私が日本人男性ではなく外国人と国際結婚した6つの決め手
[公開日]2017/02/22高校生の頃から恋愛をするのも結婚をするのも、筆者の想像の中でのパートナーはいつも外国人でした。日本で高校生だった頃から、外国人との恋愛や国際結婚にあこがれていたのです。
そんな筆者はこの春、結婚9年を迎えます。アメリカ人である夫と在米中に出会い、念願の国際結婚をして、今は日本で暮らしています。
憧れから始まって、実際に外国人と結婚したわけですから、筆者の場合は「いやあ、たまたま好きになった人が外国人だっただけ」などということが正直言えません。
なぜ、日本人男性ではダメで、外国人男性でなければいけなかったのか。国際結婚に憧れる女子はたくさんいると思いますが、今日は筆者の場合の、国際結婚をした理由をお話します。
アメリカ人の夫と結婚してよかった6つの理由
約半数が離婚してしまうと言われている国際結婚ですが、文化の差などを埋め合わせるためのケンカはやはりたくさんしてきました。
しかし、後悔はしていません。今でも日本人男性を見ても、そこまで魅力というものを感じません。
"It's good for us to live in Japan. I have less chance to cheat on you! If we live in America, you never know..."
「日本で住んでて良かったね。私が浮気する確率は少ないよ!逆にアメリカでまた住んだら、分からないけど」
「日本で住んでて良かったね。私が浮気する確率は少ないよ!逆にアメリカでまた住んだら、分からないけど」
などと、夫に冗談を言う筆者ですが、未だに外国人男性が好きな理由は何でしょうか。
夫婦のおしゃべり
周りの日本人同士の友達は、とにかく「夫婦の会話がない」、といいます。旦那さんとは共通の趣味があるわけではないし、子育てにそこまで興味があるわけでもない。となると自然と話すことがなくなるし、お互い疲れているので子供が寝た後も、適当にそれぞれ寝てしまう、というものです。
もし筆者の家庭もこんな具合だったら、とっても寂しいだろうなあと思います。というのも、うちの夫はおしゃべりすぎるほどにしゃべり、
“I heard this story today on the radio, you should listen to it!”
(今日こんなことをラジオで聞いたんだよね、君も聞いてみて!)
(今日こんなことをラジオで聞いたんだよね、君も聞いてみて!)
などと言ってたりして、こっちが聞いてないのに勝手に再生します。こちらはもう疲れているから放っていてほしい時でもこんな具合です。
一緒に好きな映画を見たりもしますし、過去には同じ小説の日本語版、英語版を一緒に読み進めたりもしました。国際結婚ではこんな楽しみ方もあります。
お互いにインドアで本や映画や音楽が好きというのが良いのかもしれませんが、外国人というのは一般的に言って、日本人男性よりおしゃべりで、楽しいことが好きなのでシェアしたい!という気持ちが強いのかもしれません。
別に夫婦でシェアできるものがなくっても良いし、と言う日本人のママが多いのを、実は筆者は理解できずにいます。
いつまでも甘くて優しい
夫婦間でのおしゃべりと同じかもしれませんが、いつまでたってもsweet(甘く優しい)というのは外国人の夫を持った特権かもしれません。高校生の頃のあこがれと同じように、やはり外国人男性は、女性をいつまでたっても女性として扱ってくれる、というところがあります。
「優しいんでしょう」と色んな人に聞かれますが、奥さんに対して、やはり優しいです。
日本では、女性に「母親になっても女性であることを忘れてはだめ!」などとよく言われますし、女性はプレッシャーも感じます。
筆者は、では日本人男性は、果たして女性を女性扱いしているの?と疑問です。ここは外国人男性を見習ってほしいところです。
世間話ができる
現在子育て中の筆者が、日常生活の中で日本人男性と接点があるとすれば、幼稚園です。上の子が幼稚園に通っているので、そこでの送り迎えやイベントで、たくさんのパパを見かけたり挨拶したりします。在米生活が長かったので、日本人男性と直接接するということは、上の子が幼稚園に入るまであまりありませんでした。
そこで、今「やっぱり日本人男性ってこういうのなんだな」と一番思うことは、世間話ができない、ということです。
降園後、園庭で子供を遊ばせるパパもいますが、やはりママが多い環境であるせいで肩身が狭いのか、パパは端っこでスマホを見ていることが多いです。
参観日に来ていても、ビデオカメラやカメラばかりに集中して、他の保護者や先生とは全く話をするそぶりもないパパが大半です。
たまにとてもフレンドリーな方もいますが、大半はそうではありません。これがアメリカの幼稚園だったら、とってもにぎやかなのだろうなと想像します。
うちの夫もそんな日本人の性質を知っているので、遠慮気味ではありますが、誰とでも天気の話や子供の話くらいはできます。
