ビットコインの手数料が安いところはどこ?仮想通貨取引所を11社比較してみた
[公開日]2018/05/29
ビットコインをどこで購入すれば手数料がお得なのかわからずに迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではビットコインを取り扱っている仮想通貨取引所・販売所の中で、もっとも取引手数料がお得な仮想通貨取引所・販売所はどこなのかを比較してみました。
目次
ビットコインを取り扱う仮想通貨販売所・取引所の手数料一覧
まずはビットコインの取引にかかる手数料はいくらくらいなのか、ビットコインの取扱いがある仮想通貨取引所、販売所の手数料を一覧にしました。
ビットコイン取引所の手数料を比較する際、もっとも注意して見るべきなのは「現物取引手数料」です。
取引手数料が高いと、ビットコインを売買する度に手数料を取引所や販売所の運営会社に支払うが多くなり、投資の際の収益に影響します。
ビットコインの取引にかかる手数料一覧表
現物取引手数料・・・通常の売買時に発生する手数料
レバレッジ取引手数料・・・レバレッジ取引での売買時に発生する手数料
入金手数料・・・取引所の口座に日本円を入金する時に発生する手数料
出金手数料・・・取引所の口座から日本円を出金する時に発生する手数料
送金手数料・・・取引所の口座から別の口座へビットコインを送金する時に発生する手数料
※レバレッジ取引・・・証拠金をかけることで、数倍の金額で取引ができる取引レバレッジ取引手数料・・・レバレッジ取引での売買時に発生する手数料
入金手数料・・・取引所の口座に日本円を入金する時に発生する手数料
出金手数料・・・取引所の口座から日本円を出金する時に発生する手数料
送金手数料・・・取引所の口座から別の口座へビットコインを送金する時に発生する手数料
現物 取引手数料 | レバレッジ 取引手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 送金手数料 |
|
---|---|---|---|---|---|
-0.01~-0.05% | 0.039%(日) | 無料 | 350~756円 | 0.0001BTC~ |
|
0.01~0.15% | 0.04%(日) | 324円(税込) | 216~756円 | 0.0004BTC |
|
0% | レバレッジ取引できない | 無料 | 540~756円 | 0.0001BTC |
|
0% | 0.035%(日) | 無料 | 振込手数料分実費 | 無料 |
|
0% | 0.05%(日) | 無料 | 500円 | 無料 |
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0% | レバレッジ取引できない | 無料 | 350~756円 | 0.0005BTC |
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0.05% | 0.05%(日) | 無料 | 400~750円 | 0.001BTC |
|
0.2% | レバレッジ取引できない | 0円 | 648円 | 0.001BTC |
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0.2% | 0.05%(日) | 0円 | 500円 | 無料 |
|
スプレッド変動制 | 0.04%(日) | 無料 | 無料 | 無料 |
|
スプレッド変動制 | 0.04%(日) | 無料 | 無料 | 無料 |
手数料で比較すると、もっともお得な取引所はZaifです。
「Zaif」のみ、取引手数料がマイナスになっており、取引をすれば逆にお金が還元されます。
他社の取引所との差別化を図り、口座開設や仮想通貨取引量を増やす目的があるのでしょう。
ちなみにZaifが取引手数料をマイナスにしている仮想通貨銘柄は「ビットコイン」のみで、その他の15種類の仮想通貨には取引手数料(最大0.3%)がかかるようになっています。
そのため、Zaifはビットコインを持っている人にはメリットが大きい仮想通貨取引所だと言えるのです。
仮想通貨取引所は「信頼性」も無視できない
ビットコインの手数料が安いのは「Zaif」でしたが、仮想通貨取引所は手数料と同じくらい仮想通貨取引所の信頼性も重視すべきです。2018年1月、日本のコインチェック社が580億円相当の仮想通貨「ネム」が盗難に遭う事件が発生しました。このような盗難事件によって、ビットコインが盗まれたり、取引所の経営状態が悪化して取引所がなくなってしまったりしては大変です。
