最近引越した200人に調査!引越業者の口コミと満足度比較ランキング
[公開日]2016/12/26
引越しをするときってどうしてもたくさんのお金が必要になってきますよね。かといって安い引越し業者を選ぼうとしても、安さだけで選んだ業者で無事に引越しできるか不安なのもまた事実。
筆者は引越し業界で働いてきた経験があります。筆者が考えるに、人気があって満足度の高い引越し業者を選べば間違いありません。
引越し業者の満足度は、その業者を利用して引越ししなければわかりません。そこで今回は「最近3年以内に引越し業者を利用して引越したことがある男女計200名」を対象に、独自にアンケートを行いました。
この記事では以下のことがわかります。
・人気のある引越し業者はどこか
・世帯人数に応じたオススメな満足度の高い引越し業者
・移動距離に応じたオススメな満足度の高い引越し業者
・引越しの準備で必要なポイント
・引越し料金を安くするテクニック
【調査方法・調査概要】
・調査方法 :WEBアンケート
・調査エリア :全国
・調査対象者 :最近3年以内に引越し業者を利用して引越したことがある男女計200名
・性別 :女性(144人) 男性(56人)
・年齢分布:10代(1人)20代(65人) 30代(84人) 40代(37人) 50代(12人) 60代以上(1人)
・地域分布:北海道(7人) 東北(20人) 関東(66人) 中部(24人) 近畿(42人) 中国(10人) 四国(6人) 九州(25人)
・有効回答数 :200
・調査期間 :2016年11月28日~29日集計
・調査方法 :WEBアンケート
・調査エリア :全国
・調査対象者 :最近3年以内に引越し業者を利用して引越したことがある男女計200名
・性別 :女性(144人) 男性(56人)
・年齢分布:10代(1人)20代(65人) 30代(84人) 40代(37人) 50代(12人) 60代以上(1人)
・地域分布:北海道(7人) 東北(20人) 関東(66人) 中部(24人) 近畿(42人) 中国(10人) 四国(6人) 九州(25人)
・有効回答数 :200
・調査期間 :2016年11月28日~29日集計
アンケート回答者のさらに詳しい情報を知りたい方はページ下部へ
今回のアンケートを集計するにあたって、特に条件を指定することなく回答者を募りました。その結果、上記のような回答者の構成となっております。アンケートの母集団の影響があることを踏まえつつ、引越し業者に対する本音の回答結果をご覧下さい。
料金ではなく満足度で引越し業者を決めるべき理由
- 直近の引越しで引越し業者に支払った金額を教えてください
なぜなら、引越しの料金を決める要素は一般的に言っても
・引越しの荷物量=使用するトラックの台数・大きさ
・引越しの時期=引越しが多い時期は高い
・引越しの移動距離=長距離であるほど高い
の三つの要素があります。・引越しの時期=引越しが多い時期は高い
・引越しの移動距離=長距離であるほど高い
そして引越し料金では上記の要素以上に重要なのが
・担当する業者の空き状況
です。こればっかりは、引越し業者に問い合わせてみないとわかりません。引越し業者は人員とトラックに空きがでるよりかは、安い引越しでも稼働させておきたいという意思が強いため、状況によってはシーズン問わず激安になることがあります。
引越しの料金がいかに複雑に決まっているかお分かりいただけたと思います。
そこで提案したいのが、
シチュエーションごとの(距離や人数)満足度の高い引越し業者を選ぶ
一括見積もりを依頼する
引越し業者に価格交渉をする
という三段階の方法です。この方法でいけば、「満足度の高いサービス×安さ=コスパの良い引越し」を実現できます。
引越し業者人気ランキング一位はサカイ引越しセンター
- 直近の引越しで利用した引越し業者を教えてください
上記のように一位はサカイ引越しセンターでした。その後も「アート引越しセンター」、「アリさんマークの引越社」、「ヤマトホームコンビニエンス」「日本通運」と続きました。この上位5社に共通していることは、自社の名前がテレビCMで浸透していることです。
