忙しい看護師でも、カウンセリング資格を取得したくなったら
[公開日]2015/10/30[更新日]2018/08/08
看護学校にいた頃、クラスには私も含めカウンセラーに興味を持っている子が何人もいました。看護師になってから、カウンセリング資格を取りたくなったという方もいます。
そこで、忙しい看護師がカウンセリング資格の取得を考えるときのチェック項目をまとめました。
取得を考える前に、覚えておいてね
日本のカウンセリング資格はすべて民間資格最も権威があるとされる臨床心理士ももちろん民間資格です。民間資格ですから、そのレベルはピンからキリまであります。
カウンセラーの仕事だけで生計を立てるのは難しい
カウンセラーとして独立するのなら、ビジネスについてもしっかり勉強しなければなりません。その上で経験と実績を積み上げていくと、段々と収入も上がってきます。認定団体やスクールが多いのは、カウンセリングをするよりもカウンセリングを教えた方が多くの収入を得られるせいでしょう。
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資格取得の目的を考えましょう
カウンセリング資格を取りたいと考えたら、その資格で何をしたいのか、「目的」を考えましょう。カウンセリング資格というのは無数にあり、自分に合ったものを選ぶには「目的」をはっきりさせる必要があります。
「その資格で何をしたいか」を考えましょう
看護に生かしたいのか?看護に生かすのなら今の職場なのか?もっと心のケアができる職場で、なのか?
看護師からカウンセラーに転身したいのか?
カウンセラーに転身するのなら、仕事を得ることが出来るのか?得たとして、収入は十分なのか?
セルフケアのために学びたいのか?・・・・など
どのような資格があるかを調べましょう
資格について調べる上で注意点は、「職業名(または呼称)」と「資格名」を混同しないようにすることです。
間違えやすい職業名と資格名!?
「スクールカウンセラー」は職業名で、「学校心理士」は資格名になります。「学校心理士」の資格でなれるのは、「準スクールカウンセラー」です。
「スクールカウンセラー」になるには「臨床心理士」の資格が必要です。
代表的なカウンセリング資格には・・・
臨床心理士(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会)国内でカウンセリングを仕事にしたいのなら、臨床心理士資格をとっておけば間違いありません。ただし資格取得には、協会の指定大学院修士課程を終了する必要があります。
臨床発達心理士(一般社団法人 臨床発達心理士認定運営機構)
発達心理学系の大学修士課程修了者が申請できます。審査を受けて合格すれば資格を与えられます。
産業カウンセラー(社団法人日本産業カウンセラー協会)
労働者のためのカウンセラー
臨床心理相談員(特別民間法人中央労働災害防止協会)
その他に・・・
認定心理カウンセラー、認定心理士、学校心理士、準スクールカウンセラー、ひきこもり支援相談士、ケアストレスカウンセラー、NCCP認定カウンセラー、など。
看護師なら、以下の資格にも注目です。
「保健師」カウンセラーのような仕事をすることも多いです。
「専門看護師(精神看護)」心のケアを中心にしていきたいのなら、精神看護の専門家を目指すのもいいでしょう。
「保健師」カウンセラーのような仕事をすることも多いです。
「専門看護師(精神看護)」心のケアを中心にしていきたいのなら、精神看護の専門家を目指すのもいいでしょう。
数ある中から、目的の資格を絞っていく
資格ごとに違う、資格認定団体を調べよう
公的機関が後援しているところは、信用のある団体と考えて大丈夫です。それ以外の団体は、資格取得者の実績や評判を調べましょう。スクールを受講する場合も、講師の経歴や卒業生の実績や評判を調べます。そして、自分が取得しようとしている資格の資格認定団体が、目指しているものを調べます。
どのようなニーズがあり、何のためにカウンセラー資格を認定しているのか?
どのようなカウンセラーを養成しようとしているのか?
前に調べた結果(実績・評判・講師経歴など)と照らし合わせてください。もし目指しているものと大きく異なっているなら、受講費や検定料収入が目的ということも考えられます。どのようなカウンセラーを養成しようとしているのか?
