引越しで失敗しない節約術10選

[公開日]2014/11/25[更新日]2015/10/05

引越しで大切なのは、引越した後に諸々のトラブルなくいつもの活動にスムーズに移れるか否かです。そのためには忙しい中でも周到な準備をしなくてはなりません。いくらプロといっても、安易に何もかも業者任せでは万一の手落ち発覚の時、泣きを見てしまうのは自分です。簡単に済ませようという気持ちは捨て、気を引き締めて取り掛かりましょう。

その上で節約する意識が大切です。

引越し一括見積りと節約術


大切なものは自分で


金融関連、身分証等はもちろんですが、私物で特に大切にしている物は自分で持って移動するか、確かな場所に保管しておきましょう。引越しはいろいろな物を一度に取り扱わねばならず、細かな物はどうしても見落としがちになってしまうのです。大事にしているものが壊れたり紛失してしまっては、節約どころの話ではなくなってしまします。なくしてはならないもの、何にも代えがたい物は真っ先に対処してください。

一括見積りを利用


引越しでうまく節約ができるかどうか、全体の評価は最初の見積りの段階で決まるといってもいいです。もしネットの環境が身近にあれば、引越し業者の見積りを一括で取得できる無料サービスの利用をお勧めします。引越しの日時や場所、行先、荷物等自分の条件を入力すると、後日、業者からの見積りが届けられます。3社から5社くらいの複数の業者を見比べることが大切です。業者によって含まれるサービスが異なります。箱詰め、清掃、ごみ処理、保障等どこまで料金に含まれるか各業者をじっくり比較して決めていきましょう。

また、すでに業者の候補が決まっていて電話で依頼する場合でも、見積りのときに部屋まで来てくれる業者のほうが信用できそうです。電話の見積りでは当日に追加料金が発生する可能性があります。業者の中には、帰り際に「サービスですから」とダンボールを置いていき、契約がない場合には後でダンボール代を請求するところもあるといいます。サービスで置いて行ったものは正式な契約をするまでは受け取らないか、使わないでおくのが無難です。

・引越しの一括見積りを行っている代表的なサイトです。
http://kakaku.com/hikkoshi/guide/estimate.html?cid=smt_h_o

引越しシーズンを避ける


引越しの料金がかさむ原因はまず荷物の量、引越し先までの距離、そして引越しの時期です。引越しシーズンは、就学、就職に合わせた3月がピークで、人事異動等のある4月、10月前後も増えてきます。ピーク時では料金が3倍近く跳ね上がることもあるといいます。できれば引越しシーズンは避けて計画したいところです。

また時間に余裕があれば午前の便より午後の便の方が料金を抑えられます。引越し後の作業が遅くなってしまうのが苦でなければかなりお得です。その他、土日を外して平日に設定したり、大安吉日に頓着なければ、仏滅の日の料金も安く設定されていることが多いようです。あとは日時を指定せず、業者の設定に任せて安くしてもらうこともできます。 

自分でできることはなるべくやる


もし時間に余裕があったり、荷物の量がさほど多くなければ、荷物の箱詰めや梱包を自分ですますことでコストを抑えることができます。業者には一人で運べないものを運んでもらうという内容で契約しておけばよいのです。家具の運搬だけをやってくれる業者もいます。

掃除やごみ出しも軽く済むようなら自分でやってしまいましょう。日数もコストに反映されてしまわないよう、DVDやCD、ゲーム機等、早い段階から梱包できるものは先にどんどんやっておくと、日数を増やすことなく短期間でスムーズに進められます。荷物のまとめ忘れがあると引越し当日に思わぬ出費を生じさせてしまうことがあるので注意が必要です。


荷物の量を減らす


これは自分で荷物の梱包をしてみないと気づきにくい点ですが、今後必要な物、必要でないものを選り分け、荷物を極力減らすことを意識してください。今まであまり使わなかったものは今後も使う可能性は低いです。要らないもの、しばらく見ていないものはきっぱりと捨てましょう。