回答者数が5人以上いた他の引っ越し業者は「ハート引越センター」「アーク引越しセンター」「赤帽」「ファミリー引越センター」でした。テレビCMは接客的に行っていないものの、規模が大きいセンターが続きました。
引っ越し業者のサービスに対する満足度は総じて高い
- 直近の引越しで利用した引越し業者を5点満点で評価してください
このことから言えるのは、
・引っ越し業者のサービスは満足度がどの業者も基本的に高い
・逆を言えば満足度が低い業者は要注意(かも)
ということです。・逆を言えば満足度が低い業者は要注意(かも)
満足度ランキング1位は「ヤマトホームコンビニエンス」
- 直近の引越しで利用した引越し業者を5点満点で評価してください
宅急便のサービスでおなじみのクロネコヤマトと同系列の引っ越し会社、ヤマトホームコンビニエンスが一位でした。そして二位は他の大手に比べて知名度が低いハート引越センター、3位は200人の回答者うち56人が利用したサカイ引越しセンターでした。サカイ引越センターの回答者数でこの高得点の評価はとても信頼出来る数字だと言えます。
ヤマトは回答者全員が「もう一度使いたい」と回答
- 直近で利用した引越し業者をもう一度利用したいと思いますか?
引っ越し業者のサービス全体では81パーセントもの回答者が同じ会社を利用したいと答えています。
この理由は、引っ越し業者のサービスは使ってみないとわからないから、一度使って満足すれば安心して次も利用出来ると感じるからだと言えます。
- (人気上位8社に対して)直近で利用した引越し業者をもう一度利用したいと思いますか?
同じ満足度である赤帽にリピート希望者がいる理由は「料金の安さ」です。安い分、ドライバーを手伝わないといけなかったりしますが、料金はシーズン問わずやすいです。
その一方でアーク引っ越しセンターは赤帽ほどの低料金でないため、料金とサービスのコストパフォーマンスが悪いと判断されたのか、また利用したくないと答える回答者が多くなってしまいました。
引っ越し業者を選ぶ決め手は料金の安さが第一位
- 引越し業者を契約した決め手の理由を教えてください(複数可)
やはり料金の安さが第一位になりました。しかし料金の安さ「だけ」を決め手に選ぶべきかというとそうではありません。
料金の安さで5人中5人が選んでいる赤帽は満足度が低いです。その一方でハート引越センターは料金の安さで選んだ割に満足度が高いと言えます。
またサカイ引越センターは大手の中でも料金の値ごろ感がありつつ、満足度が高い結果になっています。一方でアート引越センターは料金よりも企業としての安心感で選ばれています。
インターネット経由で引越し業者を探す利用者が大半
- 直近の引越しで利用した、引越し業者をどのようにして見つけたか教えてください
ネット見積もりは複数社、訪問見積もりは3社までが現実的
- 直近の引越しを行った際に、何社の見積もりを行いましたか。
ネットや電話での見積もりを依頼している合計社数が2つ以上の方はアンケート回答者のうち69パーセントでした。引越業社に直接問い合わせるかたは33パーセントでしたので、この方達は一括サイトを利用した方が荷物量の伝達が一手間で終わるので余分な手間がかかっていると言えます。
訪問見積もりは一社だけという人が59パーセントでした。ネットや電話での見積もり結果を検討した上で、訪問見積もりを頼む業者を絞っているという結果が出ました。
訪問見積もりの所要時間は30分以内が8割。60分以上はゼロ
- 訪問見積もりを行った際に、一社あたりの所要時間はどのくらいでしたか?
また訪問見積もりの所要時間は「30分以内」という方が60パーセント、「15分以内」と回答した方が25パーセントでした。これは回答者の属性が3人世帯までで83パーセントを占めているからだと思われます。荷物量の少ない方は30分、四人以上の引越しで荷物の多い方は1時間ほど見積もりの所要時間を見ておけば安心です。
契約の返事は訪問見積もりの現場で行う人が約半数
- 引っ越しの契約申し込みは、どのタイミングで行ないましたか?
