こんなに簡単?ネイティブと仲良くなれる挨拶英語73選
[公開日]2017/08/23
約10年間の在米生活の中で、何度アメリカ人やその他の国籍の人たちと英語で挨拶をかわしてきたでしょうか。
アメリカに留学した当初は、外国人を目の前に「本当にこれで良いのかな」と思うほど簡単な挨拶しかしていませんでした。
しかし、中学校で習う"Hello" "Good morning" "How are you?" "My name is...""Thank you"といった基本的な挨拶表現はネイティブもよく使うフレーズです。
つまり、中学レベルの基本的な挨拶で堂々とスマートに会話がはじめられたら大成功ということです。
この記事では、アメリカで暮らした筆者が中学校で習った英語を復習しながら、そのまま使える挨拶表現をお伝えします。
目次
中学英語で十分通じる!朝昼晩の定番挨拶
まずは、覚えたらすぐに使える朝昼晩とおやすみの挨拶から紹介します。中学校で習った挨拶は本当に使えるでしょうか。
朝の挨拶は定番の中学英語
朝の挨拶は学校や職場などどんな場面でも必ず使います。筆者がアメリカで生活していた頃は、大学へ行ってクラスメイトと顔を合わせば“Hi! Good morning!”
(やあ、おはよう!)
(やあ、おはよう!)
と挨拶し合ったものでした。大学を卒業して仕事を始めても、毎朝職場に着くと
“Good morning, Sunshine.”
(おはよう、明るく太陽のような人よ)
(おはよう、明るく太陽のような人よ)
などとふざけ半分に同僚に言われることもありました。
日本で中学英語としてまず習う、”Good morning.”が多いに役立ちます。ネイティブでも使う表現ですので挨拶の基本として堂々と使ってみてください。
基本形に慣れてしまえば、"Hi."をつけてみたり、語尾に名前や"Sunshine"というようなニックネームやペットネームをつけて挨拶できるようになります。
ネイティブは"Good"を省略する!?
最近のSNSやテキストメッセージ(携帯電話でのメール)での短文でのコミュニケーション文化の影響か、"Good"を飛ばしていきなりこう言ってくるネイティブもいます。最初は戸惑うかもしれませんが”Good morning.”と同じ意味であることを覚えておいてください。"Morning!"
(おはよう)
(おはよう)
Good afternoonは使われない
朝の挨拶は"Good morning."ですが、お昼近くになってくるとさすがに使えなくなってしまいます。お昼の挨拶は"Good afternoon."と習ったものですが、実は、アメリカではあまり使われていません。
アメリカは基本的にフランクな風潮があるので、"Good afternoon."というと丁寧でかしこまった印象を与えます。古典的なイギリスなどでは未だに使われているのかもしれませんが、アメリカ人同士の会話の中ではお昼前後にはこんな挨拶が一般的です。
"Hey, George!"
(おおい、ジョージ!)
"Hello there!"
(やぁ、(そこの人!))
(おおい、ジョージ!)
"Hello there!"
(やぁ、(そこの人!))
"there"(そこ、あそこ)と呼びかけるだけで、挨拶をしてきた人やその場にいる人自身を表しています。
"Hello"はもちろん、もう少しくだけた表現である"Hi"が大活躍です。「おい!」といったようなフレンドリーな声掛けの表現である"Hey"だけで済ましてしまう人もいるくらいです。
夜の挨拶もHiで十分
夜は夜で"Good evening."という表現を思い浮かべる方も多いと思いますが、これもあまり聞かれませんでした。夜間の何かの集まりやコンサートなどに行けば、司会の人が使うことはあっても、普段の友達同士ではあまり聞かないのです。やはり"Good afternoon."と同じくフォーマルな印象があるからでしょう。では親しい友達同士でどんな挨拶をしていたかといえば、昼間と実に同じです。"Hey." "Hi.""Hello."で済ましても問題ありません。
昼間も夜間もそうですが、日本の挨拶とは違い挨拶にそこまで重きを置かずとも、すぐさま相手の調子や機嫌を尋ねる会話に移るのが英語文化と言えます。
日本人が知らない「おやすみなさい」の言い方
筆者はアメリカにいた頃、5人前後のアメリカ人とシェアハウスに住んでいました。その時におやすみの表現というのは"Good night"だけではないことを知ったのです。"I'm gonna hit the hay."
