オンライン英会話 vs 英会話スクール / 7つの比較ポイント
[公開日]2014/12/24[更新日]2015/04/17
英語の勉強方法は色々ありますが、従来の主流は英会話スクールでした。どこかの英会話スクールに登録して、月謝を払い、レッスンを受ける方法。最近では「オンライン英会話」という形態の英会話勉強法が人気でシェアを拡大しています。
今回は、英会話スクールとオンライン英会話どちらを選ぶべきか、双方を比較しチェックすべき7つのポイントについて、具体的なサービス名交えて解説します。
オンライン英会話はスクールとは比較できないほど安価
まず、オンライン英会話の一番の特徴は、その料金設定の安さにあります。一昔前まで主流だった英会話スクールは、教材費なども含め、レッスンの費用は安いとは言いがたく、何十万円もかけるのが普通でした。
それに比べて、オンライン英会話の相場は安く「1レッスン100円」などのうたい文句も出ているくらいで、これがオンライン英会話の最大のメリットです。1レッスンの長さにもよりますが、例えばオンライン英会話「Rarejob(レアジョブ)」なら1レッスン25分で、毎日1レッスンプラン=5980円〜。
サイトにより、レッスンの長さや、一日のうちに受けられるレッスンの回数リミットが違います。集中力を保つために、もともととても短いレッスンにしているサイトや、普通の英会話スクール並みの長さにしているところなど、様々です。サイトによれば、自宅からレッスンを受けられる手軽さゆえ、一日のうちに何回まで、とレッスンの回数が指定されているのも特徴です。
そのような条件によって、料金に若干の差は出ますが、大体月々6000円くらいから始められるところが多いようです。この価格なら、手軽に始められますよね。また、大抵のサイトで、無料レッスンを受けられます。
比べて、英会話スクールの料金は高めの設定です。「イーオン」の日常英会話コースでは、週に一度、50分のレッスンでも月額10290円〜となっています。大手英会話スクール「ベルリッツ」なら、1レッスン40分で、6000円〜。週に一度のレッスンとしても、24000円以上はかかってしまうことになります。
マンツーマンレッスンしか行わない「Gaba」も強気です。コースによっても違いますが、例えば、「ビジネスマンツーマン英会話コース」なら、レッスン単価6950円で、受講期間が8か月、受講回数60回で、最終的に40万円を超える計算になります。
オンライン英会話では、入会費があるところはほとんどなく、教材もないところが多いですが、英会話スクールはその両方があるところが多いです。英会話スクールなら、万単位での出費は必須のようです。ここが、英会話スクールの大きなデメリットと言えそうです。
講師の質ならスクール英会話
では、そんなに大きな料金の差の理由はなんでしょう。一番最初の挙げられるのが、講師の数と質です。オンライン英会話に登録されている講師は、ネイティブが少ないという特徴があります。これが、人によってはデメリットとなるかもしれません。
いわゆるネイティブ講師ではなく、日本人講師や、フィリピンの講師を採用しているところが多いようです。※ネイティブ講師とは、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど英語圏の国出身の先生を指します。15分100円という価格のレッスンが売りの「ぐんぐん英会話」や、週二回レッスンで月額3800円の「hanaso」、25分146円〜の「ラングリッチ」などをはじめとする数多くのオンライン英会話で、フィリピン人の講師を採用しています。
フィリピン在住または同国出身の講師のレッスンで、一番の難点は、日本語が全く分からないことです。なので、スカイプなど顔を見ながらのオンラインレッスンで、お互いに何を言っているのかが全く分からないような場面になってしまうことは、初心者にとっては心配かもしれません。
また、フィリピンの英語ということで、特有の訛りがある講師も多く、英語圏の人々が話す英語を目指しているなら、少し気になるところもあるかもしれません。
オンライン英会話があまりに急速に需要が伸びているせいもあり、フィリピンの講師の中には、アルバイトの感覚で英会話を教えている人もいるようです。オンライン英会話体験者の中には、あまりプロフェッショナルな態度で講師が教えてくれなかった、という感想を持った人も目立ちます。
