配偶者は転勤族ですが、看護師として働きたい!

[公開日]2015/11/13[更新日]2018/08/08
転勤族の夫を持つ看護師の働き方

配偶者は数年ごとに転勤があるから看護師の職には就けない。と諦めていませんか?
新しい土地で仕事を探すのは、看護師という職でなくとも大変です。それに、今までの経験・技術を活かさないのも、もったいないですよね。

看護師といっても、がっつり病棟勤務のような働き方ばかりではありません。転勤に負けない働き方を見つけましょう。


派遣・単発パートで探す


短期間で転居しなければいけない転勤族なら、初めから契約期間の決まっている派遣、1日だけの単発パート等を探してみましょう。
ただ、契約期間が決まっているので、事前に休みの希望を出している場合は良いのですが、急に当日休んだりするのはかなり難しい(というか休みにくい)です。元々、正社員の産休中の代理勤務だったり、雇用者が決まるまでの繋ぎとしての派遣だったりするので、急な休みはかなり迷惑をかけます。
小さいお子さんがいる方は、病児保育を利用出来ない・預ける人がいない時のことをしっかり考えて、職場を探してください。お子さんがいない・子育てが一段落した看護師は、採用も難しくないでしょう。

スポーツチームの合宿や修学旅行の同行、保育園や老健施設での勤務もあります。
転職サイトや派遣会社等に登録しておけば、転勤先でもすぐに担当と相談も出来るのでバタバタ転入手続きをしている時でも、就職活動の手間はかからないし、かなり時間の短縮になると思いますのでお勧めです。


保育園激戦区では、託児所付き(病児保育付き)の病院を


現在、託児所付きの病院が増えてきています。小さいお子さんがいる看護師は、病院の敷地内でお子さんを預けて病棟で勤務ができるので魅力的です。しかも、認可保育所に預けるよりも病院の託児所の方が保育料も安い所が多いです(0~1歳児の認可・認可外保育所は、かなり保育料が高いです)。
夜勤で眠たい看護師
子供の具合が悪くなった時はすぐに連絡がきて、迎えに行けるし、休憩時間等に様子を見に行くことも出来るので、安心して仕事に集中できます。病児保育がついていれば、朝一や仕事の合間に受診できるし、薬も待たずに用意してくれます。
預かってもらえるのは勤務中だけです。夜勤でも預かってもらえますが、夜勤明けには連れて帰らなくてはいけないので、帰宅後に自分の睡眠を取れない事がきついです。
夜勤がある場合、夜勤明けに認可・認可外保育所での一時預かりを利用してもいいかもしれませんね。

小さいお子さんがいる場合、全く土地勘のない所で保育園や病児保育を探しながら就職活動をしなければなりません。保育園の激戦区では、まず働いていないと保育園に入れないので、就職活動自体が出来ません。転勤族+未就学児がいると言うだけで不採用になる事もあるし、採用されたとしても前もって十分な事情を説明しておかないと、後々、無理して働かないといけない事態になるかもしれません。

外来(クリニック・診療所)パートなら、早く地域に慣れるかも?


扶養内で働くなら、外来パートも探してみましょう。短時間なので働きやすいです。地域の患者さんやスタッフにその土地の評判を聞けるし、知り合いが増えるきっかけにもなるので、環境に早く慣れるのに良いと思います。
クリニックでも、一コマに数人のスタッフがいる方が急な休みに対応してくれます。看護師一人のところ(眼科や皮膚科に多い。あと、こじんまりした内科等)は採用が難しい上に、休みを取れません。
地方に多いのですが、中抜けがほとんどなく、午後診が14時~18時と夜間にかかったりしないので、保育所や学童に預けて仕事ができます。都会では、ほとんどのクリニックで中抜けがあり、午後診は16時~19、20時になります。「子供が小さいので午前診しかできない」と希望を出すと、採用されにくいです。
田舎ではクリニック自体早い時間に閉まるので、午後診でも働けるのでしょう。
でも、田舎に来てパート勤務のお給料の安さにビックリしてしまいました。診療報酬は全国共通なのになぜなんでしょうね?