結局使わないものを運ぶのにお金を掛けることになってしまいます。また衣類などを圧縮してくれる便利グッズもありますので、うまく利用するとコストがかさまないで済みます。準備段階のところで破棄するもの、工夫を要するものをチェックしておくとよいです。

・引越しに便利なものを豊富に扱っているサイトです。
http://hikkoshishizai.com/

思い切って自力での引越しに挑戦


もし新居が近くで、大型の家具や電化製品の運搬もないとしたら、自力での引越しを検討してみましょう。業者に依頼するより確実に費用を節約できます。最低限必要なものとしては、ダンボール、ガムテープ、エアキャップ、マジック、ごみ袋、ビニール紐、カッター、軍手くらいでしょうか。

ダンボールは、大型スーパーでは自由に持っていけるように置いてあったりして、無料で手に入れられます。ダンボールが少ないときは大きめのごみ袋で代用できます。洋服はスーツケースを利用したり、簡易な衣装ケースがあれば詰めて運んでしまえば効率的です。その他、引越し便利グッズを活用すると良いです。アマゾン、楽天等で格安のものを見つけられます。

荷物の運搬には自家用車も良いですが、乗用車はさほど荷物を積むことができません。何回も往復したりしてかえってガソリン代がかさんでしまいそうです。軽のワンボックスカーをレンタルするのがお勧めです。レンタル価格も安いですし、一度でかなりの荷物を積むことができます。事前準備が大変そうですが、業者にお願いするときも準備は必要です。条件が合えばトライしてみる価値はあります。

・重い家具を運べる便利グッズを紹介しています。
http://www.roomie.jp/2012/09/20888/

・紐を簡単に結べるグッズです。
http://himokururin.com/

・せとものをまとめるのに便利です。
http://www.nirei.co.jp/personal/fushigi_tapesuper.html

・ダンボールを運ぶ時に便利なグッズが紹介されています。
http://matome.naver.jp/odai/2133261048879622701

敷金の出費を抑える


賃貸のお部屋から引っ越す場合、引っ越した後の部屋の汚れ具合に応じて敷金から清掃費用が差し引かれることがあります。少しでも多く返還されるにはどうしたらいいでしょうか。通常、普通に生活していて、掃除も適度に行っていれば、敷金は全額返還されるべきなのですが、その責任の線引きが難しく、大抵は大家さんの判断に委ねられています。となると、少しでも部屋の印象を良くするように掃除するしかありません。

一般的に、壁紙の自然変色、家具の位置でできる色あせ、畳の色の差、フローリングのつや等は次の貸出に向けて大家さんが対応するため、軽い掃除で大丈夫です。注意すべきは水回りです。キッチン、トイレ、バスルームがきれだとかなり好印象です。油汚れや黄ばみ、タイルのカビ等、狙いをつけて集中的にやれば、さほど苦にならないと思われます。余裕があれば玄関やベランダも掃き掃除をするなどしてきれいにすると好印象度がぐっと上がります。

オプションをうまく活用する


業者との最初の契約の際、基本的な料金の他に、オプションとして追加で頼むことのできるサービスがあります。基本料金の他に追加料金を払うことにはなりますが、自分では時間が掛かりすぎてしまったり、手際がわからなくて結局いろいろ買いあさる結果になってしまいそうな作業は、思い切ってプロに頼んでしまう方が良いときがあります。

特にハウスクリーニングは、汚れのひどいときにはプロに任せることをお勧めします。ハウスクリーニングには水回りの他、障子やふすまの敗れ、破損修復が含まれていることもあるので、状況に応じて頼むと良いと思います。その他、業者によっては浄水器の設置、パソコンの配線、リサイクル家電、不用品引き取りなどのオプションを用意していたり、見積りに組み入れているところもあります。ぜひ自分に合うオプションを見つけ、うまく活用してください。

引越し業者の良し悪し


大手企業の引越し業者は、小規模の業者に比べて倍の金額を提示してくることがありますが、安易に提示値段だけに気を取られて即決するのは危険です。やはり大手は信用もあり、従業員の育成も徹底しています。見積りの際、社員の受け答え、作業内容、基本的な理念等にも注意して妥当と思える料金かどうかを判断することも大切になってきます。

