男性に気を持たせる思わせぶりな英語表現5選
[公開日]2015/02/16[更新日]2015/04/17
日米の恋愛分化の違いはあれど、誰かと出会い、そこから恋人同士になるまでの期間あの手この手で好きな相手を恋に落とそうと奮闘します。
しかし、あまりにも死にもの狂いで相手を欲している、と見せるのは美しくありません。「この人は私のことが好きなのだ」と気づけば、逃げていってしまう人も結構います。なんとか思わせぶりに好意をちらちらと見せつけることはできないでしょうか。
目次
I am pretty busy… maybe next weekend.
アメリカの女性誌や、アメリカ人女性同士の話を聞いていると、「いかに相手の男性に、「この女は俺に興味がない」と思わせるか」ということに重きをおいているような気がします。
まるでこのツンツンした態度は「気を持たせる」とは真逆のようですが、「相手は自分のことに興味がないのだ」と思うと、人間というのはますます興味がわいてくる、という心理は今やアメリカでは常識のようです。そのため、意中の男性に「私はあなたのことなんてちっとも興味がないのよ」と見せる人は多いのです。
最初に紹介する英語表現は、「今週末暇?」と誘ってきた相手に対して「ツン」の態度を見せるために使えるフレーズです。
“What are you doing this weekend? Do you wanna grab dinner with me?”
(今週末何してるの?僕とディナーでも一緒にどう?)
“I’m pretty busy… Maybe next weekend”
(私、忙しいのよね。来週末なら、大丈夫かも)
なんとも微妙な答えです。(今週末何してるの?僕とディナーでも一緒にどう?)
“I’m pretty busy… Maybe next weekend”
(私、忙しいのよね。来週末なら、大丈夫かも)
I will think about it.
前述のフレーズとよく似ていますが、これも使えます。
“I will think about it”(考えておくわ)
男性から何かの誘いをして、女性がこのような答えをすると、日本人の感覚からいうと高飛車な感じがしますが、アメリカ人の男性は「彼女は少なくとも僕の誘いを考えておくといっていたけど、社交辞令で言っただけなのだろうか、本当はノーと言いたいのだろうか、ううーん」ととても考えてしまうそうです。
高嶺の花の女の人ほど、デートするのも至難の業。なかなかデートにこぎつけないとなると、いい女度が自然とアップするのかもしれません。
ところで、実は筆者はこの手の駆け引きが苦手。実は思わせぶりなセリフなどほとんど言ったことがありません。
ストレートな性格だし、感情がすぐに顔に出てしまうほうなので、おそらく好きな男性がいれば、その人にまるわかりだと思います。そして、もし好きな人がデートに誘ってくれたら絶対行きたいし、そんなチャンスを逃したくない!!犬のようにしっぽを振って、わんわんついていきます。
そこをぐっとこらえてクールを装う、アメリカ人の女性はすごいなといつも思っていました。
I am not seeing anyone right now.
さて、相手の男性に「誰か他に付き合っている人がいるの?」「シングルなの?」というような微妙な質問をされたときはどうでしょう。
先ほどお話したような「ツンツン」な表現が筆者のように苦手、、という方は正直なこんなフレーズはどうでしょうか。
“Do you have a boyfriend? Or are you seeing anyone?”
