3回転職した看護師が教える!一年目の新人看護師でも転職失敗しない7つのポイント
[公開日]2018/07/13[更新日]2020/02/04
私は看護師歴が10年余りありますが、今までに3回転職してきました。
転職を重ねるうちに「失敗」や「苦労」を経験し、看護師の転職のコツがわかってきたのです。
看護師になったものの、1年目で転職を決断する人も多いと思います。しかし、どうすればいいかわかりませんよね。
そこで、1年目や新人、若手看護師の人に向けて、今後の転職に参考になると思われるポイントを紹介します。
給料を上げたい、人間関係が嫌だ!そんな看護師の方は転職サイトの無料登録へ
※ページ下部の転職サイト比較へジャンプします
目次
まずは看護師転職サイトに登録!新人看護師を助ける転職エージェント
転職活動を始めるのであれば、看護師転職サイトに複数登録してみることをおすすめします。転職サイトによって求人案件が異なるからです。
転職サイトに登録し、転職エージェントと話しながら転職活動をどのように行えばいいか、自分に合う職場はどこか判断できるようになります。
看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。
手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある
これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。
サイト 総合評価 転職サポート 公開求人数
求人数多く
担当も経験豊富
面接・書類対策
手厚く支援
約9万件
非公開求人多数
専任担当が
求人を紹介
約12万件
担当者と
2人3脚
現場知る担当に
会って相談
約2万5000件
求人は少ない
大手のサイト
専属担当が
対策/交渉支援
約7500件
なるべく多くの求人情報と触れたり、より自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけるためにも、必ず2社以上の転職サイトに登録するようにしましょう。
それでは、特に登録をオススメできる3つの看護師転職サイトについて紹介します。
「ナースではたらこ」を運営している「dip」は求人の専門会社です。地域別の求人情報に精通したエリア担当者が多数在籍しています。
各担当者は転職支援のプロなので、履歴書・面接対策、入職後のフォローまでサポートしてくれるので安心して転職活動が可能です。
「ナースではたらこ」は求人情報の数が多いので、なるべく多くの求人情報と触れるためにも登録しておいたほうが良いサイトだと評価できます。
登録から実際の転職支援まで、すべてのサービスは無料です。まずは登録して求人をチェックしてみてくださいね。
無料で登録できる「ナースではたらこ」へ
全国12万件以上の事業所を網羅していて、病院・クリニック・施設までカバーしています。
特に好評なのがアドバイザーから、子育てと両立できる病院なのか、サービス残業が多いのか、など各事業所のリアルな実態を教えてもらえることです。
登録しておいて損はないでしょう。
無料で登録できる「看護のお仕事」へ
マイナビ看護師は公開求人数が多い上に、看護師専門のキャリアアドバイザーが直接会って相談に乗ってくれます。
もちろん、まだ転職を決断していない状況でもカウンセリングは受け付けてくれるので、まずは今のお仕事の悩みを相談してみると良いでしょう。
担当のキャリアアドバイザーは何度も病院に足を運び、細やかな情報も多く持っているので、自分に合った転職先を見つけられる確率はグッと上がります。
キャリアアドバイザーの質の良さから「マイナビ看護師」は絶対に登録しておいた方が良いサイトです。
無料で登録できる「マイナビ看護師」へ
「ナースフル」は「リクナビ転職」や「はたらいく」などでおなじみの「リクルート」が運営する看護師のための転職サイトです。
公開求人の数は少なめですが、ナースフルは非公開求人も多く持っています。担当者に自分のこれまでの経験や希望条件を詳しく伝えることで、自分に合った非公開求人を多く紹介してもらえるでしょう。それが、転職活動成功のカギとなります。
