FXデイトレーダーの日常あるある
[公開日]2014/12/09[更新日]2015/04/17
FXで生計を立てていくというのは並大抵のことではありません。
と言っては身も蓋もありませんが、自分なりのルールを見つけ出すことが出来て、しかもそれを順守できなければ容易には勝てないということです。
FXで生計を立てることが大変な理由がもう一つあります。FXでは、取引がほぼ24時間行えるということです。世界中の国が関係する為替取引ですから、世界中の市場を変えながらいつでも注文が出せてしまうわけです。
この24時間、いつでも取引できる状況というのが、実にプレッシャーとなってしまうわけです。神経をすり減らす人は、とにかくすり減らしてしまうのがFX取引なのです。
そんなFXデイトレーダーにありがちな日常あるあるをまとめてみました。
目次
- 1 テレビが見られない
- 2 外食にも行けない
- 3 トイレに行きたくなくなる。その末に・・
- 4 意味のない1日を過ごす
- 5 ノーポジションだと何でもいいから早くエントリーしたくなる
- 6 損切りできずに夜が眠れなくなる
- 7 パソコンが起動しなくて焦る
- 8 ネットに繋がらなくて焦る
- 9 デイトレーダーなのに気づけばスイングトレードをしている
- 10 スイングトレードどころか、スワップポイントで食っていこうとする
- 11 エントリーしづらいチャートの時は布団から出たくなくなる
- 12 金融関係のサイトや本ばかり見たり読んだりするようになる
- 13 無理して好材料ばかりを探す
- 14 崩壊する金銭感覚
- 15 「時間を金で買う」のが正しいような気になる
- 16 デモトレードとのギャップに驚く
- 17 自分ばかり貧乏くじを引いてる気になる
- 18 FXデイトレーダーあるある まとめ
テレビが見られない
24時間取引出来るということが、FXデイトレーダーにとって一番影響が大きいのではないでしょうか。FXを始めた頃は、とにかくずっと相場が気になって仕方がなくなってしまい、テレビなんておちおち見てられなくなりました。
始めのころは、録画して寝る直前に見たりしていたのですが、そのうちにテレビを見ること自体、あまりしなくなってしまいました。FX取引中はパソコンのモニタ前から動けなくなると言いますが、本当にそうなってしまいました。
外食にも行けない
食事する時間も手短にしたくなるので、簡単なものばかり作って食べるようになりました。
デイトレーダーは、平日は外食に行くヒマが全くと言ってよいほどありませんから、部屋にポットを持ち込んで、箱買したカップラーメンなどを部屋においておき、パソコンの前から離れることなく、ささっと作ってささっと食べるようになりました。
カップラーメンが1種類だと飽きるので、ラーメン2種類、うどん、そばなどを買いだめして部屋に置いておくようになりました。カロリーメイトのようなものも一時期食べていましたが、さすがに味気なさすぎるので、すぐにやめました。
トイレに行きたくなくなる。その末に・・
そして、トイレのために席を外すのさえ嫌になってしまいました。あまりトイレに行かずに済むようにするために、水分をなるべく摂らないようにさえしています。
嘘のような話ですが、あまりにトイレを我慢しすぎたために、膀胱炎になったこともあります。夏でもあまり冷房を効かさないようにしてみたこともあります。水分を摂らなすぎると、肌がカサカサになるなんてことに、始めて気が付きました。女性の悩みが少し分かったような気がします。
意味のない1日を過ごす
朝イチの取引で大きな損失を出すこともしばしばあります。そんな日は、その損失を取り戻そうと躍起になってしまいがちです。そんな状況に陥ると、もう正常な判断力が失われていますので、逆に傷を深くすることが殆どです。
ノーポジションだと何でもいいから早くエントリーしたくなる
FXを信用取引なので、資金の25倍(海外FX会社なら400倍なんてとこもあります)もの大金が売買出来ます。
ノーポジションだと余力は数十万ドル分購入できるほどになります。そんな状態だと、とにかくなんでもいいからポジションを持たないといけない気になります。始めたばかりの頃は、とにかく利益確定をさせたくて、気前よく両建てなんていう意味のないことをしたこともあります。
損切りできずに夜が眠れなくなる
ノーポジションで一日を終えられることがデイトレードの必須項目と言えますが、含み損があまりに大きいと、気持ちが挫けてしまい、ポジションを持ったまま寝床に入ることも時々あります。
ですが、そんな状態で寝床に入っても心配でなかなか寝付けません。結局、起きたまま取引を続けてポジションを解消した方が後で考えてみても良かった、ということは頻繁にあります。とにかく、ポジションは損切りでもなんでもいいのでその日のうちに解消するのが、心理的にもデイトレード的にも一番良いのです。
パソコンが起動しなくて焦る
スマートフォンを持っていなかった頃は、FXの注文出す手段がパソコンしかありませんでしたが、パソコンは時々機嫌が悪くなるものです。特に猛暑日や厳冬日などは調子が悪くなることが多く、なかなか起動せずにイライラしたりすることもあります。
とくに、サラリーマンデイトレーダーには、朝の時間はあまりありませんので、パソコンが立ち上がらないばっかりに、何も出来ずに家をでなくちゃならないということも何度かありました。また、うっかり再起動したらしたで、Windows Updateが始まってしまい、これがなかなか終わらずに起動を待たされるということもありました。