(おやすみ)
(おやすみ)
リビングで皆で話をしていて、一人のハウスメイトがこう言って自分の部屋に戻ろうとしたのです。筆者は「おやすみ」のようなことを言ったのだろうなと状況から理解したのですが、何と言ったのかさっぱり分かりませんでした。
"hay"は「干し草」を意味します。昔々、貧しい家庭などでは干し草の上で寝ていたりしたこともあり、そこからくる表現のようです。アメリカのカウボーイや農家の人たちの納屋などを想像して何となく筆者は納得がいきました。
そこから「もう寝ます」「おやすみ」意味の表現で使われることがあります。普段はあまり聞きませんが、意外と映画などでも使われているフレーズでした。
このような言い方以外にも、定番の
"Good night."
(おやすみ)
(おやすみ)
はもちろん
"Sweet dreams."
(良い夢を)
(良い夢を)
などは、寝る前の挨拶としてサラッと言えるようになるとかっこいいですね。
"See you in dreams."
(夢で逢おう)
(夢で逢おう)
恋人同士ならこんな表現もロマンチックです。いろいろと考えてみるだけで自分のオリジナルを作れそうです。
緊張する「はじめまして」の挨拶と自己紹介の仕方
初対面の人と挨拶を済ませると次は自己紹介ですね。緊張して頭が真っ白になってしまいそうですが、どんな挨拶の方法があるのか、筆者も実際に使うフレーズとともにお伝えします。
はじめましては"Nice to meet you."
"Nice to meet you."
(初めまして)
(初めまして)
「初めまして」と言いたい時に一番に思いつくのは、"Nice to meet you."でしょう。中学生でも分かる英語ですが、"Nice to meet you."はビジネス、友達の紹介、などあらゆる状況で一番使える表現です。このタイミングでさっと右手を出して握手ができるとなおさら良いですね。
先日、たまたまアメリカから帰省中の国際結婚カップルに会ったのですが、その時ももちろん"Nice to meet you."からはじまりました。
"How do you do."は笑われる
中学英語でも逆にあまり聞かれないのが"How do you do."です。アメリカ人夫も、日本人がこの表現を学校で習うことを知っているので、面白がって"How do you do."(怪しい笑顔つき)と言って笑いを取ることがあります。このフレーズはどうやら時代遅れになってしまった表現で、アメリカ人が耳にすると「ぷぷっ」となってしまうようです。私たち日本人には感覚的につかむのが難しいものですが、死語のようなところがあるのかもしれませんね。
ちなみに、ビジネスで少し丁寧に言いたいときはこんな表現はどうでしょう。
"It's pleasure to meet you."
(あなたにお会いできて光栄です)
(あなたにお会いできて光栄です)
こうしてさらりと握手をするビジネスマンは洗練された印象があります。
"I'm..."と言う方がスマートに聞こえる自己紹介
「はじめまして」と言った後には必ず自己紹介が来ます。"I'm Hanako. Call me Hana."
(花子です。はなって呼んでください)
(花子です。はなって呼んでください)
"My name is Hanako."でも良いのですが、"I'm Hanako."のほうがより自然です。"My name is~"よりも"I'm~"を使うネイティブの方が多いかと思います。日本に住んでいて、日本人の話す英語を熟知しているネイティブは、あえて
"My name is John."
(ジョンです)
(ジョンです)
と言うこともあるかもしれません。というのも、"My name is..."と聞こえてくると、日本人である私たちも「あ、名前を言うぞ」と集中しますよね。在日しているネイティブはこういう風に注意を引くことが上手な人もいます。
日本人は外国人と初めて会うとどうしてもしり込みしたり、控えめになってしまいます。きっと相手が先に名乗ってくれることでしょう。筆者も、先ほど話した国際結婚カップルと対面した時も、向こうから"I'm..."と名乗ってくれました。
これは「次はあなたの名前を教えてくださいね」というサインでもありますので、マナーとしてその後でこちらも名乗ることを忘れないでください。"What's your name?"という質問を待つのはもうやめましょう。
会えた感動をもっと表現したい場合には
初対面の人に対してあらゆるシチュエーションで使える"Nice to meet you"を先に紹介しましたが、他にも「あなたにお会いできて嬉しいです」と微妙な変化をつけて伝えることができるフレーズがあります。例えば、家族や知り合いを通じて「こんな人がいてね」などとまだ会ったことのない人の話を聞いたりすること、ありますよね。そんな人とついに会えた!という時にはこんなフレーズを使います。
"It's great to finally meet you!"
(やっとあなたに会えてよかったです!)
(やっとあなたに会えてよかったです!)