転職業界大手のリクルートのキャリアアドバイザーから面接対策や志望動機の設定の仕方などを教えてもらうことができるので、登録しておいて損はありません。
無料で登録できる「ナースフル」へ
新人看護師が病院・クリニックの求人情報を見る時の4つのポイント
転職を検討する際、まず見るのが求人情報です。
求人情報も、ハローワークや転職サイトまで、今はインターネットでも空いた時間に検索して見ることができますね。
私は転職を重ね、何度も求人票を見るうちに、求人情報の傾向が分かるようになりました。そこで、求人票を見る時のポイントを紹介します。
看護師が求人情報を見る4つのポイント
いつも求人票が出ている職場は警戒する
求人があまり出てこないところは好条件で人気がある
求人票の管理がずさんな所は避ける
一度求人票が消えたのにまたすぐ出てくるところは警戒する
求人があまり出てこないところは好条件で人気がある
求人票の管理がずさんな所は避ける
一度求人票が消えたのにまたすぐ出てくるところは警戒する
いつも求人票が出ている職場は警戒する
ハローワークなどの求人では、長期間または定期的に募集が出ているところがあります。そのような所は、看護師が定着しない施設だということが伺えます。
実際就職した病院が看護師が定着しない施設でした。
求人があまり出てこないところは好条件で人気がある
求人があまり出ず人気のあるところは、1週間ほどですぐに求人が消えているところもありました。このようなところは、条件や病院の雰囲気が良く、募集が殺到してすぐに決まってしまう傾向にあります。
長く求人票を出す必要がないということですね。
求人票の管理がずさんな所は避ける
採用担当者がずさんなところは、職場の人材管理もずさんだと思われます。筆者は募集が出ており、問い合わせをするともう募集をしていないと言われたことがあります。
しかし、引き続き掲載はされており、そのような職場は信頼できないと感じました。
一度求人票が消えたのにまたすぐ出てくるところも警戒する
一度求人から消えたのに、しばらくするとまた求人を出しているところがあります。これは、採用が決まっても何らかの理由で退職してしまったので、再募集していると考えられるでしょう。
それだけ人が多くやめる職場ということは、環境の良さは期待できませんね。
求人情報を深く見つめると、職場環境まで透けて見えてくる
このように、求人情報の動きをみていると、いいことも良くない事も何か感じるものが出てきます。転職を決意したら、すぐに見つけて移りたい気持ちはありますが、失敗にならない為にも少し様子を見ながら駆け引きした方がいいかもしれません。
一年目の新人看護師でも成功する!転職活動2つのコツ
求人情報を見極め、どこを志望するのか決まれば、転職活動が本格的にスタートします。
転職活動には2つのコツがあります。
それは、転職活動をする時期を見極めることと自分が転職活動をするに至ったポジティブなストーリー設計です。
転職活動をする時期を見極める
転職を探す時期は、自分の職場でも辞めやすい時期と重なってくると思います。
一般的には、年度の定期採用の時期や、ボーナス前の求人が多く、夫の転勤や職場になじめなかったなど早期退職になり易い3月から5月も小規模で募集が出やすいようです。
病気や産休などでそれ以外の時期でも募集はありますが、求人が多い時期の方が見つけやすく条件がいいものが出やすいような印象があります。
いいところが見つけたら、できるだけ早めに面接ができるように手配して、履歴書は丁寧に手書きすることが相手への印象を良くしますので、誠意ある人柄をアピールしましょう。
転職活動を行う自分のポジティブなストーリー設計
私の場合は転職歴がありましたので、忍耐力がない、続かないなどのイメージを持たれる可能性があり、退職理由のストーリーをどう伝えればいいのか、考えなければなりませんでした。
実際は待遇や人間関係など嫌で辞めたのだとしても、採用試験や面接では自分の経験をより高めたいという「向上心」に重きを置いた理由を話す必要があります。
筆者は待遇や人間関係が嫌で辞めたのですが、転職先には以下のように向上心にスポットを当てて話しました。
国立病院でのギャップで挫折しそうになり、看護師を続けていけないかもと思いました。
しかし、以前から興味があったCRCを諦めきれませんでした。