土日祝のみの勤務という働き方


旦那様が土日祝休みで、子どもの面倒を見てくれるのであれば、休日だけ勤務の働き方も良いですね。保育料はかからないし、病気でも病児保育を考えなくて済むので、安心して勤務できます。
病棟勤務の場合
休日は手術や検査がなく、患者さんは外泊・外出されて病室にいない人もいて、医師からの指示受けもほとんどありません。結構暇で、残業もなく定時に帰れると思います。
休日時間外救急診療所の場合
休日のみの診療になるので、休日の日勤専門等もいいかもしれません。休日時間外勤務なので、お給料もいいです。救急外来の経験(小児も)がないと難しいと思いますが、臨床経験がある程度あれば採用されることもあります。
休みたい場合、かなり早めに希望を出す事と連続して休みにくいので、その点は注意しておきましょう。

協力があれば、夜勤専門も働きやすい


夜勤専門でパート勤務という形態もあります。
お子さんがいる場合、夜勤中は旦那様に子どもの面倒をみてもらい、朝、そのまま保育園や幼稚園に送ってもらえれば、夜勤明けでも十分睡眠はとれます。日勤のパートに比べて時給もよく、時間も長いので出勤回数も少なくて済みます。学校行事や役員の集まり等も調整がつきやすい方です。夜勤専門の単発パートもよく求人が出ています。

検診クリニック・献血センターは技術が必要


検診や献血センターの場合、継続した看護は不要なので、転勤族の方でも採用されやすいです。
検診クリニックは
検診センターの看護師 派遣や単発パートで求人が出ていますが、とにかく看護師の人数が必要な検診の繁忙期にたくさん出ています。基本的な看護技術や検査値、検査目的等の知識は必要ですが、経験が浅い方でも出来る内容です。ただし、採血に自信がある方でないと即戦力にならないのと、毎日ほぼ単調な仕事なので早く飽きがくるかもしれません。また、「患者」ではなく「受検者」や「お客様」になるので、接遇に自信がないとトラブルも多いです(特に企業健診や人間ドッグ)。
献血センターは
全国にあり機械も同じなので、一度経験があれば楽です。夜勤はありませんが、献血車で遠征すると勤務時間が不規則になるので、小さいお子さんがいる方は避けた方がいいでしょう。献血センターに来られる方も健常者で、サービス業なので接遇に自信のある方や採血が上手な方でないと辛いです。お給料が比較的良く、夜勤がなく楽なので、長く勤務している看護師が多いです。始めは全血献血担当で、慣れてきたら成分献血担当になります。

検診も献血センターも、気に入られて仕事終了後に待ち伏せされたり、トラブルになったりする事も多いようなので、十分気をつけましょう。

辞めたくない!そんな人は全国展開している病院


転勤族の看護師で、正社員として働きたいのなら、国立や民間問わず、全国展開している病院や老健施設などであれば、異動ができるので、お勧めです。職場や人間関係は変わりますが、病院の理念や概念、スタッフのカラー等は同じなので溶け込みやすいかもしれません。
実際に、全国展開している病院で勤務している私の友人で、旦那様の転勤と同時に異動し、看護師を続けている方がいます。病院自体のカラーが同じだし、転勤族の看護師への理解もしてくれて、働きやすいと聞きました。

正社員でバリバリ働きたい方はお勧めします。

まとめ


看護師の資格があれば、色んな働き方や職種があり、派遣登録や全国展開している所での異動などができます。新しい土地・環境で、人間関係が始まり、家族それぞれが大変なストレスを受ける事と思いますので、余裕を持った働き方を考えなければなりません。

もし、妊娠中や出産後で転勤があった場合、産休・育休を長期間とる気持ちで働かず、子供がもう少し成長するまで育児に専念するのもいいかもしれません。旦那様にとっても新しい職場での人間関係や環境に慣れないうちに、家事・育児の協力を求められるのは、かなりストレスになります。子供が小学校へ入学すると、送迎もなく時間に余裕が出るし、頻繁に病気で休む事もなくなります。

今(この文章を書いている時)私自身は、下の子供が小さいので次回転勤時か幼稚園への入園時まで、専業主婦をしながらこうして記事作成等、ゆっくり仕事をしていければ、と思っています。
なぜ転勤族の人と結婚したんだろうと思う事もありますが、家族と一緒にいることで、新しい環境、新しい人間関係で辛い事や楽しい事などを共感できたり乗り越える事ができました。地元にいた時よりも、絆は深まっているような気がします。いずれは単身赴任してもらうかもしれませんが、それまで私自身も色んな経験を積みたいと思っています。看護師も続けるつもりです。

給料を上げたい、人間関係が嫌だ!そんな看護師の方は転職サイトの無料登録は必須


さて、ここからは転職を考えている看護師が登録しておきたい転職サイトを紹介します。

転職先を探す時には転職サイトに登録し、たくさんの情報の中から自分に合った求人を見つけることが得策です。

看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。

手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある

これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。


なるべく多くの求人情報と触れたり、より自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけるためにも、必ず2社以上の転職サイトに登録するようにしましょう。

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