"finally"には「遂に」という意味がありますので、基本の"Nice to meet you."に一語付け加えるだけで表情が出てきます。筆者も主人から仕事での話をたくさん聞いていて、ついに何かの機会でその人と直にあった場合にこう言いながら笑顔で握手をします。
また、ビジネスの中でもかしこまった場では以下のような挨拶をしてみてください。
"It's a pleasure to make your acquaintance."
(あなたと知り合えて光栄です)
(あなたと知り合えて光栄です)
"acquantance"には「知り合い」という意味があります。"Nice to meet you."と単に「会えて嬉しい」というよりも「知り合えて嬉しい」という感じです。
筆者の場合は、職場やカジュアルな雰囲気だったので、あまり使う機会はありませんでしたが、アメリカ人の夫曰く、ビジネスで自分よりもっと目上の人(例えば世界的な会社の社長など)と関係ができるのが嬉しいと言いたい時に使えるそうです。
誰か同じような趣味をもった人や、同じような境遇の人と知り合えると嬉しくなりますよね。
"It's nice to meet someone who's..."
(誰かXXXな人と会えて嬉しいわ)
(誰かXXXな人と会えて嬉しいわ)
これから良い友達になれそうなそんな人に出会えた時はこんな表現を使います。"someone who's..."の後に具体的な事柄を入れていきます。例えば、筆者なら今子育て真っ最中ですので、公園などで知り合ったお母さんたちにこんなことを言うかもしれません。
"It's great to meet someone who is raising a child in an international family."
(国際的な家族の中で子育てをしている人と知り合えて嬉しいわ)
(国際的な家族の中で子育てをしている人と知り合えて嬉しいわ)
日本で子育てをしていると、知り合う家族はほとんどが日本人の家族です。そのため、筆者と同じような方に会うと同じような喜びや悩みを共有しやすいので、インターナショナル家族と出会えることは筆者にとって嬉しいことです。
他にも、簡単な単語の組み合わせで英会話を楽しむことができます。
"It's good to meet someone who is also a dog lover."
(愛犬家の人と知り合えて嬉しい)
(愛犬家の人と知り合えて嬉しい)
"It's"の後の形容詞は"good"のほかに "great" "wonderful"なども使えます。
中学英語の"How are you?"は会話を広げる魔法の言葉
学校で習った"How are you?"を使った尋ね方やネイティブがよく使う英会話を覚えておくと英語が得意でなくてもスムーズな会話が始められます。
How are you?はネイティブもよく使う必須フレーズ
"How are you?"
(ご機嫌いかが?)
(ご機嫌いかが?)
「ご機嫌いかが」「調子どう」などと訳されることの多いお決まりの"How are you?"ですが、英語を話す人たちにとって、なくてはならない大切なフレーズになります。
簡単な英語すぎてネイティブはあまり使っていないんじゃないの?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。どんな人にでも使えるフレーズです。
"Hi" "Good morning"などの挨拶の後ですぐにこうやって調子を尋ねるフレーズが来ます。これはもう決まっているようなことで、挨拶とセットと覚えておいても良いでしょう。
"How are you doing?"
(調子どうだい。)
(調子どうだい。)
と、現在進行形になったバージョンもありますが、これも"How are you?"と同義で使えます。
"How's it going?"
(調子どう。)
(調子どう。)
こんな風に聞いてくる人もいるかもしれません。筆者が住んでいたノースウェストではこんな感じで聞いてくる呑気な感じの男性が多かったですね。職場などでは、このように聞いてくる人もいます。
"How are things (going)?"
(調子どうだい。)
(調子どうだい。)
"How are you?"とほぼ同じですが、若干フォーマルな表現と言えます。これらのフレーズはどれも調子や機嫌を聞いてくるフレーズですのでネイティブに初めて聞かれても焦らないようにしてください。
親しい間柄で使われる"What's up?"とは結局どういう意味?
親しい友達などの間で使われるフレーズにはこんなものがあります。
"What's up?"
"What's happening?"
(何しているの。)
"What's happening?"
(何しているの。)
"What's up?"は慣れていないと意味がつかみにくいので最初は戸惑うと思いますが、アメリカでは頻繁に使われています。
"What's up?"を省略しないで"What are you up to?"と聞いてくる人もいますが、いずれも「何を(今)しているの?」という意味です。
「何をしているのか?」という質問ですので、最近始めたことや、最近起こったことを話すようにしましょう。
日本人が使いたくなる"So-so"という答えはNG!?