そこで、まずはクリニックに転職することで看護師として経験を積み、自信を取り戻したいと思ったのです。
病棟のある病院へ転職し、病棟でも十分経験を積んだところで、CRCにチャレンジしたいと思っています。
しかし、以前から興味があったCRCを諦めきれませんでした。
そこで、まずはクリニックに転職することで看護師として経験を積み、自信を取り戻したいと思ったのです。
病棟のある病院へ転職し、病棟でも十分経験を積んだところで、CRCにチャレンジしたいと思っています。
このように転職を理由を伝えると、相手も警戒心が取れて理解が得られました。
やる気や意欲、向上心を前面に出して、今自分が何をやりたいのかを明確に相手に伝える事が大切だと思いました。
こんな病院・クリニックには転職できない!看護師の面接で分かる裏事情
実際に転職活動で面接を受けてみると、質問内容で職場事情が透けて見えることがあります。
企業に比べ、医療業界者は面接の時に何をどう聞いていいかわからないという感じも見受けられ、面接がうまくないことも多くあるのです。
聞き方やその内容で相手の考え方や個性が見えてきますので、ウマが合うかどうか、逆にこちらが見極める機会にもなります。
ここでは筆者が実際に面接で「ウマが合わないな」と思った経験を紹介していきましょう。
面接で妊娠の予定を尋ねられる
面接では、志望の動機や看護観や職務経歴など一般的な事から、子供を作る予定や家族の理解や体力面などを聞かれます。20代など若い頃は、誰でもイメージするような一般的な内容を中心に聞かれることが多くありました。
しかし、30代で結婚していたりすると、子供を作る予定がないか、不妊治療をしていないか、家族は仕事に理解があるかなどかなり突っ込んで聞かれることがあったのです。
確かに採用してすぐ辞められると迷惑なのは理解できます。
しかし30代既婚というだけで、20代未婚の時と聞かれる内容にギャップを大きく感じ、もし妊娠した時にどれだけの嫌味を言われるかと思うと、就職する気にはなりませんでした。
なぜか採用前提で面接が進む
小規模な施設では、面接なのに何も聞かれない、自分や病院の事ばかり説明するようなところもあり、履歴書や雰囲気だけで選んでいるのかと思うところもありました。そのようなところは、面接時に採用が決まったり、入職のオリエンテーションや制服のサイズを聞いてきたりなどということがあります。かなり人材確保に困っているのでしょう。
筆者も経験があるのですが、採用前提の面接を受けてしまったものの、結果の連絡の日にこちらからお断りしました。
すると「あなたに決めていたから他のみんなは断ったのに」と嫌味を言われたのです。このようなところには転職したくありませんよね。
どこの病院・クリニックに入る?新人看護師でも転職先を迷いなく決めるには
転職活動の結果、内定が出たとしても、最終的にどの病院、クリニックに転職するのかを決めるのは自分自身です。
その時にどんな情報を参考に決断すればいいのかをお伝えします。
自分がどんな条件を求めるか優先順位を決める
求人情報は、いいものはすぐなくなりますので、できるだけまめにチェックする方がいいでしょう。その中で、自分がどんな条件を優先するのか決めておくことが大切です。
社会保険・年金など福利厚生の充実、交通費・残業代の支給、産休・育休・有休の実績、賞与実績、資格手当、業務内容、夜勤回数、就業時間などありますが、小規模な施設ほど福利厚生などは条件が厳しいことが多くなります。
全て希望どおりにはならない事もありますので、自分が譲れない条件を決めておいた上で探すと求人が絞れますし、妥協なく転職先を探すことへ繋がります。
求人情報の内容と労働条件が違わないか要注意
転職のトラブルとして多いのは、求人情報の内容と実際が違うことです。労働条件が想定と違う状況になってしまうと「続けられない」「辞めたい」という状況になってしまいます。
手当は基本給に含まれるか、労働条件の提示があるか、募集時の条件が入職後と異なることはないかはきちんと確認をしましょう。
また、相場より高収入の求人には、拘束時間が長い、仕事量が多い、交通費や残業代など手当が含まれている、募集してもなかなか集まらないなど何らかの理由が潜在していることもあります。内容については慎重に確認しておいた方がいいでしょう。
