美容皮膚科へ転職したい!実際どうなの?メリット・デメリット完全まとめ

[公開日]2018/07/10[更新日]2018/08/04


裕福で上品そうな女性が集まりそう!!
職場の割引で、安く施術してもらえるかも!?
きれいで清潔、人に自慢したくなる職場!!

・・・・という動機で、美容皮膚科への転職を考えている方はいませんか?

確かに魅力は分かります。ですが、どんな職場もいいことばかりではありませんよね。

筆者は美容皮膚科に勤めていた経験があります。その経験から、転職のメリット・デメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。



美容皮膚科に転職すれば高額な施術をお得に受けられる?



美容関連の施術や購入は割引があることも…
美容皮膚科では、ピーリング・レーザー脱毛・シミやホクロのレーザー治療等をしています。

自由診療なので施術価格はクリニックによって異なりますが、脱毛やピーリングは、何回か通わないといけないので高額になるのです。

私が勤めていたクリニックでは、美容関連の施術や商品購入はスタッフが3割引、その家族が1割引でした。

化粧品の無料モニターができた
クリニックで調合した美容クリーム等(ハイドロキノンやビタミン導入化粧水)は、スタッフで何ヶ月間か無料でモニターをして(写真撮影やアンケートあり)試すことができました。

使用期限の関係でお客様(患者様)にはお渡しできないものを無料でいただいたり、美白関連商品やスキンケア商品の割引や試供品をいただくこともあります。

企業系病院の外来で働いていた時に、皮膚科の先生に「脱毛器具のモニターをしませんか」と誘われ、モニター後は使用した脱毛器具(新品)をそのまま無料でいただいたことがありました。

美容皮膚科に転職すれば清潔感のある職場で気持ち良く働ける?


美容皮膚科では、患者様だけでなくお客様も来院されるので、特に清潔感が重要視されています。

私の職場では、スタッフだけではなく、事業主(男性医師)も自ら率先して掃除をされておりました。

オープニングから働いていましたが、職場の綺麗さはオープン時の状態をキープできていたと思います。

また、スタッフ自身も身だしなみに気をつけないといけません。

髪は後ろに一つに束ねて肩に触れないようにする。
爪を切って清潔に。
派手なメイクはダメ、ノーメイクは絶対ダメ。等。

使用した白衣等は自宅へ持ち帰って洗濯するのではなく、クリニックで洗濯し、適宜クリーニングや交換もしました。

衛生面でとても配慮されていて、気持ちよく仕事に望むことができました。

患者様からも「いつも綺麗にされているのね」とお褒めのお言葉を頂け、気分よく仕事が出来ていました。

美容皮膚科に転職すれば正しいスキンケアを習得できる



美容皮膚科では、正しいスキンケアの知識と技術の習得が大切です。

女性なら誰しも美容に関することには興味があると思いますし、自分の美容だけでなく自身の子供のスキンケアにも役立ちます。

皮膚の構造から働きまで、一から正しい専門知識を身近で学べ、とても勉強になって良かったと思いました。

習得したスキンケアの知識や技術を自身で体験し、実際に患者様(お客様)に指導・施行することで説得力があります。

リアルな体験談を提供する事でよりお客様との信頼関係が築けていけていたと思います。

美容皮膚科は歩合制・指名制度あり!転職すれば高収入も?



美容クリニックでは、指名制度があったり、歩合制の所もあります。

私が働いていた皮膚科は、施術できるスタッフは私を含め2人であり、お客様は指名よりも日時や安全性を重視していたので、特に指名と言う制度はありませんでした。

ただ、美容関連の施術(ピーリングや脱毛等)に関しては皮膚科の一般診療時間外にしていたこともあり、普段の時給に上乗せがありました。

また、時給に関してですが、私の勤務先は一般の皮膚科・形成外科もしていましたので、時給は一般のクリニックと大差はありませんでした(むしろ皮膚科は時給が低い所が多いようです)。

しかし、美容専門のクリニックの場合、時給も高額のところが多いです。

美容皮膚科に転職して正しい美容知識を取得!自分磨きができた


美容皮膚科のメリット2
美容皮膚科で働いていると、通われているお客様や患者様の肌が見るたびに綺麗になっていくのを間近で見ることになります。

それが刺激となり「自分自身も綺麗になりたい」、または「自分がお手本になってお客様や患者様へ指導をする為に、常に綺麗でいなければ」と適度な緊張感を持つようになります。

