ケンカに使える英語表現5選
[公開日]2014/12/13[更新日]2015/04/17
アメリカ滞在中、外国人であった筆者はたくさんのはがゆいことや、くやしい思いをしてきました。それは英語が十分に話せなかったことが原因であったり、自分が日本人であることが原因だったり、様々でしたが、そんな出来事を経験をするたびに、「くっそー。今にみていろよ。絶対見返してやる」と思ったものでした。
約十年間の在米生活を終えて日本に帰ってくると、出会う人に必ず聞かれることがいくつかあります。
その中でも、よく聞かれるのが、
「どうやって英語がしゃべれるようになったのですか?」
「ネイティブと対等に話せるにはどうしたらいいのですかねえ?」 ということですがそこで筆者はすかさず、
「ネイティブの彼氏を作っていっぱいケンカをするといいよ!」 とケンカのススメをします。
みなさん笑ってくれるのですが、これが実は完璧に冗談でもないのです。理不尽だと思うことや、自分の言いたいことがあるからこそ、相手とケンカになると思うのですが、それを外国語でやろうと思うと、相当の言語力が必要なのです。
怒りが込み上げてくるほどの気持ちを胸の中に持っているのに、それをうまく言葉で表現できない、ということほどくやしいことはありません。そして、それをやっと表現しても、おかしな言い方だったり、言い回しを少し間違っていってしまったり、または変な発音であれば、相手は笑いだしてしまうかもしれませんね。ケンカしているときは感情的になっていますから、すぐに言葉が出てこなかったりします。
感情表現には相当な練習も必要です。
「ソレハ、チガウジャナイ、、、デショー!」
などと片言の日本語で外国人がケンカしているのを想像すればわかりやすいかもしれません。
必死で言いたいことを言おうとしているのに、相手に「はいはい、ぷぷっ」などと子供をあしらうように扱われては、本当に頭にくることでしょう。
これでは、対等にケンカができる、ネイティブと対等にコミュニケーションがとれるとは言えませんよね。筆者はネイティブと対等にケンカができたら一人前だと思います。筆者は、当時の彼氏(現夫)とケンカを対等にできるために、たくさんのケンカのフレーズを覚えたり、ケンカでの決まり文句も覚えたりしました。
これは滑稽に聞こえるかもしれませんが、対等にネイティブと付き合うための必要な学習であったのです。筆者は、英語を学ぶ上でケンカもできるようにも勉強している英語学習者を応援します。今日は、ケンカに使える英語表現を紹介します。
目次
I want you to…
「私は~がしたい」という構文で覚えることの多い、”I want to-“ですが、「私は(誰か)に~をしてほしい」という言い方はご存知ですか?シンプルで直接的な指示を好む、ネイティブとのコミュニケーションの上で、これは結構役立ちます。日本人の間で日本語での会話を考えるとあまりにも、素直すぎるように聞こえるかもしれませんが、ネイティブは驚くほどはっきり言います。ケンカのときでも普通のときでもです。
I want you to wash the dishes sometimes!
(時々は皿洗いをしてほしいのよ!)
I just want you to show me how you love me!
(どれだけ私を愛しているのか、見せてほしいだけなのよ!)
という具合に使うわけですが、もし”want”が直接的すぎて、使いづらいと感じる人は(時々は皿洗いをしてほしいのよ!)
I just want you to show me how you love me!
(どれだけ私を愛しているのか、見せてほしいだけなのよ!)
“I would like you to…”でも代用可能です。すると、少し柔らかい指示、のようになります。
Taking me for granted
付き合いが長いカップルになると、マンネリ化して、お互いに新鮮味がなくなって、、、というコースをたどるのはどこでも同じようです。そんな時に言いたい言葉はこれ。
“You are taking me for granted these days…”
(最近あなた、私に全くありがたみを感じていないでしょう)
“Take – for granted”で、「~を当たり前に思っている」「当然だと思う」という意味があります。あまり聞きなれないかもしれませんが、ネイティブは結構使います。筆者もアメリカにわたってから、「彼氏が私のやることを当たり前だと思って、なんというか、ずさんな扱いを受けている」みたいなことをネイティブの友達に漏らすと、”Oh, he is taking you for granted.”と言って、この表現を教えてくれました。(最近あなた、私に全くありがたみを感じていないでしょう)
最近つれない態度の彼氏に使うとケンカの始まりになるかもしれませんの3で気をつけてください。
On purpose
口論が少しヒートアップしてくると、相手のことがイライラしてきますよね。すると、こんな表現も必要かもしれません。
“Are you doing that on purpose?”
(あなた、それわざとやってるの)
“Don’t make me sad on purpose”
(わざと私を悲しませないでよ)
“on purpose”で「わざと」という意味があります。ケンカでもそれ以外でもよく使える表現ですので、覚えておくと損はありません。(あなた、それわざとやってるの)
“Don’t make me sad on purpose”
(わざと私を悲しませないでよ)
Ridiculous
次の単語は形容詞で、これもよく日常会話で使われる言葉です。多用する人もたくさんいますが他の表現と同じく、ここぞというときに使うほうが効果的だと思います。
“You are being so ridiculous! Listen to me now!”
