引越しのお荷物"ピアノ"を料金見積もり比較で賢く配送・買取してもらうワザ

[公開日]2016/06/21[更新日]2016/09/02

pianohikkoshi 引越し界のお荷物、ピアノ。

配送には高額費用がかかり、なおかつ丁寧な取り扱いが必要なVIP待遇のピアノですが、やはりファーストクラスでしか移動する手段はないのでしょうか。

ということで今回は、"女王ピアノ"の配送の質を落とすことなくエコノミークラスにする方法や高値で売却してしまう方法、そして新居でのトラブル回避策など、ピアノにまつわる引越しを色々な角度から見ていきたいと思います。

演奏してみた動画に感化されてピアノ買ったはいいけど、お荷物すぎるよ…
あれ、タカシくんってピアノ弾けるの?すごいじゃない!何か弾いて見せてよ♪
いいよ!せーのっ
片手かーい。しかもドラクエかーい。

引越しシーン別メニュー


shi-nbetsu まずはじめに、引越しシーンでピアノに迫られる選択肢を考えていきたいと思います。

最初は、新居先に持ち込むという選択。他の家財と一緒にピアノを持ち込む引越しを検討している人です。

次に、ピアノを売ってしまう選択。新居への持ち込みが難しかったり、引越し費用の兼ね合いから泣く泣く売却しないといけない場合です。

最後に、ピアノを処分してしまう選択。売値がつかなかったりとりあえず捨てたい!と考えている人の場合です。
それぞれの項目まで飛べるようになっているので、気になるものからチェックしてみてください!

まとめてなら引越し業者がオススメ!依頼先の選定


mokuji_2 ピアノを輸送する際の選択肢として、引越し業者・楽器専門運送業者があります。それぞれに一長一短がありますので、一緒に表で確認してみましょう。
 
メリット
デメリット
引越し業者
・窓口を一つに集約
・作業一本化で時短
・引越込で割引率UP
・オプションがない等
・引越し業者が限定的
ピアノ運送専門業者
・調律等オプション豊富・費用が割高
・やり取りが煩雑

ピアノだけを移動させたい場合はピアノ専門業者に依頼する方が何かと良いかもしれませんが、そもそもピアノだけを移動させるってこと自体が少ないですよね。ピアノを移動させる=引越しするって人が大半なハズです。

また、引越しの作業自体何かとバタバタするもので、少しでも手間は省きたいもの。そんな場合にオススメなのが引越し業者で一括して配送してもらう方法です。

引越し業者とピアノ運送業を分けると、その分別々に対応しないといけなくなります。その結果、搬出タイミングなどのスケジュール調整をしないといけなくなるので、さらにバタバタしてしまう可能性が。

また、引越し業者にピアノ運送をお願いする場合、全体の料金から割引を行ってくれることで、ピアノ単体で配送するより安くなることがあります。

つまり、引越しと併せてピアノを運ぶ際には引越し業者でまとめてしまった方が時短&節約につながりそうです。

下記のサイトでは、ピアノ配送と引越しを一括してくれる引越し業者に見積もりを依頼することができます。複数の業者から見積もりを集めることで、料金の安い業者を見つけることが可能なので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
【サイト】

配送相場と追加費用

ピアノ運送についてどのくらいの料金がかかるのか、おおよその相場を見ていきたいと思います。
 
アップライト
グランドピアノ
エレクトーン
10㎞
17000円
30000円
10000円
30㎞
20000円
40000円
15000円
50㎞
28000円
45000円
20000円
80㎞
32000円
55000円
27000円
100㎞以上
35000円
60000円
30000円

あくまで相場なので、この表より下がることもあれば上がることもあります。

予算としてはこれが最安値ラインくらいだと思って、1〜2万円多めに見積もっておくと安心です。また、これは配送のみに発生する費用で、別途追加料金がかかる場合が大半です。その内容が下記の図です。
 
アップライト
グランドピアノ
エレクトーン
階段
6000円
9000円
5000円
エレベーター
3000円
5000円
3000円
クレーン
15000円
20000円
15000円
手吊り
15000円
30000円
15000円

配送先がアパートやマンション・そして戸建ての2階以上になると、その階数分費用が加算されていきます。

また、エレベーターが使用できるのか、それとも階段で持ち上がらないといけないのかによっても金額が大きく変わってきます。

ピアノはかなりの重量物なうえ繊細さを求められます。そんなものを人の手で持ち上げつつ運ぶんですから、それ相応の追加金額が発生しても仕方ないと言えそうです。

運搬経路が狭い場合はクレーンを駆り出して対応する必要があり、玄関などの搬入口が小さくてピアノが入らない場合はベランダ側の窓から搬入させる手吊りと言われる手法で搬入していきます。それらも別途費用が発生してくるので予算オーバーにならないように!
ピアノ配送は追加費用がかさみがちだから、事前にしっかり確認しておこう!