日本人がよく使いたくなる表現として「まあまあ」というのに"So-so"があります。「まあまあ」という概念がないわけではありませんが、ネイティブはほとんど使わないので注意が必要です。そのかわりにぜひ覚えて欲しいのが"alright""ok"という表現です。この二つの単語で、「まあまあ」ということが表現できます。
A: "How was the movie you went to see?"
(見に行った映画どうだった?)
B:"It was...alright."
(まあまあかな。)
A:"Not so good?"
(あんまり良くなかった?)
B:"It was okay."
(まあまあだった。)
(見に行った映画どうだった?)
B:"It was...alright."
(まあまあかな。)
A:"Not so good?"
(あんまり良くなかった?)
B:"It was okay."
(まあまあだった。)
英会話が慣れていないと、相手が話していることを聞いているうちに会話が止まることがあります。
筆者の場合は、留学当初ネイティブとスムーズに会話できるまで事前に以下のような答えを用意しておき、会話を楽しむように心がけていました。
"How are you?" と聞かれたら?
答えの例:
1 調子のいい時:"I am great!"
(良いよ!)
2 まあまあの時:"Not bad."
(悪くはないかな。)
3 調子の悪い時:"I am not doing so good..."
(あまり良くやってるわけではないんだ。)
1 調子のいい時:"I am great!"
(良いよ!)
2 まあまあの時:"Not bad."
(悪くはないかな。)
3 調子の悪い時:"I am not doing so good..."
(あまり良くやってるわけではないんだ。)
"How is it going?"と聞かれたら?
答えの例:
1 調子のいい時:"It's going great!"
(最高だ!)
2 まあまあの時:"It's alright. I can't complain."
(まあまあかな。文句言えないってとこ。(文句が言えない程度、最低限に恵まれてはいるという状況))
3 調子の悪い時:"It's not so good, but I'm sure it will work out."
(あまり良くないけど、まあ大丈夫さ。)
1 調子のいい時:"It's going great!"
(最高だ!)
2 まあまあの時:"It's alright. I can't complain."
(まあまあかな。文句言えないってとこ。(文句が言えない程度、最低限に恵まれてはいるという状況))
3 調子の悪い時:"It's not so good, but I'm sure it will work out."
(あまり良くないけど、まあ大丈夫さ。)
"What's up?"と聞かれたら?
答えの例:
"Actually, the new term started. I am getting busy."
(実はね新しい学期が始まったから忙しくなってきてる。)
"I have been doing okay."
((最近は)まあまあかな。)
"Actually, the new term started. I am getting busy."
(実はね新しい学期が始まったから忙しくなってきてる。)
"I have been doing okay."
((最近は)まあまあかな。)
これらの答え方はあくまで例ですので、慣れてくれば自分のオリジナルの答えを用意しておくとテンポの良い会話ができます。
また会いたい気持ちを伝える別れ際の挨拶「またね」
「ではまた。」と言いたい時に、何と言ったら良いのか分からず、筆者自身困ったことがあります。スマートに「またね。」というにはどんなフレーズを使うと良いのでしょうか。
"See you."は基本形
別れ際の挨拶の定番はこれでしょう。"See you."
(またね)
(またね)
カジュアルな友達間同士では、"See you!"が言えればOKです。また、"See you."のあとに単語を追加するといつもと違ったニュアンスの挨拶になります。
"See you later!"
(また後で!)
(また後で!)
筆者が好きなのは"See you around."です。
"See you around."
(またね。)
(またね。)
"around"のニュアンスを入れ込むことで縁や人の流れやいろいろなものが巡ってきて、また出会う、というような感じがするからです。
"Take care."
(気をつけてね・元気でね。)
(気をつけてね・元気でね。)
"See you"のあとに、ワンフレーズ付け加えると気が利いている感じがしますね。
個性的すぎる古典的な「さよなら」表現
もう少し文学的な表現には、以下の言い方があります。"Till we meet again."
(また会う日まで。)
(また会う日まで。)
"See you."がポピュラーなので、ほとんど使う人はいませんが、面白半分またはユニークな個性を出したい人は、友達に言ってもOKです。また、ラジオやテレビではこんなフレーズも使われています。
"Good-bye for now."
((今のところ)さよなら。)
((今のところ)さよなら。)
「今のところは」"for now"が付くと、また会えるのが前提というニュアンスが出てきます。
"Until next time."
(また今度まで。)
(また今度まで。)
こんな風に言うネイティブもいます。自分なりのフレーズを探してみるのも楽しいですね。
遊び心満載の子供が言う「またね」
筆者には2人の子どもがいますが、子ども同士での「またね」の挨拶は大人とは違った遊び心がある言い方をします。"See you later, alligator"
"later"(後で)と"alligator"(ワニ)が韻を踏んでいます。親父ギャグのような楽しい「またね」です。子供同士がよく言いあいます。とてもかわいらしいですね。
"Catch you on the flip side."