ビットコインは「仮想通貨」と言えども大切な資産なので、末永く自分の資産を任せられるくらい経営が安定していて、セキュリティが万全な取引所を選ぶ必要があります。
手数料の安さと会社の信頼性を兼ね備えている仮想通貨取引所がベストです。
そうだとすると、取引手数料が安くて、信頼性の高い仮想通貨取引所がどこなのかが気になるにゃ。
ビットコインの手数料が安いおすすめの取引所ランキング
ビットコインを取り扱っている仮想通貨取引所の「取引手数料の安さ」と「会社の信頼性」を比較して、総合評価しました。
取引手数料の安さを重視する場合、仮想通貨販売所は取引手数料の意味合いを持つ「スプレッド」の価格が取引所よりも3倍ほど高くなり、手数料を安く抑えたいという人には不向きです。
そのため、仮想通貨販売所に関してはこのランキングでは除外しています。
総合評価 | 会社の信頼度 | 購入手数料 |
|
---|---|---|---|
信頼性高く 手数料安い | 資本力高く 信頼できる | 0.01~0.15% |
|
手数料かからない 信頼性劣る | 会社規模が 小さい | -0.05~-0.01% |
|
手数料無料で 信頼性有 | 資本金約44億円 安定した基盤 | 0% |
|
信頼できるが 手数料高め | セキュリティ 強固 | 0.2% |
ビットコインの取引手数料と仮想通貨取引所の信頼度で総合的に評価すると、もっともおすすめできる仮想通貨取引所は「bitFlyer」です。
bitFlyer
・三菱UFJ・リクルートなどの大企業が株主で信頼性が高い
・ビットコインの取引手数料は0.01~0.15%で安い
・ビットコインの取引量で国内でもっとも多く取引が成立しやすい
・ビットコインの取引手数料は0.01~0.15%で安い
・ビットコインの取引量で国内でもっとも多く取引が成立しやすい
bitFlyerのビットコインの取引手数料は、0.01~0.15%で安い水準にあります。ビットコインの取引手数料は直近30日間の取引量が多ければ多いほど安くなる仕組みです。
bitFlyerは日本でもっとも資本金が多い仮想通貨取引所で、安心して取引できます。
資本金が多いということは、それだけ基盤がしっかりしているということであり、倒産したり取引所が無くなったりするという可能性が低いと言えるのです。
また、bitFlyerは取引専用のアプリもリリースしており、取引画面もわかりやすいので、初心者でも安心して使うことができます。
ビットコインの取引手数料が安く、ビットコインの取引量が国内で最も多く、取引が成立しやすいので、ビットコインの取引にはもっともおすすめできる仮想通貨取引所だと言えます。
無料でbitFlyerに口座を開設できる公式サイトへ
Zaif
・ビットコインの取引手数料が「もらえる」唯一の取引所
・会社の規模は小さく記事中の他社と比べると信頼性で劣る
・取り扱っている仮想通貨銘柄の種類が国内でもっとも多い
・会社の規模は小さく記事中の他社と比べると信頼性で劣る
・取り扱っている仮想通貨銘柄の種類が国内でもっとも多い
Zaifの最大の特徴はビットコインの取引手数料がマイナスであることです。
マイナスということは、取引をすればするほど、逆にお金が戻ってくるということになります。
別の取引所でビットコインを購入した場合、購入金額に加えて手数料を支払う必要がありますが、Zaifの場合はビットコインを購入すると手数料が「ボーナス」として、口座に還元されるのです。
もっとも注目度の高い銘柄である「ビットコイン」の手数料で差別化を図ることで、口座開設の促進をしたり、取引量の増加を狙っているのでしょう。
会社の規模が他社と比べるとそこまで大きいわけではないのですが、「ビットコインの取引手数料を安く抑えたい」という人は、持っておくべき取引口座だと言えます。
無料でZaifに口座を開設できる公式サイトへ
ビットポイント
・ビットコインの取引手数料が無料
・親会社が上場企業で信頼性が高い
・親会社が上場企業で信頼性が高い
ビットポイントはビットコインの取引手数料が無料なので、取引手数料が安い取引所を探している人におすすめできる仮想通貨取引所です。
ビットポイントを運営する「ビットポイントジャパン」の親会社は東証二部上場企業の「リミックスポイント」であり、bitFlyerほどではありませんが、会社も信頼できます。
手数料の安さ、信頼度ともにビットコインを取引するのにおすすめの仮想通貨取引所です。
しかし、取引手数料についてはZaifに劣り、会社の信頼性についてはビットポイントに劣っているために3位という評価になっています。
無料でビットポイントに口座を開設できる公式サイトへ
QUOINEX
・資本金は20億円で基盤がしっかりしており信頼性が高い
