看護師の10の悩みと解決法
[公開日]2015/02/13[更新日]2018/08/08
療養上の問題解決のスペシャリストである看護師ですが、職業柄、自分の事は後回しになってしまいがち。そのために心身に支障を来して休職や離職していく看護師も多く、慢性的な看護師不足に陥っています。そして、ますます現場の看護師は緊張とストレスにさらされるという悪循環を繰り返しています。
看護の仕事をするにあたって、よく聞かれる悩み10個の解決策を探っていきます。
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目次
仕事が覚えられずに叱られてばかりで自信を失う
新人看護師によくある悩みですが、経験があっても配置換えや長期のブランク後に復職した看護師にも見られます。
とにかく覚える事が多いうえに責任ある職業ですから緊張します。緊張している時はそうでない時に比較すると、なかなか記憶できないものです。筆者も普段は記憶力はいい方なのですが、新人時代はなかなか仕事が覚えられませんでした。
覚えられない自分を責める必要はありません。緊張を緩和させる事が仕事の覚えを早くする事に繋がります。
すぐできる緊張緩和方法として、以下のものがあります。
・深く呼吸する
お腹を使って(腹式呼吸)鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す呼吸を、気持ちが落ち着くまで繰り返します。
・人が見ていないところであくびをしたり舌を出したりする
・左手の薬指をもんだり握ったりする
心拍数が下がり落ち着いてきます。
お腹を使って(腹式呼吸)鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出す呼吸を、気持ちが落ち着くまで繰り返します。
・人が見ていないところであくびをしたり舌を出したりする
・左手の薬指をもんだり握ったりする
心拍数が下がり落ち着いてきます。
「あ、緊張している」と感じたら試してみてください。緊張を取り除いたら、基本的な事ですが一度聞いただけではすぐに忘れてしまうので、覚える事が多いうちはメモをしっかりとりましょう。また、シュミレーションやイメージトレーニングは身体に覚えさせる効果があります。
心構えという点では、教えてくれるのは当たり前という受け身の態度では、いつまで経っても成長できません。病院は職場であって学校ではないし、あなたも学生ではなく看護師である事を自覚しましょう。
また指導者の中には、新人研修やプリセプター制度もなく、先輩の仕事を見て盗んで覚えたという方もまだまだ多いと思います。そんな方々からすれば、わざわざ時間を割いて教える必要があるのか?という考えも根強いかと思います。自分の業務もこなしながら指導しているので、一人一人に配慮する余裕もありません。ましてや、どう教えていいのかわからないということもあります。
指導者の言葉が、どうしてもきつく感じられる事もあるかと思いますが、自分でも積極的に学びながら、叱られてもひるまずに食らいついていくくらいの勢いも必要かもしれませんね。
他にネックになっているのがコンプレックスです。同期の人と比べられたりあるいは、自分自身が人と比べて落ち込む人も多いです。個人差はあって当然です。焦らずに確実に進んでいきましょう。
新人教育が重荷である
逆に指導者の立場から考えるとこんな悩みになります。自分自身の業務もある上で新人の指導をしなければならないのは、相当負担がかかることです。新人がなかなか仕事を覚えないとイライラしてきますね。新人のミスは自分の責任になることもあります。だったら教えるよりも自分でやった方が早いし、確実です。
教えている最中は大変でしょうが、新人が独り立ちできるようになるとあなた自身の仕事が楽になると言う形で返ってきます。今はわからなくても他にも教える事によって得られるものもあるでしょう。いずれは自分のためにもなるのでもう少しの辛抱です。
教え方というのは難しいものですが、何かを教える時、注意や指摘をするときは、言われた相手がどう感じるのかを想像しながら、言葉を選んだり話し方を工夫するといいでしょう。言葉のちょっとした違いや話し方で、伝わったり伝わらなかったりするからです。
申し送りが苦手である
数をこなせば自然と上手にできるようになるものです。それほど心配する必要はありません。どうしても伝えておかなければならないことさえ伝えておけば、失敗を恐れずに堂々と申し送りをしましょう。叱られたり指摘されたところは少しずつ取り入れて改善していけば大丈夫です。人の申し送りを聞いて参考にするのも良いでしょう
一番いけないのは失敗しないように、叱られないように上手に申し送ろうとして、何も言葉が出てこなくなる状態です。これでは受ける相手も困惑してしまいます。とにかく何かを伝えようと言葉を発することが肝心です。
燃え尽き症候群
緊張やストレスに長期的にさらされていながら、上手に対処する事ができずに、乗り越えようと頑張って頑張って結果的に燃え尽きてしまうのが燃え尽き症候群です。新人より責任のある立場の中堅看護師以上の人が陥りやすいとされています。職場全体で取り組むべき問題として認識する必要がありますが、個人で出来る対策を考えていきます。
まず忙しいと感じたら要注意だと意識する事です。忙しく負担が増えてきたと感じたら休みの過ごし方が重要です。休みの日は仕事の事はいっさい考えないようにしましょう。
とは言っても、そうしようと思って出来るものではありませんよね?それどころかかえって仕事の事を考えてしまい逆効果です。
休日であっても生活のリズムを変えない事が肝心です。日頃の仕事が忙しいと休みの日は疲れを取ろうと、ダラダラ過ごしてしまいがちですがそういう過ごし方をしていると仕事が気になってくるものです。