(また後で。)
(また後で。)
"Catch you later!"で「また後で」という意味ですが、そこに遊び心を加えたような表現です。このフレーズは高校生や大人も使います。
元々はレコードの"flip side"(裏面)という意味でDJが使っていた表現からきているようです。裏面を流すころに(しばらく後に)また会おうというような意味合いですね。
ありがとうはちょっとした挨拶でグッと伝わりやすくなる
相手に何かをしてもらったら、きちんと感謝の気持ちを伝えたいものですよね。「サンキュー」だけしか思い浮かばないという方もいることでしょう。感謝の気持ちを伝えるコツと返答の仕方を見ていきましょう。
"Thank you for..."で伝える具体的なありがとう
相手に何かをしてもらった時に、つい"Thank you."とだけ言ってしまいがちですが、それではワンパターンになってしまいます。"Thank you for..."と、"for"の後に動名詞(動詞の-ing形)か、名詞を入れて相手がやってくれたことを表します。
"Thank you for taking me to a great concert!"
(素晴らしいコンサートに連れていってくれてありがとう!)
"Thank you for your patience.You helped me very much."
(待ってもらってありがとう。とても助かったわ。)
(素晴らしいコンサートに連れていってくれてありがとう!)
"Thank you for your patience.You helped me very much."
(待ってもらってありがとう。とても助かったわ。)
感謝を伝えるフレーズにも、伝え方にコツがあります。何に感謝をしているのか具体的に言うと相手も喜んでくれるでしょう。
"Thank you for checking my paper last week. They thought it was excellent!"
(私のペーパー(論文、レポートなど)を先週チェックしてくれてありがとう。とても素晴らしいと言われたよ。)
(私のペーパー(論文、レポートなど)を先週チェックしてくれてありがとう。とても素晴らしいと言われたよ。)
「どういたしまして」のバリエーション
「ありがとう」と感謝されて、その際の返答の仕方にはまず"You are welcome."
(どういたしまして。)
(どういたしまして。)
これを思い浮かべますよね。もちろんこれでOKですがネイティブと過ごしていると、他にも色々と言い方があるのに気づきます。その中でも筆者が好きなのはこの表現です。
"It's my pleasure."
((お役に立てたことは)私の喜びです=どういたしまして。)
((お役に立てたことは)私の喜びです=どういたしまして。)
こう言われると、「自分が相手に何かをやってもらって申し訳ない」という気持ちだけではなく「もしかすると本当に相手にとっても楽しかったりしたのかな」と思わせてくれるからです。アメリカ人というのは本当に恩着せがましくなく、キリスト教の影響のせいか奉仕精神を持っている人が多いのです。
日本で暮らしていると、誰かに何かをやってもらうと「気にしないで」などと言われても「とは言っても」とお礼を義務的に渡す風潮があります。
これはアメリカにはない日本文化の傾向で、きちんとお礼を言わないと「あの人はマナー知らずだ」と言われたりしたことは、少なからず誰にでもあるのではないでしょうか。
素直に他人の好意に甘えられ、「お礼は何にしよう」などと余計なことを考えなくてもいいので、日本よりもフランクに人と付き合えた面がありました。
"Thank YOU for letting me help you."
(私にあなたを助けさせてくれて(こちらこそ)ありがとう。)
(私にあなたを助けさせてくれて(こちらこそ)ありがとう。)
「あなたこそありがとう」という意味で"YOU"を強調して言われることもありました。こんな「どういたしまして」の表現が、アメリカの奉仕精神の象徴でもあります。
再会の時の"Good to see you"に戸惑わないで!
"See you"と"Good to see you"は全く意味が違う
"(It's) good to see you again."
アメリカ人の夫が誰か(日本人)と久しぶりに会って話した時にこう言うと、たいていの人は
"Oh... see you..."
と、「あれ、話したくなかったのかな。"See you"って今言ったよね」と思い、手を振ってそそくさと立ち去ろうとするらしいです。そこで
"No no! I didn't say 'See you'."
