ちょっと待って!単身引越しは赤帽で大丈夫?安い見積もり料金の裏側と注意点

[公開日]2018/08/17


赤帽で引っ越しをするとどれぐらい安くなるの?
単身の引越しならどんな時でも赤帽が向いているの?
赤帽は他の引越し会社とサービス内容にどんな違いがあるの?


結論から言うと、赤帽を使うと安く引越しをすることが可能です。

ただし赤帽に向く引越しと、向かない引越しがあり、状況によります。

実は筆者自身も赤帽での引越しを経験しています。この記事では、赤帽での引越しを利用する注意点やメリット・デメリットについてお伝えしていきましょう。

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赤帽は単身世帯かつ近距離の小規模な引越しにおすすめ



引越し専門業者であれば、ファミリー用や単身世帯用など、それぞれの引越しの状況に応じたサービスが用意されていますよね。

しかし、赤帽は引越し専門業者ではないので、それぞれの引越しの状況に応じたパックやプランがないため、赤帽での引越しが向いているケースは限られているのです。

赤帽での引越しをオススメできるケースは、以下の条件を満たしている場合です。

赤帽での引越しがオススメできる人
引越し業者レベルのサービスを期待しない
・個人事業主の集合体なので、サービスの質は担当者次第
・引越し業者のようなクオリティの高いサービスまでは期待できない

少ない荷物量である
・赤帽のトラック1台の積載量は350kgに統一されている
・一人暮らしの荷物量程度しか載らない

近距離(20キロ未満)の引越しである
・地元密着の運送業者で遠距離の運送は考慮されていない
20キロ毎に運送料金が高くなる上、高速料金はそのまま上乗せされる

自分で引越しの荷物を運ぶ体力がある
・赤帽はトラック1台に作業員1人だけなので、自分で荷物運びを手伝う必要あり
・引越し業者のように荷物の運搬を全て任せることはできない


これらの条件を満たしていない人は、赤帽に引越しを依頼しない方が良いと考えられます。

一般の引越し業者が行っている単身パックや単身プランのほうが安くなる可能性があるので、赤帽を含めた一括見積もりをとってみて、他業者と価格を比べてみることをオススメします。

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引越し業者レベルのサービスを期待しない
赤帽での引越しは、安ければ多少のことは許せる寛容な心の持ち主であれば問題ありませんが、引越し業者のようなクオリティの高いサービスを求める人には不向きです。

赤帽は個人事業主の集合体で、各赤帽でサービスの品質が同等ではありません。そのため、少々サービスの質が期待ハズレでも許せるような、寛容な心が必要です。

少ない荷物量である
赤帽引越し赤帽の軽トラックの最大積載量は350kgに統一されており、一人暮らしの人の中でも荷物が多めの人は難しいでしょう。

実家から初めて一人暮らしをする人なら大丈夫そうですが、何年も一人暮らしをしていて荷物が多い人には荷台が小さすぎるかもしれません。

荷台に収まらない大型家具や大型家電を運ぶ引越しの場合は、大きなサイズのトラックを扱っている引越し業者に依頼するのがオススメです。
※画像は赤帽の公式サイトの荷物例を参照に作成
大きなトラックを扱う業者は一括見積もりサイト「LIFULL 引越」で価格比較


近距離(20キロ未満)の引越しである
赤帽は20km以上離れると運送料金が上乗せされてしまうため、20km以上離れた遠距離の引越しには不向きです。

また、移動に高速道路を使用した場合は、運送費用に高速道路の通行料金がそのまま上乗せされてしまいます。

赤帽は地域に密着した運送業者であり、遠方まで運ぶことは想定されていないのです。

自分で引越しの荷物を運ぶ体力がある
赤帽は引越業者ではないため、引越しの状況に合わせて作業員が増員されることはなく、一人だけです。

そのため、他の引越し業者と違って荷物運びの手助けが必須になります。

大きな家財道具は、担当者と二人三脚で運搬する必要があります。女性の方や引越しの荷物を運ぶ体力に自信がない人は、赤帽は避けたほうがいいでしょう。
要注意!赤帽での荷物運搬がハードなケース
・引越しの時期が夏で暑い
・引越し先にエレベーターがない
・重い荷物が多い
・そもそも体力に自信がない