(彼氏とかいるの?他にデートしてる人とか)
“I am not seeing anyone right now”
(今は、付き合ってる(デートしている)人はいないわ)
(彼氏とかいるの?他にデートしてる人とか)
“I am not seeing anyone right now”
(今は、付き合ってる(デートしている)人はいないわ)
冒頭でも説明しましたが、アメリカ人はだいたいの場合において、告白などしません。まず出会いがあって、そしてデートを重ねながら、お互いのことを知っていきます。恋人になるまでのこのプロセスの長さは人によりけりですが、結構長いこともあるかもしれません。
そして、人によっては複数の人とデートを重ねていたりもしますので、この時点で「私は彼の恋人なのに、彼ったら誰か違う人と会っている」などと誤解する場合もあるかもしれませんが、こればかりは文化の差なので、受け入れるしかないです。このことを「浮気だ!」と思って責めても、彼はきっと微塵の悪気もないでしょう。
そんな文化の差のせいで、「付き合う」と全く同義の英語表現がなかなかありません。
「彼氏、彼女」に対して”Boyfriend, girlfriend”という言葉はありますが、「付き合う」というのはどういうことかと考えると、デートをしている状況、と考えるなら、”dating” ”seeing”という表現を使うことが多いでしょう。
なので、先ほどの例文には”I am not seeing anyone”直訳すれば、「私は誰にも会っていない」ということになりますが、「付き合っている人はいない」という意味になります。
付き合っている人がいない、シングルだ、ということを特定の男性に認めるということは、いったいどういうことなのか。これが思わせぶりだと思います。
I feel very comfortable with you.
さて、何度かデートを重ねても、まだまだお互いを知るステージ。恋人同士になれたというわけではありません。
そんなデートの中でも、英語での恋愛は男女問わず、意味深なことを言いあったり、いきなり甘いことばを言ってみたりと、皆このセリフの質がとにかく高いです。
そんななかで、英語もそんなに得意と言えるほどではないし、外国人との恋愛もあまり経験がないしで、引け目を感じる日本人女性も多いことでしょう。筆者もアメリカ人とデートをするたびに、自分をネイティブの女性と比べたりして、自分のへたな英語のせいで相手が楽しくないと思っていないか、などと心配することはよくありました。
後でおもえばとりこし苦労で、相手もいくらかは必ず自分に対して好意があるからこそ、デートしてお互いを知りたいと思ってくれているのですが、その渦中にいれば、そんなことが信じられなくなってくるのですよね。
英語で複雑に気の利いたことが言えなくても、大丈夫です。素直に自分の気持ちを伝えれば、相手もそれにこたえてくれます。
筆者の好きなフレーズはこれです。
“I don’t know why, but I feel like I can talk with you forever. I feel very comfortable with you.”
(なんでだかわからないけれど、あなたになら延々と話ができるような気がする。あなたといるのはとても快適)
(なんでだかわからないけれど、あなたになら延々と話ができるような気がする。あなたといるのはとても快適)
この最後の”I feel very comfortable with you”と言われて、悪い気がする人はまずいないでしょう。これは”comfortable”「快適な」という形容詞を使っての表現ですが、いろんなシーンで使える便利な言葉です。
“This couch is very comfortable”
(このソファはとても快適だ)
(このソファはとても快適だ)
といった具合から、
たとえば歯医者に行って治療台に座ったり、美容室でシャンプーをしてもらったりして、普段とは違う体勢でいるときに、「大丈夫ですか?」と確認で聞かれるときにも使えます。
“Are you comfortable?”
(大丈夫ですか?(快適ですか?)
“I’m just fine, thank you”
(まったく問題ありません。ありがとう)
(大丈夫ですか?(快適ですか?)