(違う違う!「じゃあね」と言ったわけじゃないんだよ。)
(違う違う!「じゃあね」と言ったわけじゃないんだよ。)
と説明しなければならないことが多いようです。アメリカ人は、誰かと再会すると"(It's) good to see you again."と決まり文句のように言う人が多いのでぜひ覚えておいてください。ここのフレーズの中に"see you"というのが出てくるので別れ際の挨拶"See you"と混同してしまわないように気をつけましょう。
"(It's) good to see you again."で「また会えてよかった」という意味です。別れ際の挨拶"See you"の音に惑わされない限り、とてもシンプルな言い回しです。また、ここで"meet"を使わずに"see"を使うのもコツです。
"meet"は「出会う」という意味が強いですので、もう一度出会っている人に使うと「初対面ではないけど」と思われるので注意しましょう。
偶然ばったりと誰かに会って、それを喜びたい時はこんな表現が使えます。
"I'm glad we ran into each other."
(偶然出会えてよかったよ。)
(偶然出会えてよかったよ。)
"run into ~"で「~と偶然出会う」という意味です。こう言うときっと相手も喜んでくれるはずです。
色々な言い方ができる「久しぶり」
"Long time no see!"
「久しぶり」という表現である"Long time no see!"はこのまま覚えておいてください。カジュアルな友人関係などの間柄でよく使われる表現です。
"It's been a long time since I saw you last time."
(前回君に会ってから長い間経ったね=久しぶり。)
(前回君に会ってから長い間経ったね=久しぶり。)
もう少し丁寧に言う方法もありますが、文の頭で完了形が使われており、複雑になるため、"since..."の後からを省略する形でも可能です。
同じような表現で少し違う単語で表すバリエーションもあります。
"It's been a while."
(しばらくだね。)
"It's been forever."
(もうずっと会ってなかった。)
(しばらくだね。)
"It's been forever."
(もうずっと会ってなかった。)
"forever"などと大げさに言うところが英語のおもしろさです。
必ず完了形を使う「元気にしてた?」
長らく会っていなかった人に「元気にしてた?」と尋ねるにはどう言えばよいでしょうか。"How have you been?"
(元気だった?)
(元気だった?)
現在完了形に苦手意識のある人には残念ですが、ここは完了形を使って尋ねてください。
"How were you?"などと単に"How are you?"を過去形にするだけで良さそうな気もしますが、それでは自然な英語には聞こえません。前に会った時点から、再開するまでの時点で元気にしていたかを聞きたいので、完了形にする必要があります。
答える時は完了形で答えるようにしましょう。
"I have been doing fine!"
(元気だったわよ!)
"A lot of things have happened since we talked last time!"
(前に会ってからたくさんのことが起こったわよ!)
(元気だったわよ!)
"A lot of things have happened since we talked last time!"
(前に会ってからたくさんのことが起こったわよ!)
《番外編》何気ない挨拶が失礼になることも!英語のタブー表現
日本の常識は世界の非常識、とも言われます。まだ上手に英語が話せないからといえ、外国人を怒らせたり傷つけるような言い方をしないように気をつけましょう。
"What's your job?"では通じない?!仕事の聞き方
挨拶が一通り終わると、いわゆる「スモールトーク」に入ります。相手のことをあまり知らなければ無難な話題から入りたいものです。そんな時にまず話題になるのは仕事の話題ではないでしょうか。"What do you do? (for living)"
(何をしているのですか?)
(何をしているのですか?)
こう聞くと、ネイティブは仕事のことを答えてくれるでしょう。
"I am a teacher."
(教師です。)
"I am a florist."
(花屋をやってます。)
(教師です。)
"I am a florist."
(花屋をやってます。)
職業を尋ねようと思うとついつい"What's your job?"というような英語での質問が思い浮かぶかもしれませんが、自然な英語とは言い難いので要注意です。
「仕事」というと"job"という英単語を思い浮かべます。
しかし、"job"は日本でいう「バイト」または「パート」のような仕事を意味することがほとんどです。
これからどんどん上を目指してキャリアアップを図りたいなど、長期の真剣な意味での職業を聞きたい時は、"career(仕事)"という単語を使います。ただし、"What's your job?"と同じように"What's your career?"という質問は使えません。
ネイティブは"What do you do?"の他にもこのように聞くことがあります。
"What line of work are you in?"
(どんな職種についているのですか?)
(どんな職種についているのですか?)
このように話せば、直接的にならずに相手の職業について聞くことができます。
"I'm in banking."
(銀行業をしています。)
"I'm in education."
(教育系です。)
(銀行業をしています。)
"I'm in education."
(教育系です。)
"I'm in..."で答えることができます。はじめましてのときでも、スムーズな会話に役立つフレーズです。
"Can you speak Japanese?"では怒ってしまうかもしれないネイティブ!
