看護師転職サイトの違いは何?主要サイトを徹底比較

[公開日]2014/12/25[更新日]2018/08/08

看護師の転職で心強い味方となるのが、転職サイトです。転職を考えたとき、インターネット上に多くの看護師向けの転職サイトを見た事があるのではないでしょうか?

看護師転職サイトの徹底比較
転職サイトが運営するものから、個人の方のランキング比較サイトまで・・・。非常に多くの情報があるため、どのサイトを信用していいのか、どこに登録するのがいいのか、悩んでしまいますよね。多くのサイトの中から選べずに、たくさん登録しすぎて、電話がたくさんかかってきてしまうなど困った経験をお持ちの方もいるかと思います。

今回は、そんな方のために主要サイトを徹底比較し、各サイトの違いをみながら、転職サイトの選び方もお伝えしていこうと思います。


看護師転職サイトを使うメリット


転職サイトを利用するメリットはたくさんあります。

公開されていない「非公開求人」にも応募が出来る
インターネットや求人冊子等で公開されていない非公開求人というものが、転職サイトを通じて担当者に検索を依頼する事により探す事ができます。ハローワークでは、探せないような好条件の案件もあります。

時間の節約ができる
看護師の仕事を続けながら転職活動をする場合、割ける時間も限られてきます。いい求人になかなか巡り会えない事もあります。転職サイトを利用する事で、専門のスタッフが求人検索や病院との調整を行い、効率的に仕事を見つけることができます。

履歴書添削や面接対策も受けられる
転職の際に必要になる履歴書の記入や面接に不安を抱く方も多いと思いますが、専門スタッフが一緒に対策を行ってくれるので心強いです。

病院の内情もこっそり教えてくれる
転職サイトは、日頃から病院や施設との付き合いが深いため、求人には書かれない内情も知っている事が多いです。就職してからでないとわからない内情を知ることができるのは、良い転職をするポイントとも言えます。

条件交渉もしてくれる
自分ではしにくい給料などの条件面の交渉も、力になってくれます。就職後に条件が違ったということがないように調整してくれます。

好印象になることも
転職サイトを利用することによって、病院側も事前にあなたがどのような人物なのか、担当者と連絡を取れるため、スムーズな転職が可能になります。その病院の看護部長さんと仲良くしている担当者さんだと信頼も大きいので、その担当者が紹介する方なら・・・と印象が良くなることもあります。

ハローワークや直接応募など、転職サイトを利用する以外の転職方法もありますが、忙しい看護師にはありがたいサービスですよね。ですが、多数の転職サイトがあるために、利用した方がいいのはわかっても、サイトが多すぎてどこを選んでいいかが悩みどころ。 転職サイトの中でも大手で安心出来るサイトを比較しながら、いくつかご紹介します。

よくみる主要サイトの違いは一体なに??


実際に転職経験のある看護師さんから「よかった」と評判の転職サイトをランキング形式で紹介します。
ナースではたらこ
取り扱い案件10万件以上、ディップ株式会社が運営する最大手の転職サイトです。東証マザーズ上場の安心の会社ですし、転職お祝い金が最大10万円支給されます。大手会社で、スタッフに教育が行き届いており、親身に相談に乗ってくれた、という声が多かったです。

看護のお仕事
取り扱い案件13万件、プライバシーマークを取得している転職サイトです。転職お祝い金は最大5万円で、入職するまで専門スタッフがしっかりサポートしてくれます。案件が多く、スタッフも経験が豊富な方が多く、安心してお任せできた、という声が多く聞かれました。

ナース人材バンク
2003年に事業開始以来、多くの看護師さんの転職支援をしてきた実績No.1のサイトです。転職支援経験が豊富で、全国各地域に根ざした看護師専任のスタッフが担当してくれるため、自分に合った案件がみつかりやすいと評判です。古くからあるため、リピート利用されている方もいました。全国の案件があるので、遠方への転居に伴う転職の際も安心です。

ナースフル
大手リクルートの運営する看護師転職サイトです。母体のリクルートグループでは、年間で100万人以上の転職支援を行っているため、そこで培われたノウハウもしっかりとしています。看護師案件でも求人数が多く、スタッフの質も良いと定評があります。大手の安心感から、ナースフルを選ぶ看護師さんも多いようです。

