相手がもっと話たくなる英語の相槌(あいづち)7選
[公開日]2015/05/01
アメリカ人の旦那が英会話を教えているので、たまに休日外出すると、生徒さんとばったり会う、ということがあります。
“Oh! Hanako! Long time no see. How are you doing?”
(はなこ!お久しぶりですね。元気にしてる?)
と、旦那が話しかけると初心者の生徒さんはこんな感じで答えます。
“あっ。えっと、Long time no see. あのう、、、I am fine. “
(あっ。えっと、お久しぶりです。あのう、元気です)
日本で英語を教えているうちの旦那は、こんな日本人の英語に慣れてしまっていますから、ところどころ日本語の混じったこんな文でも、気長に返事を待ちはします。ところが、海外へ出たとたんに、こんなスピードではネイティブに全く通じなくなり、あなたの英語は決して流暢とはいえない「日本語まじりのへんてこな英語」に聞こえてしまうことになるでしょう。
小さなディテールが英語の「流暢さ」を生みますが、実際、英語で「あいづち」ってどうやっていいのか良く分からない、というのがたくさんの英語学習者の本音なのではないでしょうか。
今日は、話している相手がもっと話したくなる英語の「あいづち」をご紹介します。
Uh-huh
英語での相槌の代表格、といってもいいかもしれません。ネイティブ同士の会話を聞くと、必ずといっていいほど耳につく、「アーハ」というあれです。日本語でいえば「あ、そう」というような感じでしょうか。老若男女問わずに「私は今あなたの話を聞いていますよ」ということを表す相槌です。
“So I went to the river the other day with my boyfriend”
(このあいだ、彼氏と川に行ったのよ)
“Uh-huh”
(あ、そう)
(このあいだ、彼氏と川に行ったのよ)
“Uh-huh”
(あ、そう)
ちなみに、日本語でも同じですが、言い方や表情によれば、相手に「そんな話興味ない」というような無関心を表現することもできますので、ここは注意が必要です。笑顔で頭を縦に振りながら言えば、きっと相手は安心して話を続けられます。
Mhm
これも、前項と同じくよく使われる相槌です。サウンド的には「ンーフ」と聞こえます。口を閉じた状態で、言うものです。強いていえば、男性のほうが言う確率が高いかもしれませんが、女性が言っても全くおかしな感じはしません。「うんうん」と日本語でも言ったりしますが、そんな感じで使われます。
“So, you know how I always liked that cookies from XX store, right?”
(ねえ、私がXX店のクッキー好きなの知ってるでしょ?)
“Mhm”
(うんうん)
(ねえ、私がXX店のクッキー好きなの知ってるでしょ?)
“Mhm”
(うんうん)
ちなみに、これも「私はあなたの話を聞いていますよ」というのを見せるというニュアンスが強いので、誰かの話を聞いているときに所々で使えば、話のキャッチボールの中でうまくリズムがついて、話し手は話し易いそうです。
うちの旦那が言うには、大学時代の友達でこの相槌をするタイミングや間合いがうまい友達がいて、その人がうまくリズムをつけてくれれば、いくらでも話せたということです。英語の会話では結構リズムが大事だったりしますので、これをマスターすれば、ネイティブの友達はべらべらと喋ってくれることでしょう。
Yeah
友達の話を聞いているときに大事なのは、賛同だったりしますよね。誰もが「そうだね、そうだね」と言ってもらいたいくて話をしたりする部分があります。そんな時に使えるのがこれです。
“Yes”という意味の”Yeah”ですが、くだけた感じで聞こえますが、これはよく使われます。日常会話でイエスかノーかを言うときにも、もちろん使えますが、相槌するときにも使えます。
“I didn’t know that he doesn’t like those cookies, so I didn’t know what to do!”
(彼があのクッキーを嫌いだなんて知らなったから、どうすればいいかもうわからなかったのよ!)
“Yeah..”
(そうか。。)
(彼があのクッキーを嫌いだなんて知らなったから、どうすればいいかもうわからなかったのよ!)
“Yeah..”
(そうか。。)
ちなみに、この”Yeah”は、疑問形でも使うことができます。
“… And suddenly, he said he didn’t want to leave!”
(で、突然彼ったら、帰りたくない!って言ったのよ!)
“Yeah?”
(そうなの?)
(で、突然彼ったら、帰りたくない!って言ったのよ!)
“Yeah?”
(そうなの?)
この場合は、”Did he?”と言うこともできますが、手軽なかんじで主語、動詞、など考えたくなければ“Yeah?”で済ますことのできる裏ワザです。
Right
賛同、といえばこちらの表現もすぐに使える便利な相槌です。
“Right”は「正しい」という意味があります。ネイティブと話しているとよく聞こえてくるのでなじみのある人も多いのではないでしょうか。”That’s right!”なんていうフレーズは、冗談でも使われるくらいに浸透していますよね。
これを、単に単語の”Right”だけで会話の中に盛り込むことができます。
“I don’t think I said anything wrong to my boss!”
