ネット料金を月額で比較すると失敗する!安く契約する方法
[公開日]2017/10/18
自分のインターネットの使い方を把握していなければ、低料金で快適なネット回線を選ぶことはできないのです。
この記事ではインターネット回線を選ぶ上でのポイントとネット料金を安くするコツをご紹介します。
目次
光・モバイルWi-Fi・ADSL:回線の違いと選ぶポイント
- 光回線
- モバイル回線
- ADSL回線
の3種類があります。
それぞれの回線によって特徴や料金、向いている人が異なるので、まずはこの3種類の違いを把握しましょう。
オンラインゲームや動画など大容量通信をするなら光回線
光回線は通信速度が速く安定しているのが特徴です。- オンラインゲーム
- 高画質な動画配信サービス
- 大容量ファイルのダウンロード
などを頻繁に利用する人に向いています。
光回線の利用には開通工事が必要
なお、光回線を利用する際は開通工事が必要です。利用できるまでは時間がかかりますし、建物の構造や周りの環境によっては利用できない可能性もあります。
3種の光回線の特徴
光回線にもいくつかの種類があり、- フレッツ光
- 光コラボ
- 独自回線
の3つに分類されます。
それぞれを選ぶメリットと特徴は以下の通りです。
フレッツ光
フレッツ光はNTTが提供する光回線で、約70%という業界最大のシェア率を誇ります。フレッツ光を選ぶメリット
- 対応エリアが広くほぼ全国をカバーしている
- 業界最大手なので安心して使える
- プロバイダが多いので自分の好きなプロバイダを選べる
ただ、NTTは後述する光コラボを推進しているため、個人向けのキャッシュバックキャンペーンなどを現在ほとんど行っていません。
月額料金が他の光回線より高いだけでなく、プロバイダの料金も別途必要です。
キャッシュバックや料金的にも魅力は少ないと言えるでしょう。
光コラボ
近年、フレッツ光の代わりに人気が上昇しているのが光コラボです。光コラボとは「各事業者がフレッツ光の回線をNTTから借りて、独自のサービスを付加してオリジナルの光回線として展開しているサービス」です。
回線の品質や対応エリアはフレッツ光と同じですが、月額料金が安かったり、独自のキャンペーンが実施されたりするため、フレッツ光より安く利用できます。
なお、現在フレッツ光を利用している場合は光コラボへの「転用」が可能です。
光コラボに転用する際の注意点
転用とは「新たに工事をすることなくフレッツ光から任意の光コラボへ契約を変更すること」です。お客様IDやひかり電話番号などもそのままになるため、新規契約するよりも手間がかかりません。
ただし、光コラボに一旦転用すると、再度フレッツ光に戻ることはできないので気をつけましょう。
光コラボは契約トラブルが多いの注意
また、光コラボに関しては電話や訪問による悪質な勧誘が目立ちます。実際に以下のようなトラブルがありました。
光コラボの勧誘トラブル事例
- 料金が安くなると言っておきながら逆に高くなった
- 勝手に有料のオプションを付けられた
- 遠隔操作で勝手に転用させられ、解約金が発生した
総務省からも悪質な勧誘への注意喚起が過去に行われています。
基本的には少しでも「怪しい」「わかりにくい」と感じる勧誘では契約しないようにしましょう。
NURO光・auひかりなどの独自回線
独自回線とはフレッツ光や光コラボとは異なり、独自に回線工事を行い、サービスを展開している事業者の回線を指します。主な独自回線には、
- NURO光
- auひかり
- コミュファ光
- eo光
などがあります。
フレッツ光やコラボ光と比べると、キャッシュバックなどお得なキャンペーンを多く実施しているのが特徴です。
また、加入者数が多いフレッツ光やコラボ光よりも通信速度が速く安定しているケースも多くあります
独自回線は提供エリアが限られていることが多い
デメリットとしては、フレッツ光と比べると利用できるエリアが限られることです。
たとえばNURO光は関東限定、eoひかりは関西でのみ提供されているといったように地域限定であるケースもあります。
モバイル回線はWiMAX2+がオススメ
