知っておきたい7つの英語の資格一覧

[公開日]2014/12/24[更新日]2018/07/23

「英語の資格」と一言でいっても、総合的な英語力を測るものから、専門的な英語力を測るものまでさまざまであり、日本で受験できるものは60種類以上もあります。資格がすべてではありませんが、うまく活用すれば就職やビジネスシーンで役立つだけではなく、英語学習を進めるうえでの指針にもなります。今回は、資格の種類や難易度、どのような問題が出題されるのかなどを紹介します。

英語の資格一覧

リスニング、リーディングのTOEIC/スピーキング、ライティングのTOEIC SW


2013年度に英検の志願者を抜き、過去最高の志願者数を記録したTOEIC。ビジネス英語全般の能力を試すTOEICはリスニングとリーディングで構成され、その合計点がテスト結果となるため合否はありません。解答はすべてマーク形式で、以前はアメリカ英語のみを使用していたリスニング問題には、カナダ、イギリス、オーストラリア英語が追加されました。

TOEICレポートによると、中途採用の際期待するTOEICスコアが600点前後だったものが710点と大幅に上げられたことから、より高い英語能力を求めていることがわかります。
参照:http://square.toeic.or.jp/globalbusiness/report/

リスニング45分リーディング75分の合計120分で、休憩時間はありません。 TOEICはただ単にビジネス英語の能力を試すだけではなく、120分の集中力と素早く英文を理解し解答する力も同時に試されます。しかし、TOEICの点数が高くてもあまり話せないという人も結構いるというもの事実です。そこで活用していただきたいテストが、スピーキング、ライティング能力を図るTOEIC SWテストです。試験会場では、1人1台ヘッドフォンとマイクがついたパソコンの前に座り受験します。

テスト内容としては、音読や、提示された写真について説明したり、メールの返事や小論文を書いたりするなどといったものなので、このテストの試験対策をすることでスピーキング、ライティングの力を伸ばすことにもつながります。

まだ日本ではこのTOEIC SWテストの認知度、企業の活用度はそれほど高くありませんが、韓国では、1300社以上もの企業が社員の能力を測り向上させるためにこのテストを活用しており、受験者数は2011年日本の20倍にあたる24万人にものぼりました。TOEICテストのスコアだけでなく、このテスト結果もアピールできれば、ビジネスの場で即戦力として英語が使えることを証明でき、就職活動や昇進の際、ライバルと差をつけることができるかもしれません。

TOEFL iBT


留学生向けのテストとして知られ、多くの海外大学でも認定されているTOEFL。安倍首相が国公立大学の受験資格や卒業要件としてTOEFLで一定以上のスコアを出すことを掲げることを検討しています。また、平成27年度から公務員試験にもTOEFLを活用すると決定しました。

海外の大学で授業についていけるかを測るテストなので、文系理系問わず出題され、議論や討論にも耐えうる学術的な英語力が試されます。TOEFLは、2007年の11月以降日本ではすべてインターネット上での試験となっており、ペーパーテスト形式はなくなりました。試験会場では、1人1台ヘッドフォンとマイクのついたパソコンを割り当てられ、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの試験を4時間半かけて受けます。

休憩は、リーディング、リスニングが終わってからの10分間しかないので、TOEIC以上に長時間の集中力が求められます。留学を考えている人や、アメリカでロースクールに通おうとしている人、またアメリカの最先端の医療を学ぼうとする医師や看護師などが高い英語力を目指して受験することが多いようです。

先ほど紹介したTOEICテストは、世界150カ国で実施されているとはいえ、受験者の7割以上は日本人と韓国人であり、世界的な認知度としてはTOEFLよりはるかに低いのが現状です。英文履歴書に英語力を証明するものとして記載するなら、TOEFLの方がよいでしょう。

スコアは120点満点ですが、2013年にアメリカの主要大学41校への海外留学を目指す際に必要なTOEFLスコアをまとめたところ、平均点が95点という結果なので、これを一つの目安とするといいでしょう。
http://www.cerego.co.jp/toefl_score_study_abroad/

注意:
2014年4月25日付の読売新聞によると、ロンドンのTOEIC試験会場で組織的な不正が行われていることが発覚し、テストを運営しているアメリカの業者も認めたため、イギリス政府と結んでいた英語能力証明に使う契約を更新しないと発表されました。

英検


初めて受けた英語のテストが実用英語技能検定、いわゆる英検だったという方も多いかと思います。1963年から始まり、幼児から高齢者まで受験者層が幅広いことが特徴です。英検を取得していると、高校・大学入試での優遇、また一部の教員採用試験でも試験の免除などといった待遇を受けられます。

5級・4級はマークシート形式でリーディングとリスニング問題の1次試験のみですが、準1級ではこれに加え、指定されたテーマで指定されたキーワードを使っての英作文が課せられます。そして3級以上になると、筆記の1次試験を通過した後に2次試験の面接があります。

