ひまわり証券の「エコトレFX」に関するQ&A / 口コミ評判検証

[公開日]2015/05/27

ほんわかした社名でおなじみのひまわり証券。そのひまわり証券が提供しているFX自動売買システムが「エコトレFX」です。シンプル設定・シンプル操作に特化した、初心者にもやさしいシステムなのが特徴です。そんな「エコトレFX」にまつわるQ&Aをまとめてみました。


アベノミクス相場による株価上昇と政府による投資支援策、そして、米国の金融緩和政策の終了とそれに伴う急激な円安などを背景に、日本は今、一億総投資家へと向かっています。2015年には「こどもNISA」なんていうものまで登場すると言われています。安倍政権に交代した2012年以降にFXを始められた方も多いのではないでしょうか。

ところがひとつのブームがやってくると、それに乗っかろうと真贋疑わしい商品も大量に出回るのが世の常です。かつて、たまごっち(!)がブームになったときには、大量のバッタものが登場しましたね。FX業界でも、勝てる根拠や理屈のほどが全く理解できないようなトレーディング・ツールが少なくありません。

そんな中にあって、非常に正直なサービス展開を行っているトレーディング・ツールが「エコトレFX」です。

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画像出典:ひまわり証券

「エコトレFX」とはどんな自動売買ツールなのか、まずは概要をご紹介したのち、よくあるQ&Aをいくつかご紹介しようと思います。

「エコトレFX」とは?


「エコトレFX」は、ストラテジ選択型の自動売買システム

「エコトレFX」は、特定の理論にもとづいて売買タイミングを編み出す「ストラテジ」を選択するタイプの自動売買システムです。このストラテジ、「エコトレFX」では「売買システム」と呼ばれています。

多くの自動売買システムでは、証券会社が数多くのストラテジを提供しています。ひまわり証券の場合は、140種類もの「売買システム」を提供しています。トレーダーはその中から1つないし複数の「売買システム」を選択して運用を開始したら、あとはトレーダー自身が停止させるまで自動的に売買注文を出し続けるというものです。

一歩進んだ「エコトレFX」の「ポートフォリオジェネレーター」

「エコトレFX」は、1つの「売買システム」を選択したら、それで運用を続けることも可能なのですが、複数の「売買システム」を並行稼動させる事により、トータルでの運用益拡大・損失低減を目指すという事も出来ます。このような運用の仕方を「ポートフォリオ」、そのために使用する「売買システム」自体を自動で選び出す機能を「ポートフォリオジェネレーター」と呼んでいます。

1つ1つの「売買システム」を自力で検証するには、沢山の時間と資金が必要ですが、「ポートフォリオジェネレーター」はそれを自動的に行ってくれるのです。想定される成績は「損益曲線」として図示されるので、期待値を直感的に知ることが出来ます。

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画像出典:ひまわり証券

運用成績も公開!

「エコトレFX」で利用される「売買システム」の成績は、ひまわり証券のエコトレFXホームページ上で利益ランキングとして公開されています。それぞれの売買システムがリリースされて以降、トータルで何pipsの利益が出ているか、現在利用しているトレーダーは何人いるかなどがランキング形式で表示されています。

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画像出典:ひまわり証券

中には損失を出している「売買システム」もありますが、表示期間を変えると利益を出していたり、またその逆もあったりと、短期売買向きの「売買システム」なのか、長期向きの「売買システム」なのかがわかるようになっています。

このように、「エコトレFX」は「売買システム」の出来不出来と、「売買システム」の選択方法によって運用成績が決まる自動売買システムであることがわかります。また、個別の売買ではなくトータルでの運用益を上げるのが目的であり、そのための支援機能を有しています。

それでは、「エコトレFX」についてのよくある質問を見ていきましょう。

「エコトレFX」に関するよくあるQ&A


「エコトレFX」なら、初心者でも勝てますか?

Q.会社員でなかなか時間が取れないので一度設定したら放っておける「エコトレFX」をはじめようと思っています。「エコトレFX」なら初心者でも勝てますか?

A.中運用なら放置OKな場合もありますが、長期や短期売買ならこまめにチェックが必要です。

エコトレFXの売買システムは、売買システムの特徴で紹介されている「ルール」に基づいて、ひたすら売買タイミングを待ち続け、ルールに合致したら何の判断も行わず機械的に注文を出します。

「何の判断も行わない」というのは、市況の変化やニュースなどを取り込まないという事です。為替政策の変化など、恒久的に相場が変わってしまう出来事が起きようと、それが起きる前と同じルールで売買を続けるだけです。そのような出来事が起きたら使用している売買システムの見直しが必要です。長期運用でチェックが必要なのはこうした理由からです。

短期的にチェックが必要な理由は、自動売買システムをターゲットにして他のトレーダーが仕掛けてくるということが増えているからです。

特にストップロス注文を出させるように大きなポジションをぶつける大口のトレーダーが存在しており、そうしたトレーダー自身はすぐに反対注文を出して利ざやを取れるのですが、自動売買を使っているトレーダーは知らぬ間にロスカットだけさせられているという事になります。

そんな事態を見過ごす事がないように、時々はチェックが必要です。

中期での話ですが、これは売買システムの出来次第と言えます。どんな相場でもそれなりに勝ちを積み上げている売買システムも中にはあります。大勝ちは出来ないかも知れませんし、将来ずっと勝ち続ける保証もありませんが、比較的変動に強い、言い換えると値動きに鈍感な売買システムは、大相場で利益を上げ、他の場面では微減や現状維持というタイプです。

こういうタイプの売買システムを見つけることが出来れば、初心者でも勝てる可能性があるでしょう。

始めたとたん、損失がでたのですが?

