感情が伝わる英語表現できてますか?ネイティブ思考の英会話術
[公開日]2017/01/05英語は使って鍛えられていくものです。言葉のニュアンスや感情をどうやったら伝えられるのか。
日本語でなら、語尾や言い方を少しかえて、「びっくりしたよ!」「ほんっとに怖かったよ!」などと言えたりしますが、英語でもそういう風に自由に表現できるようになりたいですね。
今日は在米時代に回りのネイティブたちから自然と学び取った、リアクションの表現をご紹介します。
目次
英語の挨拶"I'm fine"は卒業してみる
“How are you?”と聞かれたら、条件反射のように”I’m fine”と答えてしまうのが、日本人。学校で詰め込み式の教科としての英語で勉強してきた悲しい結果ですね。
うちのアメリカ人の旦那が生徒に“How are you?”と聞くと9割方”I’m fine”と返ってくるのだそうです。しかし、先日廊下ですれ違った生徒に聞くとこんな答えが返ってきました。
“I’m terrific!”
“terrific”とは「素晴らしい」「すごい」という意味があります。あまり聞くことのないこんな自然な英語の返事が返ってくるとネイティブとしてはとてもうれしかったのだとか。
ネイティブと話す時にまず挨拶から始まって、“How are you?”と聞かれる機会は多いでしょう。そんな時に自分らしく答えてみてはどうでしょうか。
“I’m super fine!”
(超元気です!)
“I’m great”
(グレイトです)
“I’m happier than you are!”
(あなたよりハッピーよ!)
(超元気です!)
“I’m great”
(グレイトです)
“I’m happier than you are!”
(あなたよりハッピーよ!)
“How are you?”とネイティブに聞かれて、「え、どうして?」と思ってくれるような返事ができたら、そこからの会話も弾むこと間違いなしです。
サンキューと言わなくてもありがとうが伝わるフレーズ
お礼の表現も「サンキュー」」という言葉がある為か、そればかりに頼りすぎてしまって他の表現があまり使われていないような気がします。
“I really appreciate it”
(本当に感謝します)
“I owe you one”
(借りができたね)
(本当に感謝します)
“I owe you one”
(借りができたね)
映画の中で「ありがとう」と訳されているのに「サンキュー」が聞こえてこない場合は、上記のような表現が使われていることが多いです。ネイティブは自然に使うので、覚えておくと間違いなしです。
中学生レベルでも1語変えるだけで感情が伝わる英語
「とても~」と後に来る形容詞を修飾して表現することは、日常的にたくさんあるのではないでしょうか。
表現の幅を広げようと思ったときに、これなら始めやすいかもしれません。誰もがよく使うのは”very”ですが、他にはどんなものがあるでしょう。
“I am very surprised”
(とっても驚いた)
“I am quite surprised”
(かなり驚いたよ)
“I am soooo impressed”
(すっーーーごい感心した)
“I was really happy”
(私は本当に幸せだったの)
(とっても驚いた)
“I am quite surprised”
(かなり驚いたよ)
“I am soooo impressed”
(すっーーーごい感心した)
“I was really happy”
(私は本当に幸せだったの)
こんな表現なら、”very”を置き換えるだけですぐに使えそうですよね。
veryを1語変えるだけで感情が伝わる英語に
他にもこんな表現もあります。“The movie was unbelievably good”
(その映画は信じられないくらい良かったんだ)
“The dinner was exceptionally delicious”
(夕食は例外的に美味だった)
“It’s freezing cold today!”
(今日は凍えるくらい寒いね!)
“I heard someincredibly shocking news”
(非常にショッキングなニュースを聞きました)
(その映画は信じられないくらい良かったんだ)
“The dinner was exceptionally delicious”
(夕食は例外的に美味だった)
“It’s freezing cold today!”
(今日は凍えるくらい寒いね!)
“I heard someincredibly shocking news”
(非常にショッキングなニュースを聞きました)
こういった副詞をちょっと入れるだけで、入れない文とはくらべものにならない程、言いたいことが伝わってきます。副詞の語彙を広げると、表現がしやすくなりますね。
ネイティブが感情豊かに使うイエスとノーの英語表現
YESマンにも幅を利かせて
言われたことに対して賛同する、つまり「イエス」と言う、ということですが、これが初心者の方は本当に”Yes”だけになってしまうことがあります。質問をされても答えがこればっかりではちょっと寂しいですし、ロボットではないのでもう少し人間味をもたせたいですよね。
“Yeah, I think so”
(はい、そうだと思います)
“I agree”
(賛成します)
“Indeed”
(まったくだ)
“I suppose”
(多分、そうかなあ)
“That’s quite right”
(まったくそのとおり)
(はい、そうだと思います)
“I agree”
(賛成します)
“Indeed”
(まったくだ)
“I suppose”
(多分、そうかなあ)
“That’s quite right”
(まったくそのとおり)
ちなみに、日本語で「本当に?」と言うことで「そうなの!?」という驚きを表現することがありますが、これを直接的に英語で”Really?”と言ってしまうのはあまりよくありません。
英語ではこういう驚きの表現を日本語ほどしないので、"Really?”を多用すると話し手は「私の言ってることを疑っているのかな」と思ってしまので注意しましょう。
“The new guy in the XO department is so cute!”
(XO部の新しい男の人、とってもかわいいのよ!)
“Isn’t he? I love his smile”
(そうなの?彼のスマイルっていいわよね)
(XO部の新しい男の人、とってもかわいいのよ!)