ナースコンシェルジュ
2010年から事業を開始したまだ若い会社ですが、代表の方は多くの経験を積まれた方で、大手にはできないきめ細かなサポートがあります。大きな特徴としては、「逆指名制度」です。就職したい病院がある場合には、その病院へ求人確認、交渉などを行ってくれます。
また、スタッフのノルマを廃止し、「強引にしない」「せかさない」をかかげています。実際の利用者の方からも、「じっくりと根気づよく話を聞いて、ピッタリな転職先を提案してくれた」「働きたい病院の面接を設定してくれて条件も交渉してくれた」などの満足の声が多かったです。

では、このランキングの中から、どこを選べばいいかの基準をお伝えして行きます。

特徴から比較!転職サイトの選び方


希望の求人があるか
せっかく転職するのですから、自分の希望の案件を紹介して欲しいですよね。サイト上で検索出来る案件もありますが、前述した通り、非公開案件もあります。登録後にコンサルタントなどと呼ばれる専門スタッフである担当者に希望を伝えることで、案件を探してもらえます。

希望の求人を見つけてもらうことは、どの転職サイトも可能ですが、案件を多く扱っているところの方が、希望の案件に出会えること可能性が高まります。条件にあった病院の求人案件をたくさん見たい!という方は、案件の多さを重視して転職サイトを選ぶ事がポイントになります。

前述したランキングのサイトですと、「ナースではたらこ」「ナース人材バンク」が全国10万件を超える案件がありますので、なるべく多くの案件から選びたいという方には、オススメです。反対に、働きたい病院が決まっている場合は、「逆指名制度」を得意とする転職サイトに登録する事も一つの方法です。前述したランキングのサイトですと、「ナースコンシェルジュ」が得意としています。

自分の方向性を決めておく事が、転職サイトを比較検討する際のポイントです。

信頼出来る会社?人?・・・相性が大事
案件数や逆指名制度も転職サイトの選び方として有効ですが、担当者さんとの相性が大事です。今回ランキングであがった転職サイトでは、満足の声が多かったですが、一方で、「案件を限定された(押し付けられた)」「すごくせかされた」「全然サポートをしてくれなかった」などの声がある転職サイトがあるのも事実です。

また、同じ転職サイトであっても担当者さんによって満足、不満足がわかれています。担当者さんがころころと変わったり、営業のノルマがある会社ありますので、担当者さんが信頼出来るかどうか、何度かお話ししてみることが大切です。

案件が魅力的だったので、担当者さんを信頼出来なかったけど、仕方なく・・・という看護師さんは、結果、入職後に病院側との条件の相違があったりと不都合があったとおっしゃっていました。きちんと自分の話を聞いてくれる、話しやすい方に巡り会うためにも2〜3つの転職サイトを利用してみることをオススメします。

実際に転職に成功された看護師さんは、3社程度を利用して、実際に担当者さんと会って話をしたり、話を進めて行ったという方が多かったです。もちろん、担当者さんを変更してもらうことも可能ですので、遠慮せずに担当者さんを変えて欲しいという要望も伝えて問題ありません。

病院選びと同様に転職サイトも慎重に選ぶ事で、良い転職ができると言えそうです。

祝い金制度の有無
転職すると最初の数ヶ月夜勤がないなどの理由で、月給が一時的に下がる場合もありますよね。あるいは、転居や再勉強のための資金も必要になりますので、出費もあります。そんな時、転職お祝い金を出してくれる転職サイトが魅力です。前述したランキングのサイトですと「ナースではたらこ」「看護のお仕事」がお祝い金がもらえるため、人気が高い様です。

ただし、このお祝い金は、それぞれのサイトで給付条件が決まっています。基本的には、「最大◯万円」となっていますので、実際の条件を確認して、自分の場合はいくらもらえるのかをしっかりと確認しましょう。転職サイトによっては、条件が厳しいところもありますので注意が必要です。

いつ、いくらもらえるのかがわかれば、どれくらいで夜勤に入りたいなど、事前に病院に伝えることもでき、安心して入職することもできますね。

転職サイトを利用するデメリット


今までメリットを取り上げてきましたが、デメリットはあるのでしょうか?忙しい中、自分で転職活動を行うことを考えるとメリットが大きいですが、病院側は紹介料として年収の15〜20%を支払うことになります。そのため、「本当にいい人かな?」「ちゃんと続けてくれるかな?」という面で厳しくみるところもあります。