そして、今までのスキンケアや化粧の仕方を丁寧にしたり、生活改善をするようになりました。

「肌が綺麗になったね」と友人に褒められたり、諦めていた大きなシミが薄くなってくるのを実感し、正しい知識を持って毎日の積み重ねを行うことの大切さを知り、美容皮膚科で働いていて良かったなと思いました。

…恐らく、美容皮膚科で働いていなければ、ずっと間違った知識や方法でスキンケアをしていて、肌トラブルの改善は諦めていたのでは、と思います。

美容皮膚科はクレームが多い!転職後も患者との信頼関係は重要



美容関連は高額なわりに、1回の施術ですぐに肌が綺麗になるわけではありません。

そのため、施術後あまり変わらない自身の顔を見て、不満そうな表情をしている方が少なくないのです。

「思っていたのと違う」と言って2度と来院されない方や、「高いお金を払っているんだから、もっといいサービスしてよ」とか「これで本当にシミが消えるの?」といった不満や不安のクレームが多くあります。

来院する方は面倒くさがり屋さんや非常に神経質な方が多いように思います。

もちろん、丁寧に説明・指導をしますので、きちんと理解していただける方もいます。

施術後もきちんとスキンケアをされている方は、効果もきちんとあらわれてきています。

美容皮膚科では非常に信頼関係が重要ですので、訴えられたりしない為にも確かな知識・技術や接遇を身につける必要があり、自身で勉強したりと努力をしないといけません。

美容皮膚科の施術や商品が魅力的!転職後の浪費に注意


メリットでも述べましたが、だんだん綺麗な肌になっていくお客様や患者様を毎日間近で見ていると、やはり自分自身も綺麗になりたいと言う願望が出て来ます。

割引もあるし、クリニックで働いている間にレーザーやピーリング等してもらったり、スキンケア商品も購入しておこう、という気持ちになりました。

私はパートでしたが、毎月給料の半分以上は美容関連の施術や商品購入に費やしていました。なるべく誘惑に負けないよう気をつけてくださいね。

働き始めの頃は「興味ある人がいれば紹介して」等、事業主から言われていました。具体的なノルマはありませんでしたが、美容系クリニックではノルマは普通にあるようです。

お客様への接遇が重要!美容皮膚科の転職のコツは心配り


美容系で働いているスタッフは、一般的に肌の綺麗な方や透明感のある方が採用されやすいようです。

それなのに、そばかす・シミ等トラブルだらけの私がなぜ採用されたのでしょう。

さりげなく事業主に聞いたところ、清潔感のある方を求める一方で、経験や言葉遣い、色々な所への気配りが出来る人(接遇レベルの高い人)かを重要視していた、ということでした。

看護師と言うよりも接客サービス業の色が強いので、接遇は非常に重要だと思います。

まして、お客様は高額を払っていますので、医師やお客様から何か指摘されないかと常に緊張とプレッシャーを感じていました。

一人でも対応できる経験は美容皮膚科に転職しても必要



私の勤務先は、一般の皮膚科・形成外科もしていましたので、患者層は赤ちゃんからお年寄りまでいました。

注射や採血、外来手術もしていましたので、卒後すぐの方や外科経験の無い方の採用は難しいように思います。

看護スタッフが多い所では、フォローしてくれる人がいますので経験が浅くても大丈夫でしょう。

私が働いていた所では、看護師一人でしたので(午前・午後診に各1名)かなり忙しく、すばやく的確な判断力が必要でした。

患者数が非常に多く、子供の処置も多いし、外用薬やスキンケアの説明・指導もあり、希にアナフィラキシーの方や熱傷患者が来院されたり、お年寄りの介助等もあります。

患者数は多いですが、内科・外科に比べると、緊急度の高い患者様の来院は多くありません。

美容皮膚科に転職すれば臨床へは戻りにくい


患者様へ看護サービスをする看護師というよりは、お客様へ美容サービスの提供をするスタッフになります。

臨床での技術を使うことなく月日は経ち、知識・技術も次第に退化しますので、いざ転職したいと思っても、自信がなくなっている為やっぱりまた美容系に戻ってしまう方が多いようです(美容系専門クリニックはお給料がいいですしね)。