休日前の夜更かしも禁物です。休みの日まで仕事の事が頭を離れないようなら、何か楽しく感じる趣味を持って没頭してみたり、身体を動かして汗をかくのがお勧めです。
休み明けは、次の休みまで頑張ろうとするのではなく、その日一日だけベストを尽くすという意識で出勤しましょう。次のお休みとの中間点に当たる日は、自分への楽しいご褒美を用意しておくのも効果的です。
もし、仕事が困難になるほど悪化してしまったら、専門医にかかり必要ならば休職を考えましょう。
強い責任感のために、同僚や患者さんに申し訳ないという気持ちから、誰にも相談できずに頑張り続けてしまう人も多いのですが、それで自分自身を追い詰めますます悪化させてしまう事になりかねません。責任感が裏目に出て周りに迷惑をかけることにもなるでしょう。自分のケアができなければ患者さんにいいケアを提供できませんからね。
准看護師で経験があり(正)看護師にも引けを取らない仕事をしているのに指図される
お気持ちは理解できますが、保健師助産師看護師法第六条に
「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。
と規定されています。准看護師は現場ではどんなに優秀でも、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて業務をするように法律で決まっているのです。指図されるのがどうしても嫌なら看護師免許を取得するか、法律を変えるしかありません。
事ある毎にクレームを言ってくる患者
人間ですからやはり面と向かって怒鳴られたり理不尽な要求をされると腹が立ちますよね。しかし、まず何故その患者さんがそのような態度を取るのか考える必要があるでしょう。
社会的地位が高い人ならばプライドもあるでしょう。病気になった自分自身を認められないのかもしれません。痛みや不安やストレスで誰かに当たらないと自分を保てないのかもしれません。対応するスタッフも辛いのですが患者さん自身も辛いはずです。
暴言は受け流すようにしましょう。大人の姿をしているものの、人の気を引きたい子供の駄々と同じと考えると気も楽になるのではないでしょうか?ただし関わり合いを避けるのは逆効果です。また、敬意は払うことです。
不安で仕方ない人というのは、とにかく人の気持ちに敏感なので隠しているつもりでも読み取られてしまいます。スタッフ間で責任の範囲の線引きと全員が一貫した態度をとれるように、話し合う事が重要です。度が過ぎる場合は毅然とした態度をとらなければ全員が消耗してしまいます。
医師に対しては従う事も多いので、その場合は協力をお願いするといいでしょう。
夜勤時の家族の夕食
最近は男性でも料理をする人が増えてきましたが、しない(できない)人もまだまだ多いので夜勤の日であっても、家族の夕食を用意しなければならないことも多々あります。
夜勤の日の夕食は
・食事の宅配の利用
・休みの日に常備菜(作り置きのできるおかず)を作り冷凍してストックしておく
・カレーなど温めればすぐに食べられるメニューにする
という方が多いようです。・休みの日に常備菜(作り置きのできるおかず)を作り冷凍してストックしておく
・カレーなど温めればすぐに食べられるメニューにする
人間関係の悩み
仲間はずれにされる(されている気がする)
やはり人には好き嫌いがあるものなので気の合う人気の合わない人がいて当然です。みんな仲がいいというのは理想的ではありますが、そうならなければならないということはありません。あなた自身も人に対して好き嫌いがあると思います。
無理をして仲良くなる必要はありません。ほどよい距離感を保って個人個人が心地よく感じられるのが一番ではないでしょうか?
仲間はずれにされている、嫌われているというのは、実はコミュニケーション不足のために、そう思い込んでしまう場合が多いのです。
陰口、悪口、いじめがひどい
人の性格は変えることができないので、患者さんの暴言と同じように、受け流して気にしないようにするのが得策です。何を言われようが私は私、と割り切るしかありません。
あまりにひどくて業務に支障が生じる場合、医療事故に繋がるリスクが高まるのならば、勇気を持って相手に改善を求めましょう。万が一の事が起こってからでは遅いですし取り返しがつきません。
それでも改善してもらえないのなら所属長に相談しましょう。
頑張っているのに認められない
認められたいと必死に頑張っているうちは、いい仕事ができません。一旦その気持ちは捨てた方がいいでしょう。自分ではよく気がついて役に立っているつもりでも、そういう目線では的外れなことをして、患者さんも同僚にとっても、あまり役に立たないことをしています。
どうしたら患者さんの役に立つのか?どう動くと同僚たちの仕事が楽になるのか?そこから入るといいでしょう。
転職をすべきかどうか?
今の仕事が向いているのかどうか、または家庭の事情その他で転職を考えた事が誰しもあるのではないでしょうか?その一方でせっかく慣れてきた今の職場も何となく離れがたい。悩みますよね。
そんな時にはまず自分がどうしたいのかを考えることです。そこを突き詰めると自ずと答は出てきます。
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公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある
これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。
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