外為オプションで勝つための5つのチェックポイント

[公開日]2015/04/04[更新日]2015/04/17


外為オプションってなに?


外為オプション

FXとも関連の深い金融商品の一つである「外為オプション」。この金融商品は、どんな商品なのでしょうか。
外為オプションの特徴や、勝つために知っておきたい5つのチェックポイントなどをご紹介します。

「外為オプション」、またの名を「バイナリーオプション」


外為オプションは、またの名を「バイナリーオプション」と言います。ここで出てくる「オプション」ですが、「金融商品を決まった値段で売買できる権利」を売買する金融商品です。

・・なんの事だかわからないかも知れませんね。外国為替自体が金融商品なのに、それを売買する権利が金融商品とはどういうことかと思われるでしょう。"翻訳"すると、外為オプションとは、「外国為替を決まった値段で売買できる権利を売買する金融商品」という事になります。

実は、このような説明文はきれいさっぱり忘れてしまっても大丈夫です。わかりやすく言い換えるなら、「外為オプションとは、外国為替レートが何分か後にいくらになっているかを当てるという金融商品である」、ということになります。それさえ知っておけば、外為オプションでのトレードを行うのに、何の問題もないからです。

余談ですが、外為オプションは権利行使もできる


オプションは、決済期日が来たら強制的に決済されるという特徴があります。決済とはすなわち手仕舞いのことであり、含み損があろうとなかろうと清算させられるのです。

もうひとつ特徴があり、売買する権利を行使することもできます。コーヒー豆の先物であれば、コーヒー豆を決まった値段で買うことも出来ます。ただ、権利を行使すると大量のコーヒーを購入することになり、保管場所にも困るのでコーヒー関連の業者でもなければ権利を行使する事は滅多にしないというだけのことです。

外為オプションの場合、外国為替、つまり外貨を決まった値段で購入することも出来ます。ただ、それが外為オプション取引の主流ではないというだけです。

外為オプションは超短期取引


先物取引の場合、決済の期日が最短で半年と決まっています。先物を購入した日から半年後ではなく、決まった日があるのです。それを「限月(げんげつ)」と呼んでいます。

先物の場合は半年という比較的長い保有期間ですが、外為オプションではそれが非常に短くなっています。外為オプションでは決済する時間の事を「満期」と言います。満期は1日に数回あります。そして、満期が来れば強制決済です。そして、満期までの時間は数時間と非常に短いのです。そのため、外為オプションは超短期取引であると言えます。

また、予想が当たった時に払い戻される金額のことを「プレミアム」と呼びます。プレミアムの金額が何倍になるのかを示すのは「レート」です。100円分のオプションを購入したレートが2倍なら、見事予想が的中した時には200円戻ってくるという事になります。つまり、プレミアムは以下のようになります。
プレミアム = 投資金額 × レート


また、満期までの期日が長いほど、現在の値段と離れた為替レートを予想するほど、レートは高いものになります。
レートの高さ = 実現可能性の低さ = 予想難易度の高さ

と言い換えてもよいでしょう。

大雑把に言えば、レート10倍のオプションで利益が出る可能性は、レート2倍のオプションで利益が出る可能性の1/5であると言えます。厳密にはそうではないのですが、そんなイメージで捉えて頂いて構いません。

外為オプションで勝つ!ポイント5


外為オプションで勝つために知っておくべきポイントを5つご紹介します。
慣れるまでは満期直前にエントリー
満期までの時間が長ければ長いほど提示されるレートは高くなっていきますが、レートが高いという事はイコール的中確率が低いという事になります。慣れるまでは満期の2分前にエントリーするなど、できるだけオプションの保有期間を短くしておきましょう。

的中率が6割、7割を超えるようになって、始めてオプション保有期間を伸ばすべきです。手数料があるために、的中率が5割だったとしても、それは実質的には負けでいる事になるからです。
日足でチャートを確認する
外為オプション、FXに共通して言えることなのですが、いつエントリーするかを決める時には1分足や5分足ではなく、日足でチャートを確認することです。5分足で見れば底値圏のように見えても、日足で見れば天井圏だったということはよくあります。