赤帽は荷物の少ない近場の引越しにしかおすすめできない

結論としては、「引越し業者に頼むには大げさに感じるが、自分で引越しをするのはムリ」という時に、赤帽を利用するのが良いでしょう。

荷物が多かったり、距離が遠い場合は、相見積もりをとって、一般の引越し業者に依頼しましょう。

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赤帽を引越し業者の単身プラン・単身パックと比較


赤帽で引越しをする時の比較対象となる、単身プランや単身パックについて詳しく見ていきましょう。

単身パックと単身プランの違いとは?
単身パック・・・カーゴと呼ばれるコンテナボックスに入りきるタイプの引越し。荷物が極端に少ない人向き。
単身プラン・・・2トンショートトラック1台を借りる。荷物が多い人向きで、家族向けの引越しプランと変わらない。

赤帽・単身パック・単身プランの比較

単身パック 単身プラン 荷物
これらの結果を踏まえ、どんなときに引越しで赤帽が使えるのかをYES/NOチャートで表してみました。


この図の通り、赤帽を検討するのは単身パックの荷物量を超えた近場の引越しの時だけです。

荷物が極端に少ない場合は、無条件で「単身パック」がもっとも安くなります。

つまり、赤帽を検討した方が良い引越しとは、「単身パックでは荷物が載せられない近距離の引越し」のみです。

単身パックで入りきらず、赤帽の荷物量も超える場合は、引越し業者の単身プランがベストでしょう。

単身プランを依頼する場合は、自宅まで見積もりに来てもらって正確に見積もりをとってもらうようにしてください。訪問見積もりの所用時間は30分ほどです。

なお見積もりを依頼する場合は一社だけに見積もりを依頼するのではなく、複数の引っ越し会社から一括見積請求サービスを利用して、もっとも安いところに訪問してもらうと、効率的かつお得になります。

企業間での競争がはたらき、引越し費用が安く抑えられるからです。

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「単身パック」と「単身プラン」の荷物量の差は?

ここでは、単身パックと単身プランの荷物量の違いについて、もう少し詳しく説明します。

赤帽も入れて、単身パックや単身プランの積載容積を比較すると、以下の通りです。

 
容積
価格
単身パック
約1.8立方メートル
12,000円~
赤帽引越し
3.52立方メートル
13,500円~
単身プラン
11.36立方メートル
20,000円~


単身パックは極端に荷物が少ない人向き
単身パックの積載量の目安・・・1.83立方メートル
・冷蔵庫(2ドア)
・全自動洗濯機(4kg)
・電子レンジ
・ダンボール箱 約10箱(中サイズ)
・ふとん袋 1袋
・スーツケース 1個

単身パックはカーゴと呼ばれる、運送に使うコンテナ一つに収まる量の引越しです。

運送業者が他の荷物と混ぜて運ぶことができるメリットがあるため、料金が安くなります。

単身プランは荷物が多い人向き
単身パックの積載量の目安・・・11.36立方メートル
・冷蔵庫(2ドア)
・全自動洗濯機(4kg)
・電子レンジ
・掃除機・扇風機・本棚
・シングルベッド
・カラーボックス(3段以下)
・ソファー・テーブル
・スーツケース
・ふとん袋 1袋
・ダンボール(大10個、小30個)
・自転車(1~2台)

単身プランは2tショートトラックを1台借りるため、大幅にたくさんの荷物量が載せられるようになります。

その分料金も高くなりますが、荷物量の多い人には単身プランがおすすめです。

赤帽のトラックと単身プランのトラックの容量の差は約3倍近い
赤帽引越し

1人暮らしであっても1DK以上の間取りに住んでいる方はおそらく赤帽のトラック一台に荷物は積みきれません。

単身プランで使用される2トンショートトラックなら、赤帽の3倍以上の荷物が積めるので、単身世帯はもちろん、2人家族くらいまではカバーできるでしょう。

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養生をしないことも!赤帽と一般引越し業者との違いは?



