quaterを使いこなせたら英語で時間をスラスラ言える!アメリカ人旦那から学んだ9つのコツ
[公開日]2016/11/20
“What time is it now?”
(今何時ですか?)
(今何時ですか?)
アメリカに留学した当初、戸惑ったのが「時間の言い方」でした。
“It’s quarter till five.”
“O…kay…”
(オッケー。。((何時だろう)))
“O…kay…”
(オッケー。。((何時だろう)))
時間をきいたのに、クオーターがどうのという答え。一体、どういうこと?クオーターはお金でいえば「25」のイメージが強い筆者でしたから、こんな答えを聞くと「25分なのか?」と最初はまずそれが頭に浮かぶことでした。また、逆に「今何時?」とネイティブに聞かれた時にも自信なく
“It’s four forty-five….”
(4時45分です。。。)
(4時45分です。。。)
などと「これでいいのかな?」と迷いつつ小声で答えたことが、数知れずありました。時間が書かれていたら問題ないですが、会話の中でさっと出てくる英語での数字ほど「?」と止まってしまうものはありません。
こうなってくると、段々と苦手意識が高まって、「ずっと腕時計をしておこう」と思っていた頃もありました。
今でこそ、スラスラと話せる筆者が学んだ英語の時間表現の方法を紹介します。
目次
英語の時刻はo'clock(オクロック)が基本!
まず、基本的な言い方から覚えましょう。「何時」と言いたい時はこんなかんじです。
“It’s three o’clock. “
(三時です)
(三時です)
中学で習った通り、”o’clock”の表現で正解です。慣れてくれば、ネイティブがこの”o’clock”を省略していることにも気づいてくるでしょう。話の内容の中で、時間のことを話していることが明瞭な場合はこんな風に言うときもあります。
“It’s three”
(三時だよ)
(三時だよ)
これでもOKです。我が家のアメリカ人の旦那もこういう言い方をします。
英語は24時間式ではなく12時間単位
さて、英語ネイティブの外国人が
“It will start at 14 o’clock”
(14時から始まります)
(14時から始まります)
などとは言わないことに気づいたことはあるでしょうか。電車の時刻表や、午前と午後の区別をしたい時に日本では普通に24時間式の時刻の表現を使いますよね。ところが、アメリカなどではそうではありません。24時間式は軍隊などでしか使われず、一般の人の普通の会話の中では12時間です。
我が家のアメリカ人の旦那も、日本に来たばかりの時はこれに苦戦していました。会話の中では出てこなくとも、バスの時刻表や紙面で英会話のクラスが”16 o’clock “などと書いてあると、
“What time is that? Is it… 1?2? pm?”
(これは一体何時?1時?2時?)
(これは一体何時?1時?2時?)
などとよく聞いてきました。「12引くと分かるよ」などと教えましたが、慣れるまでに時間がかかっていました。
また、午前と午後の区別をしっかりとつけたい場合には、”AM”か”PM”をつけてください。こんな風に、数字の後に付けます。
“The meeting is at 2 PM”
(ミーティングは午後二時からです)
(ミーティングは午後二時からです)
「時刻」の前置詞は”at”を使う
また、時刻を言うときに前置詞に迷うこともあるかもしれませんが、時間の数字の前には”at”を置きます。これも、おそらく中学で習ったはずですので、覚えていれば簡単ですね。
“The TV show was at 8 o’clock last night”
(そのテレビ番組は昨夜八時にありました)
“I usually go to bed at 11 pm”
(いつもは午後11時に寝ます)
(そのテレビ番組は昨夜八時にありました)
“I usually go to bed at 11 pm”
(いつもは午後11時に寝ます)
ネイティブがよく使う「quater(クオーター)」は何分?
さて、冒頭でもご紹介したクオーターの話題ですが、前もお伝えしたとおり、アメリカではこのクオーターが重要なキーポイントになってきます。何かの量や長さ、かさ、またはお金の話なんかをする時に絶対に登場します。
筆者はどうしてもセントのクオーターのイメージが強くて「クオーター=25」という印象が根強かったのですが、クオーターというのは「四分の一」の概念ですので、時計でいえば「15分」や「45分」というのを言いたい時に使われます。
ですので、冒頭に登場する
“It’s quarter till five.”
は、「5時15分前」というのを指します。つまり4時45分ですね。ちなみに、この”till”の代わりに”to”を使う人もいます。“It’s 15 till five”でも良いのでしょうが、筆者が在米中こういう人はあまりいませんでした。クオーターを使う人が圧倒的に多かったですが、これは国や地域によって違うのかもしれません。
英語で「1時30分」というには?