ネットに繋がらなくて焦る
ルーターが壊れてネットに繋がらなくなった時も、パソコンが起動しない時と同様にとても焦るものです。
その上、パソコン以上に原因が分かりづらいので、困ったものです。ルーターが故障したのか、ONUやスプリッタが原因なのか、それともプロバイダでメンテナンスが行われたり障害が発生したりしているのか、切り分けるのにコツがいるからです。
特に、回線スピードが高速化した近年は、ルーターさえも熱暴走してリセットするまで通信出来なくなったりするので厄介です。
デイトレーダーなのに気づけばスイングトレードをしている
本来、その日のうちにポジションは決済してしまわなければならないデイトレーダーなのに、あまりに良い/悪い水準でポジションを建ててしまうと、一週間ぐらいポジションを持っていてもいいかという気になってしまうのです。
これは損切りできないことと関係があるのですが、含み益を伸ばしたいとか、手数料が高いなと思っているときにもやってしまいがちです。
スイングトレードどころか、スワップポイントで食っていこうとする
スイングトレードがさらにひどくなると、もうこのポジションで得られるスワップポイントがあればいいやという気になる場合もあります。マイルールが徹底できていないからこそ、こんなことになってしまうのですね。と、わかってはいても、時々やらかしてしまいます。
エントリーしづらいチャートの時は布団から出たくなくなる
どっちに動くか全く分からなくなる日があります。といっても実はそれほど少なく無いのですが。そんな日はパソコンを見るのも嫌なので、布団から出たくなくなったりします。
含み損だらけでオーバーナイトしてしまった時なども、「自分はデイトレーダー失格なんだ」という自責の念と共に夢の世界から出たくなくなります。
金融関係のサイトや本ばかり見たり読んだりするようになる
デイトレーダーを始める前からWEBサイトや動画サイトは色々見ていたのに、デイトレードを始めた途端に金融関係のサイトやニュースサイトばかりを見るようになったりしました。
読む本もマクロ経済関係の本や雑誌ばっかりになりました。その実、細かい現象ばかり追っかけるようになって、大局観が失われていきました。当日のチャートだけ分かればいい、なんて思っていたわけではないのですが、自然とミクロな視点になってしまいました。
無理して好材料ばかりを探す
うっかり高値づかみしたようなときは、それが正しいことを裏付けるようなネタばかり探すようになります。なんとかして失敗を正当化しようとしていたのでしょう。それよりもさっさと損切り注文をクリックすべきなんでしょうけど、なかなか簡単ではないものです。
口座に入金しているお金が完全なあぶく銭だったとしても、やはり1万円は1万円ですから悩んでしまったと思います。入金した途端にゲームセンターのメダルか何かだと思えるほど達観できれば、「損切り出来ない初心者」ラインはクリア出来ると思います。
崩壊する金銭感覚
FXに限らず株式取引でも、年間の取引額はものすごいことになります。一方的に失われるだけじゃないので、それだけのお金を持っているわけではないのですが、取引報告書を始めて見た時は、自分で自分に引いてしまいました。
また、追証の金額も数千円なんてことはなく、数万円~数十万円が普通で、別の口座からFXの会社の口座へ入金するのですが、普段は1000円のものが2000円になっただけで絶対買わないのに、入金のときは気にならないほど金銭感覚がおかしくなります。
とはいえ、やっぱり普段の買い物のときは慎重になったりするのですが。
「時間を金で買う」のが正しいような気になる
スマートフォンのゲームなどに課金する人は、「時間を金で買ってる」と良く言いますが、デイトレードを始めてからこの意見が正しいと思えるようになったことがあります。
今ではそうではなく、そもそも「ゲームをしている間の時間はゲームに拘束されており無収入」と考えを変えたのですが、当初はとにかく時間を捻出するための出費は全て正しいような感覚に陥っていました。今ではゲームはヒマなとき、心にゆとりがあるときにのんびりやっています。
デモトレードとのギャップに驚く
FXはいきなり始めたわけではなく、デモトレードである程度行けそうだという感触を掴めたから始めたのですが、実際の現金でリアルトレードを始めたら、デモトレードとの余りのギャップに驚きます。
「あんなにあっさり勝てたのに、神が見ているかのように高値づかみさせられる」といった気持ちになります。
デモトレードでの注文は他者に全く影響を与えず、他者の影響も受けませんが、リアルトレードでは機関投資家などのHFTなどにやられてしまうからだと思います。
自分ばかり貧乏くじを引いてる気になる
あまりに勝率が悪い日が続くと、自分ばかり貧乏くじを引いてる気分になってきます。「何億円勝った!」なんて人のブログを見かけたりしては、さらに落ち込んだりしています。
FXデイトレーダーあるある まとめ
いかがでしたでしょうか。FXの簡単そうなイメージからかなりかけ離れた様子に驚かれた方もいらっしゃるかも知れません。
デイトレーダーにもいろいろあって、1tickのサヤ抜きに全てを賭けるとこのように全くゆとりがなくなりますが、ある程度まとまった資金でゆったりしたトレードをする人もいます。その場合はここまで殺伐とはしないはずなのでご安心を。
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