えてあげてるね!)
(ちゃんと考えてあげてるね!)
また、「わがまま」というのは”selfish”ですが、それと反対の言葉として覚えておくと覚えやすいのが、
“You are very selfless.”
(君はとても思いやりがあるよね)
(君はとても思いやりがあるよね)
“selfless”という単語です。"self”「自分が」”less”「ない」というそのままの単語なので、覚えやすいですよね。“selfless”は「無私の」「無欲の」というような意味です。自分ではなく、他人を先に気にかけられる人のようなことを言います。
"いい人"にはnice
「どうしても憎めない人」って、いますよね。アメリカにもいました。“He is very nice.”
(彼はとってもいい人なの)
(彼はとってもいい人なの)
日本語でも「ナイス」と言ったりもしますが、英語での本当のところのニュアンスとは、こういう簡単な単語のほうが掴むのが難しかったりしますよね。
日本でも同じですが、ナイスすぎて(いい人すぎて)友達以上になれなかったり、とお人好しすぎる人にも悩みはあるようです。
大人っぽい
人の悪口を言わなかったり、考え方や行動が大人っぽくて、尊敬される人は筆者も大好きです。“What you did was very mature. I like that.”
(あなたがやったことはとても大人だったよ。私は、好き)
(あなたがやったことはとても大人だったよ。私は、好き)
“mature” という単語は「熟した」「成熟した」という意味があります。こういう風に人に使えば、「分別のある」というような意味になります。この言葉の反対は“immature”で、「子供っぽい」という意味で使われます。
柔軟性がある
柔軟性がある人は、人間関係でも仕事でも重宝されると思います。“You can think very flexible.”
(あなたはとても柔軟に考えられるわね)
(あなたはとても柔軟に考えられるわね)
誰も思ってもみなかった問題解決法を思いついたり、別の風吹かせてくれる人のことは褒めたくなります。
褒めるのが得意な外国人の英語をマネしてみる
グッジョブ
英会話なんかで子供がうまくABCを言えたりすると、
"Good job!"
(よくできた!)
(よくできた!)
なんてネイティブの先生が言うのをよく見たりしますが、これはネイティブは本当によく使います。うちのアメリカ人の旦那も、子供がうまくお絵かきしたり、ご飯を全部食べたりすると、よく言っています。
特に子供だけに使うフレーズでもないので、大人に向かって使っても大丈夫です。
他にも同じような意味で
"Well done!"
(よくやった!)
(よくやった!)
というのもあります。
比較する
どこがどうだから、褒めているのだという理由があれば、褒められたほうも嬉しさが倍増ですね。"You did much better than before!"
(前よりうまくできたね!)
(前よりうまくできたね!)
筆者も学生時代、テストなどで高得点を取った時にこうやって褒められた覚えたがあります。先に紹介した「グッジョブ」と同時に使うと効果的ですね。
才能がある
"You are so talented! I love you playing the piano."
(とっても才能があるよね!あなたのピアノとても好き)
(とっても才能があるよね!あなたのピアノとても好き)
"talent"とは「才能」という意味です。こんな風に褒められると嬉しいですよね。筆者も実は大学時代に音楽のコースを取っていた時期がありましたが、ピアノを弾くとこんな風に褒めてくれる友達がいました。
言われるとうれしい"褒めて伸ばす"英語表現
このまま続けて
"Keep doing the great job!"
(このままいい仕事を続けてね!)
(このままいい仕事を続けてね!)
仕事なんかで、何か良い結果を収めた時に、このままがんばってね、という意味で上司に言われたりします。筆者も在米中にデスクワークをしていた時、特に輝かしい結果を収めたりはしませんでしたが、半年くらいに一度あるレビュー(評価)でこんな風に言われていました。
誇りに思うよ
何か素晴らしいことを成し遂げると、こうやってネイティブに褒められたことがある人もいるのではないでしょうか。"I am so proud of you!"
(あなたを誇りに思うわ!)
(あなたを誇りに思うわ!)
「誇りに思う」なんて日本語ではなかなか使わない表現ですが、ネイティブはこのフレーズをとてもよく使います。本当によく使われるので、ニュアンス的には「よくやったね」という程度なのかもしれません。親が子に言ったり、友達同士でも使います。
何かを成し遂げたことによって、「あなたは私をハッピーにするわ」っていうような、その人の人格そのものを肯定してしまうようなパワーのあるフレーズですので、ぜひ使ってみてください。
気軽に褒めて距離を縮める
いかがでしたか。アメリカに留学していたころ、相手をうまく褒めることによって、その人との距離がぐっと縮まることはよくありました。20代をアメリカで過ごした筆者にしてみれば、日本でいるとあまりそういうことがないので、ちょっと寂しい気がします。
ネイティブはお互いに褒めたいポジティブな人たちなので、日本人である私たちも、ぜひ褒める方法を覚えてください。性別や立場を関係なくお互いに気持ち良くなれる褒める文化はとってもいいと思います。
褒め言葉は会話が弾むきっかけになります。ぜひ相手との距離を縮めてくださいね!