看護師になりたい!高収入?有利な資格や転職について教えてください
[公開日]2018/07/11[更新日]2018/08/08
〈質問〉
私は30代前半の未婚女性で、職種や将来の方向性を考え看護師になりたいと思い、近々看護学校への受験を考えています。
看護師の収入は一般的に高い傾向のようです。しかし、求人を見ると病院や働き方により大きく差があるように思います。
そこで、収入に差が出る分野、働き方、資格、有利な再就職をする為の働き方などがあったら教えていただきたいのです。よろしくお願いします。
私は30代前半の未婚女性で、職種や将来の方向性を考え看護師になりたいと思い、近々看護学校への受験を考えています。
看護師の収入は一般的に高い傾向のようです。しかし、求人を見ると病院や働き方により大きく差があるように思います。
そこで、収入に差が出る分野、働き方、資格、有利な再就職をする為の働き方などがあったら教えていただきたいのです。よろしくお願いします。
〈回答〉
私は看護師歴10年ほどで、今まで転職を3回してきました。
社会人を経験し、看護師を目指す上で収入や将来性が気になりますよね。この記事ではその点をまとめてみましたので参考にしてみてください。
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目次
転職すると収入は上がる?一般の会社員と看護師の収入差
一般の会社員と看護師の収入を比べると、額面だけでは収入の差があるように感じます。
しかし、会社員でも特別な資格が必要なところや重労働など条件によっては高収入の職種もあります。
看護師の職業は会社員と比べると、様々な点で差があります。
・働く時間帯が不規則
・肉体労働である
・国家資格の取得と専門的知識が必要
・病気への感染のリスクがある
・命にかかわる責任の重い仕事
・夜勤や介助による腰痛
・ホルモンバランスの崩れ
・土日勤務で世間の休みに働く
・排泄などの処理などの仕事もある
・肉体労働である
・国家資格の取得と専門的知識が必要
・病気への感染のリスクがある
・命にかかわる責任の重い仕事
・夜勤や介助による腰痛
・ホルモンバランスの崩れ
・土日勤務で世間の休みに働く
・排泄などの処理などの仕事もある
…と、このように考えると、給料に対してどれだけの仕事をして、心身共に犠牲にしているかと思うところもあり、十分な対価をもらえているかは疑問に感じることもあります。
その分、やりがい、将来性、ライフスタイルへの柔軟性など、生活の安定や就職環境としては魅力的な点もあります。
看護師の収入の高い分野と転職するメリットデメリット
看護師となり収入の高い分野を目指す場合、国公立病院や大規模病院や大学病院での就職が年収としては高いようです。
そして、国公立病院は勤続年数が長いほど昇給率や退職金などがよいというメリットもあります。
しかし、残業が多かったり、勤務時間外に研修や研究などに参加しなければならなかったりすることが多く、プライベートな時間の犠牲も発生します。
又、精神科は特殊な治療と精神的負担で人気があまりなく、他の科に比べ給料が高いことも多いようです。
美容外科・不妊外来などは、自由診療もしているところがある一方、特に美容外科はノルマや営業を課しているところもあり大変な分、高収入が得られやすいようです。
他にも、クリニックや小規模病院では、専門をうたったところや流行っているところでは、患者さんが多く多忙で、経営状態が良いところは年収が高いところもあります。
看護師に転職しても収入の低い分野とメリットデメリット
看護師の収入が低い分野となりますと、上記以外の個人病院やクリニックということになります。
中でも、外来のみで夜勤がないところになると更に収入は低くなってきます。
その分、定時で帰れる、残業が少ない、など、体力の程度や家庭の事情など、プライベート重視で働くことができます。また、募集が多く就職しやすいというメリットもあるでしょう。
看護師を志望する人で収入によって分野を決めるという人は少なく、やりがいがあってこその看護師です。
それぞれの仕事内容や働き方に向き不向きもありますので、実際は収入だけでは決められないところもあります。
看護師に転職して収入を増やす働き方は?