モバイル回線には大きく分けてWiMAX2+回線とLTE回線があります。WiMAX2+のほうが通信速度が速いですが、対応しているエリアについてはLTE回線のほうが広く、月額料金も安く設定されています。
モバイル回線のメリット
モバイル回線のメリットとしては以下のようなものがあげられます。- 工事が不要で専用の機器が到着次第すぐに使える
- 光回線よりも月額料金が安い
光回線とモバイル回線の大きな違いは「開通工事が不要」な点です。
モバイルルーターなら電源を入れるだけでインターネットを使えるようになりますし、持ち運ぶことでそのまま外出先でもネットができます。
モバイル回線というと外出先で使うというイメージがありますが、据え置き型の無線LANルータータイプもあり、ルーターと同様にパソコンやゲーム機を有線接続して使いながらWi-Fiを利用することも可能です。
モバイル回線のデメリット
デメリットとしては以下のようなものがあります。- 通信速度が遅く、安定性にも欠ける
- サービスによっては速度制限がかかる
- 固定電話は含まれない
注意すべきは通信速度
特に気をつけたいのが通信速度です。メールやウェブサイトのブラウジングくらいであれば全く問題ありませんが、ゲームや動画視聴には向いていないものもあります。
あくまでもライトユーザー向けであり、オンラインゲームを楽しみたいヘビーユーザーは光回線を利用したほうがよいでしょう。
ADSL回線はよほどのことがなければ選ぶメリットなし
ADSLは電話回線を利用するインターネット回線です。月額料金に関しては光回線より安いですが、キャッシュバックなどのキャンペーンを含めると光回線のほうがトータルではお得です。
現在ではADSLのサービスを終了し、光回線だけにする事業者も増えています。
- 光回線の工事ができない
- モバイル回線の対象エリア外に住んでいる
といった特殊な状況でない限りは、ADSLを選択するメリットは少ないでしょう。
光回線の料金比較は月額だけでなく工事費にも注意
- フレッツ光
- ソフトバンク光
- auひかり
- NURO光
戸建てのネット回線はNURO光が最安
まずは戸建てタイプからです。各光回線の月額料金や工事費、キャッシュバック額など主なサービス料金を表にまとめてみました。
NURO光 | auひかり | フレッツ光 |
|
---|---|---|---|
月額料金 | 4,743円 | 5,100円 | 5,400 |
プロバイダ料 | 無料 | 無料 | 500円~ |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 800円 |
工事費 | 実質無料 | 実質無料 | 18,000円 |
キャッシュバック | 30,000円 | 10,000円 | なし |
3年間の総額 | 143,748円 | 176,600円 | 240,200円 |
※キャッシュバックは公式キャンペーンのみ
NURO光が戸建てでは最安
3年間の総額を見てみると、NURO光がもっとも安いことが分かります。これはただ月額料金が安いだけではなく、公式で高額なキャッシュバックを実施しているためです。
ただし、NURO光は関東限定で、それ以外の道府県に住んでいる人は利用できません。
NURO光公式:3万円キャッシュバック
フレッツ光は人気だが金額的メリット少ない
フレッツ光は月額料金が高く、唯一プロバイダ料が別で工事費もかかります。キャッシュバックも行っていないため、今回比較して中では最も高額であるという結果になりました。
なお、フレッツ光以外は代理店から契約すること可能です。
代理店から契約すると公式のキャンペーンに加えて代理店限定のキャッシュバックなどを受けられるため、よりお得になる可能性があります。
しかし、代理店で契約した場合は有料オプションに強制的に加入しないといけないこともあります。
注意しなければかえって損をすることもあるため、代理店は慎重に選びましょう。
auひかりは良質な代理店のキャンペーンであればお得
auひかりは回線元公式のキャンペーンは限りがありますが、代理店によるキャンペーンは盛んに行われています。もちろん、フレッツ光と同じように注意しなければオプショで高額な月額料金になってしまうなどのリスクがあるので注意が必要です。