赤帽を使った引越しと、一般の引越し業者とではサービスにどのような違いがあるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

引越し業者との一番の違いは養生や梱包資材の準備などの現場力

赤帽は養生をしてくれないことがある
赤帽は荷物の搬入時に養生するかは担当の赤帽次第になります。ちなみに筆者が赤帽を利用した際は養生はありませんでした。

引越し業者の場合、入り口エントランス・自動ドア・マンション内の床・エレベーター・玄関ドア・室内壁面に至るまで徹底的に養生します。

台車の使用でマンションの共用部分の床が傷つくことがないようにすることまで配慮しているのです。

物件を傷つけることを確実に避けたいなら、一般引越し業者の利用をオススメします。

赤帽はダンボールやガムテープを用意してくれない
単身パック 単身プラン ダンボール
赤帽で引っ越しをする場合、ダンボールやガムテープは自分で準備しなければなりません。

一方、引越し業者のトラックは空の状態で引越しに向かうことはありません。引越しに必要な工具、追加用のダンボール・ハンガーボックスなどの梱包資材などたくさんの資材がトラックの中に入っています。

赤帽を頼んだとしても結局、これらの資材を準備するために余計にコストがかかってしまうということもあるので、赤帽のほうがわずかに安くなる程度であれば、引越し業者のほうがお得です。

ダンボールがもらえる引越業者は一括見積もりサイト「LIFULL 引越」で価格比較

赤帽の公式サイトから引越しの申込みをおすすめできない理由


赤帽引越し赤帽の魅力はなんといっても料金の安さ。

ただし赤帽からは軽自動車一台にドライバー1人という人員構成というのを忘れないようにしてください。

単身での引越しの場合は担当の方とタッグを組んで引越しを行います。

引越しがうまくいくかどうかはパートナー次第
でもあるのです。

赤帽公式サイトからの申し込みをお勧めしない理由

赤帽の公式ホームページからフォームを入力して申し込むと住所によってふり分けされ、引越しに習熟していない赤帽に引越しをお願いせざるを得ないというパターンもあります。

実は赤帽には新規に赤帽組合員になった個人事業主に優先して仕事を回す経営支援の仕組みがあります。

そのため、赤帽の本部ホームページから申し込むと、引越し業務経験に乏しい新規の組合員に当たる可能性が高くなるのです。

赤帽はフランチャイズの仕組みですので、それぞれの赤帽によってどのようなスキルを持っているかはそれぞれ違います。

前職が引越し業や運送業といったすでに経験値が高い人もいる一方で、営業職やデスクワークが中心だった方の転身、あるいは定年後に個人事業を始めた赤帽オーナーも存在するのです。

地域の赤帽に問い合わせを!担当者との意思疎通が満足度に直結

赤帽引越し「引越しを売りにしている赤帽」も存在します。その調べ方は現住所の市町村名と赤帽と組み合わせて検索することです。

例えば「新宿区 赤帽」と検索すると新宿区で赤帽を営んでいる方にダイレクトに問い合わせできます。


電話問い合わせ時に確認したい3ポイント!引越しに対する自信をチェック

・荷物の内訳や数量を伝えた上で対応可能かどうか
・荷物量や距離から判断して料金はいくらになるか
電話での受け答えは誠実か
赤帽は個人事業主のため、多くの赤帽は「問い合わせ窓口=当日の作業担当者」です。

作業工程や契約面のことを確認しつつも「受付担当者と一緒に引越しをしたいか」を判断基準として持ちましょう。

また、引越しを行う上で気になることは必ず質問するようにしてください。

その時の受け答えで決めかねる場合は他の赤帽や引越し業者に依頼するようにしましょう。

赤帽はどのような仕事を行なっているのか?
赤帽引越し


赤帽の業務は軽貨物運送業に分類されます。

軽貨物運送業を簡単に説明すると、トラック等を使用して荷主(荷物の宅配を依頼するお客様)から引き取ったトラックに収まるサイズの荷物を依頼されたお届け先に配送する仕事です。

この仕事の代価として料金(運賃)を受け取り、報酬や利益を得る事業のことを軽貨物運送業と言います。

例えば緊急で企業から部品を運んで欲しいという依頼を受けた時に対応したり、宅配便などの小包を大手の運送業の下請けとして配達したり、引越しを請け負っています。

荷台に詰める大きさの荷物を運ぶ業務を配達や引越し問わず行っているのです。

赤帽は近距離で荷物の少ない単身引越し限定


赤帽での引越しがオススメできる人
引越し業者レベルのサービスを期待しない
少ない荷物量である
近距離(20キロ未満)の引越しである
自分で引越しの荷物を運ぶ体力がある


赤帽が引越し業者よりもおすすめできるケースは、近距離で荷物が少ない単身引越しの時だけです。

自分でここまで対応できる自信や体力がない・大切な家財や住居を壊したくないならば引越しのプロに任せた方が安心だと思います。

一般の引越し業者から費用を比べて決めたいという場合は、複数の引越し会社から相見積もりを行い、価格を比較してみましょう。
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