看護師の収入の高い働き方としては、基本給は元々高いわけではないので、病棟勤務で夜勤をして夜勤手当(特に深夜手当)をもらわなければ高くなることはありません。
多くの施設が2交代で4回/月、3交代で8回/月くらいで夜勤をする事を求めてきますので、夜勤をこなすことができる体力も必要となってきます。
中には、労働基準法内で夜勤回数を少し多めに希望する人もいますので、夜勤が苦にならない人は申し出ることもできます。
また、各種手当も給料に加算されますが、これらは施設であったりなかったりと差が大きいのです。
基本給に含まれているという形態をとっていることもありますので、よく確認しておくことが必要でしょう。
中でも管理職は、役職手当として給与が高くなってきます。また、大都市圏での求人は物価や競争もあり、地方に比べて給与が高い傾向です。
看護師に転職しても収入が少なくなってしまう働き方
看護師の収入の低い働き方としては、時間と仕事量で決まってきます。
働いた分だけ、仕事が大変な分だけ、その対価をもらえるようになってきますので、自分自身の体力、時間と相談して決める形となるでしょう。
少人数の個人経営のクリニックなどでは、福利厚生も雇用保険・健康保険・年金・労災くらいの必要最低限がある程度です。
常勤の従業員が5人以上で社会保険と厚生年金が強制適用になりますが、4人以下だと中には、経営状態があまり良くない、又はシビアなところは、厚生年金ではなく国民年金でかつ支払いは自分でというところもあります。
又、健康保険は医師国保になっていて、収入に応じて掛け金が高かったり、出産育児一時金がないところだったりということもあります。
更に、交通費込み、残業代込み、ボーナスなしなどといったこともあるのです。
看護師の資格は転職を希望する診療科に役立つものを
看護師が取れる資格は沢山あり、病院によってはそれが手当として加算されることもあります。
資格は、国家資格である助産師・保健師や、学会や看護協会などの認定資格があり、診療科毎に活用できる資格が異なってきます。
中でも、看護協会の認定看護師・専門看護師を持つ病院では、資格を持った人材が確保できていることで診療報酬に加算できるというメリットがあるのです。
取得試験や更新の為の研修などの手間はかかりますが、病院によっては厚待遇となっているところもあるようです。
しかし、資格は専門性があるので、自分が勤めている診療科で役に立たない資格を持っても何の意味もありません。
まずは、再就職を念頭に入れ、将来的に自分がやりたい診療科は何かを見極めて、その診療科で役に立って興味のある資格を見つける事が大切です。
最初の職場が与える転職への影響
再就職に役に立つ為に、どのようなところで働いておいた方がいいかというのは、最初に就職する職場選びがとても大切なことになるでしょう。それは、新人時代に手厚く見守ってもらい教えてもらえるということを考えると、最初の就職先での経験はその後の看護師人生に大きく影響するからです。
耳鼻科・眼科・整形外科など部分しか見ない診療科では、患者さんの全身状態を看る機会が少なく、他の診療科への応用が利かない為、診療科を変えるのに勉強し直すことが多く、新人のように教えてもらえない為苦労しますので、偏りがあって専門すぎない診療科を選んだほうがいいでしょう。 その為には、内科・外科・ICUなど、技術も知識も総合力が身に付く所で新人時代を送ることで、再就職で診療科選びの幅が広がります。
看護師が転職でステップアップするには資格と経験が必要
看護師となり再就職する場合、収入や待遇、仕事のやりがいなどのステップアップを図りたいと考えるでしょう。
その為には、それまでに経験した仕事の内容や勤続年数や持っている資格が必要となってくるのです。
看護学生時代から、どのような診療科に興味を持てるのかを意識してみたり、いろいろな診療科での経験を重ねたりすることも大切になります。
その中で、やりがいや興味のある事を見つけることができれば、将来この分野で看護をしていきたいといった目標ができ、専門性や資格の取得に繋がって、より充実した施設への転職へと進むことができるでしょう。
また、管理職を目指すのであれば、長い経験も必要となりますので、将来ステップアップも考えているのであれば幅広く目指せるものがある総合病院での就職が近道かもしれません。
看護師は資格さえあれば転職しやすいのか?