準1級では、4コマのイラストが描かれた用紙を見ながらそのストーリーを2分間で説明し、質問に答えたりそのトピックに関連したあなたの意見を聞かれたりします。1級になると、与えられたトピックより1つ選んで2分間のスピーチを行い、最後にそのスピーチに関連した問題に答えるといったものです。

今やTOEICが英語の試験の王道となっていますが、スピーキング、ライティング能力を測るTOEIC SWの国内受験者数が2012年度で1万人程度なのに対し、英検は、準1級・1級を合わせると年間10万人程度の受験者がいます。英検は一度申し込み合格すればスピーキングの力も証明できます。

一方TOEICは、TOIEICとTOEIC SWの受験それぞれ別に申し込みしなければならず、受験料も2つのテストを合わせると英検1級の受験料の約2倍の15、985円(2014年5月現在)と高めなので、TOEIC SWの受験者数は、TOEICに比べて大幅に減ってしまうのでしょう。TOEICに押されて受験者数が減少傾向にある英検ですが、受験する価値は十分にあると思います。

国連英検


その名のとおり国連がバックボーンになって日本で年2回実施されている国連英検。特A級からE級までの6段階に分かれており、特A級は非常に難易度が高く、取得すれば国際会議に出席して意見を述べられるほどです。この試験は、英語以外に国連に関する質問や、国際情勢をテーマにした作文などを書かせたりする点では、他の英語の試験とは異なります。例えば、東日本大震災があった2011年には、以下のような作文問題が出題されています。

How has Japan's nuclear crisis affected the future use of nuclear energy around the world? (日本の原発事故は、将来的に世界の原子力エネルギーにどのように影響しますか)

1次試験は、マーク問題と上記のような作文問題。これに合格すると、ネイティブとの1対1の面接試験が15分間あります。この面接試験でも国際情勢がテーマとなるので、目まぐるしく変わる世界情勢についても英語できちんと自分の意見を述べられないと合格できません。この試験対策として勉強している間に、国際情勢についても詳しくなるというのは、この試験の面白いところであり魅力でしょう。B級合格者の平均TOEICスコアが752点なので、まずはB級を目標として受けてみるといいかもしれません。

観光英検


日本に訪れる外国人観光客の数は年々増えています。2020年の東京オリンピック開催も控え、その数はさらに増えることでしょう。観光英検は、単に英語のテストではなく、さまざまな観光名所や、地理の知識も問われます。例えば、第26回2級の試験問題では、以下のような問題が出題されています。

(  )に当てはまる語をa)~d)より選択。

「(   )is one of the world’s three great waterfalls. It is located on the border of Brazil、 Paraguay and Argentina and is a collection of waterfalls rather than a single one.(以下略)」

a) The Grand Canyon
b) Iguazu Falls
c) Niagara Falls
d) The Amazon delta

[正解:b)]

3級から1級まであり、どの級も筆記試験1時間、リスニング試験が30分程度となっており、1級は1次の筆記試験を通過すると2次試験の面接試験があります。1級はTOEIC600点から860点レベルとなっており、外資系のホテルや旅行会社に勤務する方、ボランティアで観光案内をしている方、また、旅行好きな方が趣味で受験するといったケースも多いようです。1級では、旅行中のさまざまなトラブルにも対応できる力が求められます。仕事として活かすには1級取得を目指すようにしましょう。

日商ビジネス英語検定と貿易実務検定


さまざまな業種でビジネス英語が必要とされていますが、メールでのやり取りは手軽なこともあり、海外との通信手段として今では多く利用されています。メールでは、口語より形式や言い回しを意識しないとスムーズなやり取りが期待できません。そこで2003年から、ビジネス英語で主にライティング能力を測る試験として、この日商ビジネス英語検定が誕生しました。

英文レターや英文契約書、また輸出入に関連した貿易英語も出題されるので、そういった専門知識も勉強する必要があります。3級から1級までありますが、すべての試験は会場のパソコンを使って行い、3級と2級はテスト終了後データを送りすぐに合否がわかるようになっています。外資系企業や海外と取引がある方は、2級以上を目指すといいでしょう。

貿易関連での資格では、英語がメインのテストではありませんが、一部英語の筆記テストが課せられる貿易実務検定というものもあります。貿易事務として商品の輸出入に関わる方が取得しておくと、よりスムーズに業務を進めることができます。C級、B級、準A級、A級と4段階に分かれており、準A級以上は貿易実務経験3年〜5年程度のレベルなので、通関士の資格を取ろうとする人が練習として受ける場合もあります。英語の試験は、難易度はそれほど高くありませんが、貿易関連英語はしっかりと勉強しておく必要があります。

国際会計検定 BATIC


「簿記」と聞くと、経理だけの人に限ったような資格に聞こえますが、簿記を取得すると自社のお金の流れを理解し財務状態などを把握することができるので、営業や販売員にも必要な知識であり、また管理職になれば必須 になってきます。そして当然のことながら「会計」はどこの国の企業にも存在します。