 
電子ピアノはどうなるの?
denshipianotokuronekoピアノと言っても、グランドピアノ・アップライトピアノ・エレクトーン・電子ピアノとありますが、中でも電子ピアノ(一部エレクトーンも含む)はピアノ運送ではなく荷物扱いになります

引越しの際は家財と一緒に配送されるので、特別に別途費用が発生することは少なそうです。

またクロネコヤマトの宅急便などで配送する選択肢もあり、ピアノ配送よりもはるかに安い金額で行えそうです。引越しパックの容量に電子ピアノが入りきらないようであれば、一度検討してみてください。

アイミツ・ホウモンはテッパン!見積もりについて

aimitudaiji
相見積もりを取る
見積もりの大鉄則は、相見積もりを取ること、です。たとえ心の中で「この引越し業者神!絶対ここ!」と思っていても、必ず相見積もりを取るようにしてください。

というのも、もし他業者が意中の引越し業者よりも安い見積もりを提示してきた場合、料金交渉を行えることがあるからです。筆者も営業職の経験がありますが、提示価格なんてのはあってないようなもの。営業担当のサジ加減一つで値引きできちゃうもんです。

とはいえ、あくまで常識の範囲内という品を保ちつつの交渉であることは忘れないで欲しいのですが、ただ、一社の価格を鵜呑みにしてしまう必要はないということです。

しかし、複数社へ一回一回見積もりを取るのは骨の折れる仕事です。依頼する側としても見積もりだけで担当者と話さなければいけないのは気が引けます。

そこで提案したいのが、一括見積もりサイトによる見積もり依頼です。引越し時のおおよその条件を入力することで料金が算出されます。

引越し前は何かと慌ただしくなるので、少しでも負担を減らすために一括見積もりを上手に活用してみましょう!

【サイト】

houmondaiji
訪問見積もりは必ず行う!
通常の引越しであれピアノの引越しであれ、訪問見積もりをしてもらえるのであれば必ずお願いしましょう。だいたい無料で行っているところが多く、ウェブサイトで見積もりを算出した際、各引越し業者の担当者から「訪問見積もりすると詳しく算出できますよ」と提案を受ける場合がほとんどです。

「それでなくても引越し前で忙しい」「訪問時間に合わせて待機しておかないといけないから面倒」と、訪問見積もりの工程を省いてしまいたい気持ちが今、フツフツと湧いてきましたね?でも待ってください。この作業をしておかないと、後々痛い目に合います。

ウェブサイト上で行う見積もりはあくまでおおよそ、概算です。実際に引越しする段階になって「想定以上に大きい(または重い)荷物だったので追加料金○○○○円になります」なんてなことも十分起こり得ます。結果、当初の予算を大幅にオーバーしてしまう可能性が高いのです。

その点、一度訪問見積もりをしてもらっておくと、不意な料金請求に対してこちらが強気に出ることができるのです。

ということで、訪問見積もりは必ずお願いしておきましょう。
相見積もり・訪問見積もり抜きではきっと後悔すると思う!

任意じゃない、強制だ!引越し保険について

moraijiko ピアノなどの高額品を運搬する際に必ず入っておきたいのが、保険。

不測の事態に強い味方となってくれる保険ですが、運送業者が入っている保険と、引越しする側が入る保険の2種類があるのを知っていましたか?