それでは、半分の「何時半」というのはどうでしょうか。例えば「一時半」というには、
“It’s one thirty” または
“It’s half past one”
“It’s half past one”
2番目の“past”は「過ぎる」という意味ですので、「1時を30分過ぎた」という意味で使われています。ネイティブはこういう言い方をすることが多いですね。
筆者は日本人ですし、シンプルに言いたくて最初のほうの言い方を通していたような気がします。ここら辺は、その人個人の好みの問題もありますし、自分がどういう風に言うのかは自由です。いずれも誰か人に言われたときに意味がわかれば問題ないでしょう。
「◯時◯◯分」英語で時刻を正確にいうには
では、「7:28」というような正確な時刻を言いたい時はどうでしょう。
“Seven twenty-eight”
というふうに、数字をそのまま言えば大丈夫です。最近はスマホなどで時間をチェックする人が多いせいか、時間を聞けばこうやって何分までちょうどで答えが帰ってくるような気がするのは筆者だけでしょうか。
また、余談ですがデジタルの時計を見ることの多いアメリカ人には、こういう風に答えてくれる人が結構多い気がします。
「そこまで正確に答えてくれなくてもいいのに」と大雑把な筆者なんかは思ってしまいます。学校でも駅でも家庭でも、アナログの時計を見ることの多い日本人のほうが、何となく時刻を言うのもアバウトな気がします。
時刻って、アナログの時計で見たほうが、数字だけのデジタルで見るよりもすっと頭に入ってくるのは、筆者が昭和生まれだからでしょうか。
ネイティブの時間の言い方はアバウト
「大体」何時だよと言いたい時はこう言います。
“It’s about ten o’clock”
(だいたい10時だよ)
(だいたい10時だよ)
“about” という単語は「大体」という意味があると中学でも習いましたよね。日本語でも「あいつってアバウトだから」などと物事に関して適当にあしらう人のことをこんな風に言ったりしますよね。これでオッケーです。
英語でピッタリ時間をいうときは「シャープ」
“It’s 11 o’clock sharp”
(11時ちょうどだよ)
“It’s exactly 9”
(9時ちょうど)
(11時ちょうどだよ)
“It’s exactly 9”
(9時ちょうど)
「何時ちょうどだよ」と言いたいときは、こんな表現です。“sharp” “exactly”という単語で表現します。両方ネイティブが使う表現です。
前置詞in,ago,byだけで時間にまつわる英語表現の幅が広がる
"in"を使うと便利
他にも、時間に関係する表現で「言い方が良く分からない」と思うものがあるのではないでしょうか。
例えば、「何分後にね」と言いたい時はどう言えばよいでしょう。
“Okay, I will see you in ten minutes!”
(オッケー、じゃあ10分後にね)
(オッケー、じゃあ10分後にね)
と言います。また、”in”を使えば「○分内で」という意味にもなります。
“The dinner will be ready in 15 minutes!”
(あと15分で晩御飯できるよ!)
(あと15分で晩御飯できるよ!)
などと言えて、便利です。これを知っていると表現の幅が増えますよね。”in”という誰でも知っているような単語を使って、こんな表現ができるとうれしいですね。
"ago"は「○分前」
「○分前」というのはどうでしょうか。
“I saw him an hour ago”
(彼を一時間前に見た)
“The presentation was done ten minutes ago!”
(プレゼンは10分前に終わったよ!)
(彼を一時間前に見た)
“The presentation was done ten minutes ago!”
(プレゼンは10分前に終わったよ!)
こんな感じで表現の幅がひろがります。"ago"は "Long long time ago"(むかしむかし)などというフレーズで使ったりもしますが、ひとつの単語として使うと分からない方もいらっしゃったかもしれないですね。過去のことを表現できる単語ですので使ってみてください。
"by"「○時までに」
"in"を使うと"in 10 minutes"(10分で)などと表現できると書きましたが、では「○時までに」と言う風に時間でのタイムリミットを表現したい時はどう言えばよいでしょうか。
"I have to go to the post office by noon."
(正午までに郵便局へ行かなければならないんだ)
"Can you pick me up by the evening?"
(夜までには迎えに来てくれる?)
(正午までに郵便局へ行かなければならないんだ)
"Can you pick me up by the evening?"
(夜までには迎えに来てくれる?)
"by"を時刻や時間を表す単語の前に使えば完了です!
時間の英語表現を覚えてどんどん使っていこう
さて、時間の表現をいろいろと紹介しました。いかがでしたか。
筆者は、アメリカに行って間もなくは、とにかく英会話自体にも苦労しましたが、数字がらみの表現はすっと頭に入ってこないので大変でした。時間を人に聞いてもいまいち分からず、正直、聞き返すことも恥ずかしくてそのまま自力で時計を探しに行くということもありました。時刻の表現で苦戦する方は多いのではないでしょうか。
他の英語での表現と同じく英語を使って生活をしていれば段々と慣れてきて、普通にやりとりができてくる時刻の表現ですが、なるべくスムーズに伝えたいですよね。特にビジネスではミーティングの時間など決して間違いたくない場合もあるでしょう。
簡単なようで、複雑な時間や時刻の表現。時刻だけではなく、「何分以内」などと日常生活で言いたい場面は案外多いものの、慣れていないとなかなか言い表せない表現がこれからは使えるようになってほしいと思います!
覚えてしまえば簡単な表現が多いのですので、ぜひネイティブとの会話で聞いたり使ったりしてスムーズに使いこなせるようになると、かっこいいですね。
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