看護師の転職は、他の職業に比べ募集が多く選べるというところがあります。
一般的には、転職が多い・勤続年数間隔が短いものが目立つなど、特に問題がない限り再就職できますので、合わないところで必要以上に我慢せず、転職し自分に合う職場を探すことがしやすいです。
また、過疎地でなければ、通勤しやすいところでの就職ができます。
そして、結婚・出産・育児・介護などライフスタイルに応じて、小規模病院でなければ産休・育休制度があり且つ取得しやすいこともあるのです。
また、パート勤務や夜勤の免除など時間の制限がある人にとっては、自分の働き方が選べるところも多くあったりします。
国公立病院などは年齢などに制限があり狭き門ではありますが、公務員も目指せるのも、他の職種に比べると多少容易でしょう。
看護師転職サイトに登録して選択肢を持つことが重要
看護師の転職を有利に進めるにはまず、看護師専門の転職サイトに登録してみることをおすすめします。
無料で登録でき、たくさんの病院やクリニックの情報を閲覧できるため、多くの選択肢を持つことができるでしょう。
看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。
手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある
これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。
サイト 総合評価 転職サポート 公開求人数
求人数多く
担当も経験豊富
面接・書類対策
手厚く支援
約9万件
非公開求人多数
専任担当が
求人を紹介
約12万件
担当者と
2人3脚
現場知る担当に
会って相談
約2万5000件
求人は少ない
大手のサイト
専属担当が
対策/交渉支援
約7500件
なるべく多くの求人情報と触れたり、より自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけるためにも、必ず2社以上の転職サイトに登録するようにしましょう。
それでは、特に登録をオススメできる3つの看護師転職サイトについて紹介します。
「ナースではたらこ」を運営している「dip」は求人の専門会社です。地域別の求人情報に精通したエリア担当者が多数在籍しています。
各担当者は転職支援のプロなので、履歴書・面接対策、入職後のフォローまでサポートしてくれるので安心して転職活動が可能です。
「ナースではたらこ」は求人情報の数が多いので、なるべく多くの求人情報と触れるためにも登録しておいたほうが良いサイトだと評価できます。
登録から実際の転職支援まで、すべてのサービスは無料です。まずは登録して求人をチェックしてみてくださいね。
無料で登録できる「ナースではたらこ」へ
全国12万件以上の事業所を網羅していて、病院・クリニック・施設までカバーしています。
特に好評なのがアドバイザーから、子育てと両立できる病院なのか、サービス残業が多いのか、など各事業所のリアルな実態を教えてもらえることです。
登録しておいて損はないでしょう。
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マイナビ看護師は公開求人数が多い上に、看護師専門のキャリアアドバイザーが直接会って相談に乗ってくれます。
もちろん、まだ転職を決断していない状況でもカウンセリングは受け付けてくれるので、まずは今のお仕事の悩みを相談してみると良いでしょう。
担当のキャリアアドバイザーは何度も病院に足を運び、細やかな情報も多く持っているので、自分に合った転職先を見つけられる確率はグッと上がります。
キャリアアドバイザーの質の良さから「マイナビ看護師」は絶対に登録しておいた方が良いサイトです。
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看護師の資格を取り転職する人へ!やりがいのある仕事です
看護師になるというのは、まずは看護師の資格を取る為に、3~4年看護学校に通い、授業や辛い実習や、国家試験の受験があります。
その過程ですら続かず、学生時代は看護師になって働くより大変と思う人も少なくありません。
初めから看護師を目指していた人でさえそのようにきつい思いをしますので、30代から目指すのはより大変かもしれません。しかし、スタッフや患者さんと関わる上で、それまでの社会経験が役に立つということもあります。
また、苦労して看護師資格を取ったにも関わらず、仕事のストレスなどで心身共に限界を感じ看護師を辞める人もいます。
そのように過酷な仕事ですが、患者さんに感謝をされたり、看護をする喜び、専門職としての自信などのやりがいは、他の職業にはない経験をすることができます。
多少でもその経験に支えられ仕事をしていますので、収入が高いとか再就職しやすいという価値は付随して得られるということになるのかもしれません。