引越しの見積もり依頼は一ヶ月前に行う人が一番多い
- 引越し業者に見積り依頼を行ったのは引っ越し予定日から何日前でしたか?
引越しの見積もりは一ヶ月前に行うという方がもっとも多いです。直前になってしまうと引っ越し業者も埋まっていて、業者の方が強気に交渉してくるので早め早めに見積もりは依頼しましょう。引っ越しの料金を節約できるのは、早めの見積もりがあってこそです。
引越し業者の満足度は作業のテキパキさとスタッフの対応の良さで決まる
- 直近の引越しで利用した業者の満足したポイントを教えてください(複数可)
満足度がもっとも高いヤマト(紫色のグラフ)は「作業のテキパキさ」と「スタッフの対応の良さ」に8割以上もの利用者が満足していました。そして「保護・養生が十分」という項目では40パーセント近い回答者が満足していました。建物の保護の手厚さが重要な要因で、この差がヤマトとハート引越センターの点数差が生じたように思われます。
養生というのは建物を守る上でとても大事です。ハート引越センターは養生をしないかといえば、当然しています。
筆者はハート引越センターで働いていましたが、養生は念入りというよりも、資材が限られているので必要な箇所にのみ養生しているような点でした。一方で規模の大きいサカイでは規模が大きい分、多くの資材を投入して満足のいく養生を提供でき、利用者に安心感を与えているように感じます。
作業時間がダントツの満足度のハート引越センターが満足度で一位にならないという結果から察するに、安心感のある引越サービス(ものを壊さない、物件を傷つけない、テキパキさ)が引越しの満足度につながっていると言えます。
引越業者への不満は「予定時間に遅刻」「予定時間内に終わらない」
まず言えるのは全体的に不満が少ない事。複数回答ですのでもっとパーセンテージが高い回答になるかと思いきや、このような結果になりました。
- 直近の引越しで利用した業者で不満を持ったポイントを教えてください(複数可)
日通の低評価は「予定時間に終わらず」「家財道具の破損」が要因か
引越業者のサービスとして、家財道具を無事に行う事は大前提です。しかしながら、引越しは人の手による作業のため、アクシデントはつきものです。モノが壊れるというアクシデントは今回のアンケートで日通の回答者に比較的集中したため、今回のような平均を下回る点数になっていると考えられます。
予定時間に遅刻するケースがサカイは他の業者に比べて目立ちますが、これは人気のあるセンターだけに予定がタイトであることが原因とも考えられます。
【世帯人数別】引越し業者満足度ランキング
条件に該当する回答者が5名以上いる引越し業者を比較しています。また、グラフ中のnは回答者数を表しています。
一人暮らし:単身パックのあるヤマトホームコンビニエンスが満足度トップ
一人暮らし・単身世帯向けのプランがあるヤマトが一位となりました。同じく単身パックのある日通は低評価となりました。一人ぐらしの方で単身パックで探している方には迷わずヤマトがオススメと言える結果です。
二人(カップル)引越し:サカイ引越しセンターが首位も僅差
二人暮らしとなると、荷物の量の幅が大きくなります。この集計では明確な差は出ませんでしたので、複数の会社の見積もりや対応を見つつ決めるのが良いと思われます。
ファミリー(3人以上)引越し:ヤマトホームコンビニエンスがほぼ満点
サンプル数が少ないので一概には言えませんが、ヤマトで長距離引越しを利用した回答者5人のうち4人が満点の評価をしていました。またサカイはこの分野でも高得点でした。
サカイはプランの問題で一人ぐらしの引越しではコスパが悪いですが、二人暮らし以上の荷物量のある引越しに定評があると言えるでしょう。
【移動距離別】引越し業者満足度ランキング
条件に該当する回答者が5名以上いる引越し業者を比較しています。また、グラフ中のnは回答者数を表しています。
15キロ以内の近距離引越しはサカイ
一人暮らし以外の近距離引越しであればサカイはオススメです。荷物量がある近場の引越しはサカイに見積もり候補に加えましょう。
