スキルアップを考える看護師が考えるべき転職のポイント
[公開日]2014/11/17[更新日]2018/08/08
資格取得のバックアップ体制が整っている、条件の良い訪問看護師の求人を見つけるコツ
看護師という仕事は、まさに「心・技・体」の調和が求められる職業です。誰かのためにではなく、自己成長のための魅力的な要素もいっぱいです。そして、それを実感した人なら、自分の可能性を広げてみたくなるのは当然のこと。そこで転職にも有利なスキルアップ、キャリアアップについて考えてみましょう。
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目次
キャリアプランを立てよう
まず、自分の進むべき方向を決めておくことが必要です。幅広い領域を網羅するジェネラリストを目指すか、特定の領域を深めるスペシャリストを目指すかということです。
たとえば、様々な対象や健康障害の種類を扱う訪問看護師、あるいは企業内看護師などの場合はジェネラリストとしての経験が問われるでしょう。一方で、救命救急や災害看護などではより高度な技術や、より専門的な知識が必要になります。またこの場合、ある程度、年齢的な範囲も限られてくる可能性がありますから、早めの進路決定は必要かと思います。
自分の適性や将来の目標を考慮しながら、キャリアプランを立て、自己実現に向けて準備を始めましょう。
あなたにとって必要なスキルとは?
たとえば透析治療専門の病院で働くため、透析看護の認定看護師を目指すなどどの領域でスキルアップしたいのか明確な人にとっては、規模は小さくても専門病院の方が適しているかも知れません。その場合、病院側も専門的な医療を提供するため、認定看護師育成を強化している可能性は高いと思われます。
一方で、規模の小さな単科診療の病院などで勤務している人が、広い範囲の知識やスキルを身につけるたいと希望するなら、大学病院のような大規模病院に転職することが必要になるでしょう。
このようにスキルアップといっても、目的によって病院の規模や学び方はいろいろです。必ずしも大きな病院で働くことがスキルアップになるとは限りません。ジェネラリストを目指すなら、必ずしも専門看護師、認定看護師である必要はないのです。大切なことは、やはり自分のキャリアプランであり、指向性になるでしょう。
思い切って踏み出すには
漠然と専門看護師、認定看護師の資格取得を考えていても、具体的な行動につながりにくいこともありますね。身近に認定看護師として活躍しているスタッフがいれば情報は入手しやすいですが、そうでない場合は実際の活動内容や、資格取得のための手続きについてもイメージしにくいかもしれません。
それなら、認定看護師の教育機関をもつ大学の付属病院へ入職するという方法があります。日本看護協会から認定審査受けた教育機関が全国の大学に設置されていますので、ホームページなどで調べてみましょう。情報も入りやすいですし、通学、実習の点でも利便性があります。ただし教育機関によって開設されている教育課程がちがうので、取得希望の教育内容があるか確認してみましょう。
「つぶしがきく」ルートを選ぶ
専門性を追求する前に、看護師として基本的スキルを身につけることが必要になりますね。できることなら、早い時期に循環器、呼吸器といった生命維持に直結する診療科での経験を積むことをお勧めします。
とくに循環器では緊急性もありますので、仕事との内容としては厳しい面もありますが、人間の身体を診る基本をしっかり学ぶことができます。フィジカルアセスメント能力を強化するためにはとても有効ですから、その後、救急医療の現場でも、在宅ケアにおいても、自信をもって臨むことができるはずです。将来のキャリアプランを考える際、柔軟に方向性を考えることが可能になり、選択の幅が広がります。
つまり「つぶしがきく」ルート固めをしておくことは、エキスパート、ジェネラリストに関わらず、有効なキャリアになるのです。
コツコツ学びつづけよう
誰でも面倒な勉強などしないで、スキルアップやキャリアアップを達成したいと思うでしょう。でも、そんなにうまい話はあり得ないと思ってくださいね。本気でステップアップを望むのであれば、学び続ける努力が必要です。なぜなら日々の忙しさに流され「学び方」を忘れてしまい、次のステップに進むことが億劫になってしまうことが多いからです。
でも、自分ひとりではモチベーションを維持できないという場合、看護研究に参加しテーマを決めて学習しても良いですね。またeラーニングや放送大学まどを受講するといった方法もあります。特に専門看護師資格を取得する場合、修士課程修了等の受講要件もありますので、早めに目標を決め、準備を整える必要があります。
積極的に学びつづけることは、けして容易なことではありませんが、転職の際にも評価されるはずですし、自分への自信にもつながります。キャリアアップするための土台として考えてみてはいかがでしょう。
職歴を「肩書」にする
