バイリンガルママから学ぶ!育児・子育てですぐ使える英語表現7選

[公開日]2016/08/24

英語 育児 子育て


筆者がアメリカで大学を卒業してから会社に入ったとき、やはりそれまでは使っていなかった単語や表現を学ぶ必要がありました。「私は英語を話せる」と思っていても、社会的な立場を変えると、「知らない言葉ばかりだった」ということがままあります。

さて、そんな学生と就職、結婚まではアメリカで過ごしたので一通りの単語や表現が分かっていた筆者ですが、子育ては日本に戻ってからでした。英語だけを話す旦那と子育てのことや赤ちゃんのことを話す時、最初は分からないことだらけでした。

現在は子供もいつの間にか二人に増えて、近所の育児支援センターなどで外国人のママと知り合いになってお話することもできるようになりました。でも、育児に関する英語の知識がなければ、きっと会話するのも難しいだろうなあと想像します。

公園や子供の集まる場で外国人ママがいたら、ぜひ話しかけて情報をお互いに交換したいもの。今日はそんな意外と知らない、育児に関しての英語表現を紹介します。



スモールトーク:How old is he?


あなたが自分の子供を連れて、公園に行ったとしましょう。いつもは見慣れない外国人のママが同じくらいの年齢の子供を連れて遊んでいたとします。まだ朝も早かったので他に人はあまりいません。そうなれば、わざと話かけないのもちょっと不自然ですね。子供が生まれてから離れていた英会話の力試しをぜひこんな時にしてほしいものです。

子供を連れていてもいなくても、外国人に英語で話しかけるときは基本的には同じ。”Hello”と言って、笑顔を向ければ相手も必ず笑顔で返してくれるはずです。子供同士が興味を示したらなおのこと、外国人のお友達を作るチャンスです。

日本人同士でも初めて会う人にはまずこう聞きますよね。
「何歳ですか?」
まずは共通の話題から始めるのが普通です。英語でもこれを言ってみましょう。

“How old is he?”
(彼は何歳ですか?)

「彼」なんていうとどうしても成人男性を想像してしまいますが、英語では小さな赤ちゃんでもHe かSheです。もし赤ちゃんの性別が分からなければ、

“How old is your baby?”
(あなたの赤ちゃん、何歳?)

ちなみに、性別も聞いてみる時はどうでしょう。

“And, that’s a she?”
(で、こちらは「彼女」かしら?)

もちろん

“And is this a girl?”
(で、こちらは女の子?)

でも良いのですが、”A she” “A he”という言い方をネイティブはします。赤ちゃんに関してはこうやって聞くことも多いです。覚えておいて損はないですよ。とても自然です。

お座りし始めた頃だね:He is starting to sit!


上にお子さんがいたり、自分の子供のほうが月齢が上だと、「何か月(何歳)よ」と聞けば、発達具合が大体想像できますよね。年齢や性別の基本的なことを聞けば、次はそんなところから会話を広げてみましょう。

“He is six months”
(彼は六か月よ)
“He is just starting to sit, I bet! Mine is 9 months and she is getting very good at crawling. I can’t catch up with her!”
(じゃあお座りできるようになった頃でしょう!うちのは9か月だけどハイハイがとっても上手になってきて、もう追いつけないのよね!)

実際に英語圏で子育てをしていなければ、赤ちゃんのできることを英語で話すのはなかなか難しいですよね。大体下のような感じです。

寝返り  Roll over
お座り  Sitting
ハイハイ Crawling
一人立ち Free standing
伝い歩き Walking along something(ソファ、壁など)

“Oh, he can stand by himself!”
(あら、もう一人でたっちできるのね!)
“She tries to sit and play with her toys, but sometimes she just falls back and bonks her head!”
(この子ったら、自分で座っておもちゃで遊ぼうとするんだけど、時々後ろにゴーンってひっくりかえっちゃって、頭打つのよね!)

上の子下の子:My older one and younger one


上のような感じで、受け答えをする時に自分の子供のことも付け加えれば、ますます相手も話したくなってきますね。ちなみに、子供のことを話しているとき、「うちの子」を”Mine”と言ったりもします。”Mine”は「私の(もの)」という意味ですから、意味的にも「うちの」という日本語と似通っていますね。

また、「上の子」「下の子」というのは縦社会の日本語特有の言い方ですが、英語では”My older one” または“My littler one”と言ったり、 “My older son” “My younger daughter”と言ったりします。人によって違い、「上の子」「下の子」というような決まった言い方がありません。

“He is 10 months and already walking. That is just like my older son.”
(この子ったら、10か月なのにもう歩くのよ。上の子と同じ)
“Oh wow. Your kids are both early. My older daughter started walking when she was a year and 4 months.”
(わお。あなたの子供は二人とも早いのね。うちの上のお姉ちゃんは、1歳4か月くらいで歩いたなあ)

何を食べさせているの?:What are you feeding your baby?


子供のことを話するときに必ず出てくるのが、何を食べさせているか、ですよね。ママ友とそんな話で盛り上がることは多いもの。子供がまだ赤ちゃんの頃は母乳なのかミルクか。一日に何回授乳するのか。離乳食は始めたのか。何をどこまでつぶして食べさせているのか。もう少し子供が大きくなってきたら、「うちの子、あんまり食べてくれないんだよね」と母親たちの心配は尽きません。

海外では離乳食を始めるのがやたら早かったり、最初から濃い味のごはんを与えていたり、驚くことがとっても多いです。子育てを日本でやっている筆者もここだけは日本の風習に慣れているので、アメリカの適当に見える子供のご飯の事情はとても慣れません。アメリカで子育てをしていればきっとそれで慣れていたのかもしれないですね。

“Are you nursing?”
(母乳ですか?)