日本や日本人に関わる外国人の場合、日本語が話せるのかどうか聞きたいときもあるでしょう。日本語で言うと「日本語を話せますか?」「日本語を話すことができますか?」ですので、これを直接英語に直すとどうしても日本人は"can"を使いたくなります。
"Can you speak Japanese?"
(日本語を話せますか。)
(日本語を話せますか。)
ついついこう聞いてしまいそうですが、これは実はベストな尋ね方ではありません。人によればこう聞かれると「無礼だ」と思うこともありますので注意しましょう。
能力を尋ねる時に使う"can"を質問の中でわざわざ使うと、日本語を学んだり話したりする能力を持ち合わせていないという前提で質問を聞かれているように聞こえてしまうからです。
ネイティブならこう聞くでしょう。
"Do you speak Japanese?"
(日本語を話しますか。)
(日本語を話しますか。)
上の英文を日本語にすると「日本語を話しますか?」と、少し不自然にはなりますが英語としてはこちらが正解です。日本語を話すかどうか、イエスかノーかシンプルな質問になります。
"Why"を使わないで日本に来た理由を尋ねるには
日本で暮らしている外国人に出会うと、なぜわざわざ遠く離れた日本へやってきたのか聞きたくなりますよね。筆者もアメリカでいた頃は多くのアメリカ人に「どうしてアメリカへ来たの?」と聞かれたものです。"What brought you here?"
(何があなたをここ(国)へ連れてこさせたのですか=なぜここに来たのですか。)
(何があなたをここ(国)へ連れてこさせたのですか=なぜここに来たのですか。)
日本語ならば普通に「どうして来たの?」と聞けば良いところを、英語にするとこんなにまわりくどく聞かなければならないのかと思ってしまいます。しかしネイティブはこう聞くことが多いです。
筆者も最初はこの長いフレーズに戸惑っていましたが、後にこのフレーズはとてもロマンチックだなと思うようになりました。
その人の選択ではなく、何か別の大きな力がその人を動かして、ここへ落ち着いた、というようなニュアンスがくみ取れるからです。日本で暮らす外国人にもぜひ聞いてみてください。こんな答えが返ってくるでしょう。
"I met my wife back in the States, so we decided to come to Japan to live."
(妻にアメリカで出会ってね、そして日本に来て住もうと決めたんだ。)
(妻にアメリカで出会ってね、そして日本に来て住もうと決めたんだ。)
間違えても"Why"を使ってこんな風には聞かないようにしましょう。
"Why did you come to Japan?"
(なんで日本に来たの?)
(なんで日本に来たの?)
日本語訳であれば何の問題もないようですが、英語ではこういう聞き方はしません。"Why"を使うと必要以上に直接的であるだけでなく「なぜだ!」「とてもいい理由があるんだろうな」と解釈する可能性もあるからです。
「お箸が上手!」は失礼
さて、日本人と英語で会話をしていく際にネイティブにとって嫌な質問や失礼だなと思うことはあるでしょうか。我が家のアメリカ人夫に聞いてみました。
"Are you a Christian?"
(キリスト教徒ですか?)
(キリスト教徒ですか?)
と直接的に日本人に聞かれることが多いのだそうです。どの宗教を信じているのか、または信じていないのかという質問は面と向かってその人にしないのがアメリカ流です。
アメリカにいても確かに筆者も宗教について聞かれることはありませんでした。このようなことはその人と付き合っていくうえで自然と出てくるもので、わざわざ質問として聞くとぶしつけな印象を与えます。
"You can use chopsticks very well!"
(箸をうまく使えるんだね!)
(箸をうまく使えるんだね!)
この褒め言葉をとても「うざい」と感じている外国人は少なくありません。どこへ行ってもこう言われることの多い筆者のアメリカ人夫を始め、日本に住んでいる外国人はもうこれにうんざりと思っていることでしょう。
アメリカにいれば中華料理に箸を使うことは珍しいことではありません。日本にいれば幼児でも箸を器用に使っているので、わざわざこう言われると、嫌味な感じに聞こえることが理由のようです。
また
"Do you like Japan?"
(日本は好きですか。)
"Do you like Japanese food?"
(日本食は好きですか。)
(日本は好きですか。)
"Do you like Japanese food?"