逆にいえば、夫がもし園庭の端っこでスマホをいじっていると、筆者はイライラすると思います。
日本人男性というのは、他のママたちに話すことに遠慮も感じるのだと思いますが、アメリカ社会では、どんな環境でも一対一の人として世間話(chit-chat)ができることは大人として必須です。
英語で話せる
これは筆者の場合ですが、国際結婚をすると日本で住んでいても英語で話せる、というのが特権です。英語がやはり好きでアメリカに行って暮らしていましたので、もし日本人の旦那さんと結婚して日本で住んでいれば、英語を全く使わなくなって寂しいだろうなと想像します。
筆者にとって英語抜きの人生はもはや考えられないのです。うちの夫は日本語は片言ですので、二人の会話は自然と英語です。
筆者にとってはこれがとても嬉しいところ。英語でしゃべるのは面倒くさい、と思ってしまう人だと、こういうタイプの国際結婚は辛いかもしれません。
視野を広いまま
国際結婚で家庭に全く価値観の違う所から来た人がいることによって、視野が広いままに保てます。これは大切なことだと筆者は思っています。日本の学校で息苦しさを常に感じていた筆者ですが、アメリカを経験して、色んな国からの色んな考えの人に出会って、「別に縛られなくていいのだ」と感じたことが、自分の中での寛容さを生みました。
実は、これは我が家ではとても大切に思っていることで、子供たちには視野を広くもって強く生きていってほしいと思っています。
学校や職場などだけの価値観にとらわれてしまうと、例えば、嫌がらせ、不登校、など難しい状況になった時に、「もうダメだ」と思ってしまうのではないでしょうか。
そこだけの世界で見ると八方塞がりでも、外にはもっと広い世界があるのだ、これだけが正解ではないのだと思っていかないと、強く生きられません。
パートナーはベストフレンド
最後にアメリカに行って恋愛をする中で驚いたことですが、皆、"My partner (girlfriend/boyfriend) is my best friend"
(私のパートナー(または彼氏、彼女)は私の親友よ)
(私のパートナー(または彼氏、彼女)は私の親友よ)
と思っている人が多いということです。英語の"friend"というのはもちろん「友達」という意味ですが、「仲間」や「味方」という意味もあります。
ですが、どうしても「友達」という意味のイメージが強すぎて、はじめはこのコンセプトに筆者は慣れないでいました。
恋人は恋人であって、「友達」というものではない気がしていたので、上のように言われるとしっくりこなかったのです。
しかし、結婚して恋愛のころの情熱が消えると、実は残るのは友情だったりしますよね。外国人男性は"My partner is my best friend"という考えがどこかにあるので、やっぱり結婚のような長期の関係になっても、味方でいてくれるというのは感じられます。
日本人と外国人男性、何が違う?
さて、筆者が若干高校生であった頃に、時間を巻き戻してみようと思います。
出会いなど全くと言っていいほどない外国人男性に憧れた理由、というのは単純でした。「外国人は見かけも中身もかっこいいから。」周りの日本人男子よりも何百倍も良く見えました。
「外国人男性」というのをあまり知らずに憧れてばかりいる要素、という点で、共感できる方も多いかもしれません。
もちろん、これらのあこがれ要素はたくさんの外国人と実際に出会ってみて本当だったこともあれば、ちょっと違ったこともありました。あくまで高校時代の筆者が魅かれた要素です。
視野の大きさ
映画やニュースで外国人の人たちを見ていて、誰でも政治や宗教などに興味を持って自分なりの意見を持っていることが印象に残りますよね。日本の若い人よりも外国の若い人のほうが、世界に関心があるような気がします。筆者はこれもとても魅かれる要因の一つでした。
地元だけでの話や、もっと小さくなればうちの学校だけ、クラスだけ、の話で盛り上がる同級生。シリアスな話題といえば入試やセンター、就職に有利な活動はどれか。
視野がとても狭いように感じたのです。そういうことだけでなく、どうしてもっと県外、国外に目を向けないのか。
政治など固い話だけをしたい、ということではなく、目の前にある世界だけでなくそれより外の世界へのあこがれが強かったせいか、もっと広い価値観を持った男性に憧れました。
背が高くて体が大きい
まずは、男性の見かけの問題が、若い筆者には必須でした。たくさんの女子が、背が高い男性に惹かれるように、筆者も例にもれず、背が高いだけでなく筋肉質で体の大きな男性が好きでした。また、映画なんかを見ていると高校生なんかでも、アメフトをやっている男子生徒は、すごく筋肉質で、自然と回りの日本人男子高校生と比べてしまったものです。そうするとどうしても、筆者の目には外国人男性が魅力的に映ってしまいました。
こうやって憧れたままに渡米しましたが、実際はというと、やはり外見にも魅力的な男性が多く、アメリカの大学のキャンパスでは、日本でいるともてはやされそうな男性がたくさんいて、特に「かっこいい」と言われることもなく普通にいたので、びっくりしました。
