ミスばかり・・消化器科1年目看護師のお悩み相談

[公開日]2015/10/06[更新日]2018/08/08

<質問>
消化器内科に配属された、1年目の看護師です。
配属されて半年以上経ち、やっと慣れてきたかなと感じていましたが、最近、同じようなミスを繰り返してしまいます。配薬のミスや、報告・連絡・相談の遅れなど・・・。注意・叱られることが多く、自信を失っています。
ミスや自分の癖を直すために、どのような努力をすれば良いのか、アドバイスをお願いします。
悩んでいる女性
消化器内科勤務経験のある元看護師です。
消化器内科は、疾患が多く、覚える事も多い職場です。そんな職場に新人として配属されれば、覚える事が追いついていけず、慣れない事でミスをしてしまうことは当然だと思います。しかし、人の命を預かる看護師として、ミスは許されません。難しい問題ですよね。
先輩看護師として、一年目看護師の仕事の仕方やミスの対策について、考えてみました。


気持ちを落ち込ませないためには・・・「できなくて当然!」


国家資格をとったからといって、看護師の仕事が初めからできる人はいません。
消化器内科は特に覚えることも多く、誰でも職場で働き始めてから、仕事を理解し覚えて実践できるようになっていくので、「自分だけできない」ということはありません。のみ込みの上手下手はあるかも知れませんが、「はじめはできなくて当たり前」なのです。
「できない事が当然」であれば、教えてもらったり、できない事を指摘されたりする事も当たり前です。自分ができない事で落ち込んだり、自信をなくす必要はありませんよね。
素直に先輩達から教えてもらい、自分がそのうち出来るようになるまで見守ってもらいましょう。
誰にも何も言われず、大きなミスをすることの方が怖いです。言ってもらえるうちは、危険を回避してもらっていると思いましょう。

いつも同じ注意なら、自分を改める必要あり!


毎日、何について指導や注意を受けているのでしょうか。同じことを繰り返し言われているのならば、改善策を自分なりに出す必要があります。
悲しい気持ち言い訳したいことがたくさんあるかもしれませんが、聞いてくれる指導者は少ないでしょう。印象を悪くすることもあります。
まずは、指導や注意の内容をよく聞いて、悪かったところを反省します。そして、素直に申し訳ない気持ちを伝えた方が、その後の風当たりも弱まるでしょう。
一番大切なのは、言われたことを振り返り、どうすればよかったか振り返ってみることです。毎日一つでも振り返りをして、その改善策を考え行動に反映させていくと、できる事が増えていき、注意されることも減っていくでしょう。それが、自信へと繋がります。
業務や疲れなどで毎日できない人は、言われたことをノートに書き留め、休日に振り返ってみてくださいね。

作業スピードは慣れ!それでも間に合わない時は


できる事が増えてきても、スピードが伴わず注意を受ける事があります。今やろうと思ったのに、「早くやって」「これ、忘れてない」と指摘された時ですね。ベテラン看護師でも、それぞれやり方が違って作業が遅れているように見える時もあります。
あまりしつこく指摘する人に対してストレスが溜まるなら、その人が言いそうな事を先にやってしまうということも一つの方法でしょう。でも、相手のペースで仕事をしようすると、大事なことをやり損なう可能性が大です。
大事だと思うことを優先させてやりましょう。消化器内科では準備のいる検査もありますので、時間や順番通りにやらないと検査・内服・点滴ができないなど患者さんに迷惑をかけたり、ミスにつながったりします。

看護師の仕事は、担当で責任を持って業務をしますが、チームとして仕事をしています。新人がいたり、業務が重なっていたりする時は、誰かがフォローするはずです。もし、その日に計画しているスケジュールに無理がある時は、申し送りなどの時に相談しておきましょう。チームのみんなが気にかけてくれ、行動しやすくなると思いますよ。

仕事が遅れても、怒られても、新人が必ずしなければならないこと


消化器内科では、ターミナル期の人や老人が多く、業務が忙しい時間にかぎってナースコールが多い、急変が起こるなど、思う通りに業務が進まないことが多々あります。
新人時代はまず、自分のやるべきことに集中することが大切です。人数が少ない時間帯は、自分の業務だけに専念されると困りますが、日勤のルーチンワークの時間帯では、確実に押さえておかなければならない事を、慎重で丁寧に確認しながらすることに専念しましょう。
そして、確認作業。確認作業を怠ると、ミスをして患者さんに迷惑をかけたり、取り返しのつかない事に繋がったりして、余計な仕事や、悲しい思いをすることになりますので、確認だけは怠ってはいけません。

確認で仕事が遅れたり、スケジュールが押されたりすることが、気になるかもしれません。ですが、誰に何を言われても、確認不足によるミスをするくらいなら、時間を優先する必要も、完璧なスケジュールを目指す必要もありませんよ。

薬の確認は、しつこいくらいでOK!