安かろう悪かろうではあとあとまで気分が良くありませんし、節約を後悔する結果になってしまうのは残念です。ある程度知名度と実績のある業者に的を絞るべきでしょう。業界で長く続いているところもおススメです。 

・「赤帽」のサイトです
http://www.unso.co.jp/
http://www.akabou.jp/info/

引越しに関わるその他の出費


引越しには「住民転出届」、「住民転入届」、「郵便物の転送届」ほか、諸々の手続きが付随してきます。その中に電話料金や水道料金、ガス料金の「精算手続き」があり、引越しの前日までに済ませなければなりません。また新居への「入居費用」や今までの部屋からの「退去費用」もあります。転居先のネット環境によっては「プロバイダの手続き」、「加入変更手続き」などを前もって行う必要があります。

引越し後のことも念頭に入れ、余裕をもって入念に準備してください。節約を考える際、このような出費も踏まえて計画するかどうかは個人の判断によって異なるでしょう。ただ事前に認識しているだけでも違うと思いますので以下に引越しに関わる諸手続きを挙げておきます。

引越しに関わる諸手続き


住民転出届
【届出人】 原則として本人
【期間】 転出予定日までに
【届出先】 市区町村役所・出張所
【手続きに必要なもの】 転出証明書・印鑑・国民健康保険証など身分を証明できるもの

住民転入届
【届出人】 原則として本人
【期間】 転入後14日以内
【届出先】 市区町村役所・出張所
【手続きに必要なもの】 印鑑・転出証明書

印鑑登録
【届出人】 本人(代理人の場合は委任状が必要)
【期間】 なるべく早く
【届出先】 市区町村役所・出張所
【手続きに必要なもの】 実印・印鑑廃止届書・印鑑登録証

国民年金の住所変更届
【届出人】 本人
【期間】 転入後14日以内
【届出先】 市区町村役所・出張所
【手続きに必要なもの】 印鑑・国民年金手帳・転出証明書

国民健康保険
【届出人】 本人
【期間】 なるべく早く
【届出先】 市区町村役所・出張所
【手続きに必要なもの】 国民健康保険証・印鑑・転出証明書

転校届
【届出人】 本人または両親
【期間】 いつでも
【届出先】 転入先の学校長
【手続きに必要なもの】 印鑑・戸籍抄本・入学願書・在学証明書

自動車の登録変更
【届出人】 本人(代理人の場合は委任状が必要)
【期間】 住所変更後15日以内
【手続きに必要なもの】 車庫証明証・自動車検査証・印鑑・自動車・新住民票

運転免許証の住所変更
【届出人】 本人
【期間】 住所変更後15日以内
【届出先】 警察署
【手続きに必要なもの】 住民票・運転免許証・写真(他の都道府県から転入の場合)

郵便物の転送届け
【届出人】 本人
【期間】 いつでも
【届出先】 郵便局
【手続きに必要なもの】 所定の転出届

銀行の通帳の住所変更
【届出人】 本人
【期間】 なるべく早く
【届出先】 利用している銀行
【手続きに必要なもの】 使用している通帳・印鑑

クレジットカードの住所変更
【届出人】 本人
【期間】 なるべく早く
【届出先】 クレジット会社の本,支店
【手続きに必要なもの】 クレジットカード・印鑑

電話の移転届
【届出人】 本人
【期間】 いつでも
【届出先】 電話局
【手続きに必要なもの】 電話連絡

電気料金の精算
【届出人】 本人
【期間】 引越しの前日まで
【届出先】 電力会社の営業所
【手続きに必要なもの】 電話連絡

水道料金の精算
【届出人】 本人
【期間】 引越しの前日まで
【届出先】 所定の水道局営業所
【手続きに必要なもの】 電話連絡

ガス料金の精算
【届出人】 本人
【期間】 引越しの前日まで
【届出先】 利用しているガス会社
【手続きに必要なもの】 電話連絡