また、「普通の体格の男性」というのを言うときに
“6 foot tall”
(6フィートの背)
(6フィートの背)
と言いますので、約180㎝が平均なのでしょう。(実際はアメリカでの白人男性の平均身長が178㎝だそうです)もちろん180㎝や190㎝の人もごろごろいました。
男らしさ
先ほどの体の大きさと似ているのですが、それゆえにやはりアメリカには男らしい男性が多いような気がします。若い筆者も男らしい、男くさい男性に憧れていました。筆者が留学を数年していてアメリカ人男性に免疫が付いて、アメリカ人男性に特別感を抱かなくなっていた頃、日本から新しく来た交換留学生の女子とお友達になりました。
彼女は、まだ慣れていないアメリカ人男性に関してこういうことを言いました。
「アメリカの男の人って、すごい男らしいよね。この前日本にちょっと帰ったら、日本人の男が、ストレートなのにゲイっぽいというか、なよなよして女らしい感じがしてちょっとした逆カルチャーショックを受けた」
これがとても印象に残りました。確かに、日本人を含めアジア人の男性というのは他の世界の男性と比べて、中性的なところがあると思います。
「物腰が柔らかい」とでも言いましょうか。でもこれは、日本を一度出なければ見えなかったところではないかと思います。
一見して、アメリカ人男性のほうが笑顔も多く、フレンドリー、親切だし、と女性的なような気がします。
日本人男性にはこれらの要素を欠いても、立ち振る舞いなどの雰囲気的な面で、女性っぽいところが確かにあるのです。
ですので、そういうところが好きな女性は日本人男性のほうが良いのかもしれません。筆者やこんなコメントをした留学生女子のように、男性に男らしさを求める女性は、外国人男性に惹かれるのでしょう。
そういえば、結果的に私も彼女も国際結婚をしました。
女性扱いしてくれるスマートさ
四六時中アメリカ映画漬けの生活で、英語ばかりを伸ばそうとしていた高校生の筆者だったので、もちろん外国人男性のスマートさにも憧れたものでした。映画の中では、自分と同じくらいの年齢の男性でも、レディファーストで女性のためにドアを開けてあげたり、とにかくスムーズでスマート。男性としての自覚があって、女性を女性として扱っているというのが垣間見えるシーンが多いものでした。
日本は他国と比べて男尊女卑がまだまだ根強い、とは言いますが、筆者から言わせると実は性差がよく見えるのは、外国のような気もします。
筆者の見解ですが、英語などでは"She" や"He"など、いつも話している人の性別を気にする言語ですよね。
会話をしていても誰が"She"なのか"He"だかと、意識していなければなりません。ですので、日本人はよく英会話していると、"She" と"He"をごっちゃにしてしまいます。
他のヨーロッパの言語でも名詞で女性名詞、男性名詞というのがあったりしますよね。それに比べて、日本語はそこまで性別を気にしなくて良い言語と言えるのではないでしょうか。
そうすると、私たちの意識の中にも性差をそこまで気にしない思考プロセスが出来上がり、慣れてきます。日本語は実はこう見えて、言語的な意味ではいい意味でも悪い意味でも性差の少ない言語なのです。
女子を女性扱いしない同級生の男子が、他国の男性と比べて幼いように見え、正直全く魅かれないものでした。
心の広さ
視野の広さに伴い、やはり外国人男性は心の広さもあるな、と筆者は思っていました。視野が広くなると、おそらく自然と寛容になるのかもしれません。日本だけの価値観にとらわれていると、体型はこうで、メイクはこう。ファッションは今の流行りを多かれ少なかれ取り入れて。デートでの言動はこういうふうなのがいい、などと決まっていますよね。
特に若いうちはそんな価値観に重きを置き、少しでも逸脱しようものなら、受け入れてもらえないような流れがあるものです。
そんな価値観にとても息苦しさを感じていた筆者は、外国の男性の心の自由な広さに憧れました。
例えば、外国では太っていようが、痩せていようが、メイクをしていようが、していまいが、体や心に障がいがあろうがなかろうが、皆同じようにデートをして楽しんでいるのです。
女性も男性も自由にのびのびと人生を謳歌しているように見えて、生き方自体にもあこがれました。
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いかがでしたか。結婚は誰としてもいつも努力が必要で、難しいものです。特に国際結婚といった価値観の違う場所で生まれ育った人と、生活をしていくのは並大抵のことではありません。
でも、だからこそ楽しいこともあるし、視野が広く保てたり、思ってもみなかったことを考えるきっかけになったりします。もちろん甘くて優しい面もあります。筆者は国際結婚に本気で憧れている女子を応援します!
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