英語が話せるようになる人に共通する10の特徴

[公開日]2014/12/23[更新日]2015/04/17

仕事やプライベートで英語を自由に操れる人を見ると「ああ、自分も英語が話せるようになったら」と思ったことは誰でも必ず一度はあるはずです。特に、ビジネスや学校で英語力が必須となっている今の時代、英語ぺらぺらになるぞと意気込んで、独学で勉強し始めてみたり、英会話教室に通ってみたりしても、結局はなかなか続かなかったりするケースも多く聞きます。

英語が話せるようになる人に共通する10の特徴

色々な勉強方法は耳にするものの、果たしてどれが本当に効果的で、自分に合っていて、且つ英語をマスターする近道になるのか悩む人は多いのではないでしょうか。

海外で生活すると英語が話せるようになる、というのは当たり前に聞こえるかもしれません。実際、留学やワーキングホリデーで外国へ行けるチャンスがある人は幸運です。しかし、、外国へ行ったからといって、英語が話せるようになれると約束されたわけではないようです。四年間、海外の大学に留学して卒業しても、日本人とばかりといる生活をしていると、日本へ帰国してもかたことの英語だけしか話せないケースもあるようです。

逆に、旅行など以外で日本から出た事がない人でも英語を話せ、仕事に活かしている人はいます。とすると、話せるようになる人と、話せないままの人との差はなんでしょうか。ここでは海外経験の有無は別として、英語が話せるようになる人に共通する10の特徴を紹介します。

演技力


英語を上手く操っている日本人が話すのを見たとき、話す言語だけではなく、身振り手振りや、リアクションが外国的であるのに気づいたことはありませんか。日本語で話すときはしないようなジェスチャーや、やたらと笑顔が大げさで多かったり、会話のペースそのものが日本語の会話速度より速かったりします。しかし、話している英語だから、自然に見えます。

英語を勉強し始めてしばらくは、自分の話す英語がどこか不自然かなと思ったり、発音を気にしてしまったり、「英語を話す自分」を自分自身が受け入れられないと思ってしまいがち。そうすると、どことなく恥ずかしくて、言葉どころか外国人のようなの話し方を真似するなんて、想像するだけでも無理、となってしまいます。すると、相づちも日本語のように「へえー」と言ってしまったり、発音はカタカナ英語のままに放っておいたりして、誤摩化して、どうしても日本人のままだったりします。

しかし、「私は英語を喋れる人」という自信を漂わせながら喋ること、いわば英語に対する演技力は実は大切です。自分の言いたいことだけを日本語から英語に置き換えるだけ、だとこれは中身のともなわないイングリッシュスピーカーとなります。会話の中の9割以上はノンバーバル(声、表情、服装など言葉以外でのコミュニケーション)で読み取っていると言われており、ネイティブスピーカー相手に、不自然さを思わせないで英語で意思疎通をはかりたければ、やはり彼らのように振る舞うことは大事です。

英語人格


前の項目から派生しますが、そうやって英語習得の過程で培った、自分の新たな「英語での人格」は、英語人格と言います。文化や歴史、社会的背景が全く違う国で生まれた言語を話そうと思うと、今までの日本で通用していた人格を少しだけ英語に沿ったものに変化させることが必要です。

私たちは今まで日本で生まれ育ち、日本人を相手に話す日本語を自然に習得してきて、そこで人格も確立してきましたが、あくまで日本国内だけでの日本語での自分。変化を恐れないことが大事です。

柔軟性


変化を恐れないことー外国語を習得する、ということはその国の文化や今までの流れまでもを習得する、ということです。言語は文化なしでは成り立ち得ません。やはり、今までの日本での常識や想像の範囲内で作成された自分、だけでは英語習得に向けてカバーできないものがあります。
柔軟な姿勢でいるほうが、頑な思い込みにとらわれたりしないでスムーズに学習できそうです。

グローバル思考


英語の勉強をしている中で、ネイティブスピーカーや、他国の国籍の友達ができることもあるかもしれません。その時にも、柔軟に対応していけば、大きな武器になります。

というのも、日本人の英語を勉強している仲間うちだけでは思考が狭くなりがちです。例えば、日本以外のアジア出身の人やヨーロッパ出身の人で、英語を勉強している人と仲良くなれば、日本人の枠から外れて、英語や事柄を考えられます。グローバルに、大きな目で英語を見ることが大事です。元はといえば、それが英語を喋りたい理由だったのではないでしょうか。

日本人が陥りがちな英語のミス、とは別に、別の視点で英語を見ると、発見があります。英語を上達させた人たちは、必ず色んな国籍の友達がいます。他国の仲間と英会話の練習をしていると、お互いにお互いの国を知る機会にもなりますし、英語をマスターしたい者同士で励まし合えたりして、良い事づくめです。

