リスティング広告のキーワードを登録する際に押さえておくべき5つのポイント
[公開日]2015/01/23[更新日]2015/04/17
リスティング広告で成果を出すには、「キーワード」「広告文」「リンク先」の三大要素をコントロールすることが非常に重要となります。今回はその中でも「キーワード」について、登録する際に押さえておくべきポイントをご紹介いたします。
ちなみに、リスティング広告においては「キーワード設定=ターゲット設定」となります。つまり「キーワード設定」が間違えてしまえば、「広告文」「リンク先」の設定が上手くできてもまったく意味のないものとなってしまいます。ですので基本やコツを押さえ、無駄な失敗のリスクはなくすようにしましょう。また、このキーワード選定の手法はSEO対策にも応用することが可能です。
キーワードは多ければよいわけではない
「キーワードは多く掲載したい」「登録上限数ギリギリまで登録したい」「キーワードを沢山登録しニーズを拡げたい」といったご要望は多くあります。しかし、キーワードは多ければ多いだけ良い、というわけではなく、目的やご予算、市場環境によって最適な数は異なります。
例えば、月額予算が30万円、平均クリック単価が100円だった場合、1日あたりに獲得できるクリックは100件になります。(※1か月30日として換算。30万円÷30日÷クリック単価100円)
もしYahoo!とGoogleそれぞれでリスティング広告を実施していれば、それぞれ1日あたり50クリックが上限の目安になります。
もし主力のキーワードで1日30クリック獲得するとしたら、残りは20クリックとなります。この20クリックに対して何万キーワードも掲載することは、運用にかかる手間に対して見込める効果は非常に低いです。かつ、主力キーワードへの予算配分や広告表示機会に対して悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため、あらかじめキーワードに役割、優先順位をつけ、予算、目的に対して最適なキーワード数を考えることが必要です。もしYahoo!とGoogleそれぞれでリスティング広告を実施していれば、それぞれ1日あたり50クリックが上限の目安になります。
目的、目標を考える
リスティング広告の運用方針は、目的、目標によって進め方が大きく変わります。具体的には、掲載すべきキーワードの種類や、登録するキーワード数が変わります。以下は一例となります。
■目的が売り上げ拡大、または高い目標件数の場合
獲得確度の高いメインキーワード以外にも、検索数の多いビッグワードの掲載や、キーワードを広く網羅することで広告の表示回数やクリック数を増やす必要がある
■目的が効率化で獲得単価を守る必要がある場合
獲得確度の高いメインキーワードを中心とした掲載にし、競合環境が厳しいキーワードは避け、無駄なクリック数やクリック単価は抑える必要がある
よってまずは、リスティング広告を掲載する目的やその目標を整理しましょう。もし、目的や目標、予算も決まっていないようであれば、こちらで「適正な予算とCPAの決め方」を纏めておりますので是非参考にしてみてください。獲得確度の高いメインキーワード以外にも、検索数の多いビッグワードの掲載や、キーワードを広く網羅することで広告の表示回数やクリック数を増やす必要がある
■目的が効率化で獲得単価を守る必要がある場合
獲得確度の高いメインキーワードを中心とした掲載にし、競合環境が厳しいキーワードは避け、無駄なクリック数やクリック単価は抑える必要がある
キーワードを要素分解し整理する
キーワードを選定する際には、以下の5つのポイントを押さえることで簡単にキーワードを整理することができます。
①ターゲットを定める「基軸ワード」の要素を考える
(会社名・商品名・サービス名や、それらに関連するビッグワードなど)
②基軸ワードに掛ける「アクション・形容詞」といった「掛けあわせワード」の要素を考える
(例:申込、予約、評判、比較、情報、エリアなど)
③「基軸ワード」「掛けあわせワード」それぞれの要素の組み合わせを考える
(例:「社名 × エリア」、「サービス名 × 費用」など)
④「基軸ワード」「掛けあわせワード」それぞれの要素ごとにキーワードを収集する
(例:「エリア(東京、大阪…etc)」、「費用(費用、予算…etc)」など)
⑤先に決めた要素の組み合わせ通りにキーワードを組み合わせていく
(例:「ABC株式会社 評判」、「広告運用代行サービス 費用」など)
一つひとつのキーワードを思いつきで増やしていくと、途中で混乱しますし、運用開始後にどのキーワードがどれぐらい掲載されているのか分からなくなってしまいます。効率的にキーワードを選定するには、要素分解で整理することがポイントです。これができれば選定工数を減らすことが可能です。(会社名・商品名・サービス名や、それらに関連するビッグワードなど)
②基軸ワードに掛ける「アクション・形容詞」といった「掛けあわせワード」の要素を考える
(例:申込、予約、評判、比較、情報、エリアなど)
③「基軸ワード」「掛けあわせワード」それぞれの要素の組み合わせを考える
(例:「社名 × エリア」、「サービス名 × 費用」など)
④「基軸ワード」「掛けあわせワード」それぞれの要素ごとにキーワードを収集する
(例:「エリア(東京、大阪…etc)」、「費用(費用、予算…etc)」など)
⑤先に決めた要素の組み合わせ通りにキーワードを組み合わせていく
(例:「ABC株式会社 評判」、「広告運用代行サービス 費用」など)
キーワードごとに役割を決める
要素分解し組み合わせを整理できた後は、リスティング広告でターゲットとする層を考慮しキーワードごとに与える役割を整理しましょう。役割の例としては以下のような形で分けることができます。
①メインキーワード(獲得が見込めるワード、必ず掲載したいワードなど)
②サブキーワード(メインワードを補完するワードなど)
③広義キーワード(単価が見合わなくても母数を増やすためのワードなど)
上記のような形で役割を最初に整理できれば、実際に掲載するキーワードを決めたり、その後の運用の際に各キーワードの成果を確認するポイントが明確になり、運用を効率的に行うことが可能となります。 当然、運用開始後は実績に応じてそれぞれの役割の方針を変更しても構いません。何故ならリスティング広告はテレビや新聞のように登録して結果を見るだけという施策ではなく、実績を見ながら日々PDCAを回し広告を運用することで効果を改善していくことが重要だからです。②サブキーワード(メインワードを補完するワードなど)
③広義キーワード(単価が見合わなくても母数を増やすためのワードなど)
実際に掲載するキーワードを決める
これまでのポイントを押さえられれば、「目的」に対して「どういったキーワード」を「どこまで掲載するか」が明確になったと思います。
■掲載キーワードを決める為のポイント
①掲載目的、目標を考える
②キーワードを要素分解し整理する
③キーワードごとに役割を決める
上記ポイントを押さえて頂ければリスティング広告の掲載キーワード選びにおいて大きく失敗することはありません。また、リスティング広告の運用に慣れるまでは、掲載するキーワードを絞った状態から行う「スモールスタート」をオススメいたします。ぜひ、ご参考ください。
①掲載目的、目標を考える
②キーワードを要素分解し整理する
③キーワードごとに役割を決める