まず、運送業者が入っている保険は「運送業者貨物賠償責任保険」というもので、主に運送業者側に過失があった場合保障されます。

一方、引越しする側が入る保険は「引越荷物運送保険」といい、業者側のよりも広範囲に保障をカバーする保険です。この保険は任意加入となっており、保険料によって保障金額を調整することができます。

一般的な引越しの場合加入しないことが多いのですが、ピアノは高額かつ輸送時の損傷を招きやすいので、必ず加入しておきたい保険です。

また、保険会社によって内容が異なってくる場合があるので、引越しの見積もり時に、担当者へ必ず説明を受けるようにしてくださいね。

ピアノ引越しイメージトレーニング

ここからは、実際に引越しするその前後の流れを一通り見ておきたいと思います。具体的な流れをイメージすることが、ピアノ引越し成功へと導きます。
前日まで
一括見積もり
数社から見積もりを取る
一括見積もりサイトへ
訪問見積もり段取
&
訪問見積もり
ピアノ配送の金額は建物やその周辺状況によって大きく異なってくるので、事前の訪問見積もりが必要不可欠。
天候不良時の対応
ピアノに湿気は命取り。引越し当日が悪天候だった場合の対応を打ち合わせ。
ピアノの状態確認
トラブル回避のため事前に写真撮影。
新居の状況チェック
配置場所や防音環境チェック。
騒音トラブル(ページ下部へ)
調律の手配
引越し後は必ず調律。

当日
ピアノの梱包
梱包必要なし。
ピアノ搬出経路の確保
事前に片付けを。

引越し後
ピアノの状態確認
引越し前に撮影した写真を見比べながら損傷チェック。
調律
調律師も事前に連絡を。

引越しの要となるのは、複数の業者から一括して見積もりを取ること。複数から選ぶことで交渉の材料を集め引越しコストをうまく減らすことができたら、引越しのモチベーションも高まります。

また、意外と抜けがちなのが、当日の天候について。雨の場合は搬出できない可能性があるので、その時を想定した打ち合わせが必要です。

お金の話にもつながりますが、引越し前のピアノの状態を記録しておくことは大切なことです。引越し時に負ってしまったキズがあれば、きちんと請求しましょう。任意保険の加入も忘れずに。

複数査定で高額買取に挑戦!ピアノ売却について


mokuji_1 引越しの際、思い切ってピアノを売ってしまおうと考えている人も多いかもしれません。その方が全体的な引越し費用も下がり、なおかつ現金が手に入るので何かと助かるもの。

ここからは、そんなピアノを売るための方法を見ていきたいと思います。

ピアノ専門買い取り業者

ピアノを専門的に買い取っている業者はかなりの数存在していますが、その分、買取金額にも大きな差があることは想像に難くないと思います。買取業者の販売先の違いや、そもそも査定の基準が異なるなどの要素が絡み合うことで、買取金額にも大きな差が出てしまうのです。

では、どの業者を選べば高価買取をしてもらえるのでしょうか。

その方法は…複数の店から査定を提示してもらう、です。

引越し業者を選ぶ際は相見積もりを取ること!と力説してきましたが、ここでも相見積もりならぬ相査定を行うことで自身を有利に運ばせることができます。他の業者より査定は低いけれど運送費等負担が少ない場合などは、査定の高い相見積もりを提示することで査定額を追随してくれるかもしれません。

ピアノ売却を検討している人は一度、楽器買取一括査定サイトでどれくらいの値段になるのか確かめてみる価値アリです。

【ピアノ買取】

リサイクルショップなど

ピアノ専門業者以外の買取先として候補に上がりそうなのが、リサイクルショップです。

しかし、リサイクルショップでのピアノ売却は全くオススメしません。その理由は単純で、買取金額がビックリするぐらい安いからです。

さすがにグランドピアノをリサイクルショップに売却することはないと思いますが、中には電子ピアノをリサイクルショップに持ち込んでしまう人もいます。いわゆる家電の電子ピアノでも、リサイクルショップで買い取ってもらうのはもったいないです。

オークション

ヤフオクなどにはピアノの中古販売が意外と行われています。中にはかなりの値が付いているものもあり、頑張ればそれなりの金額が手に入るのでは…!と思いそうですが、オークション出品もオススメできません。

というのも、送料が高額になりがちなこと、また、返品の場合に送料のトラブルが発生しかねないからです。そもそもオークションに出品しているのは、中古ピアノ販売業者が多く、輸送手段を持つ業者だからこそそれなりの利益が生み出せていると考えられます。


ということで、一攫千金を狙ったオークションの出品もやめておいたほうが無難なようです。
(お金欲しいからボクのピアノは専門買い取り業者にお願いしよう…)