(日本食は好きですか。)
このような質問はよく聞かれるのでこれもうんざり、という外国人の声が聞こえます。
日本人としては好奇心をそそられるところかもしれません。そのような時はイエスかノーかで答える質問にするより"What do you think about Japan?"と答えをオープン(open question)にした形で聞くと、そこからスムーズな会話に繋がることが多いのでぜひ会話に取り入れてみてください。
いくら知らなかったからとはいえ、外国人に嫌な思いをさせるのは嫌ですので、お互いにそこから会話が広がる質問をしていきたいものです。
ビジネス挨拶の定番「よろしくお願いします」は英語にない
日本語でよくある表現を英語ではなんと言えば良いのか、英語を使い慣れた筆者でも困ることがあります。もしかすると、それは英語にはない日本語ならではの表現なのかもしれません。
"Thank you"で事足りる「よろしくお願いします」
日本で暮らしていると、どんな人にでもよく使うのが「よろしくお願いします」と使います。これを英語にしようと思うと、とてもおかしな事態に陥ります。何か仕事を任せる時に"Please take care of this well."
(どうかこれをきちんとお願いしますよ。)
(どうかこれをきちんとお願いしますよ。)
などと英語的に言ったとしても、全く伝わりません。英語では「お願いします」などという概念がないからです。
日本語で普段自分が言うことをすべて英語に忠実に表現したがる日本人が時々いますが、不可能ということを頭に入れておきましょう。ネイティブに誤解されたり「?」となってトラブルのもとになってしまいます。
「よろしくお願いします」という概念がない文化に住んでいるなんて、なんて不便なのだろうと思うかもしれませんが、筆者がアメリカで住んでいた時は、全くそんな概念自体を忘れていました。
逆に日本に帰ってくると「よろしくお願いします」を言わないと!と自分で覚えておく努力をしたり、タイミングを逃してしまったほどです。
アメリカでは何かをしてもらうと"Thank you"だけで済みます。事前から念を押すなんていうことはなく事後の"Thank you."だけで事足りるのです。
「いただきます」「ごちそうさま」という英語はない
食事の際の挨拶ももちろんありません。筆者の二人の子供は家では英語を話すのが基本的なルールですが、ご飯の時間になると「いただきまーす」と言っています。アメリカ人のパパも一緒に「イタダキマース」と言います。敬虔なクリスチャンであれば、食事の前には家族そろってお祈りをします。それが「いただきます」代わりです。
アメリカ人夫の家庭はクリスチャンではありませんでしたので、食事は全員がテーブルにそろったら自然と食べ始めます。不思議なもので、これも慣れれば普通になります。
宗教的ではない家庭では大体がこのような感じで食事の時間が始まり、終わるようです。日本に戻ってきて、誰からともなく「いただきます」「ごちそうさま」というのは耳に心地いいと思います。
そして、太陽や水、土、食べ物を育ててくれたすべての命と要素と人に感謝するというのは、日本人が思っているよりも神道的で、日本文化に合ったものであったのだと思わせてくれます。ですから英語ではこれらの言葉は訳せないのです。
日本映画などで日本語のセリフに「いただきます」と出て来れば、それはいずれも"Let's eat."だったり"Bon Appetit."とフランス語での「どうぞ召し上がれ」になったりと、英語に無理やり訳している感じがするのはこのせいです。
英語にもある「よろしくお伝えください」
ビジネスでもプライベートでも「~さんによろしくお伝えください」と言う機会は多いですね。英語でもそんな表現があるのか。筆者もアメリカで考えた時期がありました。ネイティブの会話を聞いていると、この言い方は英語でもあることに気づきました。
"It was so much fun today! Say hello to George!"
(今日はとっても楽しかったよ!ジョージにもよろしくね!)
"Okay, I will! See you."
(分かった、言っとくわ!じゃあね。)
(今日はとっても楽しかったよ!ジョージにもよろしくね!)
"Okay, I will! See you."
(分かった、言っとくわ!じゃあね。)
"Say hello to ~"で「~によろしく伝える」という意味になります。「よろしく言う」というのは英語でどう言うのか、と考えこむと一体どう言えばよいのか全く分からなくなりますが"Say hello to ~"で良い、と言われるとはっと納得できます。
中学英語レベルの挨拶で通じる!まずは使ってみて
全てのコミュニケーションは挨拶から始まる、と言われますが挨拶のパターンもさまざまであり、覚えることがたくさんあります。
一方で、中学英語でも十分通じることもあるというのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
挨拶はその後に続くご機嫌をうかがう質問や、そこから膨らむ話題に大いに影響してきます。あまりに直接的にずけずけと宗教のことやその人の能力を詮索するような質問はマナー違反だと思われるので注意しましょう。
まずは笑顔で、学校で習ったフレーズから始めるとネイティブも笑顔を返してくれるでしょう。