その点では、私の勤務先は一般の皮膚科もしていたクリニックなので、患者様もいますので看護師としての腕が鈍らず良かったです。

忙しい時は業務的に患者様をさばいていく感覚に陥りやすいですが、年齢層が幅広く色んな患者様と密に接する機会は多いかも知れません。

好条件の美容皮膚科の求人が見つかる!看護師転職サイトおすすめ4選



好条件の有美容皮膚科への転職を目指す場合は、まず美容皮膚科が多く掲載されている転職サイトに登録し、情報を多く得ることが重要です。

看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点が重要になります。

看護師専門の転職サイトを選ぶポイント
手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
美容皮膚科の公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある

これらの点を踏まえ、眼科志望の看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。


サイト
総合評価
転職サポート
美容皮膚科
公開求人数

担当者と
2人3脚

現場知る担当に
会って相談

488件

美容求人数
TOP

専任担当が
求人を紹介

1388件

求人少ない
担当は経験豊富

面接・書類対策
手厚く支援

196件

求人少ないが
大手サイト

専属担当が
対策/交渉支援

75件

※美容皮膚科の公開求人件数は2018年8月4日に美容皮膚科の求人を絞り込み検索した結果

美容皮膚科の求人になるべく多く触れ、自分と相性のいいキャリアアドバイザーを探すためにも、必ず2~3社以上の転職サイトに登録しましょう。

それでは、特に登録をオススメできる3つの看護師転職サイトについて紹介します。


マイナビ看護師マイナビ看護師は看護師専門のキャリアアドバイザーが直接会って相談に乗ってくれます。

もちろん、まだ美容皮膚科への転職を決めきれていない状況でも、今後のキャリアについてカウンセリングは受け付けてくれます。

まずは今の看護師のお仕事の悩みを相談してみると良いでしょう。

担当者は病院に何度も足を運び、生きた情報も多く持っているので、自分に合った美容皮膚科を見つけやすくなりますし、疑問への対応も細やかです。

担当者のキャリアアドバイザーに期待できる点から評価し、「マイナビ看護師」は転職志望の看護師はまず登録すべきサイトです。

無料で登録できる「マイナビ看護師」へ

「看護のお仕事」は美容皮膚科の求人数の多さが魅力の看護師専門転職サイトです。

担当者に自分のこれまでの経験や希望条件を詳しく伝えることで、自分に合った美容皮膚科の求人を多く紹介してもらえるでしょう。それが、転職活動成功のカギとなります。

数多くの種類の美容皮膚科求人の中で自分に合った転職先を担当者と一緒に探すことができるので、登録しておいて損はありません。

無料で登録できる「看護のお仕事」へ


ナースではたらこ「ナースではたらこ」を運営している「dip」は求人の専門会社です。地域別の求人情報に精通したエリア担当者が多数在籍しています。

各担当者は転職支援のプロなので、履歴書・面接対策、入職後のフォローまでサポートしてくれるので安心して転職活動が可能です。

登録から実際の転職支援まで、すべてのサービスは無料です。まずは登録して求人をチェックしてみてくださいね。

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美容皮膚科に転職する看護師はメリットが大きい


美容皮膚科で働くメリット・デメリットを紹介してきました。

美容系専門のクリニックではノルマがあり、女社会での競争やいじめ等もあると聞きますが、その分、お給料はいいですし、専門知識が学べます。

また、美容関連は提訴されるリスクも高いですので、考慮してから転職をされた方がいいと思います。

私が働いていたような一般の皮膚科・形成外科をベースにしている所は、患者様に接する機会が十分あり、その中でお客様への接客が一部あるという感じです。

私は、色々と学ぶことができ、お得にスキンケアや美容施術や商品を試せたので、美容皮膚科で働くことメリットの方が大きかったです。

ただ、美容皮膚科での勤務が慣れてしまうと、なかなか臨床へ戻る事は難しいと思いますので、安易に皮膚科へ転職しない方がいいと思います。

経験の浅い方は美容皮膚科に限らず、転職する前に自分の将来の事もよく考えて転職先を見つけるようにしましょう。まずは転職サイトへの登録から始めてみてください。