自治体では回収不可!ピアノ処分の方法


mokuji_3 ここからは、売るにも売れず処分を検討せざるを得なくなった方のために、楽器の処分方法について見ていきたいと思います。
 
メリット
デメリット
民間業者
・無料で処分可能な場合有
・引き取り日や場所の指定可能
・他不用品も回収可能
・無料と謳いながら費用発生の場合も
自治体
・回収金額が安い
・金銭的トラブルの発生無
・引き取り日時指定不可
・回収場所まで運搬必要有
・グランド、アップライト不可

せっかくなら無料で処分が一番いいですよね。業者の中にはピアノ専門で回収しているところもあり、その場合は比較的無料で引き取ってくれるところが多いようです。

また、自治体は、グランドピアノ・アップライトピアノを引き取ってくれないことが多いです。電子ピアノなら可能な場合もありますが、すぐに引き取ってくれるワケではなく、加えて指定の場所まで運ばないといけないなど何かと融通が利かないのがネックです。

困った…を未然に防ぐ!カネとオトにまつわるトラブル解決策


ここからは、引越しの際によくありがちなトラブルを取り上げ、解決するための方法や未然に防ぐ取り組みを紹介していきます。

お金のトラブル

okane 引越しの際の金銭トラブルとして発生しがちなのが、「追加料金」「荷物の破損・紛失」「キャンセル料」の3つです。これらを未然に防ぐための対策を考えていきたいと思います。

追加料金対策:訪問見積もりで徹底的に算出せよ
一括見積もりの際にもお話ししましたが、見積もりと実際の請求金額との差を限りなく小さくする努力が必要です。

それが、訪問見積もりで細かなところまで算出しておく方法です。これを行っておくと、追加料金を請求される事態が格段に少なくなります

また、仮に追加費用が発生してしまう事態が起こったとしても、業者側の確認ミスという判断になり得るので、こちら側が強気に出ることができます。

訪問見積りが担うところは大きいと言えそうですね。

荷物の破損・紛失対策:任意保険に必ず入るべし
引越し保険の話で、業者自身が加入している保険と引越し者側が任意で入る保険の話をしましよね。この両者の違いとしては、業者側の過失を含むか含まないかが大きなポイントでした。

そして、引越し者側の保険「引越荷物運送保険」では、業者側の過失によらない部分までも保証がカバーされ、引越し中の盗難や高価品の破損などにも対応してもらえます。

保険の種類や金額によって保障の範囲や内容が異なってくるので事前に担当者からしっかり聞き出し、必ず任意保険にも加入するようにしましょう

たかだか数千円が、あなたを大きく助けてくれるかもしれません。

キャンセル料対策:訪問見積り時の無料ダンボールは受け取らない!
何事も途中でキャンセルするにはキャンセル料が発生してくるものですが、引越し業界ではどうなっているのでしょうか。

標準引越運送約款という国のルールーによると、

(解約手数料又は延期手数料等)
第 二十一条 当店が、解約手数料又は延期手数料を請求する場合は、その解約又は受取日の延期の原因が荷送人の責任によるものであって、解約又は受取日の延期の指図が見積書に記載した受取日の前日又は当日に行われたときに限ります。ただし、第三条第七項の規定による確認を行わなかった場合には、解約手数料又は延期手数料を請求しません。
2  前項の解約手数料又は延期手数料の額は、次の各号のとおりとします。
  一  見積書に記載した受取日の前日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき 見積書に記載した運賃の十パーセント以内
  二  見積書に記載した受取日の当日に解約又は受取日の延期の指図をしたとき 見積書に記載した運賃の二十パーセント以内

引用:近畿運輸局(標準引越運送約款より一部抜粋)

となっています。専門的な感じでなんだか分かりづらいのですが、要するに
引越2日前まで…キャンセル料発生しない
引越前日まで…キャンセル料10%以内
引越当日…キャンセル料20%以内
ということなのです。

また、キャンセルの際によくあるトラブルが、無料ダンボールの請求です。訪問見積り時に「無料のダンボール、使ってくださいね」と気がきく営業マンが置いて帰るダンボール。これが後々のトラブルに。

こちらが「キャンセルしたい」という話をするや否や、手のひらを返したかのようにダンボールの請求や返却を求めてくるのです。法的には請求できる権利があるようなのですが、なんとも厄介な話です。
契約を完結させるための営業マンの裏技、といったところでしょうか。