もちろん、オンライン英会話でも日本人講師やネイティブ講師を起用しているところもあります。例えば、「バーチャル英会話教室」ではネイティブ講師とバイリンガルの日本人講師がいます。しかし、そうなればもちろん料金は少し上がります。安さが嬉しいオンライン英会話のはずなのに、そこは自分の財布と相談ということになります。
オンライン英会話のもう一つのデメリットは、国籍関係なく、人気のある先生に関しては予約がいっぱいで取れないということは、よくあることのようです。
比べて、英会話スクールでは、自分で無理に探さなくとも、ネイティブの講師か日本人の講師が主流です。ある程度の大きなスクールになれば、自然とそれらの講師に教わることとなるでしょう。生徒の数に合わせて先生の数もありますので、講師の数が少なく、レッスンが取れないということはまずないと考えても良いでしょう。
時間の融通が利くオンライン英会話
オンライン英会話のメリットは、自宅で、ネットで、というところです。つまり、レッスンの時間帯を選ばないところにもあります。「レアジョブ」や「ラングリッチ」などでは、早朝5時や6時から深夜25時まで、いつでもレッスンが取れます。これなら、仕事や学校に行く前、または帰ってきてから勉強できますね。逆に、主婦の方など昼間に時間があっても、開講していれば問題ありません。
「English town」、「イングリッシュベル」、「ホームズイングリッシュ」などでは、なんと24時間自分の好きな時にレッスンが取れます。英会話スクールだと、こういうわけにはいきません。建物を構えて、そこで直にレッスンをオファーしていると、どうしても夜には閉まってしまいます。そして、個人での英会話スクールでは、週末が休みになったりするところも少なくないようです。
せっかく仕事や学校が無い時に、英会話スクールに行ってレッスンをとりたいのに、閉まっていてはどうにもなりません。オンライン英会話がとても手軽という点においては、料金とならんで開講時間も大きなメリットです。
英会話スクールの安心感
英会話スクールでは、直接その場所に出向いて、スタッフやカウンセラーとまず自分の目標を説明して、レベルをチェックして、勉強していくプランを決めます。その安心感が、英会話スクールの大きなメリットではないでしょうか。
自分の今の生活や、英語習得に関する夢や目標を、スタッフに理解してもらい、そして講師も含めて応援してもらっているというのが励みになる人は、オンライン英会話でそれを期待できないことを覚えておいたほうが良いでしょう。
オンライン英会話では、もちろん、オンライン英会話にもメールなどで相談にのってくれるサービスはありますが、英会話スクールのような「顔なじみの」サービスとはまた違います。あくまで、自己管理の上で、しっかりとレッスンを取って行く必要があります。
また、オンライン英会話に関して、直接顔を誰とも合わせていないのに料金を払うのは、何となく不安と思う方もいるかもしれません。オンライン英会話の需要が高まりつつあるなか、そこまで危険なサイトはないとは思いますが、一度直にスクールの雰囲気を味わったり、スタッフの顔を見ているのと見ていないのとでは、確かに違うもの。
自分の英語習得に関する目標が何なのか、はっきりと自分で見据えて、プラン立てていくことが重要になってきます。
オンライン英会話 vs 英会話スクール まとめ
オンライン英会話のメリットは、とにかく手軽。料金設定も低いし、思いついたらすぐにでもレッスンを始められます。しかし、手軽な分、やめてしまうのも早い傾向があります。効果がすぐに見られなくとも、地道にコツコツ自分の努力をしながら続けて行かなければ、なかなか結果が見えてきません。
しかも、直接いつも顔を合わす窓口やカウンセラーなどのスタッフがいない分、自己管理できる方でないと継続して英語力を伸ばすのは難しいと言えるでしょう。
英会話スクールは、料金設定のハードルが高めなのが難点です。教材なども入れれば、最初に多くの出費となります。しかしその分、オンライン英会話に比べると、大きな覚悟が必要なので、すぐにやめた、とはいかなくなります。人間、ある程度痛い出費を払わされると、元を取ろう!となりますよね。
また、スタッフや講師など一丸となって、あなたの目標までの英語力を高めてくれるはずですから、周りからのサポートで伸びるタイプなら、これは大きなメリットとなります。まずは、オンライン英会話とスクール英会話、双方の無料体験レッスンを利用して、自分と相性が合う英会話上達方法を探していってはいかがでしょうか。