より専門的なスキルを身につけるための、前向きな転職という選択肢がありますね。たとえば、子どもが好きで小児専門の病院や、小児保健センターなどの施設を転職するとします。この場合、同じ転職を繰り返すにしても、けしてジプシーナースとは言われないはずです。むしろ、職歴そのものが肩書になり、さらにキャリアアップのチャンスがあるかもしれません。また、その先に小児救急看護や新生児集中ケアといった認定看護師、あるいは小児看護学の専門看護師資格取得など可能性は広がります。専門病院であれば、その領域で資格取得のためのバックアップ体制や研修計画も整っている場合が多いので安心ですね。
実は看護師の世界は意外と封建的なので、転職についても必ずしも良いイメージをもたれない場合が多いのです。でも、しっかりしたキャリアプランとあなたの意志があれば、そこを逆手にとって転職成功者になれるはずですよ。
学会・研修会は最新情報の宝庫
「井の中の蛙大海を知らず」と言いますが、日々、精一杯看護の仕事をしていても、自分たちの見えている世界は、ほんの一部でしかありません。とくに地方の病院で働いていると、情報量が不足する傾向があり、古い伝統的な看護が行われていて驚かされる時もあります。ですから、積極的に看護学会や研修会へ参加することをお勧めします。
さまざまな看護の取り組みや、現状についての研究発表から情報を得ることができますし、気になる病院をチェックすることもできます。場合によっては、ポスターセッションやグループワークなどで、直接話を聞き、スキルアップのための手掛かりをつかむチャンスがあるかもしれません。
学会、研修会についてはインターネット、看護協会新聞、看護系雑誌などに予定が紹介されています。是非、チェックして興味のあるものを見つけてくださいね。スキルアップ、キャリアアップはあなたのやる気次第なのですから。
キャリアアップに特化した病院がねらいめ
看護師のキャリアアップ支援事業は大学病院はもちろん、各自治体からの交付金を受けて、多くの病院で実践されています。これは看護師個々のスキルアップの向上はもちろん、離職を予防し、看護師の安定供給にも役立つからです。つまり、求職側、求人側双方に期待されている制度ということですね。どちらにせよ、利用するメリットは高いはずです。
ネットで、キャリアアップ支援事業と検索すると、相当数の病院を調べることができます。求人側でもアピールポイントなんですね。支援事業の内容は認定看護師の資格取得が中心となりますが、それ以外にも、各自のライフコースに配慮したスキルアップのための研修が準備されている場合があります。気になる病院があれば、詳しい情報収集をしてみましょう。
教育というキャリア
入職後5年ほどすれば、中堅看護師として、看護学生や後輩看護師の指導といった教育に関わる役割が多くなるのではないでしょうか。とくに学生との関わりは、初学者だった頃の自分の姿と重ねて、新鮮な気持ちを思い出させてくれるものですね。
そんな時、看護学校の専任教員への転職について考えてみたことはありませんか?一般的に学校の先生と言えば、特別な教育を受ける必要があると思いがちですが、看護学校の教員は5年以上の臨床経験があれば大丈夫。厚生労働省の指定する看護教員養成講習の受講を終了していることが必要ですが、採用が決まってから、講習会への参加というパターンもあります。
看護教員の求人サイトもありますし、看護学校や自治体のサイトでも募集されている場合もあります。でも実は意外と多いのが実習指導者としての成果を認められ、教員として推薦されたり、ヘッドハンティングされたりするパターンです。このように臨床でのキャリアをいかして、教育のキャリアを開拓してみるのもおもしろいと思いますよ。
看護界の未来を変える?
専門看護師、認定看護師と並んで、認定看護管理者という資格をご存じでしょうか。これは主に看護部長、看護師長といった管理者に対しての認定資格です。そのため、受験要件も厳しく、認定管理者制度が発足後10年で700名にも満たない狭き門です。
そして、この結果を受けて看護職の副院長も増えてきました。つまり、看護職が病院経営に参画する時代を迎えつつあるということです。医療職の中で最大のマンパワーである看護職代表として、看護管理者がリーダーシップを発揮していくことは、看護師として働く意欲が向上しますね。
その他にも認定看護師が中心となって看護外来を開設している病院もあり、ますます看護の独自性を発揮した活動の場が広がっています。みなさんも、キャリアアップに精進し看護界の未来を担う人材を目指してみてはいかがでしょう。
卓越したスキルやキャリアを身につけることは、看護師としての自分に付加価値をつけ、再就職や転職の有利な要件になります。そして何より、自信をもっていきいき働くことができるはずです。未来の自分を信じて頑張りましょう。
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さて、ここからは転職を考えている看護師が登録しておきたい転職サイトを紹介します。
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公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある
これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。
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