(僕はボス(上司)に間違ったこと(余計なこと)を言ったわけじゃないと思うんだ!)
“Right… He is always a jerk.”
(そうだね。彼は嫌な奴なんだよ)
(僕はボス(上司)に間違ったこと(余計なこと)を言ったわけじゃないと思うんだ!)
“Right… He is always a jerk.”
(そうだね。彼は嫌な奴なんだよ)
自分もそう思う、と思ったときに「そうだね」という感じで気軽に使える表現なのでぜひ覚えてみてください。
Exactly
「そうだね~」という賛同だけでは足りずに、「そうだそうだ!」「言うとおりだ!」と強く相手と思いを共有したい時はどう言えばよいでしょうか。
“I think this project is too complicated. I don’t think it is going to work so well.”
(このプロジェクトは複雑すぎるよね。これがうまくいくとは思えないんだよな)
“Exactly. I always thought so too.”
(そのとおり。僕もいつもそう思っていた)
(このプロジェクトは複雑すぎるよね。これがうまくいくとは思えないんだよな)
“Exactly. I always thought so too.”
(そのとおり。僕もいつもそう思っていた)
上記の場合では、理由も結果もまさに自分が思っていたとおり、であったので”Exactly.”という表現を使いました。仮に結果(プロジェクトがうまくいかない)だけが自分の意見と一致していたとすれば、”Exactly.”と使うには表現が強すぎるかもしれません。
また、これと同じような感覚で、ネイティブがよく使う表現に”Absolutely.”というのもあります。「絶対的に」「まったく」という意味合いがあり、それだけで使うと「そのとおり」という意味になります。こちらのほうは”Exactly.”よりは馴染みが薄いかもしれませんが、ネイティブと話をしているとよく聞く表現ですので、聞いているうちに段々と自分のものになってくると思います。
I see what you are saying.
短いフレーズで相槌するのは簡単ですが、それに慣れてくれば、フレーズ等もう少し長めの表現でも反応してみたいものです。
日本語で話をしていても、「わかるわかる」と言ったりしますよね。心から「わかるなあ」と思ったときは英語で何と言えばよいでしょうか。
“I can’t explain why, but I just didn’t like that restaurant.”
(なぜかって説明できないんだけど、あのレストランは好きじゃなかったんだよね)
“I see what you are saying.”
(ああ、(あなたの言ってることは)わかるなあ)
(なぜかって説明できないんだけど、あのレストランは好きじゃなかったんだよね)
“I see what you are saying.”
(ああ、(あなたの言ってることは)わかるなあ)
話し手が、漠然と何かを考えたり感じたりしているときや、うまく説明できないけれどこう思う、などと表現しているときに、気持ちを汲んであげるときに特に役に立つ表現です。話している時に、自分でもわからないけど特定の意見があったりすることは誰にでもありますよね。そういうときに聞き手がこういうフォローを入れてあげると、きっと相手はもっと話したくなってくると思います。
That makes sense.
前項と似たようなニュアンスで使える表現がもう一つあります。
“Sorry! I couldn’t go to the shopping mall because my car had a flat tire!”
(ごめんね!車がパンクしちゃってショッピングモールへ行けなかったの!)
“Oh, that’s okay. That makes sense.”
(ああ、大丈夫よ。理に適っているものね)
(ごめんね!車がパンクしちゃってショッピングモールへ行けなかったの!)
“Oh, that’s okay. That makes sense.”
(ああ、大丈夫よ。理に適っているものね)
“Make sense”という表現は、英語初心者にとってはあまり馴染みのない表現かもしれませんが、英語を話す上で絶対に覚えなくてはならない表現です。というのもネイティブはいろんな事項においてこの表現をよく使います。
「理にかなう」「意味をなす」「道理にかなっている」という意味があります。上記では日本語ではとても不自然ですが、理由と結果が論理的に意味をなしているから、仕方ない、ということになります。英語は非常に論理的な言語ですので、理に適っているか否かというのが重要になってきます。
相手がもっと話たくなる英語の相槌(あいづち)まとめ
さて、いかがでしたか。
英語で相槌というとどうすればいいかわからず、日本語的な反応を今までしていた方も、いくつかヒントが見えてきたのではないのでしょうか。手軽に使える単語のみの表現から、フレーズまでいろいろなあいづちの仕方がありますが、いくつかやっていくうちに自分のお気に入りのものが見つかってきます。
そうなってくれば自分でも英語であいづちするのに慣れてきて、自然とできるようになってきますので、恥ずかしがらずにどんどんとやってみてください。そうすれば、話すときにも聞くときにも自然な流暢さが芽生えてきて、英会話力にも磨きがかかってくることでしょう。そんな小さな積み重ねが、全体的な英語力アップにつながります。