好奇心


英語を話せるようになる人というのは、元々好奇心が旺盛な傾向があるのかもしれません。

英語で世界を見る、という事は、言い換えれば今まで見てきた日本語での日本からの視点ではもう物事が見えなくなるということです。歴史をあちら側から見たらどうか、他の国々の人たちはどういう考えを持って暮らしているのか。英語が話せるようになりたい、と言いながらも、興味が日本以外に行かなければ、英語習得の道は険しくなります。

英語が習得できた人というのは、とにかく興味の幅が広く、好奇心を持って色んな事に首を突っ込んでいく習性もあります。何事も楽しく、知りたいと思う気持ちが必要です。

オピニオン


好奇心で知りたい、と願うというのと別に、自分の意見(オピニオン)も言いたい、となればこれはまた強いです。日本語でも英語でも、何かについて語りたい、何かについて表現したいと思う人は、動機があるだけに上達も早くなります。

受け身ではなかなか、英語は上手くなりません。英語を使って、自分をどう表現したいかが大事なのです。日本語で熱く語れる何かがあれば、英語でも必ず同じように語れるときがきます。

趣味


熱くなれる何か、趣味を持つことは、英語を話せるようになることにつながります。

初めは学校で習う文法中心の英語ですが、本当に習得したいと願い勉強すると、最後には結局生身の人間と話すことによって英語力をのばして行く方法が、楽しいし、ためになる、と思う時がきます。その時に英語以外に共通の好きな物を持っていると、どんどんと話が進む事でしょう。

英語が話せる誰かとお友達になる機会があっても、共通の話題があればこちらのもの。スポーツや音楽を通じて語り合えば、そのジャンルの語彙も驚く程増えるし、表現力も豊富になるはずです。その上、自分が趣味にするほどやっていて楽しいことですから、一石二鳥です。きっとその新しいお友達も英語でどんどんと語ってくれることでしょう。そうすれば、そこからどんどんと人脈も広がり、話す人が違えば使われるボキャブラリーや表現も違うので、無限に英語が学べます。

楽しめる


英語習得をあくまで楽しみたい、という姿勢も英語を話せるようになる鍵です。

英語の基本的な文法やルールを学ぶ時には、机に向かってカリカリと一夜漬けしたり、暗記したりすることは重要かもしれません。しかしそれも初めだけのこと。言語は使うに限ります。使うということは、相手がいるということが前提。それだけ人間力も必要になってきます。

なるべく早く英語をマスターしたいですが、そこはおおらかにとらえて、楽しむ姿勢が本当は近道かもしれません。ネイティブスピーカーの友達を作ってみたり、彼らと同じ時間を過ごすことを楽しんでみたり。または、彼らの国の文化を勉強してみることも大事です。そんな地道なプロセスを楽しめなければ、英語習得の努力は決して長続きしません。

文化


アメリカ、イギリスなど英語を第一言語とする国の文化に親しむ、というのも楽しくて実りのある方法です。

楽しみながら学習するのは前項で話しましたが、英語を学ぶのに、その言語が生まれた文化を利用しない手はありません。例えば、アメリカ映画やドラマを見て、どういった言葉や表現が使われているのか。また、アメリカ人がどういう思考で動いて、毎日暮らしているのか。もちろんフィクションですのでその通りが真実ということではないでしょうが、日本人とは違う、ということがいくつかは読み取れるのではないでしょうか。

その国の文化に触れることは言語を習得するのに欠かせないプロセスです。例えば英語はキリスト教の影響が大きい言語ですから、そういった文化背景を観察するうちに、だからこの言い回しはこうなのか、と納得できたりすることがあるのです。自分で心から納得すると、丸暗記するよりも自然としっくり、脳に入ってきたりします。

覚悟


最後に、当たり前といえば当たり前ですが、自分は英語を習得するのだ、という覚悟が必要です。多くの人が日本中で英語習得を願っているわりには、なかなかマスターするまで行かないのが現実ですが、それは、「今は時間がないから」、「一度教室に通ったけど駄目だった」、などどこかで諦めてしまった結果なのです。証拠に、少数でも必ず、上手くなった人はいるのですから。そして、彼らは英語を話せるようになる、という覚悟があります。

絶対に、英語を話せるようになる、という心構えをまず強く持たないと、言語習得は難しいでしょう。母語ではない外国語を、普段日本語だけしか必要としない日本という国で、伸ばすというのは並大抵の努力ではできません。

しかし、絶対に英語を話せるようになってやる、と覚悟を決めてしまえばこちらのもの。あらゆる隙間時間を利用して、街を歩いて知らない英単語が目に入ってくればすぐに辞書を引く、くらいの貪欲さで学習をすれば、きっといつか身になります。

英語習得は小さな努力の積み重ねで、いつか覚えた単語にどこかで出会うかもしれない、というような気が長くなるような話ですが、読んでいた本や見ていた映画で、ふと「あ、これはあの時に覚えたフレーズだ」というような瞬間に必ず出会えます。そういう喜びがバネとなって、また次にもうひとつ表現を覚えたいと思えるチャンスになります。