ただ下記の代理店のように、良心的なキャンペーンを行っているケースもあります。
auひかりの契約では受け取りやすいキャッシュバックを上手に活用しましょう。
auひかり正規代理店:NEXT
マンションの光回線もNURO光マンションタイプが最安
続いてはマンションタイプのサービス料金を比較していきます。NURO光 | auひかり | フレッツ光 |
|
---|---|---|---|
月額料金 | 1,900円~2,500円 | 3,800円 | 3,700円 |
プロバイダ料 | 無料 | 無料 | 500円~ |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 800円 |
工事費 | 実質無料 | 実質無料 | 15,000円 |
キャッシュバック | 10,000円 | 10,000円 | なし |
3年間の総額 | 61,400円~83,000円 | 129,800円 | 176,000円 |
NURO光のマンションタイプが最安
3年間の総額を見てみると、マンションタイプもNURO光が最も安いです。NURO光のマンションタイプは利用者数に応じて月額料金が変動しますが、
- 最も安いと61,400円
- 最も高くても83,000円
という安さで利用できます。
フレッツ光は戸建て同様割高
フレッツ光だけが高額なのも戸建てタイプと同じです。月額料金は安いですが、別途プロバイダ料がかかりますし、工事費無料やキャッシュバックといったキャンペーンもないのでこのような結果になっています。
光回線によってはスマホとのセット割あり
光回線によってはキャリアのスマホや携帯電話とセットにすることで、スマホや携帯電話の月額料金が割引される「セット割」を実施しているものがあります。実際の割引額は各キャリアのスマホや携帯の料金プランで大きく異なるので契約内容を確認しましょう。
対象の人数が増えるほど割引額が多くなるため、セット割があるのとないのとでは大きな差が出ます。
月額料金やキャッシュバックも大事ですが、キャリアのスマホを利用している場合はそのキャリアとのセット割もお得です。
光回線で注意すべきは通信速度の品質とテレビ
光回線を選ぶ際に価格以外で注意すべき点としては通信品質とテレビサービスの有無があります。通信品質はNURO光が最速
通信品質ですが、基本的にフレッツ光およびその回線を利用する光コラボは加入者数が多いこともあって通信速度が遅い傾向にあります。それに対して独自回線であるauひかりやeoひかり、NURO光は比較的速度が速いです。
NURO光は対応エリアが限られてはいますが、国内最速の最大2Gbpsという通信速度でインターネットを利用できます。
NURO光公式:3万円キャッシュバック
テレビは独自回線だとオプションがないことも
そして、もう1つ忘れてはいけないのがテレビサービスです。フレッツ光やeo光ではオプションのテレビサービスを利用することで地デジやBSが見られます。
しかし、auひかりやNURO光では地デジやBSを見ることはできません。
フレッツ光でテレビを見ている人がauひかりやNURO光に乗り換えるとテレビが見られなくなるため、
- テレビのアンテナを設置する
- ケーブルテレビに加入する
といった対応が必要になります。
モバイル回線の料金を比較するとWiMAXが安い!キャッシュバックも割引も充実
続いてはモバイル回線であるWiMAX2+とLTEの料金を比較してみます。
WiMax2+は総額で比較しプロバイダを決定
まずはWiMAX2+の料金です。WiMAX2+は提供元であるUQ WiMAX以外にもたくさんのプロバイダがサービスを展開しており、それぞれで月額料金やキャッシュバック額が大きく異なります。なお、今回は月間のデータ通信量が無制限のギガ放題プランで比較しました。
Broad WiMAX | BIGLOBE WiMAX | UQ WiMAX |
|
---|---|---|---|
月額料金 | 2ヶ月目まで: 2,726円 それ以降: 3,411円 | 2ヶ月目まで: 2,595円 24ヶ月目まで: 3,880円 それ以降:4,380円 | 3ヶ月目まで:3,696円 それ以降: 4,380円 |