私が行ったところでは、残業がないと書いてあるのに毎日2時間近くの残業が発生したところがありましたよ。
見学して求人情報だけで読み取れない情報を得る
職場の雰囲気、仕事のしやすさなど提示されている求人情報だけでは読み取れない情報もあります。気になる場合は、面接などで見学をさせてもらったり、事前に付き添いやお見舞いで病院の雰囲気を探ったりするのも病院の様子が分かってきます。
転職エージェントから情報を得る
面接などで自分では確認しづらいこともあると思います。そんな時は、転職サイトを使ってエージェントに入ってもらって確認をとってもらうと良いでしょう。
離職率や退職予定者などの内情は自分で聞きづらいし、相手もあまり教えたがる内容ではありません。
もし、過去にそこへ紹介した人がいるのであれば、その時の内容も教えてもらえる可能性もあります。
もう一度おすすめの看護師転職サイトを見る
看護師の転職は「将来に役立つ」という視点が重要
看護師の資格を持っているのであれば、今後も何らかの形で看護師として生涯働くだろうと思います。そうした場合、将来において結婚・育児・介護などを経験し、働き方を変えなければならなくなることもあるでしょう。
そのような状況になった時、仕事場を選べる立場で転職する為には「看護師としての経験」が重要なポイントとなるのです。
いくら条件が良くても、その分野に携わったことがないとなると、働くことにも不安がありますし、勉強も改めてしていかなければなりません。
転職となると新人ではないので、手とり足とり教えてもらう機会もないのです。
そう考えると、若いうちに自分の経験になる内科などの分野に転職しておいた方が後々自分の為になると思います。
せっかくする転職ならば、今の自分と将来の自分の為になる職場を選ぶようにしてください。
新人看護師の退職は引き止められる?時期と明確な退職理由が重要
転職についてお話をしてきましたが、転職をする人はそもそもまずどうやって退職をスムーズにするのかを知っておく必要があります。
スムーズに退職をするには、退職のタイミングと、退職理由をはっきりさせておくことが重要です。
定期の求人が始まるタイミングは退職のチャンス
年度など定期の求人が始まる頃に申し出ておくと、病院側も不定期に募集する手間が少なくなりますし、異動などの計画が立てやすいので申し出を受け入れやすい時期とも言えます。よく希望が出るのが、ボーナス支給後のタイミングでの退職ですが、ボーナスを穏便にもらう為にも余裕を持って数ヶ月前から申し出ておいた方がいいでしょう。
人材探しや引き継ぎがスムーズにできるように配慮して、退職日の相談をするという形をとるのも、雰囲気が悪くならないのでオススメです。
退職理由は明確にする
退職をなかなか認めないところもあるので、退職理由を明確にすることは、引き止められずにスムーズに受け入れやすくなるために大切です。たとえば、「次にやりたい仕事の職場(学校)がある」などは言いやすく止めようがない理由となります。
「結婚で遠方に行く為通勤できない」「認知症や寝たきりで親の介護が必要になった」というのも事実なら、伝えたほうがよいでしょう。
うつや不眠やホルモンバランスの乱れなど体調不良がある人は、通院の実績を積んで、病気の回復の為に一旦職場を離れてリセットして休養したいというのもあります。
そういう場合は、自分の都合のいい時に辞めやすくなりますし、有給消化などを今後の生活の不安解消の為ということで申し出ても受理されやすい理由となります。
一年目新人看護師でも転職はポイントを押さえれば上手くいく
まずは転職エージェントに登録し、様々な求人情報と触れたり、担当の転職エージェントと自分の今後の看護師キャリアについて話してみましょう。
それだけでも今後の視野が一気に広がる可能性もあります。
「看護師を辞めたい」と考える時は、辛い今のことばかりに集中しがちですが、そんな時こそ自分の将来を考え、見つめ直すときです。
この記事で紹介したポイントを抑えた転職活動を行い、自分に合った病院やクリニックで勤務できるようになることを祈っております。
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