消化器内科の確認作業で一番多くて大事なことは、薬の確認ではないでしょうか。
患者さんに渡す時、検査や処置などで中止しなければならない薬がある時、食事以外のタイミングで服用がある時など、薬の確認をしなければならない時はたくさんあります。また患者さんが薬を管理する際にも、気をつけることがあります。
患者さんが薬を管理する場合
 ・肝性脳症の発症で今までできていたことが突然できなくなることもある
 ・説明はしたけれど、患者さんの勘違いで薬の服用の仕方が間違っていた、など。
看護師が薬を管理する場合
 ・看護師自身の取り忘れたり、渡し忘れ
 ・中止薬を渡す、違う人に渡す、など。

どちらの場合でも、患者さんを危険な目に合わせてしまいます。検査や処置ができなくなったり、上司や医師や患者さんに謝罪したり、始末書を書いたりなどやることが増えたり、悲しいことが増えてしまいます。
患者さんに安全で確実な医療を提供する為にも、薬だけはどんなに忙しくても、深呼吸をして3回の指差し呼称確認をし、迷惑がられてもダブルチェックを行い、確認に時間をかけてもよいと割り切って、ミスをしないようにしましょう。

言い訳しない!評価してくれる人は必ずいる!


先輩達に見守られながら新人時代は過ごしますが、勤務時間中ずっとみているわけではありせん。多忙ゆえに、業務の合間に確認するという先輩も多いでしょう。
そのちょっとしたところだけを見て注意されると、「こういうことがあって・・・」と、いい訳したい時もあります。ですが、それは先輩看護師からの印象を悪くします。
いつでも言われたことは素直に反省し改善しようとする姿や、一生懸命な姿を見せ続けましょう
(心の中ではそこまで反省してなくても・・)。評価して認めてくれている人は必ずいるはずです。
先輩達より朝早く来て準備したり、仕事が終わっても、明日の業務の予習や情報収集などをして勉強してみてください。難しいことではない割に、その姿は一生懸命さが伝わりやすいです。業務時間以外の時間は、先輩達も快く教えてくれるでしょうし、自分も余裕を持って仕事ができることへ繋がるでしょう。

不安な時こそ、意識的に「次は大丈夫」と信じる


ミスが続いたり、注意されたりすることが続くと、誰でも自信がなくなります。そのような気持ちは、仕事への集中力に影響を及ぼし、さらなる自信喪失へ、負のスパイラルに繋がることがあります。
そんな時は、気持ちを立て直し、新たな気持ちを作ることを、意識的にやらなければなりません。「今日は大丈夫」「次は大丈夫」と、毎回口に出して言い聞かせ、気合を入れたり、気持ちを切り替えてみましょう。マイナスの気持ちだとしても、どうせ仕事をしなければならないのなら、自分を信じ前向きに取り組むようにした方が良いです。
反省をきちんと繰り返したなら、昨日までの自分はいないはずですし、何かしら必ず成長しています。自分を信じ、自分を認めることで本当にそうなっていくことでしょう。

休日は疲れていても、引きこもらない!


仕事が大変だと、気持ちが沈んだり、やる気がなくなったり、辞めたくなったりします。せっかく看護学校で勉強し、国家資格を取ったのだから、仕事がある程度身に着くまでは頑張ってほしいです。
そのためにも、休日は思いっきり気分転換をしましょう!気分を切り替えると、力がわいてきたり、心が軽くなったり、考え方が変わったりしやすいです。
同僚や看護学校時代の友達に愚痴を聞いてもらうのも、共感してもらえたり、同じ立場でのアドバイスがもらえたりすることがあるので、良いと思います。気持ちが分りあえると、心が楽になりますよね。自分だけ辛い思いをしているわけではないと分かれば、もう少し頑張ろうという気持ちになりますよ!


タイムスケジュールが余裕を作る


日々の業務のこなし方として、業務開始前にタイムスケジュールを細かく立ててから業務にあたってみましょう。忘れる事が少なくなり、気持ちだけ焦って業務をしなくてよくなりますし、優先順位を考えながら行動できるようになります。
・時間に余裕を持って出勤
・一日のシュミレーションをする
これをすれば業務に余裕が出て、落ち着いて行動できるようになりますよ。

初めは先輩達の言う通りにやっていきますが、慣れてきたら、自分流の効率的・確実にできるやり方を模索していきましょう。自分流のやり方で、注意点を盛り込んだタイムスケジュールを用意すれば、仕事もしやすく、効率的で確実に業務をこなせるようになるでしょう。

ひどい言い方で注意をされるとき


看護師は忙しい仕事で余裕がなくなるせいでしょうか、患者さんに対する態度とは正反対で、言葉がきつい人や、思いやりに欠けた言い方で注意してくる人がいます。性格的に合わない人や、苦手な人もいると思いますが、そういう人と関わるのは憂鬱ですよね。そんな人達に限って、他の人より色々と言われることも・・・・。

そんな時は、言葉を真に受けず、言っている内容だけを理解するようにしましょう。余計なことを言っている時は、「かぼちゃが何か言っている」くらいに思って、決して心に入れてはいけません。そうすると、気持ちを楽に持って乗り切れます。
真剣に自分や患者さんの事を思って言っている人には、そんな気持ちにならないと思いますので、心して聞き入れることができますよね。感情だけで話す人もいますので、上手に聞き分けながら乗り切った方がお互いにとっていいでしょう。

まとめ

新人時代は覚える事、慣れる事などが一杯あり、それを同時にこなしていかなければならず大変でした。
上記を少しずつ実践し、成長することで、自信へと繋がることでしょう。

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看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。

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公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある

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