“Isn’t he? I love his smile”
(そうなの?彼のスマイルっていいわよね)
ただし、"Isn't he?"と、このように表現すると「だよね!彼ってすごいよね」というのが伝わります。
日本語のクッション言葉のように英語を使いこなす
では逆に、「違う」と反対の気持ちを表す時にはどうすれば良いでしょうか。「ノー」だけでも十分に伝わるでしょうが、もう少し表現の力があるとスムーズに行くかもしれません。
“I don’t think so”
(そうは思わない)
“That doesn’t make any sense”
(それでは全く意味をなさない)
“That doesn’t work that way”
(そういうふうにはいかないさ)
“I don’t think that’s quite right”
(その通りだとは思わないなあ)
(そうは思わない)
“That doesn’t make any sense”
(それでは全く意味をなさない)
“That doesn’t work that way”
(そういうふうにはいかないさ)
“I don’t think that’s quite right”
(その通りだとは思わないなあ)
英語はイエスとノーがはっきりしている、と思いこんでいる方が多いかもしれませんが、筆者はそうとは言いきれないと思います。
というのも、英会話初心者が「違います」という意味で「ノー!」と(しかもそれだけの語で)強く言いきる時がありますが、それが筆者の耳にはとてもきつく入ってきます。
初心者の方とネイティブと筆者の三人で話をしていて、こういうシチュエーションになると、「ノー」と言った初心者さんは何も分かっていないものの、ニュアンスが分かる筆者はネイティブの顔色を見てしまい、冷や汗をかいてしまうような状況になったことが何度もあります。
しっかりノーと言わないと伝わらない、と思ってのことなのでしょうが、ネイティブが”No”という単語だけを単体で使うことはあまりありません。
上のようにその他の言葉と一緒に使ってニュアンスを柔らかくします。日本語でいうクッション言葉のようなものですね。
自然に使いたいネイティブ発想のリアクション英語
「ありえない」「信じられない」
会話の中で、おもしろい話なんかをしていて、「えー!」「ありえない!」などと派手なリアクションを取りたい時がありますよね。
そんなリアクションを通して笑いあったりすると会話がまずまず弾みます。笑いは世界の共通語ですが、これも幅があればもっと深まります。
“Unbelievable”
(信じられない)
“It can’t be!”
(ありえない!)
“Impossible!”
(不可能だ!)
“No way!”
(無理!)
“Incredible!”
(信じられない!)
(信じられない)
“It can’t be!”
(ありえない!)
“Impossible!”
(不可能だ!)
“No way!”
(無理!)
“Incredible!”
(信じられない!)
“It can’t be!”はあまり聞きなれない表現かもしれませんが、ネイティブは結構使います。あること("be")が"can't"(不可能)と、その主語である何か("it")が存在さえしえないということを指します。
「びっくりした」「すごいね」も感情英語だとこんなに伝わる
何かを聞いてびっくりした時にも、"I am surprised"だけでは味気なくなってきますよね。本当に驚いたのよ!と表現したい時にも幅があれば伝わりやすくなります。“It surprised me”
(びっくりしたわ)
“Wow!”
(ワオ!)
“Is that for real!?”
(それって本当なの?)
“Truly!?”
(本当に!?)
“Wow!”なんかは、手軽なリアクションとしてよく使いますよね。(びっくりしたわ)
“Wow!”
(ワオ!)
“Is that for real!?”
(それって本当なの?)
“Truly!?”
(本当に!?)
「がっかりした」「辛い」
がっかりしたり、辛い気分を味わったというような話をしているときはどうでしょうか。悲しい話のときにも共感できる、あなたの気持ちが分かるよと言いたい時があるかもしれませんね。そんな時になんと言って良いのか分からないと困ります。
“Such a disappointment”
(なんという失望)
“That’s hard”
(それは辛い(難しい)ね)
“I feel your pain”
(あなたの痛み、分かるよ)
“Sorry to hear that”
(残念だったね)
(なんという失望)
“That’s hard”
(それは辛い(難しい)ね)
“I feel your pain”
(あなたの痛み、分かるよ)
“Sorry to hear that”
(残念だったね)
「うれしい!」「ハッピーな気分」
辛い時とは逆に喜びを表す時も困ることがありませんか。日本人は喜ぶのが下手だったり、ポジティブな気持ちを表現するのに苦労しますよね。「良かったね」と言う機会は多いですが、こんなシンプルな表現もフレーズを知らないと困ったりします。
"Good for you"
(良かったね)
"I am so happy for you"
((あなたにとって)良かったね)
(良かったね)
"I am so happy for you"
((あなたにとって)良かったね)
他人のことでも自分のことのように喜んでくれるアメリカ人は、どちらもよく使います。
また、何かうれしい知らせを聞いたら下のような表現で自分もうれしくなったと表します。
"I am glad to hear that"
(それを聞いてうれしいわ)
"It makes me happy to hear that!"
(それを聞いてうれしくなったわ)
(それを聞いてうれしいわ)
"It makes me happy to hear that!"
(それを聞いてうれしくなったわ)
1語変えるだけでもっと伝わる英会話になる
いかがでしたか。語彙を増やさなければいけないので英語での感情表現は難しいと思いがちですが、一度覚えると会話の中でどんどん使うことができるはずです。
他の英語学習者との差をつけたいなら、ぜひリアクション英語表現を覚えて、会話の合間で自分らしさを見せていきましょう!
そうするときっとネイティブたちにも印象が残るでしょうし、おもしろがってお友達になってくれるはずです。