・ビットコインの取引手数料は無料
・ビットコインの取引手数料は無料
QUOINEXはビットコインの手数料が無料の取引所です。
ビットコインを取引しても手数料がかからないので、収益にも貢献してくれることでしょう。
仮想通貨取引所としても、資本金が20億円あり、会社の体力は十分で安心して資産を預けることができると思います。
ただし、大企業からの出資などの後ろ盾があるわけではないので、信頼性はbitFlyerには劣るでしょう。
口座は無料で開設できるので、サブ口座として持っておくのは有りだと思います。
無料でQUOINEXに口座を開設できる公式サイトへ
ビットコインの取引所をお得に利用する方法
ビットコインの取引にかかる手数料をなるべく安くして収益を増やすために、注意しなければならないポイントが2つあります。
各取引所に合った銀行口座を開設する
仮想通貨販売所よりも取引所で売買する
仮想通貨販売所よりも取引所で売買する
これらを1つずつ解説していきます。
各取引所に合った銀行口座を開設する
各ビットコインの取引所が振込先として指定される銀行に口座を持つことで、入金時にかかる振込手数料が安くなることがあります。その他、取引所の口座に入金する際などに有利となる銀行が各取引所に存在するので、事前に調べて銀行口座を開設しておくと良いでしょう。
各取引所のおすすめ銀行口座の例
おすすめ銀行 | メリット |
|
---|---|---|
住信SBIネット銀行 三井住友銀行 | 振込手数料が無料になる(住信SBI) 出金手数料が安くなる(三井住友) |
|
住信SBIネット銀行 | 振込手数料が無料になる |
|
イオン銀行 ジャパンネット銀行 | 即時入金サービスが利用できる ※手数料は変化無 |
|
住信SBIネット銀行 | 振込手数料が無料になる |
仮想通貨販売所よりも取引所で売買する
ビットコインを購入するには、主に2つの方法があります。「仮想通貨取引所で購入する」方法と「仮想通貨販売所で購入する」方法です。販売場所によって、以下のような違いがあります。
仮想通貨取引所で購入・・・取引相手は他のユーザー(投資家)。取引手数料は安いが、取引がなかなか成立しないこともある。
仮想通貨販売所で購入・・・取引相手は仮想通貨販売所を運営している企業。取引は即成立するが、「スプレッド」と呼ばれる売値/買値の差額が設定されており、相場より高い価格でしか購入できず、相場より安い価格でしか売却できない。
仮想通貨販売所で購入・・・取引相手は仮想通貨販売所を運営している企業。取引は即成立するが、「スプレッド」と呼ばれる売値/買値の差額が設定されており、相場より高い価格でしか購入できず、相場より安い価格でしか売却できない。
仮想通貨販売所は、ユーザーから支払われる高額な「スプレッド」の利益によって運営されています。
仮想通貨販売所は売買価格が決まっているので、すぐに取引が成立するのが利点ですが、販売元に「スプレッド」という形で手数料を多く取られてしまう点がデメリットです。
サイト内では「取引手数料無料」と謳っていても、販売所での価格は取引手数料分の額が上乗せされています。(売却の場合は引かれています。)
そのため、ビットコインをお得に取引するためには、基本的に取引所での売買がオススメです。
ビットコインを始めるにはまず取引所で口座開設
ビットコインの投資を始めるには、まず仮想通貨取引所で口座を開設しなければなりません。
実際にどのように口座を開設するのか、おすすめの「bitFlyer」を例にして解説します。
bitFlyerでの口座開設の方法
メールアドレスの登録
▼
本人情報の登録 / 本人確認書類の提出
▼
審査
▼
口座開設のお知らせ(通常1~2営業日で発送)
▼
口座開設コード入力
▼
口座開設完了
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本人情報の登録 / 本人確認書類の提出
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審査
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口座開設のお知らせ(通常1~2営業日で発送)
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口座開設コード入力
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口座開設完了
登録に必要な書類の準備
口座を開設するためには、運転免許証など顔写真の付いた身分証明書が必要となります。bitFlyerで有効な本人確認書類