しかし、アメリカと日本の場合、その会計基準や書き方、表記の仕方などが異なるので、外資系企業などで働いている場合には、グローバル・スタンダードであるアメリカの会計基準を英語で理解するスキルが必要とされます。そういった知識を問う資格が国際会計検定BATICです。試験内容も日商簿記との親和性が高く、2013年度の受験者の中では日商簿記2級取得者が受験者の5割近くいました。

試験結果は合否を判定せず、解答内容によって基本的な会計取引を英語で理解できるBookkeeper levelから、アメリカ基準での決算書などの作成やそれを国内基準に組み替えることができる Controller Levelまで4段階あります。この資格で勉強したことが、そのまま毎日の業務で役になっているという合格者の声も多いので、資格勉強が実践に役立つのは間違いないでしょう。

知っておきたい英語の資格一覧 まとめ


まだまだ紹介しきれないほど英語の資格はありますが、なかには世間的な認知度が低い資格や、取得しても就職であまり活かせないものもあります。

例えば、J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)が認定した「小学校英語指導者資格」。これは筆記試験などがなく、資格認定講座をすべて修了し塾などで指導した時間が合計50時間以上を超えた場合、正式に認定される認定資格です。2011年度からの小学校高学年での英語必修化により、小学校で英語を教えることが教師にも求められるようになりましたが、実際には、英語を教えることに不安がある教員が多く、外国人教師の数も十分とはいえない状態です。

そこで、この資格を取得して小学校で英語を教えようとする人が増えましたが、結局資格を取得しても資格の認知度が低く、就職口が思ったようにないということが現実でした。全体の動きとしても、新たに英語教員だけを雇うというよりも、研修を通して現在小学校で働いている現役教員の英語指導力をあげて対応する、または中学校の英語教員が小学校で指導するといった方向に向かっています。英会話スクールに通ってこの資格を取得する場合、費用が20万円前後かかるので、資格取得が小学校で英語を教える仕事に直結すると期待して受講するのは、避けた方が無難でしょう。

TOEICや英検は総合的な英語力を測るためのテストなので、スコアや級が高ければあなたの総合的な英語力を証明できます。しかし、英語を使う仕事は挙げればキリがなく、各業界によって必要とされる専門分野の英語は異なります。翻訳であれば意訳するスキルが重要であったり、また製品のマニュアルを英語で書かなければならない工業英語の分野では、誰が読んでも1通りの使い方・解釈しかできないような書き方が求められたりします。資格取得の目的をはっきりとさせ、それぞれの分野にあったスキルを効率よく磨いていきましょう。

効果的で安い!おすすめのオンライン英会話ランキング


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ここからは安くて便利なオンライン英会話をランキング形式で紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

安くて効果的なオンライン英会話の選び方
学習のサポート体制が充実しているところを選ぶ
レッスン回数が多くて月額費用が安いところを選ぶ

これらのポイントを踏まえて比較すると、以下のようになります。


月額料金
学びやすさ

5,509円
(税抜)
レッスン受け放題

受け放題の
レッスンで
実力UPが早い

5,537円
(税抜)
1日25分のレッスンのみ

学習アプリや
復習機能が優秀

5,800円
(税抜)
1日25分のレッスンのみ

講師陣が優秀
教材もあって
学習に便利

11,111円
(税抜)
1日25分のレッスンのみ

受講者の
レベルに合う
教材がある


それでは、それぞれのオンライン英会話について、詳しく解説していきます。


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・自社の英会話アプリ「ネイティブキャンプ」で24時間レッスン可能で便利
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・7日間の無料トライアルで実際のレッスンを試せる

低価格でレッスンが受け放題だから早い上達が狙える

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時刻と講師を選んで予約する「予約レッスン」は有料ですが、受けたい時に空いている講師に対応してもらえる「今すぐレッスン」なら何度でも受けられます。

レッスンの度に使用する教材を選ぶことができるので「前回の教材で学んだことを今回のレッスンで活かしてみよう」と復習に活かすことも可能です。

「レッスン受け放題」の環境をうまく活用して、英語力の上達に役立ててくださいね。

料金・支払情報
月額料金:5,509円(税抜、1回のレッスン25分)
※レッスンは受講し放題(予約レッスンは別途有料)
※一部、別途購入が必要な教材あり
初期費用:なし
支払方法:クレジットカードのみ
運営元:(株)ネイティブキャンプ

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料金・支払情報
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初期費用:なし
支払方法:クレジットカード、DMMポイント
運営元:合同会社DMM.com

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レッスンはビデオ通話アプリ「Skype」を使用し、6:00~翌1:00まで受講可能です。

料金・支払情報
月額料金:5,800円(税抜、毎日1日1回25分のレッスン受講可)
初期費用:なし
支払方法:クレジットカード、Paypal、銀行振込
運営元:(株)レアジョブ

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料金・支払情報
月額料金:11,111円(税抜、毎日1日1回25分のレッスン受講可)
初期費用:なし
支払方法:銀行振込、クレジットカード、Paypal
運営元:ビズメイツ(株)

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