(君は馬鹿げているよ!俺の話を聞けって!)
“That’s ridiculous… I never went out with George.”
(そんなの馬鹿げているわ。私、ジョージと付き合ったことなんてないのよ)
こんな感じで使えます。「馬鹿げている」という意味です。結構強い表現なので、あまり感情的になって使うと、キツイ印象になります。(君は馬鹿げているよ!俺の話を聞けって!)
“That’s ridiculous… I never went out with George.”
(そんなの馬鹿げているわ。私、ジョージと付き合ったことなんてないのよ)
Don’t yell at me
さて、Ridiculous なんていう表現まで出てくると、ケンカも盛り上がってきます。相手はどんどんとイライラしてきて、声が大きくなってくるかもしれませんね。そんな時はこんな表現が役立ちます。
“Don’t yell at me!”
(怒鳴らないでよ!)
といえば、きっと相手はこう返してくるでしょう。
“I’m not yelling! Just talking!”
(怒鳴ってないだろう!ただ話してるだけだよ!)
こんなやり取りを筆者も何度したでしょうか。。。そのうち英語でのケンカが一人前になってくれば、怒鳴っているのは自分の側で、”I am not yelling”と自分が言う側になっているかもしれません。(怒鳴らないでよ!)
といえば、きっと相手はこう返してくるでしょう。
“I’m not yelling! Just talking!”
(怒鳴ってないだろう!ただ話してるだけだよ!)
I’m fed up
誰かが声を上げるようなケンカになってくれば、こんなことも言いたくなるかもしれません。
“I am so fed up… “
(もう嫌。。。)
“I am fed up with you!”
(お前にうんざりだよ!)
“fed up”で「うんざり」「たくさん」という意味があり、何にうんざりなのかを言いたいときは、”fed up”のあとに”with –“をつけます。ケンカ以外でも仕事のことを愚痴ったりするときにも使える表現です。(もう嫌。。。)
“I am fed up with you!”
(お前にうんざりだよ!)
“I am fed up with my work”
(仕事にはもううんざり)
(仕事にはもううんざり)
Don’t twist it like that
この表現を何度筆者も言われたでしょうか。。。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こんな風に使われます。
“I just wanted to go out with my friends next Sunday…”
(ただ次の日曜は友達とでかけたいんだよ)
“When do we ever go out anymore? You just don’t like to hang out with me anymore”
(私たちはもう一緒にでかけたりすることさえないじゃない。私と過ごすのがもう嫌いってことなんでしょ)
“Don’t twist it like that!”
(そんな風に曲げるなよ!)
“twist”という単語には「曲げる」「歪める」という意味があります。ですので、この場合には「真実を曲げる」というような意味合いになるのです。上の例文では、「友達とただでかけたい」という真実を「私ともう遊びたくないのでしょ」というのに曲げてしまった、ということになります。(ただ次の日曜は友達とでかけたいんだよ)
“When do we ever go out anymore? You just don’t like to hang out with me anymore”
(私たちはもう一緒にでかけたりすることさえないじゃない。私と過ごすのがもう嫌いってことなんでしょ)
“Don’t twist it like that!”
(そんな風に曲げるなよ!)
筆者も何度も”You like to twist everything”と言われて、ケンカを何度もしました。言葉そのままをそのままの意味として受け入れるというのは、付き合いが長ければ長いほど、難しくなってしまいます。
You mean a lot to me
さて、ケンカをしてお互いのスタンドポイント(立場)が明確になれば、最後にはぜひ仲直りをしていものです。ただ、”I am sorry”と言うのもいいですが、もう少し相手のことを思っているという表現ができるフレーズはないでしょうか。
“You mean a lot to me”
(私にとって、あなたはとっても大切な存在)
直訳すれば、「私には、あなたは大きな意味です」となります。あなたがどれだけ自分にとって価値のある存在か、大切にしている存在なのかというのを表すフレーズです。恋愛だけでなく、家族や友達の間でもここぞというときに使えます。これを言われた相手はとても喜ぶことでしょう。(私にとって、あなたはとっても大切な存在)
ケンカに使える英語表現 まとめ
いかがでしたか。ケンカはお互いのことを知るのに必要なコミュニケーションですが、英語学習者はきっとそれを英語でやってのけることのむずかしさに遅かれ早かれぶち当たるでしょう。自分が言わんとしていることを表現することのむずかしさ、そしてそれらを表現するためにたくさんの語彙や表現力が必要だということを経験すると、それらがフラストレーションに変わることもあるでしょう。
そうすればこっちのものです。冒頭にも書きましたが、くやしい思いをすればするほど、英語をうまくなりたいという欲求が大きくなりますので、その分上達するチャンスに恵まれます。ぜひネイティブと対等にケンカできるほどの英語力をつけてみてください。