“I’m just fine, thank you”
(まったく問題ありません。ありがとう)
そして、誰か人といる場合にも、なぜか肩肘はらずに、緊張することもなく、リラックスして一緒にいられる人って、いますよね。家族や、長い間知っている友達などもそうですが、異性でもなぜか緊張してしまう人と、出会ったときからそうではなかった、という人がいます。これが相性というものなのかもしれません。
そんな時にもこの”comfortable”という言葉は使えますのでぜひ覚えておいてください。
ラブゲームの苦手な筆者でも、これくらいはすっと口から出すことができていました。こう女性に言われると、「僕の前ではリラックスしてくれているんだな」ときっと男性は喜んでくれることだと思います。
I would really love to do this again soon
センスの良い映画のような恋愛の進行を望むアメリカ人ですから、”I like you” ”I love you”などと超直球で、日本でいうような「告白」のようなセリフを言ってしまったら、そこですっと冷めて、引いていってしまう異性もいるので要注意です。
これは、デートを何度も重ねてもうほとんど恋人同士であるということの確信があってから言うほうが、無難です。
というのも、筆者は人生で初めて好きになったアメリカ人との恋愛でこれで失敗しました。何度か会って話をしていくうちに、筆者は彼に夢中になってしまっていました。外国人は告白をしないとかそういうこともあまりわからないうちに、ストレートな性格もあって、”I like you”と言ってしまったのです。
すると、相手はつまらなそうな顔になって、「それを言ったらおもしろくない」ではないですが、そのようなことを言われてしまいました。彼より筆者のほうがドツボにハマってしまってはいたのですが、そのことで彼のテンションがさーっと下がっていってしまったのが今でも忘れられません。
なので、素敵なデートをした後は、そんな告白ではなく、こういう表現ではいかがでしょうか。
“I had a lot of fun today. I would really love to do this again soon”
(今日はとっても楽しかった。また近いうちに、(デート)できるかな)
(今日はとっても楽しかった。また近いうちに、(デート)できるかな)
男性は男性で、デートでは女性を楽しませようとがんばってくれているはずですから、こんなことを言われればうれしいはずです。
コラム 日米の恋愛観の違い
外国人との恋愛は、日本人との恋愛に比べて、ゲーム的要素が多い。お互いに楽しめてなんぼ、という価値観で進めていく若者が多いような気がするのは筆者だけでしょうか。
もちろん日本で生活している日本人同士の恋愛でも、楽しみたい、はじけたい、と思っている若い人は多いですが、恋愛についてのカジュアルさがアメリカ人と日本人ではレベルが違うという印象を、アメリカ生活の長かった筆者は抱いてしまいます。
まず、恋愛の進め方に大きな違いがあります。
よく言われることですが、日本人は日本語も含めて白黒つけずにグレーでいることが元来好きで、物事を決めつけることが少ないです。しかし逆に儀式が多かったり、「けじめ」という言葉が存在します。メリハリをつけたい、つけなければならない、という価値観もあるのがおもしろいところです。だらだらしたやり方は、美しくないし、そんな行為は「社会人らしくない」と批評されるでしょう。
比べてアメリカ人は、英語という言語も含めどちらかというとイエスかノーかはっきりしたがります。が、逆にルーズに、まあ、どっちでもいいかあという価値観も見え隠れするのが、アメリカ人と一緒にいればわかってくることだと思います。
どんなことに対して、どちらの「常識」が頭をもたげてくるのか。これは難しいところですが、アメリカで生活なんかをしていると、だんだんと日本人の傾向、アメリカ人の傾向が見えてきます。
さて、恋愛に関していえば、いつもはグレーでオッケーなはずの日本人は、けじめをつけたがることが多いでしょう。何せ、告白から始めるのですから。「あなたのことが好きです。恋人になってくれますか?」と相手に申し出るのは、一大事ですよね。「告白した」「告白された」と青春中の若者は友達同士で話します。
逆に、アメリカ人は恋愛に関していえば、ルーズ、というか関係をはっきりとはしたがりません。だいたいのケースにおいて告白なんかからは始めないのです。誰もが映画のような素敵な出会いから始まり、ドラマチックなデートを繰り返して、自然と恋人同士の関係になることを望みます。
そのために、英語では決め台詞や、ピックアップラインが多く存在するのでしょう。そうやって相手に印象付けて、楽しんでいるのです。デートを複数の人たちとそうやって繰り返して、自分にあった相手を選び、晴れて恋人になれる、という流れです。
男性に気を持たせる思わせぶりな英語表現5選 まとめ
さて、いかがでしたか。
恋愛の進め方も文化によって違うとなると、頭を悩ませることも多いかもしれませんが、それが新鮮で楽しかったりします。初めての場合はわからないことも多く、男の人に気を持たせるような気の利いたことなんて言えない!と思うかもしれませんが、ぜひ楽しいデート期を満喫してほしいです。
筆者もいろいろと失敗しましたが、経験を重ねていくうちにアメリカ人や、外国人との恋愛のコツや、彼らのやり方がわかってくるもの。しり込みしないでどんどんと出会いを求めていってほしいと思います。