Q.「エコトレFX」を始めて一週間ですが、すでに数万円の損失が出ています。「エコトレFX」はやめた方がいいのでしょうか?

A.資金がゼロになっても困らないなら、一週間程度での撤退判断はやや性急でしょう。ただし、売買システムではなく運用方法を変える手はあります。

エコトレFXのどんな売買システムでも、勝つだけで負けないなどというものはありません。また、何連敗かしたのち、何連勝もする可能性もゼロではありません。

ただ、資金がなくなってしまい、それ以上続けられないという事であれば話は別です。そして、なくなってしまってもよい資金だけをエコトレFXに任せるべきです。

一つの対策としては裁量トレードを組み合わせる方法がありますが、会社員には難しいでしょう。代わりに夜間だけの運用にするという手もあります。

基本は、「任せてよい資金だけ入金する」、「我慢強く運用する」、「夜間だけにしてみる」となります。それでだめならそのときに、売買システムを入れ替えるか撤退かを考えます。

どんな売買システムを選んでよいか分かりません

Q.「エコトレFX」初心者です。少額の資金で色んな売買システムを使ってみながらトレードしているのですが、どの売買システムもパッとしません。向いている売買システムを探すにはどうしたらいいのでしょうか?

A.エコトレFXを使っているトレーダーが誰でも思っていることです。

で、終わってしまっては身も蓋もないので一言付け加えますと、調子の悪かった売買システムでもデータをしっかり記録しておくことです。一日トータルでは負けていても、日中なら勝てる、夜間なら勝てるなど、なんらかのパターンが見いだせるかも知れません。

そして、勝てている時間帯が見つかれば、売買システムのルールと照らしあわせてルールの何が効果的だったのかを調べてみましょう。

極端に負けるのでなければ、その売買システムの使用を数日で諦めてしまうのではなく、もうちょっと長い目で見て、根気よく売買システムを使い続ける事です。

それでもダメなら、一つの売買システムにこだわるのではなく、「ポートフォリオジェネレーター」を使って複数の売買システムを並行活用してみる事です。

いずれの場合でも、軌道に乗るまではポジションを抑えてトレードすると良いでしょう。

どれくらいお任せで大丈夫ですか?

Q.それほど大金を投じているわけではないのですが、それでも何十万円を突っ込んでいるので、エコトレFXにどれだけお任せしていてよいのか心配です。

A.始めのうちは、できることならつきっきりで様子を見ましょう。

自動売買は売買ルールに合致したら、それが人間の目にはどんなに馬鹿馬鹿しく見えても実際に発注してしまいます。人間も利食いドテンをしてしまったのちにそのまま続伸してしまい、折角の勝ちが負けに回ってしまった、などという事をやらかしてしまいますが、売買システムだって、天井に当たる度に押し目とばかりに買いを入れるものもあります。

エコトレFXがそうしたお馬鹿な動きをしたときには、裁量トレードでヘッジしたり、一時的に人の手で速やかな損切りをしたりすることが必要です。

エコトレFXというものが、どういったものなのかを熟知するまでは、目を離さないようにするべきでしょう。ある程度慣れてからも、相場が荒れていたらお休みするなど、適度に人間の手に引き取ることが肝要です。

最後に


以上がエコトレFXにまつわるQ&Aです。自動売買システムとは、あくまで数値的な基準値に為替が引っかかるかどうかをひたすらウォッチしているシステムと言えます。

全然インテリジェンスでもなんでもないので、誰が見ても分かるような馬鹿げた注文を出すこともあるわけです。システムはそれが馬鹿げているかどうかなんて分かりません。ただ、長い目で見れば逆に神がかった注文を行うこともあるわけで、トータルで見て「馬鹿げた注文数<神懸った注文数」となれば勝ち、というだけのことです。

こうした自動売買ツールは、沢山の売買を行わせることでFX会社に手数料収入をもたらすという目的があります。ですが、全く勝てないツールではすぐに悪い噂が広まり、利用者はいなくなってしまいます。ですから、投資家に勝たせつつ、長期間に渡って使ってもらう必要があるわけです。

FX会社がこうしたスタンスである限り、新しい売買システムも次々登場しますので、バックテストなども活用して有効な売買システム探しをしっかりするのが勝利の鍵となります。