初期費用 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
キャッシュバック | 30,000円 | 10,000円 | 3,000円(商品券) |
3年間の総額 | 121,015円 | 124,230円 | 155,628円 |
WiMAX2+はどのプロバイダを選んでも回線自体はUQ WiMAXなので対応エリアや通信速度などは一切変わりません。
しかし料金割引やキャッシュバックの有無によってこれだけ月額料金に差が出ます。
Broad Wimaxはキャッシュバックの面倒な受け取り手続きも不要でお得に利用することが可能です。
Broad Wimax公式サイト
LTEはWiMAXに比べて割高
続いてはLTEサービスの料金を見ていきましょう。LTEを利用するモバイル回線はY!mobileの回線を利用するものがほとんどです。
最近ではモバイル回線の主流はWiMAXになりつつあり、LTEを利用するサービスは数が少なくキャッシュバック等のキャンペーンもあまり頻繁に行われていません。
対応エリアが広いというメリットはあるものの、基本的にはWiMAXを使ったほうがお得です。
モバイルルーターは提供エリアと通信速度がポイント
モバイル回線を選ぶ際に価格以外で注意すべき点は提供エリアと最大速度です。提供エリア外は利用できない
モバイル回線は携帯電話と同じで電波が入らないエリアでは利用できません。WiMAX2+、LTEともに普及してきてはいますが、電波が入らないエリアも当然あるため、事前に自分の住んでいる場所が対応エリア内かどうかを確認しておきましょう。
エリアによって通信速度が異なる
また、使うエリアによって最大速度が違うことにも気を付ける必要があります。WiMAX2+の最大通信速度は440Mbps、LTEの最大通信速度は187.5Mbpsとなっていますが、これはその速度に対応した地域で使った場合です。
エリアによっては最大速度に対応しておらず、遅い速度しかでない場合もあります。
対応しているかどうかだけでなく、どれくらいの速度が出るかも調べておきましょう。
ADSL回線は安くても比較対象とはならない旧回線
最後にADSL回線の料金を比較します。ADSLにはいくつかのコースがありますが、今回はネットのみで速度12Mタイプのプランを比較します。
ADSLはどれを選んでもほとんど差がありません。
どのプロバイダも光回線ではキャッシュバックや月額料金割引といったお得なキャンペーンを実施しています。
ADSLではなく光回線を利用してほしいと思っているからです。
逆にADSLではキャッシュバックなどのキャンペーンはほとんど行われておらず、各社とも似たような価格になっています。
月額料金は光回線より安いですが、キャッシュバックを含めた総額では光回線のほうが安いこともあるので気を付けましょう。
ネット料金は不要なオプション削除でコストカット
インターネット回線を安く利用するためには月額料金だけでなく工事費などの費用や、キャッシュバックなどを含めた総額で判断することが大切です。
さらにインターネット回線の不要なコストを削減するためには、契約後の有料オプションの見直しが不可欠です。
とくに光回線とモバイル回線(WiMAX)ではキャッシュバックなどのキャンペーンを受けるために有料オプションへの加入が条件となっていることが多いです。
契約後にそのオプションが不要な場合は外すようにしましょう。
ただしオプションによっては最低利用期間があったり、一定期間までに外すとキャンペーンが無効になったりするので、しっかり条件を見たうえでオプションを外すかどうかを判断しましょう。
まとめ:ネット料金は使い方と総額の安さを比較し選ぶ
- ゲームや動画サイトを利用するなら速度が速い光回線
- 外出先でも使いたいなら持ち運べるモバイル回線
といったように目的に合わせてインターネットネット回線を選ぶ必要があります。
キャッシュバックや割引などのキャンペーンを含めて総額を比較して、自分にあったインターネット回線を選びましょう。