50〜100キロ以内の中距離引越しはアートかアリさん
50キロから100キロ程度の中距離引越しの満足度はアート引越しセンターとアリさんマークの引越し社がサカイを上回りました。
200キロ以上の長距離はヤマト
長距離の引越しは1日では終わらないことが多いです。そのような場合は大手の引越し業者ほど、物流のシステムが整っているので満足のいくサービスができると考えられます。
200人に聞きました!引越し費用を安くするテクニック
引越し料金を安くするコツを自由回答で募ったところ、200人の回答者のほぼすべての方が記述してくれました。
- 引越し料金を安くする上であなたが行った工夫を教えてください(複数可)
料金相場を知っていることを見積もり時にアピール引越し業者にすべて任せてしまうと、高めの料金に決まりがちです。下記の二人のように、比較した上で料金を交渉するのが最もポピュラーな方法です。
3社に訪問見積りをしてもらい、その中で比較をし、金額の交渉等を行った。
(北海道・20代・男性)二社の見積もりをとって、比較をし、安い方の金額を本命の会社に伝えた。
(関東・30代・女性)
自力で運んで荷物量を減らす荷物を運ぶ手段がある場合は、自力で荷物を運ぶことで引越し料金を節約することができます。
大きな荷物のみ引っ越し業者さんへお願いしました。細かい雑貨関係は自分や友達の車で運ぶようにしました。
(近畿・20代・女性)
不用品を処分して荷物量を減らす荷物を運ぶ手段がなくても、荷物量そのものを減らすことで引越し費用の節約ができます。
なるべく要らないものは事前に人に譲るか処分して代金を安くしようとした。
(中部・30代・女性)
時間帯を引越し業者に合わせる引越し業者は人員とトラックになるべく空きが出ないようにしたいと考えています。そのため、スケジュールに余裕のある状況では引越し業者に予定を合わせることで料金を安くする交渉ができます。
引っ越し日の曜日などにこだわらずに、できるだけ業者の都合に合わせて安くしてもらった。
(近畿・40代・女性)
まとめ:満足度の高い引越し業者の見積もりを比較して安くする
引越し業者を決める上での優先順位は、以下のとおりです。
1.サービスの満足度この二つの要素を両立するためには、満足度の高い引越し業者を複数リストアップ→見積もり比較を行いましょう。
2.引越し費用の安さ
ラクに安く引越しできる「一括見積もりサイト」の利用がオススメです。
《ガイド:外村凛太郎》
早稲田大学政治経済学部を経て、プロ予備校講師を目指すかたわら、ダイエット目的で引越し業者での業務を重ねていた経歴あり。引越し現場の二週間連勤を経験しつつも、その当時は1キロも痩せなかった。半年で30kgのダイエットに成功した経験を活かして、減量アドバイスも行う。
参考資料:アンケート回答者の概要
アンケート回答者の荷物量荷物量は個人差がもちろんありますが、引越し人数の多さと比例します。今回のアンケート回答者の世帯人数を確認したところ下記のような割合です。
回答者の年代が20代、30代、40代が中心ということもあり単身〜4人世帯が中心となっています。
- 引越し時の世帯人数を教えてください
そこで満足度を図る上では、
・単身(一人暮らし)引越しという区切りで行っています。
・2人(カップル)引越し
・3人以上(ファミリー)引越し
アンケート回答者の引越し時期上記のグラフのように引越しシーズンである3、4月と8〜10月の秋の転勤シーズンに引越し時期が集中しています。
- 直近の引越しを行った月を教えて下さい
3、4月の満足度が3.9、12月の満足度が3.6というのが気になります。
アンケート回答者の引越し移動距離上記のグラフのようにアンケート回答者の移動距離が偏りがあります。
- 転出元から転入先までの引越しの移動距離を教えてください
そこでこの記事では以下の3種類に分類しています。
・近距離引越し=15キロ以内に36パーセント
・中距離引越し=50〜100キロ以内に39パーセント
・長距離引越し=200キロ以内〜700キロ以上に25パーセント