・運転免許証
・パスポート
・個人番号カード
・住民基本台帳カード(顔写真あり)
・各種健康保険証
・各種年金手帳(厚生年金、国民年金、共済年金等)
・各種福祉手帳
・印鑑登録証明書
・住民票の写し
・在留カード
・特別永住者証明書
・パスポート
・個人番号カード
・住民基本台帳カード(顔写真あり)
・各種健康保険証
・各種年金手帳(厚生年金、国民年金、共済年金等)
・各種福祉手帳
・印鑑登録証明書
・住民票の写し
・在留カード
・特別永住者証明書
身分証明書などが準備できたら、公式サイトにアクセスし「アカウント作成」に進みましょう。
必要な個人情報を入力
メールアドレスの登録が済むと、すぐにメールが届きます。そのメール内で指示されたURLにアクセスしてください。
上記の画面が表示されるので、必要な個人情報を入力しましょう。入力が終われば、アカウント登録は完了です。
2段階認証を登録する
アカウント登録を完了した画面から「bitFlyerをはじめる」と進みます。
その次に「アカウント情報」、次に「二段階認証」の表示に進み登録してください。
その後、「アカウント情報」から本人情報を登録し、用意した本人確認資料をweb上で提出してください。
「取引目的の確認」と、郵送物の住所登録まで完了すれば、数日後に「転送不要書留郵便」が届きます。そこで、口座開設は完了となります。
無料でbitFlyerに口座を開設できる公式サイトへ
初心者でも分かる!ビットコインのチャートの見方
これからビットコインを購入するにあたり、値動きを見て、購入するタイミングを見極める必要があります。
ビットコインがどのような値動きをしているかを示すのが「チャート」です。
ビットコインのチャートを見て、買い時・売り時を判断できるようになるために、基本の2つのポイントをお伝えします。
ビットコインのチャートを読み解く2つの基本
1. ローソク足の動きに注目
2. 移動平均線の動きに注目
2. 移動平均線の動きに注目
ローソク足の動きに注目
ローソク足とは、相場の始値・終値・安値・高値を示したものです。このローソク足の始値から高値までの線を上ヒゲ、終値から安値までの線を下ヒゲと呼びます。
このローソク足のヒゲの上下どちらかが長くなればなるほど、反対方向へレートが動くサインと考えてください。
つまり、下ヒゲが長ければ長いほど、値下がりに対する市場の反発が強いと考えられます。
値下がりが続いている時は「もう値下がりは終わりかも」という見方ができ、今後値上がりするだろうということで「買い時」だと判断できるというわけです。
移動平均線の動きに注目
移動平均線とは、一定期間の終値を平均化して、その動きに線を引いたものです。このチャート図では、決められた期間の数値を平均化した3本の移動平均線が引かれています。
緑色→紫色→灰色の順番で長い期間の値動きの平均を示しており、緑色で示されている短期の移動平均線がもっとも動きが激しい状態です。
移動平均線には「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」という基本となるサインがあります。
ゴールデンクロス(買いのサイン)
短期の移動平均線が上昇し、長期の移動平均線とクロスした状態を「ゴールデンクロス」と呼びます。直近の値動きで上昇していることが判断でき、今後の価格上昇が期待できるので「買いのサイン」だと言われているのです。
先ほど例として示したチャートの中でも「ゴールデンクロス」の後に価格が上昇していました。
あくまで基本のサインなので「絶対にこう動く」というものではありませんが「値動きの基本」として、押さえておくと良いでしょう。
デッドクロス(売りのサイン)
逆に短期の移動平均線が下降して、長期の移動平均線とクロスした状態は「デッドクロス」と呼ばれ、「売りのサイン」だと言われています。
直近の値動きが急激に下降しており、値動きが下落傾向に転じていくと予想できるからです。
ビットコインの取引所は手数料の安さに加え信頼性も重要
仮想通貨取引所は手数料が安いだけでなく、会社の信頼性も兼ね備えていることが重要です。
仮想通貨取引所は1つの口座に絞る必要はなく、複数の取引所の口座を開設しておくことで、取引所で何かトラブルが起きた時の対策になります。
この記事を参考に仮想通貨取引所を選んで、口座を開設してみてくださいね。
《参考書籍》
「トップ1%の人だけが知っている『仮想通貨の真実』」 日本経済新聞出版社
「仮想通貨 ビットコイン&ブロックチェーン最前線」 技術評論社
「アフター・ビットコイン」 新潮社
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