子供を生むまでは、母乳やおっぱいの話なんてそんなにしないですが、ママ友との間なら、出会ってすぐでも結構早い段階で聞いてしまいますよね。筆者もいつの間にかそんな肝っ玉母さんになりました。

母乳ではなくミルクならどうでしょう。ミルクは"formula"と言います。

“She is on formula.”
(ミルクなの)

卒乳を英語で言うと?
ちなみに、母乳を卒業する時の「卒乳」や「断乳」とはどういうかご存知ですか? ”Wean”という単語で「離乳させる」という意味があります。筆者は、自分の子が1歳をすぎて「断乳」を考えるまで英語でどういうのか全く見当がつきませんでした。

“He is finally been weaned!”
(彼はついに断乳できた!)

これも子供を主語にして受け身の形で言うのがポイントです。
離乳食の説明をするのもなかなか難しいですが、こんな感じで説明してはどうでしょう。

“What do you feed him? I feed mine okayu, which is cooked rice prepared very soft, and some fruits and vegetables, all mashed up”
(あなたは彼に何を食べさせているの?うちは、お粥っていうとても柔らかく調理されたお米と、潰した果物と野菜を食べさせているの)

“Feed”という単語は「食べさせる」という意味があるので、子育てをしているとよく使う単語です。

“Oh, I feed him everything that we eat! We just make it much softer than ours.”
(えっと、私たち親が食べているものを何でも食べさせてるわよ!ただ、もう少し柔らかくしているだけ)
“Really? Same salt and flavor and all?”
(そうなの?塩とか味付けも同じ?)
“Yeah, he likes it”
(そうよ。おいしそうに食べてる)

外国人ママと話していると、こんな風にカルチャーショックを受けることもしばしば。

うちの子は大変で:My kid is such a monster…


かわいいかわいい赤ちゃん時代を過ぎれば、大変な時期がやってきます。本当に大変だと毎日言っている時期が筆者にもありました。こんな時はこうやってつぶやきましょう。
“My kid is such a monster… I am sure he can destroy the whole city of Tokyo if he wants to”
(うちの子はすごい怪獣で。。。本気になれば、彼はきっと東京という街を崩壊できると思う)
“Yeah, mine too. Every day I am in a war zone”
(うちのも同じ。毎日ワーゾーンにいるようなものよ)

文化の差があれど、きっとママなら共感してくれます。子育てで大変な時こそ、ユーモアが大切ですね。

保育園に通わせているの?:Does he go to a nursery?


日本語という言語のせいでしょうか、子育てをしていると「~させる」という言い回しが多かったりしませんか。「保育園に通わせる」「食べさせる」「遊ばせる」など。英語ではどういうかと言うと、これはケースバイケースです。

まず、「保育園に通わせる」というのは
“He goes to a nursery”
で、あくまで「彼は保育園に行く」という言い方です。
「食べさせる」は上でもあったように”Feed”という単語自体がそういう意味ですのでそれで片付きます。「遊ばせる」は少し違います。

“I let him play at the park today”
(今日は公園で遊ばせるわ)

「誰かに~をさせる」という言い方の英語は”Make”という単語で言う場合もあります。しかし、

“I make him go to the nursery”
(保育園に通わせているの)
“I make him eat his lunch”
(ランチを食べさせる)

などと言うと、子供が本当は保育園に行きたくなかったり、ランチを食べたくないのに、それを無理やりさせているというニュアンスになりますので、NGです。この使い分けが難しいかもしれませんが、”Make”を使うと強制的な意味を含むことになりますので要注意です。

お仕事はしているの?:Do you work? Or stay at home?


子供のことをお話できるママ友とは、自然と生活のことも話するようになりますよね。その時に気になるのは専業主婦なのか、お仕事をしているのか。

“Do you work? Or stay at home?”
(働いているの?それとも家でいるの?)
“I stay at home for now. I am hoping to go back to work when they are a little bigger.”
(今は家でいるの。でももう少し大きくなったら働きに出たいかなと思っているわ)
“What did you used to do before having your children?”
(子供ができる前は何をしていたの?)
“I used to do web design. So maybe I can continue to work at home”
(ウェブデザインをやってたの。だから、家で働き続けることもできるかなと)

こんな感じで話てみれば、きっと話題は尽きることがないでしょう。働くママのほうが最近は多いですので同じ日本で子育てをしていると外国人ママでも同じようなジレンマを抱えていたり悩みを抱えていたりします。

語彙を広げて、話題は日本のママ友と同じでOK


いかがでしたか。子供を通じて出会うママ友は大切にしていきたいもの。外国人のママは故郷から離れた日本で寂しい思いをしている方も多いと思いますので、ぜひ話しかけてあげてくださいね。同じママとして絶対に共感できることが多いです。

そして、気軽に「ハイハイってなんていうの」などと英語を聞いてみるのもいいかもしれません。なんといっても今まさに、大切な自分の子供に起こっていることを通して英語が入ってくるので、きっとすぐに覚えられます。

英会話と一口に言っても、いろんな種類がありますよね。学生、アルバイト、またはビジネスマンと違う立場であれば使う単語や表現も違ってきます。いくら「留学していた」とはいえ、その時に一通り普段話していた話題といえば、遊び、授業、就職方法、などやはり学生らしい話題になります。ビジネスとも留学ともトラベルともちょっと違う子育て英会話、ぜひ参考にしてください。


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