ただ基本的には、病院側もただ待っているより転職サイトを利用した方が、より早く優秀な看護師さんに巡り会えるという経験から、利用していることが多いです。

今までの転職サイト利用の実績から、「ここからの紹介なら大丈夫」など独自の基準を設けている場合もあります。ですので、やはり重要になってくるのが、転職サイトや担当者さんです。1でお話したように、好印象になる場合もありますし、反対に以前何か問題があった場合などは、印象が悪くなってしまうリスクもあります。

「今までも同じ病院に紹介をしたことがありますか?」「その方々は、どう言っていますか?」「看護部長さんはどんな人ですか?」などの質問から、担当者さんと病院側の関係を知る事ができます。転職サイトと病院側担当者との関係性についても、遠慮なく聞いてみることも必要です。

転職サイトのここに注意!


転職サイトは多数存在しますが、主に3種類に分かれます。

転職支援会社運営サイト
担当者を介して、病院側へコンタクトをとるタイプのサイトです。ランキングで取り上げたサイトも各社サイトを持っています。

サイトに載っている求人へ応募するには、サイトを運営している転職支援会社に登録をしてから、紹介をしてもらうことになります。直接病院と連絡が取れるわけではないので、その分、時間を要することもあります。交渉などは全て担当者さんが行ってくれるので、その点は心強いです。サイトに出ているのは公開求人だけあり、非公開求人については登録後に問い合わせることができます。

転職に関する相談を全般に受けてくれますので、相談相手がいなくて迷っているという方でも利用する事ができます。利用は無料でできますので、活用することをオススメします。

転職支援会社ポータルサイト
こちらは、(1)の各社転職支援サイトに載っている案件を集合させたサイトになります。一括して転職支援会社が持っている多くの求人情報が見れますので、比較検討する際に有効です。また、スカウト制度を設けているところもあるので、登録するだけでマッチした案件を提案してもらえる場合もあります。

ですが、気をつけなければいけない点があります。それは、同じサイトで複数案件を登録した時に、同じ会社・担当者というわけではないので、登録し過ぎに注意が必要です。多くの案件に登録して、全て別々の会社の案件であったために、電話が鳴り続けるなどという事態にならないように気をつけましょう。

求人広告サイト
これは、病院がサイトに直接、前もって広告費を支払って、求人広告を出しているサイトになります。(1)(2)と違い、仲介に入る担当者がいないタイプのサイトです。

初期費用がかかっている分、病院側としては早く採用者を決めたいという気持ちがありますので、やり取りが早く、入職後の採用自体のハードルも低く設定されている場合があります。また、直接病院が出している求人ですので、実際のスタッフの声なども多く掲載されている場合があります。

ただ、なるべく多くの応募を募りたいがために、不利になる情報が載っていないことが多いので、自分で情報収集をしたり、交渉をしたりしなければならないデメリットもあります。

ご自身の状況に合わせてサイトを使い分けると、より希望に近い転職先を見つけたり、転職活動をスムーズに進めたりできると思います。よくわからないなぁという方は、前述したランキングで紹介したサイトを利用してみてくださいね。

今回、主要転職サイトの比較をしながら、転職サイト選びについてお話してきましたが、いかがでしたか?一口に転職サイトと言っても、種類やサービスの違いがあることがおわかりいただけたかと思います。私のおすすめは、相談出来る相手を見つけられる転職支援会社を利用することです。2〜3社に登録し、案件や担当者さんの対応をみて、転職活動をすると効率的ですよ。

給料を上げたい、人間関係が嫌だ!そんな看護師の方は転職サイトの無料登録は必須


さて、ここからは転職を考えている看護師が登録しておきたい転職サイトを紹介します。

転職先を探す時には転職サイトに登録し、たくさんの情報の中から自分に合った求人を見つけることが得策です。

看護師の転職サイトを選ぶポイントは以下の3点です。

手厚い転職サポート体制があるか・・・看護師の転職では専属のキャリアアドバイザーを活用できるかが重要
公開求人件数が多いか・・・非公開求人もあるので完全にはわからないが取扱求人件数の目安になる
信頼できる会社が運営しているか・・・求人、キャリアアドバイザーの質に影響する可能性がある

これらの点を踏まえ、看護師が登録しておきたい転職サイトを選びましたので紹介します。どのサイトも登録は無料です。


なるべく多くの求人情報と触れたり、より自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけるためにも、必ず2社以上の転職サイトに登録するようにしましょう。

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