結果と矛盾がなく、あなたが共感できる基本理念を持った団体を選ぶといいでしょう。
学問体系から選ぶ
その資格について、「カウンセリングの技法やその拠り所となる学問体系は何か」を押さえておきます。カウンセラーの質もこの部分にかかってきます。心理学に関しては、大学教育が最も望ましいとされています。
自分のストレスケアのために役立てたいなら、自分に合った方法かどうか検討しましょう。
資格には、できる範囲がある
医療系の資格は、できること・できないことが法律で定められています。カウンセリング資格の場合は、「臨床心理士」と「それ以外の資格」の差が圧倒的に大きいので、できることとできないことは、きちんと把握しておかなければなりません。資格の認知度・信頼度が必要か
カウンセラーは全て民間資格なので、目的によっては資格を必要としない場合もあります。しかし、クライアント(相談者)の中には、カウンセリング資格の実態に詳しくて、「臨床心理士」でなければカウンセラーと認めない、という方もいます。カウンセリングを専門にするのでなければ、それほど気にする必要もありません。クライアントと真摯に向き合うことが大切です。
「クライアントは通学制を好む!?」
毎日看護師として接している患者さんが対象なら、既に信頼関係が築かれていると思いますのであまり関係ないですが、スクールや講座を受講するのならなるべく通信制ではなく通学制を選ぶようにしましょう。クライアントからすると、通信制で直接人と接して勉強していない(機会が少ない)カウンセラーによるカウンセリングを受けたいとは思いません。通学して学んだカウンセラーの方が信頼されます。
これは心の片隅にでも留めておいてくださいね。
毎日看護師として接している患者さんが対象なら、既に信頼関係が築かれていると思いますのであまり関係ないですが、スクールや講座を受講するのならなるべく通信制ではなく通学制を選ぶようにしましょう。クライアントからすると、通信制で直接人と接して勉強していない(機会が少ない)カウンセラーによるカウンセリングを受けたいとは思いません。通学して学んだカウンセラーの方が信頼されます。
これは心の片隅にでも留めておいてくださいね。
取得方法で決める
申し込みから資格取得までの一連の流れで、受験資格、選考方法、必要な勉強、そこの団体の講座を受講しなければならないかなど、順番にチェックしていきます。受験資格、試験、勉強など、現在のあなたにとって難易度はどうなのかを考えます。クリアするのが難しい場合は他の資格を考えましょう。
取得に必要な期間と費用を確保できるか
看護師はハードな仕事をこなしながら資格取得をめざすことになります。資格を得るためにかかる期間とその費用は重要なポイントです。今の仕事で生かしたいのなら、仕事と勉強の両立ができるものを探しましょう。
カウンセリング資格を生かせる場への転職を考えているのなら、費用をまかなえるだけの収入や貯金が必要です。看護に生かすのなら、資格を取ることによって収入アップはほとんど望めません。それを踏まえて費用面について考えないと資格貧乏になることもあります。
カウンセラーに転身するのではなく看護に生かしたいのなら、保健師や精神看護の専門看護師を目指すのが一番負担がかからなくて、ベストかと個人的には思います。職場からの協力も得やすいでしょう。何かカウンセリング資格を取りたいけれどどれにするかなかなか決められないという方にもお勧めです。
まとめ
こう言ってはなんですが、専門のカウンセラーを目指すのでなければ、無理をして資格を取る必要はないかもしれません。「ほとんどのカウンセリング資格はお金を払ってまで取る価値がない!」という人までいます。ただし、「カウンセラーを国家資格に」という動きもありますので動向を見守る必要はあります。
看護師自体、医療現場に置いてカウンセラー的な役割も担っているのです。経験を重ねていけば、資格が本当に必要かどうか判断できるようになりますし、その資格がどの程度のレベルのものかも大体わかるようになります。
カウンセリング資格を取得すると決めたなら、焦ったり謳い文句に惑わされたりしないことです。あなたの職場に精神科があれば、精神科医や臨床心理士に相談してみるのもいいでしょう。第一線で活躍している人たちの話が何よりも参考になります。カウンセリングを受けてみるのもお勧めです。クライアントの視点でカウンセリングに触れるのは貴重な経験となります。
患者さんの心に寄り添った素晴らしい看護を期待しています。
給料を上げたい、人間関係が嫌だ!そんな看護師の方は転職サイトの無料登録は必須
さて、ここからは転職を考えている看護師が登録しておきたい転職サイトを紹介します。
転職先を探す時には転職サイトに登録し、たくさんの情報の中から自分に合った求人を見つけることが得策です。
看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。
手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある
これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。
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