なので、訪問見積り時のダンボールは受け取らないようにすることがキャンセル時のトラブル防止に繋がりそうです。
ダンボール返せなんていうケチくさい男、本当息しないでお願い


どうしても解決しなさそうな場合は…センターへ
こちらに何も落ち度がないのに、どうしても話を受け入れてもらえない業者の場合。消費者センターか国民生活センターへ相談してみましょう。

消費者センターは住んでいる市区町村のホームページ内に設置されています。業者に対して実際にどのような行動をとればいいのか、記載の電話番号に相談してみましょう。

また、国民生活センターは消費者からの相談を収集して分析しています。消費者被害を未然に防ぐ取り組みをしているので、引越しにまつわるトラブルがサイト内に掲載されているかもしれません。

電話での相談も受け付けているので思い切って相談してみましょう。

騒音トラブル

souon ピアノの引越しで意外と多いのが、引越し先での騒音トラブル。

新居物件に「楽器使用可」や「防音設計」と記載されてあったり説明を受けたりしているのにもかかわらず発生してしまうこの騒音問題で、さらなる引越しを余儀なくされてしまう場合も。

設備や条件はクリアしていても、音を実際に感じるのは人であり隣人であることを念頭に置きながら、新居が本当にピアノの音に耐えられるのかどうかを再度検証・検討してみてください。

構造別防音性能
マンション・アパートの造りには、木造・軽量鉄骨・重量鉄骨・鉄筋コンクリート(RC)・鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)の5つがあります。

防音性能に関しては、木造<軽量鉄骨=重量鉄骨<鉄筋コンクリート(RC)=鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)といった具合で、木造や軽量・重量鉄骨はアパートに多く、鉄筋・鉄筋鉄骨はマンションに利用されています。

これら建物の造りにおける防音への影響は大きいのですが、それ以上に壁の造りが大切になってきます。

tatemonokouzou
マンションなどの造りは主にこの「ラーメン構造」と「壁式構造」の二つからなっていて、ラーメン構造は6階建以上のマンション、壁式構造は5階以下のマンションに多く見られます。

壁式構造とは、その名の通り壁で部屋を支えることで建物全体を支え合う構造です。そのため、壁の厚みが保たれやすく、防音効果に優れています。

一方、ラーメン構造は部屋の四隅に柱があるのが特徴で、柱全体で建物を支える構造です。壁に対しては手薄になりがちで、壁式よりも防音性能では劣ると言われています。

まとめると、鉄筋コンクリート(RC)か鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)のマンションで、壁式構造であることが防音対策としては一番良さそうです。

打鍵音やペダルの踏み込み音が騒音をもたらす
pedaru 騒音は、ピアノが奏でる音色だけにとどまりません。弾く時の打鍵音やペダルの振動が下層の住人を悩ましている可能性は十分にあり得ます。

大人の習い事ということで電子ピアノを購入し家で弾き始めた筆者ですが、ある時、不動産屋から苦情が届いてしまいました。
「ヘッドホンで練習しているから音は漏れてないはずなんだけどなぁ」と思っていたのですが、音の発生源をよーく観察していると、打鍵音が床を振動させていることに気がつきました。

ペダルに関しては、残念ながらピアノのスキルがそこまで追いつかなかったので検証していませんでしたが、おそらく打鍵音と同じことになっていたと考えられます。

これらの予期せぬ騒音対策としては、ホームセンターなどで販売している防音シートを敷くことで行えます。ちなみに、絨毯だと響いてしまうことがあるので注意してくださいね。

ピアノ引越し達人への5カ条


ピアノは高額な運搬費用もさることながら繊細な取り扱いをも必要とする、まさに引越し業界の"お荷物"ではありましたが、引越し見積もりや売却査定を一括で行う事で効率的・効果的に引越しする事だってできるんだ!という事を解説してきました。

改めてまとめてみたいと思います。
❶一括サイトで複数の相見積もりを取る
❷一括サイトで買取査定を取る
❸任意保険には必ず加入
❹訪問見積り時の無料ダンボールは受け取らない
❺新居の事前防音検証を忘れない
ピアノとともに始まる新しい生活が、順調にスタートできますように!


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