チャート背景レンジ5分

つまり、買い時だと思ってエントリーしたら、それは下げトレンドの始まりの合図だったというパターンです。

チャート背景レンジ1日

買い時と売り時が全く逆になってしまうので、長いレンジでのチャートの併せて確認するクセを付けると良いでしょう。ベストなのは、2つのチャートを常に並べて表示しておくことです。
5勝5敗の気持ちで
極端なことを言えば、外為オプションとは常に勝つか負けるかのどちらかしかありません。FXや株式のようにちょっとずつ増えたり減ったりという金融商品ではないからです。10回トレードしたうちの5回が勝ちなら残りの5回は負けという事です。

だから、1回2回負けたところで気にしても仕方がないということです。1日に何十回もトレードして、その日1日が終わったときにトータルで見たら勝ちだったというような気持ちで取り組みましょう。
予想が付かない時はエントリーしない
統計情報や経済指標などが発表される前というのは、関係者でもなければ予測はつきにくいものです。そのような日は普段以上に慎重にエントリーするか、エントリー自体行わない事が得策です。

また、そのような日でなくとも、確率は1/2であるにもかかわらず、理由は分からないものの予想が外れ続けるという日もあるでしょう。

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外為オプションは超短期取引ですから、上の図で示したように、1回のオプション期間が終わった時には次の回のオプション期間が始まっています。

負け続けている時ほどすぐ次の回にエントリーして負けを取り戻したくなりますが、そのような時というのは自分が市場の動きを見誤り続けているということです。値動きの理由が分からないうちは、何度やっても失敗する可能性があります。そのような時もエントリーを休んでニュースを調べたり次の回はどうなるか心の中だけで予想したりしてみましょう。
1度のトレードに大量の資金を投じない
ポイント4でも説明した通り、外為オプションは数多くのトレードを均すことで勝敗を決するトレードです。もちろん、一発勝負にかけることも出来ますが、その場合はチャンスも1度しかありません。

さらに、外為オプションはFX会社との相対取引である点も注意が必要です。自分がトレードしている相手はFX会社なのです。プット・オプション(買い注文)でエントリーした時に、自分よりも遥かに潤沢な資金を持つFX会社がコール注文を外為取引で出した場合は太刀打ち出来ません。

一見不公正なようですが、そうしたことは相対取引では常に起こりえます。それを避けるにはトレード回数を増やしてリスク分散をするのが一番です。

一発勝負が好きな人は、投資資金をいくつかのFX会社に分散しておき、一発勝負に出にくいようにするという手もあります。

こんな業者には注意!


外為オプションやバイナリーオプションはFX会社そのものが詐欺会社だったということが少なくありません。悲しいことですがそれが現実です。ここでは避けるべき業者の見分け方をご紹介します。

住所が怪しい業者には注意!
会社概要のページには必ず本社の住所が記載されています。住所が海外の業者は要注意です。全てというわけではないのですが、日本の規制を受けないからです。住所の記載そのものがなければ完全に詐欺だと思ってよいでしょう。

また、住所の中にPO BOX(私書箱)とあるのも要注意!多額の資金を扱うような会社の本社が小さな私書箱であるはずがありません。
電話番号がない、繋がらない業者には注意!
公式サイトにはカムを付けた女性の写真が使われているのに電話番号がないなんておかしいですよね。また、問い合わせしても電話が繋がらない、出ない、片言の日本語という業者にも要注意です。

コールセンターなどなにもないのが実態だったということもあります。
海外の業者なのに日本語のサイトしかない
海外の業者のはずなのに、公式サイトが日本語版しかないというのも変ですよね。海外に拠点がある会社なら、外国人向けの公式サイトがなければおかしいのです。これは日本人向けに作られた詐欺会社である可能性が高いです。

日本だけで営業している海外業者という可能性もゼロではありませんが、それなら日本国内に拠点を置くべきです。日本国内に拠点を置いたら日本から認可を受ける必要があります。それが出来ないから海外に拠点を置くわけです。いずれにせよ、わざわざそのような会社を使うリスクを犯す必要などありません。

終わりに


ご紹介してきたように、外為オプションは現物資産を扱う投資とはとても異なる特徴を持ちます。投資資金がゼロになるか増えるかしかないという点です。

値上がりしそうな駅前の土地を買って寝かせておく、というような投資ではないのです。長短期トレードであると共に超分散投資でもあるわけです。

1回1回のトレードの利益は少なくても、回数をこなすことで大きな利益を目指すということを忘れなければ、トレード自体は楽しいものなのですぐにハマってしまう事請け合いです。